豪州版サラリーマンを辞める方法

こんばんは、Manachanです。今メルボルン空港で、ケアンズ行の最終便を待っているところ。出発が予定より45分遅れるので、ブログ一本書けそうだなあ。

 

私にとって、オーストラリア出張の楽しみの一つは、昔の仲間と会えること。私は2000年から05年にかけて、シドニーで5年働きました。当時の同僚のなかに、親しい友人が何人かいて、彼らと旧交を温めるのも楽しいものです。

私の職場は米系大手IT企業でしたが、職場を辞めてからもう11年も過ぎました。私の知る限り、当時の同僚の半分以上は転職して、別の会社に勤めています。でも、私みたいにサラリーマン卒業して独立起業した者は誰もいません。会社こそ違えど、皆、同じITエンジニア・マネジャーとして、サラリーマンを続けているのです。

 

日本でもオーストラリアでも、サラリーマンやってると、いろいろありますよね。社内政治とか、人間関係の悩みとか、首切りの懸念とか…でもって、当時の同僚、これまで10人近く会ってきましたが、皆、異口同音に、こんなことを言います。

 

マナブさんは、自由な仕事ができていいなあ。俺も、サラリーマンやめて起業したいよ。

 

これ、たぶん彼らの本音だと思います。私としては日本だけでなく、海外でも「羨ましい」と言われるのは、ちょっと誇らしい気持ち。でも彼らは、いつの時点で会っても、私を羨ましいと言いながら、結局、サラリーマンをずっと続けており、起業に向けた何らの行動を起こしていないのです。

彼らが起業したくてもできない理由は、いくつもあります。

 

1)今のところ、切羽詰まってないから。

2)毎月、決まった給料をもらえることに慣れたため、独立後、収入が安定しないことに、恐怖心を覚えているから。

3)生活に余裕がない。不動産価格暴騰、物価高、ローンの返済…オーストラリアの生活、実は厳しい。

 

このうち、1)、2)に関しては、サラリーマンのステータスを失えば自然解消するでしょう。2013年の私みたいに、会社を首になって仕事を失った瞬間、現実に目覚めるはず。だって収入ないんですから、安定なんて言ってられない。とにかく、生きるために金を稼がなきゃならないのです。

一方、3)に関しては、「不動産投資」というツールを使って、起業に際しての収入激減の恐怖を和らげることは可能だと思います。

オーストラリア在住者に関して、私のアドバイスは、ずばり、「自宅のほか、投資物件を一つ買う」ことですね。基本、物価も不動産価格が値上がりする国なので、自分の投資物件が値上がって含み益が出れば、「いざ起業に失敗しても、投資物件を売ればなんとか生活できる」という状態をつくることができる。あるいは、投資物件の担保を使って、起業の資金を調達することができるかもしれない。

また、投資物件を賃貸に出せば、起業当初に収入が少なくなっても、生活費の足しくらいにはなるはずなのです。

 

オーストラリアの元同僚で、私のことを羨ましいと言い続けながら、まだ起業してない人に共通することは、「自宅しか持っていない」ことですね。まだ自宅のローンが残っていて、それ以外の収益物件がない、かつ妻子を養わなきゃならないなら、起業する心理的ハードルは高いでしょう。この辺の事情は、日本の多くのサラリーマンと、何ら変わることはありません。

世界中どの国でも、サラリーマンは、所詮サラリーマン。自由な働き方、ファイナンシャルフリー…を手にしたいなら、起業の準備はもちろん、生活・資産の面を考えれば、不動産投資が大いに役に立つはずです。

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