グローバル不動産

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業者は叩くより育てよ

こんにちは、Manachanです。今日はポカポカいい天気、千葉県佐倉市で散歩がてら楽しい物件調査を終え、東京に戻るところです。今日は「不動産業者ねた」でいきますね。

海外不動産に特化した、全国でもユニークな投資家コミュニティ「アジア太平洋大家の会」を立ち上げてから、もうすぐ5年になります。

会を旗揚げした当時は、日本における海外不動産投資の黎明期。海の向こうの物件を扱う業者は少なく、情報自体が非常に乏しい時代でした。あれから5年、今では北米、東南アジア、オセアニア、欧州など、世界各国の不動産を扱う業者が増え、当方の投資家会員も2000名を超えました。海外不動産に関する情報量は爆発的に増え、今や情報過多の時代。その割に、海外物件の販売・仲介に関わる業界は、サービス、ビジネスモデルとも、まだ未成熟で発展途上。

この5年、業者側ではいろんな栄枯盛衰がありました。投資詐欺や、資金持ち逃げで消えた業者もいる一方で、当会と数年の間、良い付き合いを続け、今でも顧客のために頑張っている業者も相当数います。目まぐるしい時代の流れのなか、私は投資家にとっても、業者にとっても安心感のあるコミュニティづくりを目指してきましたし、これからも続けていきます。

アジア太平洋大家の会は、海外不動産をテーマに、投資家と業者をつなぐ存在ですが、完全に中立ではありません。「大家の会」を標榜している通り、どちらかといえば大家・投資家サイドに立った活動をしています。ですので、一番重要な活動は、

投資家のエンパワーメント(Empowerment=力を与えること)

力を与える…海外不動産投資は高度な情報戦でもありますので、「情報収集力、分析力の強化」。より直截的には「海外物件を賢く選び、運営する能力の強化」が主な内容になります。投資家サポートの一方で、

業者のエンパワーメント

も、現時点では必要だと思います。日本の投資家にとって、海外不動産購入に関わる業者の選択肢がまだ質量ともに十分でない以上、業界を育てていかないことには、「投資家ニーズを満たす多様なサービス」と「業者同士の健全な価格競争」からなる、良い投資環境が実現できないからです。

ですので、「能力的に未熟だけど、まじめな業者」に対しては、「報酬の対価として、どんなサービスを提供すべきか?」、「どうすれば、顧客が満足する説明ができるのか?」といった、セールス研修みたいなことも必要に応じて行っています(ボランティアで…)。彼らに大きく育ってもらいたいから、日本の投資家を支えるインフラを担って欲しいから…

 

不動産取引のなかで、投資家(バイヤー)と業者の利益が相反することがあります。時には、業者が「投資家にとっての利益」を十分理解しないまま、間違った物件を持ってきたり、間違った値付けをすることもあります。そんな時、業者に注意したり、投資家に注意喚起するのも私の役割ですが、

それでも、私が厳に戒めていることが、一つあります。

業者を名指しで批判・非難すること

 

私がネット上でこれをやってしまうと、噂が、瞬時に広まります。結果、業者に多大な評判リスクを負わせ、投資家の購入行動にかなり大きな影響を与えてしまいます。営業妨害でもめたくないし、それに相手を貶めても、良い結果を生みません。人間だれしもプライドがあります。名指しで攻撃されると、頑なになるだけです。

私は、投資家側に立つスタンスとはいえ、投資家利益のために正義を振りかざし、悪い業者、ボッタクリ業者を退治したい、みたいなことは考えません。別に社会運動をしたいわけじゃないし、消費者センターの真似事をしたいわけでもないから。

それよりも、日本人が海外不動産を安心して買えて、運営できて、利益をとれる、「新しいマーケット」をつくりたいのです

これから5年後、10年後・・・今と違って、日本の人々が海外物件を安心して買える時代をつくりたい。そのなかで、私なりの貢献をしていきたいのです。

 

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海外投資詐欺と、私の見解

おはようございます。Manachanです。11月14日に東南アジア出張から帰国してから、山のように溜まった業務を片付けていました。ブログ記事書くのは約1週間ぶりですね。

先月の下旬、「楽待新聞」より、「カンボジア投資詐欺事件に関するManachanのコメントがいただきたい」という取材依頼を受けました。すでに新聞記事にもなっていますが、カンボジアの不動産会社の代理店を名乗る事務所が、2011年ごろからカンボジアの不動産投資と偽って、投資詐欺を重ねていた。警察によれば、全国39都道府県の200名以上の人から、20億円を超えるお金をだまし取った…という事件。

私は、この事件に関わったわけでもなければ、知人友人で彼らの詐欺に引っかかった方もいないので、「また聞き」レベルの知識しかありませんが、第三者的コメンターとして推薦を受けたので、お受けしました。余談ですが、楽待新聞の電話取材を受けた時、私は仕事で愛知県内をドライブ中。ハンズフリーで話しながら、一宮市~名古屋市あたりを運転してたんだよなあ。

今後、海外不動産投資の裾野が広がれば、詐欺事件も手を変え品を変え、増えてくると思いますので、(TVに出る気はありませんが…)雑誌やWebメディアで露出の機会が増えるかもしれません。ですが、どんなタイプの詐欺であっても、私の言うべきことは、3つだけ。

 

