2026年 7月 の投稿一覧

東京23区は現役世代には良いがリタイア・介護には向かない。今こそ見直そう千葉埼玉の価値

私は千葉県柏市という首都圏郊外ベッドタウンの出身です。これまでずっと東京23区が良い、都心が良いという価値観で生きてきましたが、自分が50代になり、自分の両親が高齢になって初めて、柏市が地元で本当に良かったと思ってます。

首都圏の場合、多くの方が東京都内にお勤めだと思います。今は夫婦共稼ぎが多い時代、旦那さんも嫁さんも電車を使ってどこかに働きにいくケースが一般的でしょう。中学受験も増えてお子さんも電車で学校へ行くケースも増えてます。移動の動線を考えるとマイホームはどうしても通勤通学の利便性で選ぶことになります。だから都内23区とか近県でも駅近マンションが選ばれやすいですが、今はそういう住宅の価格がどんどん上がって買いにくくなってきてます。

かといって郊外バス便の一戸建になると安いですが毎日の通勤通学の時間ロスが大きいですから、どうしても選ばれにくいですね。

私は不動産をなりわいにしています。この道のプロとして声を大にして言いたいのが、マイホーム選びは自分が老後になった時のこともイメージして選んだほうが絶対に良い。もちろん投資なら利便性とか価格、利回り、融資など数字で選べばよいでしょう。

ですがマイホームを、もし20年30年それ以上、終の棲家にするつもりで買うのであれば、今が良ければ、今が便利ならよいわけではなく、中長期的な自分や家族のライフスタイルを考えて選んだ方が良い。キーワードはバランスの良さだと思います。都市と自然のバランスとか、地価と利便性のバランスとかですね。通勤通学はもちろん、老後にリタイアできる家や場所選びも大事です。その点で一つ私の体験談をシェアしたいと思います。

私はいま57歳で、都内のマンションに住んでいます。両親は83歳で、実家は千葉県の柏市です。都内から電車でも車でも約1時間で行ける場所です。ところで私たちの世代、50代だとたいてい現役勤労世代ですが、年齢的には親の介護負担がどうしてもかかってきます。私も自分が50代になり、両親が80代の要介護状態になってはじめて、私は自分が都内23区ではなく千葉県の郊外に生まれた幸運を噛み締めています。

まず第一に老人ホームの値段が都区部と千葉県では全然違います。都内は土地代が高い、そもそも施設を建てられる土地がない、既存建物を活用しようにもマンションやホテルにした方が収益が出るみたいな状況があります。もちろん東京は現役世代のビジネスや不動産投資には日本一向く場所ですが、高齢になって自分が稼げなくなり、年金と貯蓄を食いつぶすフェーズに入るとどうか?東京は都会すぎて土地利用が高密度すぎて圧倒的に向かないです。

不動産的にいうと、東京23区、特に都心は誰もが欲しい場所です。現役世代だって法人だって、投資家だってファンドだって、日本人はもちろん外国人も欲しい。ホテルは建ちます、オフィスも集合住宅も建ちます。当然値段が高騰します。もちろん資産づくりするには良いですが、そんな場所でリタイアするのって果たしてどうなの?という話です。

なぜなら高齢者は自分が稼げなくなる代わりに、ケアする場所やサービスはそれなりに必要なのです。例えばどんな施設でも福祉車両や救急車のアクセスは当然必要になりますが都内では駐車場の土地さえ確保しにくいです。面倒みる家族も毎回訪問するたびにコインパーキング代とか、何かと金がかかります。

それ以前に都内の民間施設に入るには入居金が数百万円〜数千万円かかります。月額負担も20万円を軽く超える。もちろん特養に入れれば経済的に楽になりますが都内はどこもウェイティングリストが数百名あり入所は実質的に無理という話が多い。東京の土地代をはじめ、どうしてもコストが高くなるのです。都内で高齢を迎える人の4割が隣接県の施設に入所を希望しているというデータもあります。

千葉県でも東京隣接の市川浦安だと都内相場と余り変わらないですが柏市や鎌ヶ谷市くらいまで離れればリーズナブルな価格の施設が増えます。駐車場は無料でキャパも十分、医療施設も近隣にたくさんあるし、ケアする側も経済的に負担が軽くて済みます。

