おはようございます。Manachanです。
早速ですが、昨日(木曜日)に、3年間お世話になった勤め先を辞めました。
来週月曜日から、次の勤め先で働きますので、今日(金曜日)だけ、失業・・・もとい平日フリーの身になります。せっかくなので、千葉県内の金融機関に、融資の相談に行ってきます。
さて今日の日記も、尖閣諸島をめぐる、日中関係悪化や、反日デモなどに関することで書いてみます。
前回は「かるーいノリ」でしたが、今回は若干、シリアスに・・・。
閑話休題・・・まずは、これを見てくださいな。
この中国語の文書は、2005年3月、私が中国・大連のIBM社に、現地採用社員として入社した時の、労働契約書です。よく見ると、ちゃんと、私の自筆で氏名、実家住所(日本千葉県柏市・・・)等が書いてあるでしょう(笑)。
大連オフィスで、この労働契約を交わした直後、私は中国語のノートPCを渡され、中国人社員と一緒に入社オリエンテーションを受け、即、プロジェクトに配属。最初は3人の部下を与えられました。
その後、会社の業績は飛躍的に発展し、私もいつの間にか、3つプロジェクトを任され、15名の中国人部下を持つ身になりました。
当時の大連オフィスで、日本人社員といえば、BPO(業務アウトソーシング)部隊や、日本IBMからの出向社員なら数名いましたが、現地採用で、かつITエンジニア部隊に属していた日本人は、私一人だけ。
国籍など、関係ない。社員の95%以上を占める、中国人社員と苦楽をともに、社業発展のために、そしてプロジェクトの成功・顧客満足のために、精一杯働きました。今でも、当時の同僚や、部下たちとは、とても良いお付き合いをさせていただいています。
数年間、中国の大地で暮らし、もちろん良いことも、悪いことも、いろいろありました。仕事だけでなく、マンション管理人さん、大家さん、産婦人科の先生、果物売りにくる行商のおじさん・・・地域の、いろんな方々と付き合いました。
日本に帰国しても、今度は、日本での就職・永住を希望する中国人の、身の上相談に乗ったり、不動産投資のアドバイスなどを、たくさん、してきました。
そうやって、いろんな経験を積んできたからこそ・・・尖閣諸島(釣魚台)をめぐる緊張、反日デモのニュースが、かまびすしい昨今、
「中国人って、反日なんでしょ?」
「メディアで反日を散々煽るから、中国人は、日本人嫌いなんでしょ?」
みたいな話を聞くと、「そんな単純な、一筋縄でいく話じゃないだろう?」・・・さらに言うと、
・そもそも、メディアで煽られた位で、いとも簡単に反日にも親日にもなるのなら・・・・そんな中国人たちの日本知識や、日本人との関わりってどの程度なの?
・同じく、上のようなことを平気で言う日本人の、中国知識や、中国人との関わりって、どの程度なの?
それぞれ、お互いの国に行ったこともなければ、友人知人もほとんどない、知識も多くない・・・そんな状態であれば、「中国」や「日本」という国名が、単なる「記号」「符牒」の意味しか持たないので、当然、時の政府や、メディアが煽れば大きな影響を受けるでしょう。
実際、中国でも日本でも、そういう人達が、大多数を占めるわけで、緊張状態のなか、「相手を許せない!」という雰囲気が蔓延した時、
そんな中で、辛い思いをするのは、中国に住んでる日本人、そして日本に住む中国人です。
お互いの国や人々のことを、自分の実体験として、よく理解していて、知識も豊富な人達ほど、理不尽な目にあうのです。
身も蓋もない言い方ですが、世の中、何事にも
「無知な多数者」
「知識・理解ある少数者」
がいるなかで、国家やメディア、大きな権力を持つ者が「無知な多数者」を扇動して、「知識・理解ある少数者」を圧迫する・・・これは、古今東西、よくあることです。
そういう動きに、歯止めをかけるメカニズムが、どれだけ、社会にビルトインされているのか?誰が、どのように歯止めをかけるのか?
日本では、中国では、それがちゃんと機能しているのか?
全く機能しない社会だと、1970年代のカンボジア、あるいは2000年代のジンバブエみたいになっちゃいますよね・・・
そうなるの嫌だから、私はブログで言い続ける。
「中国人は反日なんでしょ?」みたいな単純化はしない。自分で調べれば、思えれば、経験すれば、それだけ大変豊かで知的刺激にあふれた世界が見えてくることを、私は伝え続けたいのです。
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