1) 権利関係を確認しましょう。

2) お金の流れを確認しましょう。

3) 専門家のセカンドオピニオンを得ましょう。

 

Checkpoint1 : 契約関係の確認

本契約の前に、その物件の現地での登記書や出資契約書などを確認します。どんな土地・建物なのか、また、現在の所有者は誰なのかなどを調べます。現地からコピーを取り寄せ、日本語訳してもらえば良い。

経験上、最初から騙そうとする業者の場合、実在しない土地や建物の権利を勧誘してくることが多く、書類関係も適当で杜撰なこと(あるいは、現地書類が杜撰で日本語プレゼン資料だけ立派)が多いものです。

 

Checkpoint2 : お金の流れの確認

自分が払うお金が、どのような経路で誰に渡って、最終的に自分の権利につながるのか確認します。多くの場合、取引に関わる人物は、本人(バイヤー)、仲介業者、現地のデベロッパーとなります。このとき、購入代金を仲介業者に全て預けてはいけません。日本の不動産取引と同じく、海外でも仲介業者は手数料のみ受け取れるのが原則、売買代金は本人が直接、現地のデベロッパーに支払うべきです。

きちんとした仲介業者なら、どこに送金してくださいという指示をしてくれるはず。そういったお金の流れについて、明確に答えられない業者は要注意です。私が代理で送ります、などと言われたら必ず拒否するようにしましょう。

 

Checkpoint3 : 専門家のセカンドオピニオンを得る

初めての海外投資、特に知識が足りなくて不安な場合は、海外投資に詳しい専門家にアドバイスを求めるのが良いと思います。聞く先は、私どもの「アジア太平洋大家の会」でもいいですし、他にも海外投資案件について知識を持っている団体・個人は多くいらっしゃいます、。

たとえば私に相談が来た場合、東南アジアのコンドミニアムで「完成後が数年後なのにネット20%利回り保証」みたい話は、明らかに怪しいと思いますし、それを正直にお伝えいたします。

 

上記3つのチェックを行い、それでも仲介業者の言うことに辻褄が合っており、誠実だと感じるのであれば、この時点で少なくとも詐欺にひっかかるリスクは、大幅に低くできると思います。その後は、日本国内で収益不動産買うのと同様、投資案件の収益性を見極めれば良いですね。

 

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日本人が日本人を騙す理由

おはようございます、Manachanです。

先日、楽待新聞から電話取材の依頼が入り、受けてきました。テーマは次の通り、

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
カンボジア不動産投資で200名以上が被害」

カンボジアの不動産会社の代理店を名乗る「FIRST不動産」という事務所が、2011年ごろからカンボジアの不動産投資と偽って、投資詐欺を重ねていた。警察によれば、全国39都道府県の200名以上の人から、20億円を超えるお金をだまし取ったとのこと。同不動産事務所の元社長を含め13人が逮捕され、民事訴訟においては、すでに損害賠償を命じる判決も出ている。

上記のテーマにて、「海外での投資経験が豊富な鈴木さまとして、上記の事件はどう思われますか?」、「このような被害に遭わないためには、どうすれば良いのか」などをお聞かせいただきたく存じます。―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

私のインタビュー記事は、後日、楽待新聞に載るはずなので、ブログでは詳しく書きません。「現地国での権利関係の確認」、「お金の流れの確認」、「しかるべき人のセカンドオピニオンを得る」といった、常識的なことをお答えしました。

カンボジアの不動産詐欺事件は、賃貸住宅新聞にも大きく載ってましたね(記事)。カンボジア以外で、ここ数年で見聞した、不動産絡みの事件だけでも、

 

・フィリピンで、日本人業者がリゾート用地を購入した際、同国在住の別の日本人に騙されて、ニセの権利書を掴まされていたことが判明。数億円が一瞬で消えた。

・同じくフィリピンで、複数の顧客から預かったコンドミニアムの売買代金を、日本人仲介業者が持ち逃げして海外に高跳び。被害総額も億単位と思われる。

・タイで、投資家から預かった建設資金を、日本人の現地業者が本来の目的とは違う用途に使っていたことが判明。

・アメリカで、賃貸できないような廃墟同然の戸建やアパートを収益物件として日本人に売って、ロクな管理もせず放置していた・・

 

そういう話があまりにも多いので、「海外に住む日本人を安易に信用してはいけない」と、身構えてしまう私がいます。15年前から海外暮らしをしてきたので、肌感覚からしても、「日本人が日本人を騙したり、食い物にする」ケースは、日本国内よりも海外の方が遭遇確率が高いと感じます。

特に、こんな日本人は要注意だと思います。

・ 現地国で長年商売しているのに、現地人の顧客が全然おらず、日本人だけを相手に商売している人

・ 日本人が商売人として新規参入してくると、邪魔したり、排除しようとする古参の日本人

・ 現地国で営業している日本人の同業者を、親の仇みたいにむちゃくちゃ敵視する日本人

 

上記の現象は、「パイの限られた日本人マーケットを奪い合っている」ことから起こります。商売の利益率が薄くなると、日本人の客から利潤を得るしかありませんから、ボッタクリや、騙す方向に走りがちです。

日本以外のどの国でも、日本人なんて全体からみればごく少数派なのですから、圧倒的多数を占める現地人を相手に商売をした方が、経営も安定しやすいですし、ある程度成功していれば、日本人からボッタクらなくても食っていけるはずです。逆に、ボッタクリしたら評判を落として商売に支障が出ることも、知っているはずです。

ですので、私の体験からいうと、「主要な顧客が現地人であり、日本人も相手にする」ような業者の方が、信頼できる確率は高いと思います。

 

あと、もう一ついうと、海外で投資する以上は、英語をはじめとする語学力、日本人以外とコミュニケーションする能力を高めて、日本人業者に頼らずとも情報が得られ、一通りの取引ができるようになりたいですね。そういうスキルをつければ、騙されるリスクも自ずから減ります。

 

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どの通貨で資産を持つべきか?

