海外不動産レスキューのお仕事

こんばんは、Manachanです。いつもご愛読ありがとうございます。

いま羽田空港から、マレーシアに向けて飛ぶところ。最初の目的地は同国南端の都市ジョホールバル(Johor Bahru, 略してJB)。渡航の目的は、「JBで不動産を買い、いま入居付けや転売に苦労している会員のための、救済策の模索」です。

シンガポールに隣接、極めて戦略的な位置にあるJBでは、2010年以降、夥しい数の住居物件が供給され、日本人を含め外国人が何千戸、何万戸と買ってきました。でも悲しいかな、新興国の常として、購買・賃貸需要の見極めが十分ないまま、1プロジェクトあたり10000戸みたいなアホみたいに過剰な供給を各社が繰り返した結果、「住民いない、店舗も入らない、夜は真っ暗」廃墟コンドミニアムが各地に出現、今や「東南アジア不動産のやばい部分」を凝縮したような都市となっています。

マレーシア第2の都市・ジョホールバルが「廃墟化」するこれだけの理由…

でも、JBという街自体は、昔から個人的に好きなんです。大学時代以来、旅行で仕事で、6~7回訪れてます。きれいに整備され無菌状態みたいなシンガポールからJBに来ると、旅人としてはホッとしますね。国境の街特有の猥雑さが何ともいえず、良い感じ。食事や宿泊費はシンガポールの3分の1。ローカルな安メシがとにかく旨い。カレーラクサとか福建麺とか肉骨茶とか、シンガポールと同じメシ食っても、味はどう考えてもJBに軍配があがる。勤め人時代、シンガポールには、10回近く出張に来てますが、自由時間あれば国境超えのバス乗ってJBに行ってましたね。それ位好きな街です。

不動産投資の面ではいろんな問題がありますが、街自体は年々、発展してきているのは間違いないところですし、将来が楽しみなアジアの都市ですね。

JBでは、日本人オーナー向けの賃貸管理を頑張ってる会社の管理物件をいくつか見てきます。マレーシアリンギットの為替も安く、JBの不動産価格も下がってきている昨今、物件をちゃんと見極めて、しっかりした管理会社を見つければ何とかなるかもしれない…何とか、日本人オーナーが成功できる道を見出したいです。私の好きな街だから、日本人オーナーと幸せな関係をつくっていきたい。

ところで、私は「海外不動産にフォーカスした大家・投資家コミュニティ」というコンセプトで、「アジア太平洋大家の会」を、6年前に立ち上げました。

この6年間、日本各地で、海外不動産物件の紹介・販売セミナーをやってきましたが、今では活動内容の多様化・深化に伴い、「場を提供してセミナーやるだけでは不十分」だと感じています。なぜか?

創設当初と、今とでは、何が変わったのか?…一番重要な変化は、会員のなかで海外不動産オーナーが増えたことです。

すでに海外不動産を持ち、運営している人に対しては、販売サポートとは別次元のサポートが必要で、それが、切実に求められています。典型的なものは、

1)海外で購入した不動産の権利面に関するサポート(権利面チェック、登記手続き)

2)海外で購入した不動産の管理に関するサポート(入居付けできる管理会社、エージェントの紹介)

3)海外で購入した不動産の売却に関するサポート

海外物件買ったはいいが、業者から十分なサポートを得られず、言葉の壁もあって困っている会員がたくさんいます。そんな彼らのために、自ら海外出張してレスキュー・オペレーションをやることがあります。

昨年10月には、マレーシアの首都クアラルンプール(KL)で、会員所有物件の登記手続きと入居付けを、わずか2日の出張で全て成功させたことがあります。私に相談くる前、どんな状況だったのかというと

・会員がKL都心部に所有するコンドミニアムは、もともとホテル運営を行っており、定額の保証賃料が毎月振り込まれる状況だった。その収入で、ローンの返済をまかなっていた。

・しかし、そのホテル運営が急遽中止になり、空室になり、定期収入を失ってしまった。

・同時に、登記手続きも、実はまだ完了していないことが発覚。マレーシアの弁護士事務所や管理会社から、いろんなメールが来るも、十分理解できずに苦しんでいた。

困り果てていた会員から事情を聞いた私は、こう言いました。

一緒にマレーシア行けますか?2日くらいあれば、何とかなると思います。

この場合、会員がマレーシアに行かず、私に全て任せしても全く意味はありません。物件オーナーとして、当事者として、自らマレーシアに飛ぶ、そこに私も同行して現地の方々とのコミュニケーションをサポートする…そのモデルなら、一気にいろんなことが解決できます。

依頼を受けて、私が渡航前に何をやったかというと、

– 弁護士事務所、管理会社とのアポとり
– 入居づけできそうな現地不動産エージェントとのアポとり

渡航後は、現地で我々が動ける日を2日つくりました。その間に、空室になった部屋の内見、弁護士事務所でのペーパーワーク、エージェントとの管理契約締結、銀行口座の凍結解除など、すべてやって、帰国しました。

結果的には大成功でした。

渡航2週間後に入居づけに成功。家賃入金も確認。

登記も無事完了。

今後も、リクエストに応じて、会員の皆さんの海外物件レスキューでお役に立ちたいで

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コメント

  1. 矢澤秀典 より:

    セブでもできますか?ほぼ、同じ内容のコンドホテルを所有しています。相手は日本人業者なのに、誠意もなければ、進展も無く、待ってくれと2年間言い続けています。そろそろ、直接現地を見に行こうと思ってます。

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