一つの実例をあげますと、たとえば母がお世話になってる柏市の施設は、鎌ヶ谷市や白井市との市境にあり、どの駅からも遠い交通不便地です。バスもロクにないので東京から電車で来る場合は新鎌ヶ谷駅からタクシーになりますが、その代わり立地的には高齢者ケアには向きます。土地が安い、広い、駐車場いっぱい、施設も新しくてきれい。入居金はゼロ。認知症の受け入れもok、月額負担も15万円程度で都内より大分安い…近くに住んでて車使える人には最高です。

私はこの辺の出身で本当に良かった。もし23区で育っていたら、千葉県の交通不便な場所の施設に入るなんて発想はなかったと思います。 さらにいうと、柏市エリアは医療環境が相当良いです。地域中核病院が2つあるし大学病院、専門分野に強い病院などバラエティ豊富慈恵医大、おおたかの森病院、名戸ヶ谷病院などイケてる病院が近くに多数あって選べる、国立ガンセンターも柏にある。医療面ではかなり先進的な自治体らしくて厚労省の資料にも出てきます。

また柏市は田舎すぎというわけでもありません。千葉県でも奥地に行けば人口が減って働く人も減って公共の病院がなくなるみたいな事例がありますが、柏足は2050年になっても40万人台という今の人口規模が維持される都市なので、担い手さえいれば医療サービスは今と比べて衰退しないはずです。

要は柏エリアってバランスが良いんです。総合力が高い。東京に通える範囲内で、地価もそこまで高くなく、医療介護の施設とサービスが充実。不動産取得や子育てがやりやすく、高齢になっても住みやすい、一生住める、子孫も残せる、という意味で、選ぶべき場所の一つだと思います。

埼玉とかも概して良いらしいですね。さいたま市とか上尾市あたりが、環境的に柏市と似た状況だと思いますが、バランスが良いので今でも人口伸びてますし、勤労世代がマイホーム買ってますし、医療介護環境も充実していると聞きます。

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水戸vs首都圏ちばらぎ〜茨城県南北問題を徹底解説

これから数回にわたって、関東を中心に各都道府県にフォーカスして、それぞれの県が抱えるほぼ解決不可能な社会問題にフォーカスして語っていきます。今回の主役は茨城県です。

茨城ってイメージ地味です、 話題に上がることが少ないというか…たとえば同じ北関東の草津温泉や日光、那須みたいな著名観光地が茨城には見当たらないし、お土産も横浜のシュウマイとか那須の御用邸チーズケーキみたいな派手なのが無い。

そんな茨城が脚光を浴びるのは都道府県魅力度ランキングで全国最下位になった時くらい。これぶっちゃけ観光地ランキングなんですが、全国最下位の常連です。茨城って必ずしも観光に力を入れなくても経済運営やっていける県なんです。裕福なんです、特に困ってないんです。

工業団地の誘致では件数、面積とも日本一ですし、農業生産額だって北海道の次、鹿児島や千葉と全国2位争いをやってますし、道路総延長も北海道に次いで全国2位。大手の製造業が多いおかげで県民所得も全国上位なんです。日本一広い関東平野にあって平地が広く平均住宅地面積は北海道を抜いて日本一。

私が不動産仲介の仕事で茨城の県庁所在地・水戸市あたりの古家とかみると土地80坪、敷地内駐車場2台にちょっとした畑もつくれて、2階建の戸建の場合1階2階もトイレがある、国産木材もふんだんに使うみたいな贅沢な住まい方をしてる方が少なくないです。

あとメロンとかネギとかレンコンとかつくってる農家が大豪邸建てて外車乗って、子供には銀座の店でハイブランド買ってあげるみたいなリッチな農家も時々あります。全国的にみれば相当豊かな茨城、もちろん生活に困ってる方は一定数いるし、北部の山間地とか西部の純農村は過疎に悩んだりしてますが、概して生活水準が高いし仕事には困らない、東京にも出やすいということで、わざわざ外に向けて頑張ってアピールしなくてもいいみたいな感覚はありますね。

そんな茨城県でショッキングなニュースがありました。昨年10月の国勢調査の結果がまとまりまして、県庁所在地・水戸市の人口を、県南部の新興都市つくば市が追い抜きました。これで茨城県は隣の福島県や、群馬県、三重県、山口県などと同じく、県庁所在地が県内人口最大都市から転落してしまった県の一つになりました。この一件は、茨城県の抱える南北問題を端的に象徴してます。