こんばんは、Manachanです。今回は、「グローバル資産分散」をテーマに書きましょう。

ある程度以上の資産を築いた人なら、「たまごをいくつかのバスケットに分けて入れましょう」という言葉をたぶん聞いたことがあるでしょう。その心は、現金預金だけではなく、金融資産も不動産も、バランスよく持ちましょう。そして、日本円資産だけでなく、米ドルをはじめ外貨建ての資産を持つことにより、「一つがコケても他でカバーできる」強い資産ポートフォリオをつくりましょう、という意味ですよね。

いま、マイナンバー制が急ピッチで施行され、日本政府も国民の資産把握に躍起ですが、日本有数のお金持ちの面々は、政府が動くはるか以前に、スイスやルクセンブルク、香港、シンガポール等、いろんな場所に資産を散らし、プライベートバンクで運用、相続対策したりしているものです。

私は、大した資産をつくったわけではありませんが、日本の外で長年暮らしてきた関係で、一丁前に、資産をグローバル分散しております。たとえば、私は1998年に日本(千葉県)でマンションを買い、2000年からオーストラリアに移住しましたが、当時の私は豪ドルで給料をもらう他、日本のマンションからの家賃収入を得ていました。移住2年目にはオーストラリアで一戸建てを買いましたので、当時からすでに、フローの面でもストックの面でも、資産を2か国、2通貨に分散していたことになります。今ではそれが7か国くらいに増えています。

そんな私が、2007年に日本に帰国、4年後に東日本大震災や原発事故が起こり、その影響で、日本の富裕層の間で「資産の海外逃避」が、ちょっとしたブームになりました。当然、彼らを相手に商売をするエージェント、仲介業者がたくさん出現したわけですが、当時、私の感覚でどう考えてもおかしいと感じたのが、

 

日本円資産の逃避先として、東南アジア新興国(マレーシアなど)が推奨されていたこと

 

当時、私はこう思っていました。ほとんど全ての資産を日本円で持っている人が、海外資産の比率を増やそうとするのはよく分かる。でも普通考えて、資産の移転先は安定感のある英米先進国か、運用や節税を考えてタックスヘイブン(香港、シンガポール、ケイマン等)になるんじゃないの?それらを一気に飛び越えて、ASEANの新興国に資産を移すのはなぜなの?

というか、勿体ないと思いました。せっかく、日本円という、世界的な通用度が高くて使い勝手も良い通貨で資産を持っているのに、わざわざ、マレーシアリンギットやタイバーツみたいな、ほぼ国内や周辺国でしか通用しない通貨に換えてしまうのはなぜなの?

日本円をマレーシアやタイに持っていけば、銀行やマネーチェンジャーで良いレートで交換できますけど、逆にリンギットやバーツをそのまま日本に持ってきたらどんな扱いを受けるか?・・ということを考えても、通貨としての信用度や流通度の差は歴然なわけです。

日本円資産をマレーシアやタイの資産に換える、唯一の合理的な理由は「成長期待」。つまり、経済成長している国で資産を持っていれば現地通貨ベースでの資産価値が増えるはず…その考えはアリだけど、それって「リスクマネー」と呼ばれるものであり、「日本の将来が不安だから」みたいな理由から、「安全を買う」ための通貨では到底ありえない。

でも当時は、「日本がデフォルトするかもしれないし、直下型地震や放射能リスクもあるから」、「経済成長中で先行きの明るいマレーシアやタイに資産を移しましょう」みたいな営業トークが氾濫していたのです。「こいつら、物事分かってるのかな?」と内心思いながら、黙って聞いてましたけど…

 

とはいえ、投資の世界では、万人に当てはまる正解などありません。資産や自己資金がどれ位あるのか、それを使って何を実現したいのか、等々を鑑みて、それぞれの正解を導き出すしかありません。私の場合は、次の3つを判断基準としています。

 

1)「その国(or通貨)で安全にお金を置いておけるか?」

2)「その国の資産を使ってお金が殖えるか?」

3)「その国でお金を使いたいか?」

 

1)に関しては、もう「米ドル」一押しですね。超大国の通貨、かつ世界的に流通している通貨で、安全度や信用度、使い勝手が、他の通貨とは段違いだから。

2)に関しては、何に投資するかにもよりますが、私の場合はオーストラリアで、13年前から不動産投資をやっており、最初に買った物件の価格が2倍以上になって、その空き担保を使って次の物件を買い増しているので、今のところ「豪ドル」で殖やすのが一番早い実感があります。

3)に関しては、いま日本に住んでるから当然「日本円」を使いたい。その他にあるとすれば、「タイバーツ」ですかね。私、日本を別とすれば、タイが一番好きな国だし、行く用事もたくさんあるし、カンボジアやミャンマー、ラオスに行く場合でもほぼ毎回タイに立ち寄るから、バーツを使う用事が多いんです。

