中国オファーを蹴った理由

おはようございます。

先月下旬から今月にかけて、私は中国の北京と大連にある、複数のIT企業から、ヘッドハンティングを受けていました。

ブログでも、記事をいくつか書いています。

中国からヘッドハンティング(10/26)
http://plaza.rakuten.co.jp/manachan2150/diary/201110260001/

世界の田舎者(10/28
http://plaza.rakuten.co.jp/manachan2150/diary/201110280000/

その過程で、仕事の内容と、だいたいの給与水準についても、お知らせいただきましたが、

それは私をして、「中国に働きに行く」ことを、マジ真剣に検討させるに、十分なものでした。

私の人生のなかでも、かなり大きなチャンスが、転がり込んできたわけです。しかし勤務地は、日本じゃなくて、海の向こうの中国。

「どうしよう・・・」私は真剣に悩み、妻にはもちろん、「アジア太平洋大家の会」はじめ、不動産関係で懇意にしている方とも、相談しました。

熟慮のすえ、結論から言うと、この話、乗らないことにしました。私は当面、東京で活動を続けることにします。

その理由ですが・・・・いま中国に働きにいくか、あるいは日本に留まるか、その2つのどちらが、

今後、長い目で見た時の、私の経済基盤をより強固にするかどうか、メリットとデメリットを、比較検討した結果、そうなりました。

私は自分の収入源を、次の3本立てで考えています。

1)給与収入 (会社組織での労働に対する対価)
2)権利収入 (不動産投資、金融投資など)
3)事業収入 (私の場合、不動産関連のコンサル、講演、執筆等)

私にとって、成長を続ける巨大市場・中国で働くことは、1)給与収入の基盤を強固にすることは、間違いありません。

今回、紹介された職位が、非常に大きな権限・責任を伴うものなので、なおさらです。

「中国就労経験」は世界中で役立つ、カネになる・・・その威力は、経験者として、肌でよく知っています。

たとえばの話、2011年の現時点でも、多くの日本企業は、すでに中国に進出して大きな利益を上げているか、あるいは中国に進出したくて仕方ないわけです。

だから、その方面の仕事ができる人材なら、多少、給与弾んでも来て欲しいと、多くの会社が考えています。

たとえばの話、私がいま中国行って、3年間、職責を全うして、2014年になったら、どうなるか?

その時点で、さらに多くの日本企業が、その収益源を中国市場により大きく依存しているはず。

つまり、私の経験・スキルは、さらに高く売れるはずなのです。

日本だけじゃありません。世界中の企業が、いま中国に進出していますから、たとえば将来、オーストラリアに再移住するにせよ、

2011~14年の間、中国で働いて、履歴書をより良くみせることができれば、

シドニーやメルボルンで、大変シニアなポジションで高給を取ることも、十分可能なわけです。

以上は、あくまで給与収入の世界・・・「金持ち父さん」でいう、Eクアドラントに限った話です。

しかし、今の私は、すでに「権利収入」「事業収入」の世界があることを、知ってしまいました。

「金持ち父さん」でいう、BやIのクアドラントの世界を、大いに見てしまった・・・。

そして、いかに「給与収入」を得る能力を磨いても、自分の将来を考えたとき、「事業収入」の方が、さらに有望に見えるのです。

では、「事業収入」の根本は、何なのか?それは、人脈です。人のつながりです。

今はソーシャルネットワークの時代と言われるほど、世界中で人々が、「友達とのつながり」を求めており、

情報収集にしても、モノの売り買いにしても、「信頼できる友人」を通して行うようになっています。

Facebookや中国の人人網は、その流れに乗って、何億人ものユーザーを獲得してきたわけだし、

その「つながり」をビジネスにつなげようと、世界中の多くの企業が、Facebookページをつくり、ファンを増やしているわけです。

私もいま、同じことをやっています。「アジア太平洋大家の会」を軸として、日本人による海外不動産投資と、外国人による日本不動産投資・・・

その二本立てで、携帯電話よりさらにガラパゴスな日本不動産の世界を、よりグローバルにするべく、多彩な活動を展開しており、

その過程で、ファンを着実に増やしています。

ファンを増やす舞台は、日本(東京)でなければならない・・・現時点では、そう思っています。

もちろん、ブログ、メルマガ、Facebookなど、Web上での活動が中心なので、基本、海外でも活動はできますが、

しかし、ここ東京で日々、人と会ったり、パーティーに出たり、セミナーを仕掛けたり、執筆や講演、不動産の紹介をお願いされたり・・・

そうしたFace to Faceな活動は、東京に居ないとできない性質のものだし、実際、自分のファンを増やす上で、大きなウェイトを占めています。

いま中国に行って、給与獲得能力をさらに磨くか?
    vs
日本に留まって、ファンを増やして、事業収入の基盤をさらに強化するか?

その両者を比較検討した時、後者の魅力の方が勝った・・・だから、いま中国に行かないことに決めたのです。

あと言うと、妻や子供たちが、日本(東京)での生活を望んでいる、ということもありますけどね。

今日も、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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