2012年 9月 の投稿一覧

43歳の転職

おはようございます。Manachanです。突然ですが、

私、転職します!

いまの勤め先には、9月20日まで出社します。

休む間もなく、次の勤め先には、9月24日から勤務します。

初出社の場所は、米国サンフランシスコ。1週間の研修を受け、10月初めには日本に戻ります。

【San Francisco・・・我が職業人生の、新たな門出はこの地で】

すでに8月下旬から決まっていたことですが、いま、ようやく公表できるようになりました♪

今回、転職するということは・・・今のタイミングで脱サラせず、サラリーマン兼業大家を当面続ける、という意思表示でもあります。

実際、サラリーマン兼業大家って、自分の性に合ってると思いますし、今後もサラリーマンの属性を活かして、融資受けて物件を増やしていく・・・という戦略とも合いますし、それに何より、

今回の転職は、お給料の面でも、キャリアアップの面でも、大変、満足のいくものです。43歳になった私を、まだまだ高く評価し、活躍のチャンスを与えてくれる、日本の外資IT業界に感謝、感謝です。

Manachanブログらしく、同業者(ITエンジニア)や、転職希望者が私の経験を活かせるよう、How to的にまとめますね。

【転職しようと思ったきっかけは何か?】

一言でいえば、「成長している業界・企業に身を置いて、バリバリ活躍できる場を求めたい」と思ったからです。

現勤務先には、3年と3カ月、勤務しました。働きやすい会社だと思うし、同僚の皆様には、大変お世話になったのですが・・・残念ながらこの期間、会社の業績は芳しくなく、予算も人員も、縮小に次ぐ縮小を続けました。

当然ながら、私の担当する部署の人数も減り、担当範囲も狭まり、プロジェクトは全面凍結。上層部から「何もするな、とにかく金を使うな!」と言われ続け、管理仕事ばかりが増える一方・・・この環境で、やる気を維持するのが大変でした。

私はかつて、中国で15名の部下、インド企業で11名の部下を持ち、数億円規模のプロジェクトも担当し、成功に導いてきました。そうした過去の職歴と、会社の現状とのギャップに苦しみました。「活躍したいのに、バリバリ能力を発揮したいのに、その場がない・・・」

また、いま43歳という年齢と、履歴書の見栄えの問題・・・そこにも、焦りを感じました。私は28歳でITエンジニアになり、31歳から海外で働き、36歳でプロジェクトマネジャーになり、40歳までは、履歴書上も「おおっ!」と驚いてもらえる、それなりに見栄えの良い経歴を重ねてきました。

ところが今の職場で過ごした、40歳から43歳までは、履歴書に書いてプラスになるような「ネタ」がないのです。実質、キャリアの空白期間みたいなもの。

たとえばの話、今後2年間、今の会社で過ごして、45歳になった時点で、良い「ネタ」になる経歴が積めるかというと、その見込みは正直、ない。

しかも、45歳になったら、43歳時点よりも、転職は明らかに厳しくなるし、その時点で、日本の景気が今よりさらに悪化しているかもしれない。それが分かっているなら、動けるうちに、自分がまだ「旬」なうちに、転職してしまおうと思ったのです。

ITエンジニアは、特に、私みたいに外資系でしか生きられない人間は、「履歴書」が全てです。会社にしがみついて、その結果、放り出されたら、手切金として、いくばくかのお金を、もらえるかもしれない。でも、プロフェッショナルな経歴としては、明らかにマイナスです。私は、そのリスクを冒したくなかった・・・

【不景気な日本で、伸びてる業界って、本当にあるんですか?】

探せば、いくらでもありますよ。

確かに、日本全体としては不景気で、経済のパイは増えていません。でも、詳しくみていけば、

「旧い業界・企業が落ち込んでいる」→経済にマイナス
「新しい業界・企業が勃興している」→経済にプラス

この二つを合計すると、「経済が伸びていない」という結論になりますが、でも、私個人の給与所得だけを考えると、「要は、儲かってる新しい会社に身を置けばいい!」という、シンプルな結論になる。

IT関連でいうと、いま伸びているのは、

・携帯・モバイルデバイス関連 (※今はスマホの時代です。携帯基地局つくってる会社なんか、超儲かってるでしょうな)

・クラウドサービス関連 (※ITインフラを、会社の資産として持たず、クラウドで外出しするのが、今トレンドですからねえ・・・)