 

余談ですが、私が9月17日に買ったバンコクのコンドミニアムの内装が今日終わったばかり。もうすぐAirBnBで貸出開始します。この物件が、バーツをしっかり稼いでくれることを期待しています。来年1月には家族全員をバンコクに連れていって、結局バーツ使うんだもんね。

 

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海外不動産は美人選びに似て…

おはようございます、Manachanです。

海外不動産、どの国がおすすめですか?」って、本当によく聞かれます。質問者の気持ちはよく分かりますけど、実際、これほど返答に困る質問はありません。だって、

海外不動産のおススメの国を答えるのって、「どの国の女性が一番美しいですか?」って聞かれてるのと同じようなものだから…

女性の美人度、という話であれば、私の個人的な好みは「西洋ではレバノン、東洋ではベトナム」だと思いますが…

でも、女性がひとりひとり違うように、不動産物件だって、ひとつひとつ違います。どの国でも「美人物件」がある一方で、「フツーの物件」、「不細工ゴミ・カス物件」だってたくさんある。

そもそも、私たち投資家は、「誰もが認める美人物件」にそんなに興味あるわけじゃありません。絶世の美女レベルのルックスなら、誰もがその価値を認めますから、当然、値段高くなるし、利回りは低くなる。金持ちと札束で張り合わないと買えない…みたいな話になるから投資的に面白くない。

私たちが好むのは、むしろ「角度美人」や「ポテンシャル美人」。万人が好むルックスの女性ではないけれど、ある側面から見ると美しいとか、あるいは、現時点ではイマイチだけど、磨けば光るルックスとか…そういうのが好みです。

「ポテンシャル美人」の例:都内の再建不や築古物件に上手に手を入れて、シェアハウスやAirBnB経営を入れて高収益物件に生まれ変わらせるとか、あるいは荒川区南千住みたいに、現時点ではイケてないけど、都心に近くて開発余地がたくさんあり、「大化け」の可能性のある土地を安く仕込んでおくとか・・

「角度美人」の例:神奈川県の茅ヶ崎駅からバス便でいくようなエリアで、県外の人にはリスキーに見えて手が出せないけど、地元の人には人気が高くてラクラク満室、みたいなエリアの収益物件を仕込んでおくとか…

角度・視点によって、女性のルックスは大きく変わる…不動産も同じ

そういう投資家視点でみる限り、どの国・都市にも「角度美人」や「ポテンシャル美人」的な物件はあるし、それなりに投資妙味はあるので、私は「ある国を特におすすめ」することも、「特定の国を避けるようアドバイス」することもしていません。

タイのバンコクが好きなら、バンコクで自分の好みの女性(もとい収益物件…)を見つければいい。フィリピン・セブ島が好きなら、そこで同じことをすれば良いと思いますので、タイとフィリピンを比べて優劣をつけるようなことは、不動産投資の世界では意味がないと考えます。

また、どの国でどういう不動産物件を買うのが良いという問い。これは個々人の資産背景やリスク選好、いくらキャッシュ出したいか、何年で利益確定したいか…によって変わるので、単一の正解がある話ではありません。

先程の美女の話のアナロジーを使えば「あなたは、ベトナム美女を一晩だけレンタルしたいですか?」…すみません。これ以上書くと、女性読者層を敵に回しかねないので、男女逆にして書きます。

「あなたは、イケメンを一晩だけレンタルしたいですか?」

…これは短期で保有&利益確定のモデル。例えば、「台湾でキャピタルゲインを狙える物件を完成数年前に格安で仕込んで、完成直前に中国大陸人に売り抜ける」とか、「米国ラスベガスで競売に出たボロ物件を買い叩いて、修繕入れて市場価格で売り出す」みたいな話。

「あなたは、イケメンを一生の伴侶にしたいですか?」

…これは長期保有モデル。たとえばカナダやオーストラリアみたいな、築が古くなっても価値が下がらない、かつ相続税贈与税もあまりかからないような国で、手堅く土地付き戸建を買って、賃貸に出しながら子孫に残す、みたいな話。

「一晩レンタル」か「一生の伴侶」か、あるいはその中間の「10年毎に旦那を取り換える」のか…時間軸によって、最適な解は変わってきますし、私がおすすめする国・都市・物件も変わってきます(例.長期保有を考える方には、東南アジア新興国より欧米先進国の物件をおすすめしています)

イケメンをレンタル、みたいな話で福山の画像を使ったら、さらに女性読者を敵に回しそうだ…

もう少し真面目に書きますね。不動産投資を愛するということは、「個別」を愛すること。つまり、自分の選んだ物件の間取り・デザイン・内装や所在エリアを愛するということです。

日本国内で成功している不動産投資家・賃貸経営者のほとんどが、物件選びにあたってのこだわりや、賃貸経営のスタイルを確立しているものです。その物件が「日本にある」から良いのではなくて、投資家個人の「こだわりポイントや運営モデル」に合致するからこそ、どんどん買い進めているし、ちゃんと収益をあげているのです。

東南アジア新興国が、経済発展著しいですよ~、人口増えてますよ~、不動産価値上がりますよ~みたいなセールストーク多いですが、それだけでは、不動産物件選びに何らの意味のある情報ではありません。

