皆さまこんにちは。グローバル不動産投資家Manachanです。
長期不況、超円高に悩む日本では、産業の空洞化が懸念されていますが、同時に、投資機会の空洞化も進んでいます。
私は不動産投資家ですが、日本に居ながら、普通に日本語を使って買える海外不動産は、英米圏と比べると限られます。
また金融投資商品に関しても。日本で買えるものは限られ、
本当に収益の上がる商品は、香港に行かないと買えなかったりします。
実際、日本人のお金持ちや、国際的視野のある投資家は、私自身も含めて、
香港に銀行口座をつくったり、預金を移したりしています。
そもそも、買える金融商品のバラエティが、香港と日本とでは違いすぎるからです。
最近私は、海外に出て、いろんな金融商品の話を聞く機会も多いのですが、
なぜ、そのような商品を扱う会社が、日本に支店を出さないのか?
金融監督庁の規制が厳しすぎることもありますが、
この世界で飯を食っている友人は、こう言います。
「そもそも、日本に支店を置く意味ないでしょ?
投資商品出しても、日本人は買わない。中国人の方がずっと買ってくれる。
だから、アジア地域の本部を、香港に置いて、中国人を相手にする。
日本人に関しては、香港にまで買いに来る、熱心な者だけを相手すれば良い」
要は、日本から出ない者には、永久に、そういう話が回ってこないのです。
さらに続きます。その友人によれば・・・
今の日本人は、お金があっても、極度に慎重でリスクをとりたがらない。
「最初に買うのは中国人、その後、韓国人が来て、最後に買うのが日本人」と揶揄されるほど、投資行動が遅い。
「こういう場合、保障されるのか?」みたいな、細かい質問をたくさんしてきた挙句、結局買わない。
特にバブルで痛い目をみた世代は、アジアに出たがらない。内向きすぎる・・・
それが積もり積もって、日本支店の撤退、という結果になっているのでしょうね。
ビジネスというものは、お金のあるところ、そして、
お金を使う人のいるところに集まってきます。
いまアジアのなかで、どこにお金を集まるのかは、一目瞭然でしょう。
不況のなかで、アジアの田舎になりつつある日本。
「クズ投資家にはクズ案件しか回ってこない」、と言われますが、
本当においしい商品は、まず香港で、中国人に売られ、
日本を出ない日本人には、その売れ残りしか回ってこない・・・
その結果、国民がますます貧乏になり、中国に差をつけられる。
決して面白い話ではありませんね。
私は、微力ながら、それを変えたいと、常に思っています。
今は、「アジア太平洋大家の会」という、海外不動産投資のコミュニティを立ち上げていますが、
この会は、まだ創設後、半年しか経っていないのに、会員数が460名を超え、
かつ投資意欲の高い会員も多く、東南アジアを中心に、海外の不動産物件を、すでに40戸以上、買っています。
私はいま、「アジア太平洋大家の会」の購買力・投資意欲を、海外(英語圏)に積極的にアピールしています。
その結果、面白いことが、起こっています。
東南アジアやオセアニアから、私に直接、「我が国の物件を日本人投資家に売りたい」という申し出が、続々と来ているのです!
なかには、もう2回も来日して、
通訳付きでセミナーをやって、成約に結び付けた事例もあります。
まだまだ道のりは長いですが、
日本人が海外に投資する事例をたくさんつくり、
その力を、世界に認めさせていければ、
日本人が、日本に居ながら、美味しい投資話にありつけるチャンスが増えると思います。
今は、歴史的な円高水準。
円ベースでは低迷していますが、
米ドルベースでみれば、日本人の購買力は、むしろ向上しています。
それを、積極的に海外投資に回していくことによって、
世界の金融市場における、日本のプレゼンスは上がっていくと思います。
なでしこジャパンじゃないけれど、
今こそ、世界に見せつけよう、日本人の投資力。
1. 非常に興味深いです。
いつもたくさんの情報をありがとうございます。
日本人が進んで新しいことをしたがらないのは
昔からの気質なのでしょうね。
人と変わったことをすれば「変人扱い」され成功すればねたまれ、失敗すると「ほらね!」って。
おっしゃるように、日本人投資家も世代チェンジで変わっていくといいですね!自分含めて・・・
http://ameblo.jp/englishrosedays/
2. Re:非常に興味深いです。
>アパマン広告デザイナーkaypさん
Kaypさん、昨日はお疲れ様でした。会場設営から懇親会まで、大活躍でしたね。
日本人の上の世代はともかく、我々の世代からは、投資カルチャーを変えて、積極的に世界に売って出ていきたいと思います。
Manachanこと鈴木学より
http://ameblo.jp/manachan2150/