・強いパッケージ製品を持つグローバル企業 (※いま日本企業の海外進出がトレンドです。その多くは、日本人も外国人も使える業務パッケージソフト使いますから、その分野で強い製品持ってる企業は伸びている)

逆にダメなのが、「日の丸ITベンダー」とよばれる企業群ですね。日本語しかできず、海外に出た途端にダメになる会社に、明るい未来はやってきません。伸びない日本市場で、すでに過当競争ですから、大変だ・・・

私は、そういう会社いきませんから・・・「儲かってる」、「今後当面、商売のネタありそう」な企業だけを、狙っていればいいのです。

【転職先は、どんな会社ですか?キャリア的にどんなメリットがありますか】

今度の勤務先は、米国シリコンバレーに本拠を置く、「クラウドERP」の企業です。

ERP(Enterprize Resource Planning)とは:企業全体を経営資源の有効活用の観点から統合的に管理し、経営の効率化=を図るための手法・概念、およびこれを実現するITシステムやソフトウェアのこと

日本の産業全体のトレンドとして、今はどんどん「クラウド」に向かっているし、かつ海外(特にアジア)進出も盛んなので、基幹システムも「クラウド」で外出ししてしまった方が、日本でITシステムつくって、海外に横展開するよりも安上がりと判断する企業も多い。ITエ
ンジニアも自前で雇わなくていいですしね・・・

今度の転職先は、米国のクラウドERPの世界で、15年も専業でやってきた会社。だから日本において、比較優位もあるし、今後当面、会社としてメシの種はあるでしょう。だから、私がバリバリ活躍する場もたくさんありそうです♪

あと、今後、40代後半に向けて、自分の履歴書に「ERPの経験」を書けるようにしたい、というのも、転職動機のひとつです。

私の履歴書を見なおしてみると、「グローバル企業での経験」、「ITプロジェクトマネジメントの経験」、「多言語能力」は、同世代のエンジニアと比べて、申し分ないと思いますけど、

ただ、テクノロジーでみれば、「Webスクラッチ開発」(JavaやLAMP)+「ロータス・ノーツ」くらいしかないのが、少し弱い。

40代の、「いい歳した大人」らしく、ERPプロジェクトをマネージした経験を得て、それを履歴書に堂々と書きたい。それが、今回の転職の、戦略的意図でもあります。

【最後に、どうやって転職先見つけたんですか?】

今回の転職に関していえば、特に、自分から積極的に動いたわけではありません。

私は2007年頃から、Linkedinのネットワークで、自分の英文履歴書をアップしています。だから、東京で活動する外国人転職エージェントから、「鈴木さん、いい仕事あるんだけど、面接受けてみない?」という誘いが、2009年以降、常に来るようになっていました。

ここで、「日本で、日本人が、英文履歴書」というのがミソです。

・日本での就職を希望し、英文履歴書をアップしている外国人(欧米人、アジア人)は多い。

・逆に、日本人で、英文履歴書をアップしている者は少ない

・一方で、日本の企業社会は、外国人よりも、やはり日本人を採りたい。

・だから、私みたいに、日本人で、英文履歴書をLinkedinにアップしていると、目立つし、声かけてもらいやすい。

今回、転職したいなー、と思ったのが、今年の3~4月頃ですが、常に私のメールボックスに舞い込んでくる、「いい仕事ありまっせ」メールに、返事した。ただそれだけ・・・

あとは、転職エージェントが、履歴書添削やってくれるし、面接でも何でも、アレンジしてくれるから、本当にラクです。

「Linkedin+かっこいい英文履歴書」・・・これは40歳過ぎて、日本の企業社会で食いっぱぐれないための、ホワイトカラー必須スキルの一つだと思いますよ。

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世田谷、重層長屋規制に思う・・・

こんにちは、Manachanです。

いま、不動産投資仲間の間で、話題になっているのは、東京23区、城南地区を中心に広がる「重層長屋規制」問題。

「震源地」となった、世田谷区では、すでに区条例による規制強化が、既定路線になっているようです。

この問題、すでに、日本を代表する不動産アルファブロガー達が、紹介していますね。ジェービルさんの記事は、とても分かりやすく、秀逸。

衝撃!! 長屋(テラスハウス)規制 (ジェービル岡元公夫さん、2011/12/28)
http://okamotomikio.blog63.fc2.com/blog-entry-792.html