「国全体の美人度」ばかり強調してる業者が、実際紹介する物件は「ブサイク極まりないゴミ・カス物件」だったりすることも多いですから。「個別」を愛することができない人がセールスすると、たいていそうなってしまう。

そんななかで、私の役割は、日本の投資家が、世界中の国・都市の不動産市場について学ぶ場を提供すること、そして、海外各都市の不動産価格水準や価格形成要因を公開して、日本の投資家が安心して投資できる環境を整備することだと思っています。

言葉を換えれば、「海外で、自分好みの角度美人物件やポテンシャル美人物件を見つけるお手伝いをすること」でしょうか…

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土地神話の国vs二極化の国

おはようございます。Manachan@ケアンズです。

ここオーストラリアは、まだ土地神話が続いている国だと思います。不動産価格は右肩上がり、上昇期と横ばい期を繰り返しながら、基本、ずっと上がり続けています。

・都市部は当然、上がる
・地方部は速度緩いながらも上がる
・地方部でも数百万円で買える激安物件がほとんどない

オーストラリア全国で、不動産価格の中間値が最も安い地域ランキングは次の通り

Ungarie, NSW 2669   73,545豪ドル (676.6万円)
Goroke, VIC 3412    74,770豪ドル (687.9万円)
Augatheria, QLD 4477 79,166豪ドル (728.3万円)
 
2013/14年のデータ、1豪ドル=92円で計算

いずれも、聞いたことのない地名なので調べてみると、案の定、超・僻地ですね。たとえば1位のUngarieは、人口323名。一番近い都市キャンベラから320㎞西。3位のAugatheriaは、人口587名。州都ブリスベンからなんと667㎞西にあります。

Ungarieの場所…かなり奥地ですね。

Ungarieで平均値に近い売り物件の広告

いま、Ungarieで出ている売物件をネットで調べると最低価格が45,000ドル(414万円)、最高価格が120,000ドル(1104万円)でした。立地を考えると、あまり安くないなあ~という印象。

だって日本では、東京から電車で1時間の千葉県あたりでも、400万円くらいの売り戸建がバンバン出てきますからね。利便性からいってもUngarieと比べれば断然上だから、割安ですね。

千葉県大網白里市、400万円の戸建広告

で、世界を見渡してみると、日本だけが例外ではないようで、たとえば英国も似た状況にあるようです。

英国では首都ロンドン、大学都市オックスフォード、ケンブリッジ、南部のコーンウォール州などで不動産価格が高騰する一方、ニューカッスル、ハル、リバプールの一部地域など、地方都市ではリーマンショック以降、不動産価格の下落が続くという「二極化」の様相を呈しているようです。

リバプール市で10000ポンド(194万円)で買える物件の記事

リバプールの街中で、さすがに200万円以下はありえねえだろうと思い、Liverpool/Merseysideで売り物件をネットで調べてみたところ、やっぱりありますね。

激安物件24,950ポンド(484万円)。見た目、悪くないっすね。

Liverpoolエリアの安い物件は、Kirkdaleという地域に多く出てきます。詳しい場所を調べると、リバプールの中心地から電車で3~4駅の至近距離にあります。もちろん、犯罪率が高かったり失業問題が深刻だったりするから安いんでしょうけど…

そういう地区はオーストラリアの都市でもたくさんありますが、どんなに属性悪いエリアでもシドニーやメルボルンで数百万円で家買えるなんてことは絶対にないので、やはり「オーストラリアでは土地神話が継続」、「英国では二極化」なんでしょうね。

我々アジア太平洋大家の会でも、英国の不動産物件を扱ってますけど、「ロンドンでは値上がり益狙い案件」が多く、「地方都市では、大学寮とかケアホーム等、”運営”で利回りを出す案件」が多いです。これも、英国における不動産市場の二極化が影響しているのでしょう。日本と状況似てますね。

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日系業者の限界を知ろう

おはようございます、Manachanです。いま家族と一緒にオーストラリア・ケアンズにいます。

ここ3週間、私一人でウランバートル、北京、バンコク、東京、ブリスベン、シドニーへの出張を続けてきましたが、今後当面はケアンズでのんびりします。帰国は二週間後の8月21日の予定です。

ケアンズには妻の実家があります。妻と知り合ったのが1989年。翌1990年からはほぼ毎年訪問しているので、かれこれ25回くらいは来てますね。

25年の歳月が経ち、南方の大都市・シドニーやブリスベンは大きく変貌しましたが、ここケアンズは今も昔も小さな田舎町。市街地や郊外住宅地が多少広がり、海岸べりに市営プールができた他は特に大きな変化はないですね。山と海に囲まれ、自然に恵まれた小さな町、変わらないのが良いのかもしれません。

私、オーストラリアに移住したのが、今から15年前、西暦2000年の5月でした。入国してすぐ就職活動をはじめ、転職エージェント経由で企業面接を重ね、11回落とされて12回目の正直でIBMに拾っていただき、8月から働きはじめました。

あの頃、大手日系エージェントの年配男性に言われた「ある言葉」に反発したことを、今でも覚えています。

「日本人がローカルの会社で英語使って働くっていうのが、そもそも無理なんだよ。日系のちゃんとした会社に就職したら?」

それを聞いた私は、即座に反発。

「どうして無理なんですか?中国人だってベトナム人だって、アラブ人だって、皆、もともと英語苦手なのに努力して、ちゃんと英語ローカルの会社に就職してるでしょう?なぜ、日本人だけが無理だと言うんですか?」

結局、私はそのエージェントの忠告を聞かず、自分の判断で英米圏企業との面接を重ね、Lotus Notes Developerという技術職で就職し、英語で苦労しながらも5年間、楽しく働くことができました。

いま振り返ると、あの年配の日本人エージェントの言葉は、一体何だったんでしょうか?

