旦那はロボット

こんにちは、Manachanです。今回は家庭生活ねたでいきますね。

結婚して、子供が生まれると、夫婦ともども、生活は以前より忙しくなります。特に女性の生活は出産を期に激変し、当面は睡眠さえとるに任せず、著しい制約のなか、育児ストレスが溜まります。旦那は旦那で、養うべき人間も増えて、これまで以上に稼がなきゃならない。そんな時、

お互い、育児も仕事もがんばっているのに、夫婦仲がうまくいかない!

という、愉快ではない状況に陥る夫婦はとても多い。我が家も例外にもれず、出産後に夫婦間のいろんな問題が顕在化して、理想とはほど遠いまま、今に至っています。

我が家は国際結婚。妻は外国人で、日本語の読み書きが自由ではない。そんななかで、日本で暮らし、二人の子供を普通の幼稚園・小学校に通わせている…という特殊事情もあって、巷の育児書に書いてある夫婦円満アドバイスが、ほとんど役に立ちません。

日本の多くの育児書に書いてあること…たとえば、

1)夫がもっと家事、育児労働を分担すればいいじゃん?

これは、男性サラリーマンの労働時間が長いのに加えて核家族化が進み、育児負担が女親ひとりに集中する、戦後日本に典型的な問題であり、一人ぼっちで孤独な「孤育て」などが問題視されています。そんな中、仕事を上手に切り上げて育児をこなすニュータイプの旦那「イクメン」がもてはやされるのも、その裏返しです。

ですが私の場合、「イクメン」云々以前に、「妻が外国人」という特殊事情から、日本人同士の夫婦とは比較にならない負担が私にもかかってきています

子供の幼稚園や小学校の行事があって、いろんなプリントを渡される。母親が日本人ならそのまま読んで理解できますが、我が家の場合、私が読んで理解しないと何もはじまりません。子供が熱出したり、何か問題を起こした時、学校との連絡も日本語だから私がやらないといけない。日本語の宿題みるのも私の役割です。

日本の学校では、ママ友同士の情報交換でいろんなことが分かります。たとえば、明日の運動会の持ち物などは、プリント読まなくてもママ友に聞けば済む。しかし妻の場合、言葉のハンディがあるため思うに任せず、結局、私ひとりにしか頼れない…子供を病院や小児科、耳鼻科に連れていくのも、言葉の事情から私の仕事になります。

もちろん、妻が大変苦労して、頑張っていることはよく分かる。でも私だって、忙しい仕事を抱えながら、通訳込の育児・教育労働が、毎日続くのは結構しんどいです。子供の発達は常に順風満帆とは限らず、時には厄介な問題を起こします。その時、常に前面に立たなくてはならない。

「単なる通訳・翻訳だけなら大した時間とられないんじゃないの?」と思う方もいるかもしれませんが、言葉に限らず、妻が日本の社会や暮らし、教育システムに対して起こす「不適応」に起因するいろんな問題・課題が、私にふりかかってくるので、半端ありません。

日本人同士の結婚で「イクメン」なんて、すげー楽じゃん!

英米人の旦那が、家事育児を積極的に分担して偉い!とか言うけれど、英語圏に住んで夫婦とも英語ネイティブスピーカーなら、俺のやってることと比べて断然楽じゃん!

…というのが、私の偽らざる気持ちです。幼稚園や小学校、公文や病院への送り迎え、PTAの仕事、洗濯、風呂、布団の準備…プラス国際結婚の特殊事情、家事・育児に関しては、日本人男性としてあり得ない位の時間と労力を使っている自負があるので、「これ以上頑張って、奥様をサポートして!」なんて、私にアドバイスしてはいけませんよ(キレちゃうよ・・・)。

また、英語の育児書もいろいろ読んでます。日本より論点のバラエティ豊富でさすがと思いますが、よく指摘されるポイントが「男女の性差」。

2)そもそも、男性の脳と女性の脳は違う!

性差に関して、私の座右の銘は岡田斗司夫氏の「男とは、戦闘用・仕事用に開発された女」です。戦闘モードの脳で何百万年と暮らしてきたため、男性は物事を「特定目的」(Specific)にしか考えられず、その目的から外れたことには気づかない。その点、全人格的な女性とは大きな違いがあり、一緒に暮らすといろいろ齟齬が起こる…

これは、もちろん我が家にも起こっています。実際、私は病的なまでに、いろんなことに気がつきません。「よく気づく」妻から文句言われることも多い。

しかし、我が家の場合、「性差」だけで説明できる生易しい問題ではないという気がしています。もっと致命的な、厄介な問題があって、それがお互いの努力献身にもかかわらず、夫婦仲がいつまでも好転しない原因になっているように思えてきました。

それは、たぶん私の問題です。

私は、人間の顔をしたロボットみたいな生き物…

人面魚、人面犬(@妖怪ウォッチ)…みたいに、身体の半分が動物なら分かりやすいけど、私の場合、100%人間に見えるから厄介。

何度かブログに書きましたが、私は今年9月頃から、自分が「アスペルガー症候群」(高機能自閉症)ではないかと疑いはじめ、いま診療内科に通っています。

「アスペルガー」とは、平たくいえば「ロボットみたいな脳」…計算や論理操作は超得意、興味あることには寝食を忘れて没頭。でも人間に全く興味なくて、他人の感情とか、他人からどう見えるか?にはとことん無頓着。私もそうです。

ロボットだから、いつまでも、自分の好きなことだけやっていたい。嫌いなことはとことんやらない(というか、できない)。そもそも人間の心に興味ないから、共感もできないし、妻と同じ悩みを共有できない。「共に悩み、共に生きるパートナー」なんて、冗談じゃない。重苦しくて嫌です。