拡がる「重層長屋」「テラスハウス」「連棟式住宅」規制 (ジェービル岡元公夫さん、2012/6/1)
http://okamotomikio.blog63.fc2.com/blog-entry-835.html

さくら事務所、長嶋さんは、どちらかといえば、重層長屋(に象徴される不動産投資スタイル)に批判的な立場で、記事を書いています。

法の目をかいくぐる不動産投資で成功を目指す (長嶋修さん、2012/3/15)
http://www.kenbiya.com/column/nagashima/85.html

一方、不動産コンサルタント猪俣さんは、規制の目的や実効性に関して懐疑的な立場で、記事を書いています。

旗ざお+長屋、受難の時代 (猪俣淳さん、2012/7/9)
http://blog.livedoor.jp/cfnets_inomata/archives/51893393.html

もはや暴力 (猪俣淳さん、2012/7/14)
http://blog.livedoor.jp/cfnets_inomata/archives/51894314.html

私自身、昨年から今年にかけて、千葉県・埼玉県の東京隣接地域で、アパート建設用地をたくさん見ました。その半分以上が、旗竿地・敷地延長でした。

投資利回りを追求すると、どうしても土地の仕入れ価格が安い、旗竿・敷延に目が行ってしまいます。千葉県でも特に地価の高い、柏駅、船橋駅、千葉駅などの至近で土地を仕入れようとすると、旗竿・敷延でないと、到底、採算取れない話になってしまいます。

しかし、こういう形状の土地にアパート建てるリスクが、首都圏では、だんだん顕在化してくると思います。

今すぐ、何がどうなる、というわけではないにせよ、長期的に考えれば、旗竿・敷延の土地における、重層長屋・集合住宅は、首都圏ではだんだん建てにくくなる。首尾よく建設できても、その後、既存不適格になってしまうリスクと、常に隣り合わせだと思います。

私は常に、売却による出口を考える人なので、既存不適格のために、希望価格で売却できなくなるのを、何よりも恐れます・・・だから結局、アパート建設用地は、南面道路に9m以上接した、長方形の整形地を買いました。

旗竿ほど、土地安く仕入れられませんが、接道ばっちり、かつ東松戸駅徒歩2分なので、土地で出口取るのは問題ないし、既存不適格になるリスクは、ほぼゼロ。

そして何より、一棟アパートという、それなりに大きな買い物(事業)するのに、「自分が儲かれば、それでいい」とは思いません。「周囲に迷惑かけない、祝福される」ようでないと、住宅賃貸業は成立しませんし、

ましてや、私は賃貸事業を通じて、生まれ故郷である千葉県東葛地域のイメージアップ、首都圏序列の向上にも寄与していきたいと考えていますので、なおさら、「入居者に良し、業者に良し、オーナーに良し」の、「三方よし」を心がけていく必要があると思っています。

その意味では、不動産投資仲間であるHiroさんの経営理念、「良質な賃貸住宅の提供を通じて地域や社会に貢献する」に、共鳴します。
http://realestatebusiness.seesaa.net/article/280674365.html

一方で、重層長屋規制の目的や実効性に懐疑的な、猪俣さんの視点も、よく理解できます。

一体何のために、何を実現するために、重層長屋を規制すべきと考えるのでしょう?今回の一件では、世田谷区の保坂区長が、規制強化に前向きだったようですが、お考えを、区長に聞いてみたいです。

新聞記事では、「良好な住環境維持のため」、「防災のため」に、規制強化すべきだ、みたいなことが書いてありますが・・・旗竿地に建つ重層長屋(或いはアパート)を狙い撃ちしただけで、その目的が達せられるのかというと、疑問なしとはしません。

たとえば、世田谷区における重層長屋規制が、「良好な住環境維持のため」になるのか?せいぜい、高さが10mぎりぎり、3階建て相当の集合住宅を規制したところで、それをはるかに上回る、7~8階、10階以上の集合住宅が、世田谷なら、現在進行形でガンガン建ってるはずです。日照・騒音インパクトも、ケタ違いのはず。

「防災のため」を言うなら、隣家との壁との間が、30cmしか空いてないようなミニ戸建こそ、真っ先に規制すべきでしょう。世田谷には、そういう住宅、ものすごく多いはずですよ。

袋小路の土地とはいえ、ある程度、隣地との幅を開け、かつ共有部分のない集合長屋の方が、避難通路は確保しやすく、少なくとも、ミニ戸建密集地に比べれば、防災上マシだと思うのは、私だけでしょうか?