「腰掛け」の駐在員と、「永住覚悟」の移住者とのマインドセットの違い

彼は数年間の駐在でシドニーに来て、日系企業だけを相手に仕事をしていたようです。職場で英語を使う機会も乏しかったことでしょう。自分自身も英語苦手かつ、求職する日本人の多くも英語苦手となると、メンタルブロックが働いて、「英語ネイティブじゃないとローカル企業への就職無理」だと、信じ込んでしまうのでしょうね。

一方で私は、ガチでオーストラリアに永住するつもりで来ていました。当時、すでに日本経済の勢いは落ち、在豪の日系企業の就職口は減る一方。日本語能力を活かすにせよ、少なくとも英語環境の職場で働かないことにはこの国でのキャリア形成ができないと考えていました。

当時、日系も英米系も中国系も、いろんな就職エージェントにコンタクトとりましたが、ここまでガチガチな考えの担当者は、後にも先にもここだけでした。

海外で暮らすなら、既存の概念、メンタルブロックを、意識的に排除しなければならない

それを痛感しますね。せっかく日本を飛び出して、広い世界に出たのだから、日本語だけ使って、日本人だけで固まるのは勿体ない。どこに住んでも、現地の言葉を覚えて、現地の社会に溶け込みたいと私は思います。

ケアンズ空港に降り立つ…15年前、移住した当時の新鮮な気持ちで

あと、世界中の主要都市にはたいてい、日本人が集中して住む地区があって、彼らを相手に商売する日系不動産業者がいます。たとえばシドニーだとノースショア、上海だと古北・虹橋の一帯、バンコクだとスクンビット沿線に日本人の集住地区があります。

海外不動産投資をする上で、彼ら日系業者からの情報だけをもとに物事を判断したくない…という気持ちが私にはあります。前述の日本人転職エージェントのように、「メンタルブロック」の伴う現地日本人業者も少なくないと感じるからです。短期の駐在で来てる担当者なら尚更でしょう。

たとえメンタルブロックを克服していても、業者として旨みのあるエリアの物件しか紹介しないケースも多いでしょう。例えば、

「バンコクの場合、スクンビット沿線のアソーク駅~エカマイ駅を外すと日本人の住む環境じゃなくなるよ」

日系駐在員だけを相手にするなら、この言葉は間違ってないですが、バンコク全体からみれば、スクンビット沿線の4駅なんて、ピーナッツみたいに微々たるもの。日本人エリアから外れても、バンコクにはアーリーみたいな素敵な住宅地があるし、ノンタブリーのような郊外エリアも急成長してるのですから…

私は自由な発想の投資家として、タイ人しか住まないローカルエリアでも、あるいは欧米人が好む特殊なエリアでも、投資妙味があるならどんどん参入したいと思います。だから情報網は、できるだけ広く取っておきたい。私が常にいろんな言葉を学んでいるのも、複数の言語から有益な情報をとりたいからです。

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私のライフワーク~海外で情報をつくる

おはようございます。Manachan@日本へ一時帰国中です。一昨日まで居たバンコクも暑かったけど、日本もさすがに真夏で蒸し暑いっすね。一日中、扇風機から離れられません(クーラー嫌いなので、あまりつけてません)。

2週間近くにわたるバンコクでの不動産実地調査は、とても有意義でした。私の進むべき道がみえた、将来につながる記念碑的な出張と言って良い。

今回のバンコク出張、実は昨年11月から計画していました。その頃から、私は「業者に頼るセミナー」の限界を強く感じていたのです。

私は2011年2月、海外不動産投資を自ら学ぶための勉強会組織「アジア太平洋大家の会」(APHOC
)を旗揚げしました。当時は海外不動産の情報が極端に少なかったので、情報源を業者に依存するかたちで、セミナーを多数、企画してきました。

4年半、会を運営したおかげで、今では大抵の業者をしのぐ情報や知識を蓄積することができました。セミナーで話すために、毎月のように、世界中の不動産案件を見てまわってきましたから、一つの国にとらわれず、タイとフィリピンの比較、ASEANと中近東の比較、英米圏諸国同士の比較…といった複眼的な視点で物事を見ることもできるようになりました。

ですので今後は、業者に依存するかたちの「従来型セミナー」を主催することから、そろそろ卒業したいと思います。今ではAPHOC以外に多くの団体が業者とのタイアップで海外不動産セミナーやってますので、必ずしも私たち主催でなければならない理由は特にない。

私は、次のステップに行きたい。

私Manachanでなければできない仕事、私がやるべき仕事にフォーカスしたい。

それは何か?

海外不動産投資の成功者を増やす仕事をしたい。

そのために必要な「情報」を、業者任せでなく、自分でつくる仕事をしたい。

そもそも、海外不動産投資で財をなした人って、日本でどれ位いるでしょう?

