海外投資で、日本が寂れるのか?

おはようございます。

私は、「アジア太平洋大家の会」という、海外不動産投資の勉強会を立ち上げ、積極的に活動しています。

ここで300人を超える会員の皆さんが、海外不動産投資による収益確保を目指し、日々、勉強を重ねているわけですが、

その「海外不動産投資」と、「日本経済の復興」というテーマに関連して、興味深い記事を見つけたので、転載します。

>逃げすぎると日本の復興が遠のく気がします。
 大震災後、みんな暗くなっています。
 そういう時こそ、日本と言う国に投資をし、
 国内を活性化させるべきです。

>もちろん、中国に投資するのも、インドに投資するのも悪くありませ
ん。しかし、いくら日本人が中国に投資しても、国からお金が出ていくだ
けで、日本国の復興には役立たないのも事実です。

とのこと・・・とても興味深いですね。

私も日本人で、日本経済の復興を熱望しておりますので、
「日本に投資しよう」、「投資によって経済を活性化させよう」、これには大賛成です。
実際、私も海外投資を推進しながら、日本の物件も仕入れています。

ですが反面、

「海外に投資すると、日本の復興に役立たない」

というのは、あまりに短絡的な見方ではないでしょうか?

投資、特に不動産投資は、投資から利益確定まで、少なくとも数年間の時間がかかるものなので、長い時間軸で見なければなりません。

確かに、投資する時点では、「日本円を持ち出して、海外の投資対象に資金を投入する」意味では、資金流出に見えるかもしれません。

ですが将来、いずれかの時点で、利益確定するわけです。そこで得られた利益を、日本に持ってくることにより、日本経済が潤うことだって、十分考えられます。

実際、「アジア太平洋大家の会」で、海外不動産に投資した人の多くが、将来時点で、日本円での利益確定を考えています。そうなれば結局、日本での消費・投資になっていくわけで、経済を潤すことになりませんか?

国単位でいえば、シンガポールが、良い例です。
この国が、どうして、儲かっているのか?

それは、1970年代から、国策で「テマセク・ホールディングス」という投資会社を立ち上げ、全世界で積極的に投資して収益を上げ、それをシンガポールに持ち帰っているからです。

シンガポールの狭い国土で、投資したところで、どれほどのものになりますか?

「世界一優秀なファンドマネジャー国家」といわれるほど、お金を外に出し、大きな収益を上げ続けたからこそ、アジアで一番、所得の高い国になれたのです。

国土面積や人口は違いますが、日本にも同じことが言えます。

経済が低迷している、お金が回らない。不動産でいえば、確かに割安で物件仕入れられるけど、賃料は低迷、空室率は増加・・・

だからこそ、日本経済復興のバリューチェーンに、海外(特にアジア新興国)の力強い経済成長メカニズムを取り入れるべきだと思うのです。具体的にいえば、

「日本の不動産で、キャッシュフローを得る」
    ↓
「それを海外に出して、不動産投資でキャピタルゲインを得る」
    ↓
「そこで得られた収益を、日本に還元する」

もちろん、私だって日本経済復興に力を尽くしたい。この国に投資したい。ばんばん消費して、経済を盛り上げたい。明るくしたい。

その方法論として、海外投資を通じた収益の追求を、排除すべきではないと思うのです。国境に閉じこもるべきではない。

私の正直な実感として、

お金が回っていない国のなかで、お金を無理やりまわすよりも、
お金がブンブン回っている国で、正しく投資した方が、自然に収益は上がりやすいし、

そこで得られた収益を日本に還元した方が、
日本で頑張って投資するよりも、おそらく何倍も、効率が良いと思うのです。

ちょうど、シンガポールがやったように。

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