香港・中国-銀行口座開設記

明けましておめでとうございます。グローバル不動産投資家Manachanです。
2011年の幕開けは、昨年末に香港と中国で開設した銀行口座のお話でいきたいと思います。

2010年の暮れ、12月23日から27日にかけて、香港と中国・広東省に行ってきました。
香港には、義理の姉が住んでいるので、私の家族は、毎年のように香港へ遊びにいきます。ま、里帰りみたいなもんですね。
今年も、家族が12月18日に早くも香港入りし、私も後から合流するかたちになったのですが、
実はそれ以外に、大事なミッションがありました。それは、

1)『香港で、HSBC銀行の香港ドル口座をつくる』
2)『中国で、人民元口座をつくる』

1)「香港HSBC口座の用途」
・私の手持ち資金の一部を香港ドルにして置いておく
・最近買ったフィリピン物件の、入出金口座として使う(※米ドル、日本円、香港ドルの3種類の通貨が使えるが、香港ドルの為替手数料が一番安く済む)
・東南アジアで、今後物件を買う際の足がかりとして使う(※HSBC銀行は、アジア各国の不動産融資に強い銀行として知られている)

2)「中国人民元口座の用途」
・私の手持ち資金の一部を中国元にして置いておく
・最近始めた中国ビジネスの、人民元入出金口座として使う

今回は、かなりタイトなスケジュールで、口座を作らざるを得ませんでした。
私が香港入りしたのは、12月23日(木)の夜。この時間帯は当然、銀行は閉まっています。
翌、24日(金)は、銀行開いていますが、25日と26日は週末、かつ27日は振り替え休日でお休み。私はその日に、日本に帰らなくてはならないので、
香港で銀行の手続きができるのは、24日(金)に限られます。

では、27日(月)に何をしたかというと、中国に渡って人民元口座をつくってきたんですね。
その日、香港を9時過ぎの特急電車で出発して、中国・広州へ11時過ぎ着。その日の15時過ぎには、東京行きのフライトが出るので、
空港での待ち時間を考慮すると、1~2時間しかありません。その間に、一気に口座をつくってしまおうというわけです。

まず、香港口座開設体験記からいきますね。日本人がHSBC銀行で口座を作る手続きは、比較的簡単で、

【必要書類】
パスポート
日本での住所証明(直近3カ月以内に、役所・銀行など公的機関の発行した、英語で表記されたもの)

あと、1万香港ドル(約11万円)程度の現金があれば、香港に星の数ほどあるHSBC銀行の支店で、口座が開設できてしまいます。
当銀行の口座にはキャッシュカード、インターネットバンキング、テレホンバンキングが無料でついてきて、かつ、世界12通貨対応のマルチマネー口座になっています。
この辺、さすがに金融先進国だけのことはあります。

日本人にとって、一つだけ面倒なのは、英語の住所証明の取り方です。
国際免許証があれば、一番簡単に証明できるのですが、私の場合、国際免許証など、ここ10年以上、使っていませんし、
区役所でとった住民票はありますけど、当然日本語ですし、これを英語化するために、公認の翻訳サービスを頼むと、5千~1万円の出費になり、お金がもったいない。

私の場合、最近の「住民票」(日本語表記)と、住所が英語で書いてあるいくつかの書類を、ありったけ持っていきまいした。
「住民票」には、私の住所「東京都江東区塩浜x-xx-xx」が、漢字で書いてあり、一方、豪州の銀行関係書類には、「x-xx-xx Shiohama, Koto-ku, Tokyo」と、英語で書いてあります。
香港は漢字圏ですから、銀行職員も「東京都江東区塩浜」の意味は理解できるはず。その読みが、「Shiohama, Koto-ku, Tokyo」なのだと説明すれば、信じてもらえるだろうと考えました。

この作戦は、当たりました。
私が手続きに行ったのは、滞在先(義姉の家)にほど近い、HSBC銀行の銅鑼湾支店ですが、そこの職員さんは、とても親切で、下にもおかない扱いで対応してくれました。
その職員さんに、日本の住民票を見せる。まず、「東京都江東区塩浜」を、北京語で発音し(私、広東語は、できませんので・・・)、その直後、「この読みは、Shiohama, Koto-ku, Tokyo」なのだと、英語で説明する。
あと、住民票に「平成22年」とあったので、「これは、2010年の意味」なのだと、英語で説明する。
そしたら、全て信じてもらえて、口座開設要件は簡単にクリア。わずか30分で、キャッシュカード、インターネットバンキング、テレホンバンキングの手続きをすべて終えてしまいました。とても効率的ですね。