日本国内の不動産投資でリッチリタイア人なら、たくさん知っています。でも、日本に住みながら海外不動産投資で大成功した人は、私の交友範囲でいえば非常に少ない。

その差は何かといえば、「情報」だと思います。日本人が国内の不動産投資をやる上で得られる情報と比べて、海外不動産の情報は質・量ともに圧倒的に足りない。

情報がないから、多くの人は業者トークを信じて投資判断をする。しかし、その業者自体が不動産投資に明るいとは限らない。仲介手数料目当てでゴミ・カス物件を売りつける業者も少なからずいる。

それじゃ、成功できないのは当たり前だと思うのです。

これからの私は、「海外不動産投資に関する、真っ当な情報をつくる役割」に徹したいと思います。具体的には、

・エリア分析
・周辺の賃貸・売買事例比較
・競合物件の考察

といった、基本的な不動産鑑定の手法を、バンコクを皮切りに、他のASEAN大都市でも展開したい。「当たり前のことを、当たり前」にやりたい。

たとえばの話、日本国内なら「JR川口駅徒歩5分圏内の築20年3LDKの賃料が12万円」だとすれば「徒歩10分以上だと10~11万円に落ちる、バス便だとさらに下」みたいな類推が成り立つわけですが、同じようなことをバンコクやホーチミンでもやれるようにしたい。例えば、

バンコクBTSオンヌット駅近コンドミニアムの1ベッドルーム月間賃料が15,000バーツ。ウドムスック駅だと少し落ちるので駅同一距離で13,000バーツ、駅から遠い過剰供給エリアだと9,000バーツがせいぜい」…そんなレベルの会話を、日本人投資家の間で当たり前にしたい。

また、そのような流れをつくっていければ、「タイの物件だから年間5%当たり前に上がる」とか、「日本人駐在員に貸して月間5万バーツは堅い」みたいなことを、エリア分析や周辺事例比較もせずに売ってる業者を、マーケットから淘汰でき、不動産的に真っ当なことやってる業者だけが生き残る。結果的に誰もが安心して取引できるマーケットに近づけられると思うのです。

数年後、日本の皆さんがASEANの物件を買うにあたって、Manachanのエリア賃貸市場分析レポートを読んでから判断するとか、取扱い業者も私のレポート読んで売らざるを得ない…みたいな、投資の判断基準を自らつくっていきたいのです。

海外に出て、その土地にすぐ馴染んで、現地の言葉をすぐ覚えて、不動産投資目線での現地調査・分析を行うのは私の得意分野です。その能力をAPHOCや日本の投資家のために活かしたい。ライフワークにしていきたいのです。

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ガラスタワーの魅力

こんばんは、Manachanです。

ほぼ1週間ぶりのブログ更新ですね。これまで、台湾不動産セミナーの準備に加え、決済仕事がいくつか重なり、書く時間がとれませんでした。こんなに忙しいのは久しぶりです。でもまあ、仕事が途切れず続くのは有難いことですね。

6月27~28日に行った台湾不動産セミナーでは、素晴らしい出会いがいくつもありました。特に有益だったのは、台湾で「ガラスタワーのレジデンス」という世界的にもユニークな建造物を設計監修する、東急設計の北田さん、南海さんと出会えたことでした。

ご両名とも、グローバルに活躍する気鋭のアーキテクト。北京、台湾、ジャカルタなど、アジア各地のプロジェクトに携わり、「日本の仕事は余りやってない」そうです。特に、ガラス建築を得意とされており、

22年前に、世田谷ビジネススクエアを設計されたそうです!

用賀駅直結の「世田谷ビジネススクエア」(SBS)、私もこないだ別の用事で行ってきたばかりですが、SBSは日本で珍しい「総ガラス建築物」で、北田さんが設計を手がけられたそうです。

竣工1993年9月。当時のガラス建築は建築単価が高かったそうですが、それでも総ガラスにした主な理由は、車の排気ガス。SBSの所在地は首都高と環八が交わり、毎日10万台以上、東京有数の交通量がある場所。排気ガスで建物がくすんでしまうとランドマーク性が損なわれる。そこで思い切ってガラスを採用したそうです。

外壁がガラスなら、拭き掃除だけで済むので安価。確かに竣工後22年経っても、SBSは新築のようにキラキラ輝いています。ガラスの良さですね。

外観の美しさだけではありません。北田さんによれば、最近のガラス建築は以前に比べると単価も安く工期も短くなり、かつ、メンテナンスの手間と費用が少なくて済むそうです。この点は、私たち不動産投資家の心をくすぐりますね。

なぜ単価が安くなったのかというと、

1)東南アジアや中国で、低コストで板ガラスを供給できる工場が増えた。

2)今ではプレハブのように、工場で何階~何十階分の板ガラスを製造出荷、現場では組み立てるだけ…という工法が普及した

2)を聞いていると、飯田産業の木造戸建住宅を想像してしまいます。同社も「躯体を工場でつくって、現場で組み立て」を徹底することで工期を短縮、建築単価を下げているわけですが、ガラス建築でも同じことができるんですね。

さらに、ガラスのメンテナンス性が優れている点も、注目に値すると思います。

1)日本のような多雨の国で、建物を傷ませる主要な原因は「水の浸入」だが、最近のガラス建築は接合部にガスケットを入れて、水が入りこまないよう設計されているので、建物が長持ちする。

