米国からみる日中領土紛争

1週間余りの米国出張から、無事、日本に帰ってきました。

この1週間、陽光まばゆいカリフォルニア州、サンフランシスコとロサンゼルスで、楽しい日々を送ってきましたが、

太平洋の向こう側、東アジアでは、尖閣諸島(釣魚島)の領有をめぐって、緊張の日々が、いまでも続いており、中国ビジネス関係の友人たちも、米国にいる私にメールで、「日本と中国の関係がひどいことになって・・・本当に心配です」みたいなことを、言ってくる今日この頃。

日中領土問題、米国でも、結構な注目を集めていますが、米国人からみると、どのように見えるか?

ホワイトハウスやウォール街の見方もあれば、米国各都市に暮らす一般庶民の見方、いろいろあるかと思いますが、一つ確実に言えると思うことは・・・日本と中国、どちらにシンパシーを感じるかは別として、

「中国の側からみた尖閣問題」みたいに、「中国」を主語にして語る、米国人の方がずっと多いだろうということ。

世界の超大国である米国の人間が、いま大きな関心を持つテーマが、「次の超大国」中国をいかに理解し、いかに付き合うか?

その文脈のなかで、日本は、「東アジアにおける、中国の隣国のひとつ」みたいな、副次的な存在でしかなかったりします。それほど、ここ20年の、中国の躍進、プレゼンスの大きさは、際立っていたのです。

実際、いまの中国は、お金も出すし、人も出す。

カリフォルニアの各地、どこでも中国人が暮らしている。彼らは米国企業で働く、ビジネスを始める、不動産を買う、優秀な子供をUCLAやスタンフォード、バークレーなど名門校に送り込んで、グリーンカード(米国永住権)を取る。

彼らは極めて教育熱心で、中国人が多く住むエリアの中学校が、ロサンゼルス地区のナンバーワン進学校になったりする。

年々、増え続ける中国人は、ロサンゼルス各地の住宅市場にも大きな影響を及ぼしています。

中国人がたくさん家を買うエリアの不動産価値が間違いなく上がるので・・・「チャイナマネーを追え!」という格言が、ロサンゼルス住民の間で生まれたほどです。

私の良き友人である、奥村尚樹氏の「チャイナマネーを追え!」という著書もありますね。私自身、「リスクだの、管理体制だの、うだうだ言って、何も行動起こさない」よりは、「素直にチャイナマネーを追う」のが、不動産で金持ちになる近道だと思います。

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余談ですが、私は短い米国滞在中、サンフランシスコ近郊のチェース銀行と、バンク・オブ・アメリカで、めでたく銀行口座を開設できましたが、なぜ、こんな順調に口座開設できたのか?その理由の一つが、「中国語能力」でした。

カリフォルニアという土地柄もあるのかもしれませんが、どの銀行に行っても、行員の半分くらいは中国人で、

私が「中国語を話す日本人」だと分かると、ものすごい親近感を感じてくれて、「ミスター・スズキのために、俺がなんとかするよ!」・・・口座開設を親身にバックアップしてくれました。もし私が、英語だけ話していたら、こんなにスムーズに開設できなかったかもしれません。

英語国アメリカで、中国語能力が生きる・・・それほど、いま中国人の米国進出はすさまじいのです。

一方、この近辺の銀行で、日本人の行員は一人も見かけませんでした。近所のショッピングセンターで買い物しても、中国人のスタッフはたくさんいても、日本人には滅多にお目にかかれません。カリフォルニアは、全米でも、日本人の密度が高い地域のはずなのに・・・

中国の勢い、パワーとプレゼンス・・・お金も、人も、ほとんど出さなかった、極めて内向きだったここ20年の日本とはまさに好対照。

バブル期に、全米の不動産やゴルフ会員権、名画を買いあさった当時の日本人のマネーパワーが凄まじかったけど、バブル崩壊後の、萎縮ぶり、内向きぶりもまた凄まじい。

日本の失われた20年間の間に起こった、中国の目覚ましい経済成長。

「日本人が去って、別のアジア人(中国人)が来た!」

それが、ここ20年、多くのアメリカ人(特にカリフォルニア州民)の共通体験だったろうと思います。

尖閣問題に端を発して、いま日本のマスメディアでは、強硬論が渦巻いています。

「日本と中国とは仲良くできない」
「中国抜き、日本主導で、アジア共栄圏をつくろう!」

そう言いたくなる気持ちも分かるけど・・・

日本の外に出たことない、日本の外で戦えない人たちが、本気で、今の中国に勝てると思っているのだろうか?