育児だって、親の義務だと思うから頑張ってはいるけど、楽しんでいるわけでは全然ありません。楽しいのは、二人の子供たちと話したり、遊んでいる時。相手がまだ人間になりきってないから、自然体
で楽しめるのです。実際、子供たちは私にはよくなついています。

でも親として、子供たちを教え導くとか、正しいマナーや社会のルール、生活習慣や規範を教えるとか、そういうことに、情熱は全く覚えられません。一応、「学校に時間通りに行く」とかはやるけど、「そんなんテキトーでいいじゃん!」というのが私の本音。

でもって、そういう育児に、こだわりたい妻と、常に衝突するわけです。「じゃ、そんなにこだわりたいならあんたがやって!」と言いたいところだけど、結局、何かを子供にやらせるのはある意味「汚れ役」だから、妻一人にやらせてもうまくいかないし、ストレス溜まるだけの話。

かといって、この面では妻の要求レベルと私の要求レベルが余りにも違うから、私がやると、一応努力はしても「すげーいい加減」になって、妻のストレスがさらに溜まるわけです…子供が生まれて9年間、そんなことの繰り返し。

あと、こんなこともありました…・妻は、近所の日本人ママ友の社交に入っていきたいのですが、日本語のハンディがあって、なかなか思うに任せない。そこで、日本語ができる私を使って輪に入って行こうと試みますが、私は残念ながら、ママ友との社交には全く興味がない。

私は大好きなコミュニティ「不動産投資仲間」なら、いくらでも喜んで社交しますけど、そういう話できない人たちとの社交に時間と労力を使いたくないのです。気疲れするだけだし、(ロボットの得意な)メールやLINEのやりとりだけで勘弁してよと言ってるのですが、妻はそれでは満足しない。

妻「あそこにママ友が集まって子供の写真撮ってるから、行って話してきてよ。」

私「俺は全然興味ない…」

妻「えっ?あなた日本語できるでしょ?」

私「そんなこと、なんで俺に頼むんだよ!友達つくりたいなら、自分でつくれよ!」

(険悪になる…)

ロボットの立場としては、「ママ友との会話で、分からない日本語を英語か中国語に訳す」みたいな「タスク」にしてくれれば処理できるけど、一個の人格である「ママ友」の輪のなかに入って欲しい、みたいな複雑なリクエストを実行させようとすると、怒ったロボコンみたいに回線がショートして煙が出てしまう。だから嫌なのです。

逆にいえば、ロボットな旦那と、言うこときかない子供たちと、9年間、よくも一緒に生活続けられたものです。その意味で妻の苦労は、想像を絶すると思います。

私が、なぜ診療内科に行ってアスぺの診断受けてるのかというと…

・俺は人間の顔したロボットなんだから、普通の人間のレベルを期待するのは諦めてくれよ!

・ロボットなんだから、モラルとかルールとか、テキトーにしかできないよ。厳密にやらせたいなら、コマンド入れて一から教えないと…

・ロボットなんだから、電気がないと死んじゃうんだよ。そして、PCやiPhone使って一心不乱に作業して、心を落ち着かせる時間を持たないと、生きられないんだ。

それを、妻に言いたいのです。理解していただきたいのです。当然ながら、私が言っても説得力ないから、専門医師の口から言わせたい。

それが、夫婦関係改善の一助になればと、思っています。なお、私がロボットであることが判明しても、それでも一緒に暮らしたいかどうかは彼女の判断しだい。

なお、私の方は家族ずっと一緒にいたいと思っていますよ。ロボットなりにね…

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コメント

  1. かいちゃん より:

    1. 無題
    うん、面白かった!さすがに鈴木さん!分析が鋭いです。

    でもここまで自己分析出来て、しかも奥さんの心労をわかる鈴木さんは残念ながらロボットじゃないですね^o^

    http://ameblo.jp/xiaoshi-922/

  2. アメリカ大家 より:

    2. 無題
    ご夫婦ともかなりのストレスとご苦労があることが分かりました。私も小さな子供が三人いるうえ、夫婦二人ともここではガイジン。かなり共感できました。しかし、私の場合、子育ては専業主婦である妻任せになっている部分が大きく違います。親戚も両親も全て日本に住んでいるので、私たち家族はいざというときの頼りが無いのをたまに不安に感じますが、我々だけで何とか完結しています。
    http://ameblo.jp/america-ooya/

  3. 川嶋誠司 より:

    3. 不動産の売却・購入関連限定の質問投稿サイトのご紹介
    私信機能が見当たらなかったためコメント欄に投稿してしまいました。
    以下のコメントは削除していただいて構いません。誠に失礼いたしました。

    はじめまして
    株式会社スターワンの川嶋と申します

    弊社から11/24より、不動産の売却・購入関連限定の質問投稿サイト
    「不動産 売却・購入Q&A」をリリースしました
    https://sell-qa.com/

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    http://sell.ie-1.jp/introducer.html
    http://sell.ie-1.jp/introducer-affiliate.html
    こちらの不動産一括査定サイトもご紹介、ご利用頂ければ誠に幸いです。
    http://ameblo.jp/star1blog/

  4. manachan より:

    4. Re:無題
    >かいちゃんさん

    確かに、今の私は完全なロボットではないのかもしれません。少年時代の私の方がもっとロボットらしかった…

    ただ今でも、妻が心労を感じている事実を、ロジカルに理解できるようになっただけで、共感すること自体には興味がない、というところが、まだロボット的なのかも。

    http://ameblo.jp/manachan2150/

  5. manachan より:

    5. Re:無題
    >アメリカ大家さん

    私も小さな子供が三人いるうえ、夫婦二人ともここではガイジン・・・というのは、うちと似てますね。日々、大変だと思います。
    http://ameblo.jp/manachan2150/

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