2)万が一、ガラスが損傷した場合、板ガラスユニット(1mx3m)を付け替えれば良い。タイルの目地補修のようなメンテはガラスの場合必要ない。

気になるのはプライベート感ですが、ガラスの場合、外から中が見えない、中から外がはっきり見える材質のものがたくさんある。さらにガラス建築は比重が軽いので、免震、耐震も優れているとか・・・・

北田さんの話を聞いて、まじで、ガラスで賃貸住宅を建てて、賃貸経営してみたくなりました。
ま、私たち零細大家の財力では厳しいでしょうが、もっとお金ができれば、是非…

2019年、台湾に総ガラスのレジデンスが登場。今から楽しみです。

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成功する海外不動産セミナーのかたち

おはようございます。Manachanです。

先週と今週は、韓国、大阪、オーストラリア&福岡と、出張続きで体調管理にも一苦労。でも病気ひとつせずに元気でいます(というか、病気できないっすね…)。最近の東京は気候も暖かくなり、冬場よりは体調維持がラクですね。幸いにして花粉症とも無縁なので、日本の春は過ごしやすい♪

春うららかな東京で、Home’s不動産コラムを書きました。すでに連載18回目ですが、これまで書いたなかで一番好きな文章。がっつり引用したいと思います。

成功する海外不動産セミナー(Home’sコラム)

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↓引用はじめ

私たちアジア太平洋大家の会が主催した海外不動産セミナーは、開催150回を超えています。私はセミナー主催者として、海外不動産業者のプレゼン資料には必ず目を通し、必要に応じて「コメントや添削」してきました。

これまでの経験からいうと、大多数の業者プレゼン資料は、下記のような構成になっていました。

この種のセミナーを聞いてて、思うこと。

・「海外資産を持とう」という趣旨はいいけど、いろんな資産形成手段があるなかで、なぜ不動産を選ぶんだろう?

・ある国の経済成長の果実をとりたいなら、ETFとかインデックスファンドを紹介すればいいのでは?

・実物不動産だと個別性が強すぎて、同じ国・都市・エリアでも勝つ物件と負ける物件が出てしまう。経済成長の果実をとるという論旨と投資の実態が乖離しすぎてないか?

私自身を含めて、日本国内で経験のある不動産投資家・賃貸経営者なら、次のことを身に染みて
感じているはずです。

・東京都心でさえも、カスな物件は結構ある。

・どんなに衰退した地方都市でも、探せばお宝物件は大抵ある。

・同じエリアの同じ物件でも、シェアハウスにしたり、AirBnBを使ったりと、経営努力次第で収益は大きく上げられる。

・同じエリアの同じ物件でも、タイミングをうまくつかめば安く買えたり、高く売れたりする。

繰り返しますが、不動産は個別性が極めて強く、しかも相対取引で値が決まりますから一物一価ではありません。国の成長力や人口云々以前に「物件自体の競争力」、「賃貸経営力」、「売買のタイミング」等が大きく収益に影響してきます。

今後の人口動態や成長性だけから、「東京の物件は良くて地方の物件はリスキー」とは言えないのが不動産の世界。エリア考察や物件個別の見極めの方がずっと大事です。

上記の視点から、日本で賃貸経営する「大家さん」にとって有益な海外不動産セミナーとは何か、考えてみました。

↑引用おわり
――――――――――――――――――――――――――――――――――

私、自分で事業(不動産ビジネス)するようになって、つくづく思います。

不動産投資って、地味だよなあ…

事業やると、リスクも大きいですが、うまくいった時の成長力がまじで半端ない。不動産の場合、国・地域やタイミングにもよりますが5年で2倍になればかなり良い方です。一方、事業なら年間で数倍増、十倍増なんてことも珍しくない。

事業にかかわるお金の流れを紙のかたちにしたものが、株式であり社債であるわけで、その成長力が不動産を上回るのは当然ですね。

私はいま、日本国内の不動産仲介等を生業にしています。昨今は幸い、収益物件が動く時期なので、順調に売上・収益が伸びています。そういう時は一瞬、

利回りせいぜい10%、5年10年でキャピタル2倍なんて、かったるくてやってられないぜ」と思ったりしますが、それでも私は、不動産投資をやめません。不動産はスピードではなく、安定感が魅力だからです。

日本収益物件の売買仲介が儲かる時期は、せいぜい、あと2年でしょうね。その後必ず、銀行融資がタイトになって、物件が動かなくなる時期が来るはず。このビジネスモデルだけに依存してしまうと危険、というのは私にもわかります。

また、ビジネスの世界は競合が厳しいし、大手の参入やテクノロジーの出現でゲームのルールが一気に変わったりするので、売上・収益を維持するのも結構難しい。

だから私は、ビジネスで種銭ができたら不動産のかたちに変えます。

世の中に、資産を殖やす手段がたくさんあるなかで、不動産はどちらかといえば「守り」(ディフェンス)の部類に入る財。本質的に「早く儲かる」ものではありません。その代わり、人生で必ず必要な「住まい」に関わるものなので価値はゼロにならないし、銀行融資がつくなどのメリットがあります。

「守り」だからこそ、スピードよりも「確実に貸せる」、「確実に売れる」という側面を大事にしたいのです。その意味で、私は国内・海外を問わず、上述「大家向け不動産セミナー」のフォーマットを推奨しているわけです。

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