日本の中でしか通じない理屈で、勇ましく吼えている間にも、中国と日本のパワーの差は、日に日に、広がっています。

早い話が、外に出て、タバコ一本吸っている間にも、彼我の差は、開いています。アジアで、米国で、欧州で、アフリカで、地球規模で・・・

中国パワーの源泉は、13億の大人口を擁する国内だけでない、積極的に海外に出て、盛んにリスクを取って、ビジネスする、投資する、失敗も成功もして経験値を積む・・・その不断の営みから発しているのですから。

大東亜共栄圏構想もいいけど、それ以前に、極度に外に出たがらない、リスクを取りたがらない、いまの日本人の、内向きのマインドセットを、何とかしなくてはならないと思いますよ。

特に今は超円高で、日本円の購買力が非常に高いタイミング。海外で資産をつくる、千載一遇のチャンスでないですか?

そういえば、この超円高のタイミングで、待望の、海外不動産投資の著書が出ましたね。

日本の不動産関係者の間で名の知られた「浦田健さん」が、「海外不動産投資」について書いていることが、今の時代を象徴していると思います。なかなか良い本です♪

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.co.jp 誰でもできる!やさしい海外不動産投資

バブル崩壊で萎縮した、日本人のマインドセット・・・それを回復するのは、バブルで大損した世代や、「失われた20年」で資産を目減りさせてきた世代ではなく、

もっと若い、私たち(30-40代)の世代が、主役かもしれませんね。

たとえばの話、いま30-40代で、英語を話し、首都圏の外資系企業などに努め、比較的職が安定し、デフレのおかげで購買力も高い層・・・というのは、一定数、存在すると思います。

あるいは、バブル以前、日本経済繁栄の時代に成功した60-70代の大家さんが、日本全国に多数いますが、その後を継ぐ30-40代が、新しい発想で、不動産投資経営に取り組んでいます。

そんな人たちが、私の主宰する、「アジア太平洋大家の会」の主力メンバーになっています。会員数、すでに1000人を数える、海外不動産投資の一大コミュニティに成長しています。

1000名の投資家会員、そして、フィリピン、マレーシア、タイ、英国、米国等での、不動産購入実績。旺盛な投資・学習意欲・・・そのパワーが、「これまでの日本人とは違う」、ニューウェーブの日本の投資家群として、徐々に、世界で認知されつつあります。

その実績を買われて、今年の末には、世界の不動産王ロナルド・トランプ氏が、マニラで開くパーティーに、招待されることになりました。

せっかく、良い機会を与えられたのだから、トランプ氏に、こう言おうと思います。「アジア太平洋大家の会は・・・マインドが萎縮したバブル後の日本人とは違うんだ!世界に学び、積極的にリスクを取りにいく、投資家集団なのだ」ということを、

私は、会員の皆さんが、積極的に海外に出ていく、資産を築く、リッチになる・・・そのお手伝いをしていきたい。

それが、2010年代以降の、ジャパンパワーの源泉になると思いますし、チャイナパワーにやられっぱなしにならない、新しい日本の「チカラ」になっていくはずです。

とはいえ、私は中国と一戦交えたいとか、中国抜きアジア共栄圏をつくりたいと思っているわけではなく、同じアジアの隣人として、仲良く、ともに豊かになっていきたいと、心から願っています。

私は、中国語ブログで不動産投資の情報発信をしており、中国語圏の投資家からも、相当認知されています。ファンも多数います。

私のアドバイスを受けて、日本で不動産購入をした人たちや、投資経営ビザをとって、家族で日本永住を果たした中国人もいます。

国家レベルの、意地の張り合いには、無力だけれど・・・

民間レベルで、不動産投資という切り口で、日本と中国を、あつい絆でつなぐ「地下水脈」のようなものをつくっていきたいと思います。

私の築き上げた多言語能力、グローバルな投資家のネットワーク、特に中国人からのあつい信頼・・・日本の政策決定者は・・・日本の国運を良い方向に向けるのに役立つと思うのなら、この私をご活用ください。

日本のために、アジアのために、頑張って働きますので♪

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