そう考えると・・・重層長屋を規制したい、その本心は、「住環境」、「防災」とは、別のところにあると、勘ぐらざるを得ません。

一番、考えられるのは、「集合住宅が建って、近隣住民の質や地域のグレードが落ちるかもしれない」ことに対する、既存住民の反発・嫌悪・・・かもしれませんね。

戸建中心の落ち着いた住宅地に、レ○パレス、大東○託の安アパートが建って、月額家賃2万5千円くらいの入居者が越して来れば、ゴミ捨ての問題をはじめ、近隣トラブルが起こりやすい・・・これは日本中で起こっている問題です。

問題になった物件は、世田谷の南部、自由が丘駅からも歩ける距離の住宅地だそうですから、集合住宅とはいえ、家賃がそう安いとは思えないのですが、それでも、土地付き戸建に住んで
いる層と、貧富の格差は多少あるのかもしれない。

また、サザエさん一家みたいに、比較的古い時代から世田谷に住んで、戸建中心、低密度の住環境に慣れた「先住民」たちが、近年のアパート建設ラッシュ、人口密度増加に嫌気がさして、そのフラストレーションが爆発寸前になっている・・・のかもしれません。

先住の地域住民と、今後越してくる新住民・・・いずれにも言い分があり、どちらが良い、悪いとかは、言いません。

ただ少なくとも、「山の手にありがちな、トラブルリスク」とは言えそうでしょうね。旗竿地の重層長屋が問題になってるのは、世田谷や杉並あたりの山の手が中心なようで、板橋区、豊島区とか、荒川区などでは、これが問題になっているという話は聞いたことないし(高層住宅ならあるけど・・・)。

数年前に問題になった、「ワンルームマンション規制」を、彷彿とさせますね。こちらも、発火点は文京区の、山の手エリアでした。トラブルの原因は、「ワンルーム住人(単身者)のマナーの悪さを、近隣先住民が受け入れられない」ことでしたね。

日本中、世界中、どの土地にせよ、中長期的な不動産投資で収益を上げるには、その土地柄や、住民層、よくあるトラブルについて、よく研究する必要があると思います。

【爆風スランプ~せたがや たがやせ】
柏の生んだスーパースター、サンプラザ中野くん、世田谷に愛をこめて熱唱!

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世田谷、重層長屋規制に思う・・・

こんにちは、Manachanです。

いま、不動産投資仲間の間で、話題になっているのは、東京23区、城南地区を中心に広がる「重層長屋規制」問題。

「震源地」となった、世田谷区では、すでに区条例による規制強化が、既定路線になっているようです。

この問題、すでに、日本を代表する不動産アルファブロガー達が、紹介していますね。ジェービルさんの記事は、とても分かりやすく、秀逸。

衝撃!! 長屋(テラスハウス)規制 (ジェービル岡元公夫さん、2011/12/28)
http://okamotomikio.blog63.fc2.com/blog-entry-792.html

拡がる「重層長屋」「テラスハウス」「連棟式住宅」規制 (ジェービル岡元公夫さん、2012/6/1)
http://okamotomikio.blog63.fc2.com/blog-entry-835.html

さくら事務所、長嶋さんは、どちらかといえば、重層長屋(に象徴される不動産投資スタイル)に批判的な立場で、記事を書いています。

法の目をかいくぐる不動産投資で成功を目指す (長嶋修さん、2012/3/15)
http://www.kenbiya.com/column/nagashima/85.html

一方、不動産コンサルタント猪俣さんは、規制の目的や実効性に関して懐疑的な立場で、記事を書いています。

旗ざお+長屋、受難の時代 (猪俣淳さん、2012/7/9)
http://blog.livedoor.jp/cfnets_inomata/archives/51893393.html

もはや暴力 (猪俣淳さん、2012/7/14)
http://blog.livedoor.jp/cfnets_inomata/archives/51894314.html

私自身、昨年から今年にかけて、千葉県・埼玉県の東京隣接地域で、アパート建設用地をたくさん見ました。その半分以上が、旗竿地・敷地延長でした。

投資利回りを追求すると、どうしても土地の仕入れ価格が安い、旗竿・敷延に目が行ってしまいます。千葉県でも特に地価の高い、柏駅、船橋駅、千葉駅などの至近で土地を仕入れようとすると、旗竿・敷延でないと、到底、採算取れない話になってしまいます。

