こんばんは、Manachanです。うちの子供たちも春休みに入り、いま柏の実家に泊まりに来ています。ご当地ネタでもある「上野東京ライン」開通記念ブログ第二弾、今回とり上げる街は、「北千住」。
上野東京ラインで利便性が向上したJR常磐線で、いま一番勢いを感じる駅が、北千住。別名「足立区のマンハッタン」。
北千住駅は、常磐沿線の駅という位置づけをはるかに超えた存在です。ここは「東武スカイツリ―ライン」、「つくばエクスプレス」、「常磐線」という三つの郊外通勤路線に、「日比谷線」、「千代田線」、「半蔵門線」という地下鉄線が交差する、都内屈指のターミナル駅。
東京メトロだけでいえば、北千住駅の乗降客数は一日平均57万5428人で渋谷に次ぐ二位(池袋や新宿、大手町より上)というのだから恐ろしい。
都内でも指折りの便利な駅であるにも関わらず、これまでの北千住は、正直、しょぼい街だった・・・マルイが来るまで、百貨店は一つもなかったし、若者は全く寄りつかず、オッサンばかりが闊歩する街だった。
オッサンの街といえば、新橋とか神田とか、蒲田とか錦糸町とか、都内にいろいろありますが、北千住の場合は、それらの駅と比べても街がしょぼくて、客層も一段落ちる感じだった。
そんな北千住の駅前に、2004年、26階建ての立派なマルイができましたが、一階にパリスというパチンコ屋が入居する・・・これぞオッサン北千住クオリティ。
そんな北千住ですが、私にとっては、子供の頃から身近な街。実家のある柏から快速で2駅、わずか17分の乗車で到達できる街。常磐快速から地下鉄に乗り換える際、かならず使う駅でもありました。
同じ沿線という気安さも手伝ってか、「ややオッサン臭いけど等身大の親しみやすい街」というイメージを持っていました。
社会人になってから初めて家借りて住んだ町も、北千住から荒川を渡ってすぐの場所でした(最寄駅は小菅)。住みやすかったですよ。使える銭湯は多いし、商店街は超充実かつ物価は激安(揚げたてのハムカツが50円で食える)、ジャージで街歩いても何も言われない。都内どこに出るにも便利だし、柏の実家にすぐ帰れる・・・
そんな北千住がいま、イメージ一新。若者や学生に人気の街として、にわかに急浮上してきているのです。
東京電機大はじめ、5大学のキャンパスが集結する北千住はいまや、高田馬場・早稲田を彷彿させる「学生の街」。昔の北千住を知る者にとっては信じがたいほど、いまの北千住の街は若々しさにあふれています。
すでに若者向けのコーヒーショップ、ファストフード店、レンタルショップ屋、洋品店、雑貨屋、さらにはオサレ系カフェバーまで続々とできてる・・・我が目を疑うほどの変貌ぶり。不動産や雑誌各社の「住みたい街」ランキングでも、城東城北地区には珍しく、北千住の躍進が目立ちます。
こないだ、子供連れて近所の薬局に行ったら、とある女性向け雑誌に「住みたい街はどっち?下北沢vs北千住」という特集がありました。ついにあのシモキタと肩を並べたのか、すげーな北千住!
北千住躍進の背景には、都内に住む若者たちの価値観の変化があるのかもしれません。不況の時代が長く続き、いまの若者たちも、やれ代官山だ自由が丘だと背伸びするよりも、「身の丈に合った、等身大の親しみやすい街」を選ぶのかもしれません。
いまの都内賃貸ニーズのキーワードは「SKY」だという話もありますね・・・S(下町)、K(快適)、Y(安い)。
確かに北千住のみならず、門前仲町とか押上・錦糸町みたいな、城東下町系の街に若者が好んで住むようになったと思います。スカイツリー開業の影響も大きかったのでしょう。城北方面では赤羽や王子とかも人気ですね。こちらも下町系。
SKYのK(快適)には、交通や買物の利便性が当然含まれます。屈指のターミナル駅にして商店街も充実した北千住は、いまや都内最強の「SKYな街」、下町エリアを代表する存在のひとつ。
よく考えれば、もともと北千住がもっていた、宿場町、交通の要衝といった高いポテンシャルの一部が、最近になって花開いているのでしょうね。
神社の縁日にも、最近は若者の姿が多い・・・
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