茨城県庁的にいえば、水戸vsつくばの争いは県央と県南の争い、言い換えると茨城県のなかで東京通勤圏として発展著しい県南と、東京から遠い地方都市として人口が減りつつある県央および県北の地域対立や格差の問題であるわけですが、県央、県南といっても茨城県以外の人にはわかりにくいので、ここではわかりやすく「水戸vsちばらぎ 」の地域格差問題と呼びます。

そこにはいばらき県の語尾をきと清音で読むか、ぎと濁音で読むかという、茨城県の国論を二分するテーマがかかわってきます。茨城県内ではいばらきと、清音で呼ばなければなりません。水戸の県庁も「 いばらぎじぇねんだど、いばらきだかんな 」  と、きを強調する、日本中どこにいても「いばらき」で通すのが茨城県民のエチケットなのですが、全国的にはいばらぎと、濁音で読んでしまう人が多いです。同じ関東の東京都民でさえも  いばらぎとかいばらきなんて、どうでもいいと思ってる人が多い。

でもって茨城県南部の千葉県と接する地域は濁音で「ちばらぎ」と呼ばれています。そこの住民は茨城県民なのに千葉県とやたら仲が良い、親和性が高い、千葉県側に行きまくってる、千葉県内の商業施設や病院を使い倒していることで結局二つの県が一緒くたにされて「ちばらぎ」と呼ばれています。

この「ちばらぎ 」  地域はJR常磐線や、いま人口が増えまくってるつくばエクスプレス沿線なら余裕で東京通勤ができてしまいます。ガチで首都圏ベッドタウン。すでに地元民は少なく関東近県から転居してくる人が大部分を占めますので、いばらぎと濁音で読んでしまう人が多いんです。それに方言も、もともとの茨城弁が薄れて標準語がどんどん浸透してきています。同じ東京ベッドタウンである千葉県側と変わらなくなってます。

ところで、県庁所在地・水戸を中心とする地域は昔からまとまりが良いです。水戸藩の領地だったので文化的一体感があります。水戸市、ひたちなか市、日立市など工業都市が連なり、エリア人口は60万人程度いますが減少傾向。水戸市周辺は比較的健闘していますが、日立市より北とか山沿いの地域は急速な人口減少が進んでいます。一言でいえば全国のどこにでもある普通の地方都市で、同じ北関東や東北の地方中核都市と共通の悩みを抱えています。

水戸エリアの人口減少を横目に、茨城県内で唯一、人口を増やしまくっているのが県南ちばらぎエリアです。首都圏ベッドタウンとして日本屈指の人口増加を見せており、エリア人口は100万人を超え、県庁所在地の水戸周辺を完全に追い抜きました。年々、差は広がるばかりです。

この「ちばらぎ」エリアの文化的特徴は、東京の方ばかり向いて、水戸を完全に無視する。特に取手とか守谷、牛久竜ケ崎あたりだと水戸よりも東京の方がずっと近いので、たまに免許の手続や試験とかで水戸に行かなきゃならない時は思い切り文句が出ます。

さらに歴史文化的には千葉県寄り。茨城県民なのに千葉LOVEが半端ない。ここはもともと水戸藩の領地ではありませんでした、今は利根川が茨城と千葉の県境になっていますが、江戸時代以前の流路は全く別でした。同じ下総の国として、ほぼ同じ方言と生活文化を共有していた地域です。

たとえば茨城県取手と千葉県柏の文化なんてぶっちゃけ何も変わりません。県は違っても取手から常磐線10分乗れば柏です。飲み会や買い物で皆さん日常的に柏に来てますから別々の県なんて意識も無いです。取手には柏レイソルのサポーターが多く、水戸ホーリーホックを応援する人は少ないです。

話をもとに戻しますね。茨城県の抱える南北問題の何が深刻かというと、

・県庁所在地の水戸周辺は文化的なまとまりはあるけれど、
・水戸の影響力が及ぶ地域は茨城県の半分も無い。そして人口のシェアがどんどん落ち、影が薄くなっている
・逆に勢いを伸ばしているのが県南部の「ちばらぎ」だけど、この地域の人は東京・千葉ばかり向いて水戸の方を全然向いてくれない。

