3500円カツカレーと日本経済

おはようございます、Manachanです。

サラリーマンの皆さんには、楽しい三連休の始まりですね。秋の運動会シーズンですから、お子様のいる家庭だと、お父さん達、忙しいかもしれませんね。

普段、世界中を飛び回っている私も、せっかくの良い機会なので、ゆっくり、風呂にでもつかって、身体を休めます。とはいえ、方々から頼まれている原稿・コラムを、3本ほど書かなきゃなりませんが・・・

今週から、東京・赤坂にある、新しい職場で働きはじめました。赤坂といえば、すぐ隣りが永田町、霞が関・・・日本国の中枢機関が集まるところですね。そこでは、次期首相の最有力候補とされる、自民党の安部総裁が、マスコミ(日刊スポーツ)に、こんな「くっだらない」バッシングを受けてました。

その内容が、余りに幼稚すぎて、逆にマスコミ側が叩かれてますね。当然でしょう。

リンク⇒「3500円カツカレー」批判の矛先はマスコミに

ところで昨日、私は赤坂で、680円の淡路島カレーを食べました。上品な甘口で、とても美味しかったです。

最近の日本が素晴らしいと思うのは、600円とか700円とかの出費で、創意工夫のこらされた、かなりレベルの高い食事にありつけることです。カレーなら、「ココイチ」の450円カレーだって、十分旨いと思います。

数百円で、こんなに美味いもの食えるんなら、安部さんみたいに、3500円カツカレー頼んだら、どんなに素晴らしいものが食えるんだろ?
⇒こういう思考は、いまの日本で、おそらく成り立たないと思います。

どう考えても、我々サラリーマンが食ってる700円のカツカレーに比べて、3500円カツカレーに5倍の美味さを期待することは難しい。

もちろん、3500円カレーに5倍の量がある・・・ということはありえないし、いくら首相候補だって、一人でそんなに食えないし、

※余談ですが、まだ40代前半の私が、「カツカレー食うと腹がもたれそう」なので、「ビーフカレー」や「温野菜カレー」あたりに切り替えてるのに、もうすぐ60歳になる安部さんや石破さんが「カツカレー」食ってると、「元気な胃だなあ・・・さすが政治家」と思ってしまいます。

では、700円出せば十分旨いカレー食える東京で、3500円も出してカレーを食う意味って何なのか?考えられる要因は、

◎よりレベルの高い人々と交流できる?
(3500円カツカレーを食う、政財界コミュニティだぜっ♪)

◎とてもハイソで非日常的な雰囲気のなかで食事できる?
 (古伊万里の器に盛って出される、超高級カツカレーとか?)

◎3500円出すから、味は絶対にハズレないという安心感がある。
 (それは、あるかもしれない・・・)

◎きれいなお姉さんが給仕してくれる?
(でも、カツカレー・キャバクラなんて聞いたことないぞ!)

安部さんは、こんな美人が働いてる店で、カツカレー食ってたりして・・・
Brought you by 柏の生んだスーパースター「爆風スランプ」

でも俺は、お姉さん系の店でカツカレーなんかガツガツ食わないし、

決め手になるのは、やっぱりお店の雰囲気かな?
たとえば・・・こんなお店で、しっとり食えるのなら、俺はカツカレーに3500円出してもいい。

Manachanブログ - 世界で不動産を買おう!

ここで、少し真面目な話をすると、カレーの値段が700円だったり、3500円だったりするのは、「コモディティ化」、「経済のグローバル化、フラット化」と関連づけて語らないといけないと思います。

「他店より安く」を追求する限り、カレーの値段は、どこまでも、安くなっていきます。たとえば、松屋の「オリジナルトマトカレー」なんて、たった290円で味噌汁ついて、結構旨いですからね。

もちろん、お店のスタッフの大部分は、アジア系外国人のアルバイト。食材の大部分は海外からの大量仕入れ、カレーも牛丼も、すべて大量生産&つくり置きの世界・・・極限までスリム化して、かつ規模の経済を実現できる会社じゃないと、生き残っていけない価格帯ですね。

一方で、カレーで3500円取ってる店も、ちゃんとあるわけです。290円カレーの店と比べて、12倍以上も客単価取れるんです。同じ東京の街で・・・

これが、果たして、何を意味するのか?

たとえばの話、日本は、グローバル経済競争のなかで、3500円取れるカレー屋を目指すのか?あるいは、290円カレーの価格帯で、韓国、台湾、中国、東南アジアと戦っていくのか?

後者は、円安にならないと勝てない世界だし、首尾よく円安になっても、日本人の雇用が大量に増えるとは考えにくい。

ベトナムやフィリピンで、大卒の初任給が月2~3万円という世界があるなかで(しかもフィリピン人は英語ペラペラ)、厳しい価格競争にさらされている経営者が、少なくとも15万、20万の給料を出さないと暮らせない日本の労働者を増やすでしょうか?

でも、「円安にしないと景気回復しない、経済メタメタ、日本もうダメポ」・・・みたいな意見が、少なくとも日本の経済界では主流のようです。

短期的には確かに、円高は困るかもしれないけどさあ、でも、円安⇒工業立国復活を目指すことが、中長期的に、日本人を幸せにする道とは思えないんだなあ・・・

もはや、韓国人や中国人の工場労働者が羨ましいとは思わない
し・・

それよりは、3500円カレーを出す店で、働きたいですよね?そういう店なら、社員の給料だって、ちゃんと出るはずだし、内装や接客だって、かなりレベル高いはずだし、働き甲斐も十分あると思う。

世界で戦って、堂々と、「カレーで3500円とれる」高付加価値な日本経済を目指していきたい。そうじゃないと、いつまでもラットレーサー国家のまま、ブラック企業が増えるだけですよね。

この本、おすすめします。「グローバルなお金の知性」を身につけたい方はぜひ・・
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