しかし、こういう形状の土地にアパート建てるリスクが、首都圏では、だんだん顕在化してくると思います。

今すぐ、何がどうなる、というわけではないにせよ、長期的に考えれば、旗竿・敷延の土地における、重層長屋・集合住宅は、首都圏ではだんだん建てにくくなる。首尾よく建設できても、その後、既存不適格になってしまうリスクと、常に隣り合わせだと思います。

私は常に、売却による出口を考える人なので、既存不適格のために、希望価格で売却できなくなるのを、何よりも恐れます・・・だから結局、アパート建設用地は、南面道路に9m以上接した、長方形の整形地を買いました。

旗竿ほど、土地安く仕入れられませんが、接道ばっちり、かつ東松戸駅徒歩2分なので、土地で出口取るのは問題ないし、既存不適格になるリスクは、ほぼゼロ。

そして何より、一棟アパートという、それなりに大きな買い物(事業)するのに、「自分が儲かれば、それでいい」とは思いません。「周囲に迷惑かけない、祝福される」ようでないと、住宅賃貸業は成立しませんし、

ましてや、私は賃貸事業を通じて、生まれ故郷である千葉県東葛地域のイメージアップ、首都圏序列の向上にも寄与していきたいと考えていますので、なおさら、「入居者に良し、業者に良し、オーナーに良し」の、「三方よし」を心がけていく必要があると思っています。

その意味では、不動産投資仲間であるHiroさんの経営理念、「良質な賃貸住宅の提供を通じて地域や社会に貢献する」に、共鳴します。
http://realestatebusiness.seesaa.net/article/280674365.html

一方で、重層長屋規制の目的や実効性に懐疑的な、猪俣さんの視点も、よく理解できます。

一体何のために、何を実現するために、重層長屋を規制すべきと考えるのでしょう?今回の一件では、世田谷区の保坂区長が、規制強化に前向きだったようですが、お考えを、区長に聞いてみたいです。

新聞記事では、「良好な住環境維持のため」、「防災のため」に、規制強化すべきだ、みたいなことが書いてありますが・・・旗竿地に建つ重層長屋(或いはアパート)を狙い撃ちしただけで、その目的が達せられるのかというと、疑問なしとはしません。

たとえば、世田谷区における重層長屋規制が、「良好な住環境維持のため」になるのか?せいぜい、高さが10mぎりぎり、3階建て相当の集合住宅を規制したところで、それをはるかに上回る、7~8階、10階以上の集合住宅が、世田谷なら、現在進行形でガンガン建ってるはずです。日照・騒音インパクトも、ケタ違いのはず。

「防災のため」を言うなら、隣家との壁との間が、30cmしか空いてないようなミニ戸建こそ、真っ先に規制すべきでしょう。世田谷には、そういう住宅、ものすごく多いはずですよ。

袋小路の土地とはいえ、ある程度、隣地との幅を開け、かつ共有部分のない集合長屋の方が、避難通路は確保しやすく、少なくとも、ミニ戸建密集地に比べれば、防災上マシだと思うのは、私だけでしょうか?

そう考えると・・・重層長屋を規制したい、その本心は、「住環境」、「防災」とは、別のところにあると、勘ぐらざるを得ません。

一番、考えられるのは、「集合住宅が建って、近隣住民の質や地域のグレードが落ちるかもしれない」ことに対する、既存住民の反発・嫌悪・・・かもしれませんね。

戸建中心の落ち着いた住宅地に、レ○パレス、大東○託の安アパートが建って、月額家賃2万5千円くらいの入居者が越して来れば、ゴミ捨ての問題をはじめ、近隣トラブルが起こりやすい・・・これは日本中で起こっている問題です。

問題になった物件は、世田谷の南部、自由が丘駅からも歩ける距離の住宅地だそうですから、集合住宅とはいえ、家賃がそう安いとは思えないのですが、それでも、土地付き戸建に住んで
いる層と、貧富の格差は多少あるのかもしれない。

また、サザエさん一家みたいに、比較的古い時代から世田谷に住んで、戸建中心、低密度の住環境に慣れた「先住民」たちが、近年のアパート建設ラッシュ、人口密度増加に嫌気がさして、そのフラストレーションが爆発寸前になっている・・・のかもしれません。