これは水戸視点でいうと深刻な問題なんです。県庁のある水戸が、茨城県でまとまろう、オール茨城で頑張ろうと、いばらぎけんじゃなくていばらき県だよいっても、通用するのは水戸周辺だけで、県南部ちばらぎエリア人が全然あさっての方向を向いて言うこときかないんです。彼らはいばらぎ県と平気で濁音使ったりするんです。しかも、県内で人口増えるのはちばらぎエリアばっかりで、水戸は影が薄くなるばかり。東京への時間距離で繁栄度が決まるから解決は不可能なんです。

最後に、水戸の人にとって、つくばエクスプレスの存在は複雑な心境でしょうね。この沿線は全国屈指の人口増加をしています。都市開発や商業開発は目覚ましく、まさに明日の茨城を支える鉄道幹線なんです。ある意味誇らしいですが、この線路が致命的なのはつくば駅どまりで、水戸に通じていないんです。つくば市や守谷市、つくばみらい市の人口が増えても、その果実は東京に持っていかれてしまう、せめてJR常磐線の土浦駅まで延伸させて、水戸とも通じている茨城の鉄道ネットワークに組み込んでいきたいというのが、水戸および茨城県庁の意思なんですね。

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AI時代の知的生産技術〜田舎のタダ同然の不動産を都会人向けに売る文章術

学生時代、梅棹忠夫さんの「知的生産の技術」という本が好きでした。1967年に出版された本です。AIどころかネットもスマホもPCも無く、タイプライターが出たばかりの時代、ノートやメモの取り方、情報インプットの仕方、アウトプットとしての文章術などを体系的にまとめた良著で、私も良い意味で影響を受けました。但しいまはAIが出て、その辺の作業を全部やってくれるようになりました。そんな時代に生きる私たち、AIを有効に使いつつ、生身の人間として経済価値を生む知的作業をいかにしてやるのか?がテーマです。

私の場合は「国内外の不動産物件をメルマガで文章書いて売る」という特技があり、それが会社の仲介手数料売上の多くを叩き出しています。経済価値を生んでいます。それもかなり難易度の高いもの。東京都心とか京都とか沖縄オーシャンビュー物件みたいな分かりやすいものだけじゃなくて、海外の不動産、しかも時には東ヨーロッパとか南米のマイナーな国が出てきます。あと日本国内の地方や田舎、過疎地の不動産をどんどん売っています。もちろんAIを使ってますが、文章は自分オリジナルです。再現性はあまりないかもしれないがAI時代の知的生産、売上、付加価値やGDP創造に直結する仕事の一つのかたちであることは間違いないです。

まずはケーススタディ、日本のなかでは田舎な県の、しかも県庁所在地でもない人口減少中の過疎地で、相続のタイミングで売りに出た築年数の古い戸建、地元では誰も買わない、経済価値がない不動産、あなたならどうやって売りますか?購入者として想定されるのは都会の人、主に首都圏在住者ですが物件所在地域の知名度は低く、ほとんどの人が興味もない場所です。土地値は安く、銀行の担保評価はゼロ。このまま何もしなければ朽ちていくしかない不動産をどうやって売ります?

こういう難しくて割に合わない仕事、私は大好きなんです。私の地方愛、田舎愛は無限です。海外に住んでいたから、日本の田舎の価値がよく分かります。その場所が日本である限り、本質的には価値ゼロなんてありえない。日本はどの土地にも豊かな歴史がある、観光資源がある、近代文明がありインフラは世界最高水準、津々浦々まで東京や大都市と短時間で結ばれています。

しかも日本の国はイメージが良い、文化的な魅力が大きく世界中から愛されている。観光客もたくさん来る。だからどんな田舎でも価値があるはず。でも日本人はだれも買わないし、現地の人は地元の田舎っぷりを悲観してるからタダ同然で放置されている。それを、どうやって命を吹き込むか、価値を見出してプロモーションするか、知恵のゲーム、パッションのゲームです。私の作業は4段階あります

1)まず、その土地に行って、物件周辺を歩いて、自分の五感で感じます。そこの風土、街並み、建物、食文化、交通アクセス、観光資源。歴史もちゃんと調べていくし、その地域が近隣の人たちにどう思われているのかも予習していきます。どうしても現地に行けない場合はGoogle EarthやStreetview等、各種AIを使っていきますが、ただ、やっぱり百聞は一見にしかず。現地に行って自分の五感で感じる、その圧倒的な情報量にはかないません。

