中国の汚染空気の下で

おはようございます、Manachanです。

ここ数日は、中国からの大気汚染物質の飛来が、大きなニュースになってます。あの、視界もおぼつかないような、分厚いスモッグに覆われる北京の映像をみると、恐ろしい感じがしますね。

特に問題となる、微粒子状の大気汚染物質「PM2.5」ですが、今年1月の北京は「重汚染レベル」(屋外活動の中止が推奨される)300mg/m3を超える日が続き、最大933mg/m3を観測した地点もあったそうです。

もちろん、「PM2.5」は、日本の大都市でも発生するものです。毎年夏、首都圏で発生したPM2.5の飛来により、北関東(群馬県や埼玉県北部など)の濃度が高くなることもあります。それでも、せいぜい30-40mg/m3程度の濃度なので、今年の北京はその10倍以上・・・ケタが違いますね。

リンク>北京 大気汚染: リアルタイムの大気質指標(AQI)

私は、2005年まで07年まで、仕事の関係で中国北方の都市・大連に住んでいました。

時は5月の末、北京経由のフライトで、大連入りしたのですが、上空からみる北京の街は、灰色がかかった乳白色の分厚いスモッグに覆われていました。

妻はそれを見て、恐ろしいと思ったらしい。「こんなところ、とてもじゃないが、住めない!」と言いました。

私はなだめるように、「これから行く大連は、海に面しているから、空気は、もっとましだよ」と言いました。大連の空港に着いた頃は、運よく、スモッグはなく、青空の下だったので、救われました。

しかし、大連に住んでみると、北京に比べて劇的に空気がきれい・・・というわけでもなかったようです。確かに、北京より街の規模が小さい分、少しはマシなのかもしれませんが、それでも、大連の冬場は、視界が危うくなるほど、灰色のスモッグに覆われる毎日です。

スモッグの理由は、大連の600万市民が、一斉に石炭ストーブを焚くからで、大連のみならず、瀋陽、ハルビン・・・中国北方の大都市では、どこでもそうです。灰色に淀んだ空気に、焦げた匂いさえ感じる、そんな状態が、11月下旬から3月末頃まで続きます。

大連の空気が、マシになるのは、気候が暖かくなりはじめ、人々が石炭ストーブを使わなくなる、4月頃からです。5月になると、ライラック、アカシヤの花が咲き始め、ようやく北方都市らしい美しい表情を、見せ始めます。とはいえ、霞のようなスモッグは常にかかっていて、カラッと青空が広がることは、ありません。

2007年、日本に帰ってきて、感動したのは、首都・東京でさえ、空がきれいなこと。

冬場のスモッグのない、春~秋の晴れた日に撮った写真を比べても、中国と日本で、空気品質の違いは歴然。

東京ベイエリア、ららぽーと豊洲(2007年1月)

tokyobluesky02.jpg

秋晴れの日、東京都心のオフィス街(2006年10月)

tokyo_autumn01.jpg

次に、中国の各都市で、天気の良い日に撮った写真を、いくつか並べてみました。いずれも、東京みたいな空の青さではありません。

1.深セン(2006年5月)
shenzhensky01.jpg

2.北京(2005年11月)

beijingsky.jpg

3.大連(2005年11月)

daliansky01.jpg

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コメント

  1. 日本マウントのWEBスタッフ より:

    1. おじゃまします
    確かになんか曇ってますね^^;

    連日ニュースでやっている
    中国のスモッグを
    実感されることになっているのですね・・・
    http://ameblo.jp/mountweb/

  2. manachan より:

    2. Re:おじゃまします
    日本マウントのWEBスタッフさん

    >連日ニュースでやっている
    中国のスモッグを
    実感されることになっているのですね・・・

    はい、実際に中国に住んでおりましたので・・・
    http://ameblo.jp/manachan2150/

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