先住の地域住民と、今後越してくる新住民・・・いずれにも言い分があり、どちらが良い、悪いとかは、言いません。

ただ少なくとも、「山の手にありがちな、トラブルリスク」とは言えそうでしょうね。旗竿地の重層長屋が問題になってるのは、世田谷や杉並あたりの山の手が中心なようで、板橋区、豊島区とか、荒川区などでは、これが問題になっているという話は聞いたことないし(高層住宅ならあるけど・・・)。

数年前に問題になった、「ワンルームマンション規制」を、彷彿とさせますね。こちらも、発火点は文京区の、山の手エリアでした。トラブルの原因は、「ワンルーム住人(単身者)のマナーの悪さを、近隣先住民が受け入れられない」ことでしたね。

日本中、世界中、どの土地にせよ、中長期的な不動産投資で収益を上げるには、その土地柄や、住民層、よくあるトラブルについて、よく研究する必要があると思います。

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娘のケアンズ夏休み日記

Manachanです。こんばんは。

今日は、会社の有給をとって、妻の日本永住権取得のため、一日中、手続きをしていました・・・特に東京入管局では、74人待ち。2時間20分も待たされて、ようやく、申請書類が受理されました。

【東京入管74人待ち・・・有給が半日つぶれた。国際結婚はつらいよ~】

待ち時間の間は、小学1年生になった娘ソフィアの、夏休みの宿題(算数と国語)の答え合わせをしたり、日記を読んだりしていました。

ソフィアは、夏休み中、ずっと、オーストラリア・ケアンズにある、妻の実家にいました。日記も宿題も、全部、オーストラリアでやりました。

見渡す限り、外国人でごった返す、東京入管局で、娘がオーストラリアでやった宿題をチェックする・・・これも、国際結婚した私らしい、人生のひとこまですね。


ソフィアの夏休み日記は、7月17日から、はじまります。誤字脱字もそのまま記載。

7・17(か)はれ  きょうは、おばあちゃんのおうちにいきます
7・18(すい)はれ  きょうは、オーストラリアにつきました
7・19(もく)はれ  きょうは、ケアンズのまつりへイきます

いよいよ、オージーライフがはじまりました。時間が経つにつれ、ソフィアの暮らしが、だんだんオージー化していきます。

【夏休み前半の日記・・・ちょっとだけオージーライフ】

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7・26(もく)はれ  きょうあさごはんは、ぱんけーきです
7・27(きん)はれ  きょうのあさごはんは、スモクサモンです
7・28(ど)はれ  きょうのあさてれびでオリンピクをみました。

パンケーキに、スモークサーモン・・・ま、これ位の食事なら、日本でも珍しくないですけど・・・でも8月に入ると、日本の子供に理解不能な部分が、にわかに増えてきます。


8・4(ど)はれ  きのうラミーというボードゲームをあそびました
8・5(にち)はれ  きょうしばでティパティーをやります
8・9(もく)はれ  きょうリキさんとあそびます

ラミー(Rummy)、英語圏では有名なボードゲームですが、日本では、まだ余り知られてないかも。リキ(Ricky)は、ケアンズに住む、ソフィアと仲の良い男の子の友達。庭の芝生でティーパーティー・・・なかなか優雅ですねえ。オーストラリアならでは。

夏休みも半ばになると、日本に住む人には理解不能な世界になってきます。

8・12(にち)はれ  きょうはきっスとちょこれーとをみます
8・13(げつ)はれ  きょうはばんずにいきます。
8・14(か)はれ  きょうはうびるであそびます。

「キッスとチョコレート」・・・たぶん、向こうのTV番組でしょうか?
「ばんず」・・・Bunnings Warehouseという、ホームセンターのこと。
「うびる」・・・近所にある、Earlvilleショッピングセンターのことですね。これ、先生に見せても分からんでしょうな。

【夏休み後半の日記・・・完全にオージーライフ】

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8・19(げつ)はれ  きょうはすなぷとごふぃとせんそうをあそびました
8・21(すい)はれ  きょうはティピィをつくります。
8・22(もく)はれ  きょうはしゅがわるどにいきました。たのしかたです。
8・31(きん)はれ  きょうはねこがぴんくりぼんすくいくのおうちにすみます

「すなぷとごふぃとせんそう」・・・”Snap and Goldfish War”というゲーム。Warを戦争と訳してますね。
「ティピィ」・・・”Teepee”、簡易テントのこと。
「しゅがわるど」・・・”Sugar World Waterpark”という、ケアンズにある家族向け観光施設のこと。
「ぴんくりぼんすくいく」・・・”Pink Ribbon Squeak”、アヒルのかたちをした。音が出るオモチャのこと。