2)次に、売りたい不動産、特に建物が、誰にとって、どんな利用価値があるのかを考えます。例えば、都会在住の人のための別荘・セカンドホームとして利用するか、旅行者用の宿泊施設として収益化するか、戸建賃貸として月額いくらで貸すか等々、

3)次にそれを数値にします。戸建賃貸にする場合は想定家賃いくら、宿泊施設にする場合は年間の売上いくら、それを期待利回りで割り算した時にいくらで売れる可能性があるか?銀行が融資を出す可能性があるのか?賃貸物件や宿にするためにどれだけの費用がかかるのか?宿の運営や清掃、現地で動いてくれる人がいるのか?を考えます

4)最後に、メルマガに書く文章を考えます。購入者としてどんなペルソナを想定して、物件を買うことでどんなメリットがあるのかをはっきり説明した上で、ワクワクするような文章を考えます。

弊社メルマガは3500人の読者がいて、毎回、約1500人の方が開封してくれますが、どんなメルマガを書く時も最低2〜3人は反応してくれることを目指します。参考までに、私がこれまで書いたメルマガで一番反響が多かったのは16名です。

そうやってプロモーションした田舎の古家がいくらで売れるのか?東京周辺である程度知られた観光地であれば、ずばり500〜5000万円くらいです。軽井沢が別格ですが、次いで伊豆箱根、富士山エリア、那須高原、北軽井沢、千葉県南房総あたりが続きます。仲介手数料収入は最低30万円、最高にラッキーなら300万円くらいです。沖縄や北海道の有名観光地だと売値が1億とか時々あります。逆に九州四国、山陰、北陸、東北などの普通の田舎になると成約価格は最低150万円から良くて1000万円、手数料は最低レベルの30万円だったりしますが、私がこの仕事をやらなければ、創られた付加価値はゼロだったはずで、メルマガを通じた知的生産がゼロから何らかの経済価値を生み出すことには変わりません。

この仕事がAIだけではできないことも大事なポイントです。AIの文章を読んで人は理解はしますが、購入するほど心が動きません。私が不動産ポエムを書いてるから、その文章から私の文体とか人となり、その土地の息遣いとか、この物件のオーナーになるロマンが伝わってくるから購入検討しようという気になるのです。どうやってワクワクする文章、人の心が動き、お金になる文章を書くか?2つの秘訣があります。

1)まず情報の解像度が大事です。付け焼き刃の知識じゃない、AIのタダ情報だけ使って書いているんじゃない。この人は不動産を深く理解している、ロケーションを深く理解している、他との比較がちゃんとできている、その上で長所短所がちゃんと分かっている、読む価値があると思っていただける内容にするのが大事です。その上で

2)キャッチーな言葉を使う。その土地や魅力を伝えるのに、あえて一言、印象に残る言葉を選ぶ。数字を使えばベスト。

例えば、北海道十勝の物件をプロモーションした時に、食料自給率1345%という言葉を使いました。十勝管内は日本有数の食料生産基地で、人口32万人しか居ない場所で400万人を養う以上の食料を出している。日本の自給率はカロリーベースでわずか40%、中東情勢は不安という時に、十勝にいれば少なくとも自分の胃袋に入る食べものは絶対困らないでしょう。そんな場所にセカンドハウスを持ちませんか、という話にしました。

同じく北海道の白老町の物件をプロモーションした時は、本州の大都市が残暑で苦しむ9月初旬だったので、東京より11度低い、猛暑日知らずの土地に生活拠点を持ちませんか、という表現を使いました。

兵庫県の日本海側、但馬地方にある出石城下町の物件をプロモーションした際は、関東の人には伝えにくいので、関西の読者むけ文章にしました。出石という場所は関東人で知ってる人はほぼ居ませんが、関西人なら大抵知ってるし、行ったことある方が多いのです。あのお蕎麦で有名な出石城下町、隣の城崎温泉ではインバウンドがガンガン来ていて、宿代も高騰して若い人が泊まれなくなってるのに、方や出石には宿が一軒もない。出石に宿をつくれば、蕎麦を食べて大阪に帰っていた人の一部が泊まる可能性もあるし、欧米人インバウンドも出石の和風な雰囲気が大好きなはず。今ならタダ同然で出石の空き家が買えますがどうですか?宿にしてもいいし、すぐやらなくても伝統的建造物保存地区で固定資産税は無料だから、税金ゼロでセカンドハウスにするのはどうですか?みたいな文章にしました。