ここで、嬉しい誤算がありました。HSBCには、いろんな口座のカテゴリがありますが、なんと、一番上のランクの「プレミア口座」をつくれてしまったのです!!
このプレミア口座、お金持ちの代名詞みたいなもので、本来は、最低預金額100万香港ドル(約1100万円)以上ないとつくれないはずなのですが、
現在、キャンペーンをやっているようで、なんと、日本円15万円あれば、プレミア口座を開設してくれるのです。
私は30万円ほど持っていきましたので、もちろん、プレミア口座にしました。
プレミア口座持っていると、たとえばマレーシアとかで、良い条件で融資が受けられるとも聞きます。

今回、プレミア口座をつくる費用は無料。維持費も、最初の1年間は無料。
但し1年後に、1100万円以上を積んで、プレミア口座を維持するか?あるいは別の口座に換えるかを、選ばなければなりません。
私は今のところ、1100万円の現金を預ける気はないので(そのお金があれば、高利の不動産に投資しているはずだから・・・)、おそらく、別の口座に換えると思いますが・・・一年度までに決めます。

次に、人民元口座の開設記にいきますね。

12月27日、広州東駅に11時過ぎに着いた私は、その足で、歩いて10分ほどの「中国工商銀行」(和信広場店)に行きました。
「中国工商銀行」は、私が以前、中国でサラリーマンやっていた頃、会社の手配で口座をつくったことがあり、当時から馴染みがありました。
人民元、米ドル、香港ドル、日本円のマルチマネー口座がつくれるし、インターネットのセキュリティはしっかりしているし、中国のなかでは信頼のおける「使える」銀行、というイメージがあります。

【必要書類】
パスポート
中国での住所を証明するもの(※厳密にはチェッ
クされない)

ところが、中国工商銀行の窓口にきて、唖然。
なんと、私の前に、42人もが並んでいるのです!!!

私に残された時間は、わずか1時間半。その間に、私の番が来るのか?皆目見当がつきません。
今の時間は、11時40分。ここを出て、空港に向かわなきゃならない時間が、13時前後。ですので、12時50分くらいまで様子をみて、それでも順番が来そうになければ、諦めようと決めました。

結局、蓋をあけてみれば、12時50分まで待たされて、ようやく、私の番が来ました。まさにギリギリです。
しかし、窓口のお姉さんは、迅速に、テキパキ対応してくれました。
わずか10分余りで、新しい口座、クレジットカード、インターネットバンキングと、個人認証ツール(USBタイプ)を、全部発行してくれたのです。
まさに神業のような速さ!ありがとう!!

手続きで一つ、難しかったのが、中国国内の住所です。
私は中国に住んでいません。でも、口座開設には中国国内の住所が必要。
そこで、広州の街で一番の高級ホテル「白天鵝飯店」に滞在していると言いました。
次に、部屋番号を聞かれたので、適当な番号を言ってごまかしました。
結果的には、それでOK。無事に口座開設できました。

このような銀行で手続きする場合、中国語会話能力が必須です。日本語はおろか、英語さえ通じませんから。
上海の金融地区のように、外国人がたくさんいるエリアの銀行なら、あるいは英語が通じるのかもしれませんが、
中国の、圧倒的大部分の銀行は、中国語オンリーの世界だと覚えておきましょう。

最後に、なぜ、各国に銀行口座をつくるなんて、七面倒くさいことをするのかというと、「利便性」と「リスク分散」という二つの狙いがあります。
まず、利便性。日本の物件だけ買うならば、邦銀とだけ付き合っていれば良いでしょうが、私のように、世界規模で物件を買っていきたい者にとっては、邦銀は明らかに力不足。
そこで、グローバル対応力に優れた、HSBCのような銀行とお付き合いすることになります。
私がいま狙っている、マレーシアやフィリピンでの物件購入や、中国人顧客に日本の物件を買ってもらう際の融資などを考えると、もはやHSBCを避けては通れません。

さらに、「リスク分散」という観点でいえば、私は、「一国」、「一通貨」に、資産を集中させない主義です。
日本国内に、日本円だけで資産を持つのは、将来を考えるとリスキーだと思いますし、
では、外国なら良いのかというと、日本とは別の意味で、それぞれの国が、リスクを抱えていますので、100%安心はできません。
ですので、リスクヘッジのために、「日本の日本円預金」の他、「豪州の豪ドル預金」、「香港の香港ドル預金」、「中国の人民元預金」に、それぞれ分けて持っているわけなのですね。

今日も、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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