これらの場所の物件、実際に売れています、経済的価値を生み出しています。
どれだけ再現性があるかはわかりませんが、私のやってることはAI時代に経済価値を生み出す人間の知的生産技術であることは確かだと思います。

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一周回って日本が世界の優等生、富裕層に選ばれる国へ躍進

私いまオーストラリアのケアンズ、妻の実家に居ますが、日々普通に仕事してます。オンライン会議とかLINE、メールのやり取りで結構一日中忙しいです、7月1日夜に帰国しますが、その後の予定がどんどん入って、最初の半月はほぼスケジュールが埋まりました。全部日本国内の仕事です。

北海道、沖縄、九州、関西、南房総、那須、佐渡島と各地への出張予定がサクサク入ってます。年に100日くらい海外に居る私ですが、ここ1〜2年ほどは、私が日本国内に居た方が会社の売上も上がりやすい状況になってますね。だって、日本国内のお客様も海外のお客様も、みんな日本の不動産を買いたがるんですもの。

海外客と会う場所も東京が多くなりました。だって皆、日本に遊びに来るんだもん。アメリカの人ヨーロッパの人オーストラリアの人、中国韓国や東南アジアの人、基本みんな家族連れて日本に遊びに来るようになりました。日本の人気まじですごいです。

あくまで不動産や旅行という側面の話ではありますが、ここまで日本の人気が高まった時代を私は他に知りません。日本自体はあまり変わってないのかもしれませんが、いつの間にか世界の方が変わって、日本の価値が見直されるようになった気がします。

過去20〜30年間、世界は経済成長、低コスト、利益最大化を追い求めていました。2005年に出た「フラット化する世界」というトーマス・フリードマンの著書がベストセラーになった時代、私は中国の大連で働いていました。当時の中国は希望に満ちた光り輝く時代、高度経済成長の真っ只中、かたや元・経済大国の日本は成長が遅くていつまでも構造改革できない劣等生でした。

当時の世界というのは、地球上の一番安い場所でモノをつくって、一番安い場所のプログラマーやシステムエンジニアを使って業務アプリケーションを作り、それを一番高い場所で売って会社や株主が大儲けしようぜみたいな時代でした。その時代、安い労賃で働く豊富な労働力を持ち、インフラ整備も進み一党独裁で国情の安定した中国はまさに、世界の経済成長を支えるエンジンそのものでした。そして先進国側では、英語を話し金融システムやIT覇権を握った米国と英国、都市でいえばニューヨーク、ロンドン、シリコンバレーが一人勝ちする時代でした。

ですが、その流れや価値観が2020年頃から大きく変わりました。一言でいうと米中の覇権争い。中国の経済規模や軍事力、テクノロジー力がデカくなりすぎて覇権国アメリカがガチで脅威を覚えるようになった。もうこれ以上、中国の図体を大きくしてはいけない。世界の工場にしておけない、サプライチェーンから切り離さなきゃならない、TiktokやHuaweiはぶっ潰さなきゃならないというアメリカの国家意思が働き、そうなるともはやフラット化する世界みたいな構図は成り立たなくなります。

コストや利益最大化より経済安全保障が重視され、お互い価値観が似ている国同士でサプライチェーンや軍事同盟を再構築する流れになりました。あとアメリカ自体も覇権国であり続けることが難しくなった。世界の警察として地球の果てまで軍事介入すること、そしてフラット化する世界でお金持ちや投資家ばかり潤い、地元雇用は失われ、所得格差が酷くなる一方の状況に人々が悲鳴を上げるようになった。国内政治は救いようのないほど分断され、小金持ちや教育を受けたアメリカ人、特に女性たちが国外脱出を夢見るようになりました。そんな中でコロナ禍が起こり、その出口でロシアのウクライナ侵攻が起こりました。そして中東におけるイスラエルvsイランの代理戦争についにアメリカが介入、もう世界は後戻りできなくなりました。

はっきりと今は戦乱の世です。今は世界の親分アメリカまでおかしくなって、トランプ政権シーズン2になってヨーロッパやカナダとの同盟関係さえ軋んでいる。そんな時代に、人々は成長の夢を追うよりも、安定と安心、信頼性を求めるようになりました。そこで浮上している国の一つが日本です。はっきりと選ばれる国になっている。皮肉なことに、一周回って世界の優等生に浮上しつつある。コロナ明けの2022年頃から、潤日とよばれる、中国の小金持ちの日本移住ブームが始まりました。これまで大きく経済成長していた中国を離れ、経済成長率はいまいちでも高いレベルで安心安全が保たれる、信頼性の高い国・日本へ、特に東京23区に家族で移住する者が相次いだのです。それは今でも続いています。私の住む東京都江東区は日本で一番、中国出身の住民が多い自治体となりました。家の購入予算1億円を超える小金持ちは区内の豊洲エリアに、数千万円レベルは亀戸エリアに、大挙して住んでいます。

そして2025年頃からアメリカ人の小金持ちが日本に移住する動きも起こっています。同じ東アジアの中国人が移住するのに比べて、アメリカ人の場合、言語面文化面のギャップがずっと大きいのに、それでも日本への移住者が後を経ちません。彼らの場合、東京都心へのこだわりはなく、千葉県を中心とした首都近郊や京都、大阪、福岡、北海道など、幅広い地域で主に一戸建を買って暮らしています。おそらく、彼らの行き先は日本だけでないのでしょう。同じ英語圏のカナダやオーストラリア、ニュージーランドの他、メキシコとかコスタリカ、イタリア等も人気の移住先と聞きますが、その中に日本が候補にしっかり入っています。今やアメリカ人にとってアジアで唯一の人気移住先国かもしれません。

世界は様変わりしました。世界が荒れるほど、まったりと安定感のある、安心と信頼の日本が輝いてみえる。酷い国が多いなかで比較的マシな国として日本が消去法的に選ばれる時代といえます。確かに日本には様々な社会問題があります。特に人口減少と高齢化、地方の衰退や人手不足。いずれも簡単に解決できる問題ではありません。ただ、それらは日本だけの問題じゃない。先進国特有の問題でさえありません。タイや中国をはじめ、アジアの新興国でさえ苦しんでいる、世界的にありふれた問題です。つまり社会問題はあっても理解可能で、予測もある程度可能なのです。

それよりも日本は安定の法治国家であり、政変の可能性は限りなくゼロ、不動産所有権や知的財産権は守られる、交通通信インフラは世界最高水準、そしてAI時代を支えるいろんな技術を日本は持っている…ということでどう考えてもメリットの方が大きい。言い換えると世界は「効率」から「安全保障」へ評価軸が変わりました。

不動産も同じで、これからは人口増加だけでなく、「法の支配」「所有権の安定」「通貨の信認」「災害・地政学リスク」まで織り込んで資産価値が決まる時代になりました。日本はこの4つを高いレベルで備えた数少ない国なので海外マネーは日本を選び始めています。資産を増やすことも大事ですが、それ以上に資産を守れる国に投資することが、最大のリターンになると世界中の富裕層が考えるようになりました。今や欧米の富裕層マネー、中国アジアの富裕層マネーも入る時代、日本が選ばれる時代は今後しばらく続くでしょう。今どきGDPがどうのこうの、日本が他国に抜かれたとか言ってる人はダサいんです。時代遅れなんです。世界は変わったんです、価値観が変わって、GDPでは測れない豊かさや安定安心信頼の国・日本が高く評価されているのです。

但し、海外から日本に入るお金には偏りがあります。国全体を潤すことには絶対になりません。別にそれは日本固有の問題ではなく、世界中どこでも、資本主義を採用している国ならどこでも同じです。例えば、日本企業の株が買われて価値が上がる、その利益は会社と株主に行きます。東京の不動産が買われて価値が上がる、その利益はまず売主、買主、仲介業者、地域のビジネスに行きます。そこからトリクルダウンして日本中が自動的に潤うわけではありません。というか普通はそうなりません。

お金持ちや潤った民間企業は、まず仲間うちで情報を回して豊かになろうとします。たとえばの話、外国の金持ちが日本の不動産買うから格差が広がった、若い人が家買えなくなるじゃん何とかしろとXで騒いでいる人が豊かになるわけではなく、彼らを支持母体としている左翼政党が支持されるわけでもありません。だから、日本のなかで恩恵を受ける側に回ろう、情報を得られる位置に自らをポジショニングしようぜと、私は言い続けてます。

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