ソフィアは、一か月経って、完全に、オージーキッズになってしまったようで・・・

とても楽しそうだし、良い経験してると思いますけど、日本のお友達や先生と話す時は、「すなぷとごふぃ」とか、「ぴんくりぼんすくいく」とかそのまま言っても、相手が分からないから、

「”スナップとゴフィの戦争”という、英語のゲーム」
「”ピンクリボンスクイク”という、音の出るおもちゃ」

こんな説明できるだけの、日本語コミュニケーション力をつけないとなあ・・・それがバイリンガルキッズ・ソフィアの課題ですね。

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HSBCカード不正使用?

こんばんは。Manachanです。

私は、香港とフィリピンに、HSBC銀行の海外口座を持っているのですが、そのうちフィリピン口座の入出金記録をチェックしていたら、驚くべき記録を発見!!

8月29日  3,289ペソ  引き出し  CEBU NATURE RES ATM

えっ!8月29日に現金引き出しって、なに?

私は、確かに先月フィリピンに渡航しましたが、8月22日には日本へ帰国しています。8月29日時点で、フィリピンでお金を使ったはずがありません。

これは、もしかして、何者かに不正使用されたのでは????

しかし次の瞬間、ふと考え直しました。

3,289ペソ(約6,000円)って、だまし取るにせよ、あまりにも金額がセコすぎないか???

それに、3,289ペソっていう金額自体、どこかで見た覚えがあるなあ・・・

【これが3,289ペソ現金・・・写真で撮ると、それなりに大金にみえる】

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まず何より、HSBCのATMカードは、フィリピンから日本に持って帰ってきてるはずだから、探さなきゃ。カード入れを探すと、ちゃんとあった♪

というわけで、8月29日に、フィリピンでカードを不正使用されたという可能性は消えました。

では、なぜ8月29日に引き出し記録があるの?さらに調べてみると、8月20日に、フィリピン・セブのレストランで、ツアー参加者全員分の食事の勘定した時、3,289ペソ、ATMカードで確かに払ってました(レシートも発見!)。ということは・・・

カード使用は8月20日で、銀行からの引き落としは8月29日だった!!

単に、銀行がトロいだけなんじゃん!!

というわけで、一件落着。カード詐欺にあってないことが分かり、本当に良かったです。

でも、海外の銀行って、事務がめちゃトロかったり、金額を間違えたり、ひどい時には銀行員が申込書を紛失したりするので・・・その辺は、あらかじめ覚悟しといてくださいね。

【確かに、8月20日にセブのレストランで、こんなもの、食いました】
10人以上で、食いまくって6000円だから、やっぱ物価安いよね。旨かったし。
「セブで唯一、日本人経営の英会話学校FEA」の佐藤さんに案内してもらったんだよなあ・・・ありがとう!!

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幻のサンパウロ物件

おはようございます。Manachanです。今日のお話の舞台は、フィリピンでも米国でもマレーシアでもなく、日本の北関東地方、

群馬県邑楽郡大泉町

になります。

大泉町は、人口約4万人。規模は小さいながらも、北関東屈指の工業地帯の一角にあり、三洋電機、その関連企業・・・多くの工員が雇用され、その家族が暮らしている場所です。

大泉町は、地方にありながら、なかなか繁栄した街でして、国道354号線沿いに、東小泉駅から西小泉駅まで、約2kmのロードサイドを歩いたら、チェーン店、個店・・・が延々と続き、空き店舗がほとんどない!衰退の目立つ、今どきの地方都市で、ここまで栄えている町は多くないでしょう。

同町の中心街は、西小泉駅近辺ですが、ここも、お店がたくさん。しかも首都圏みたいに、区画整理されて、住所表示も「西小泉3丁目」とか・・・・でも、都会じゃないので、さすがに夜は早い。19時ごろ、真っ暗になりますけどね。

いまどきの日本で、工業都市といえば、当然、日系人・外国人労働者・・・という話になるわけで、浜松市や、岐阜県美濃加茂市、可児市・・・などと同様、大泉町には、バブル期以降、日系ブラジル人やペルー人が集住し、今日でも総人口の1割以上を占めています。

大泉町と、隣りの太田市、伊勢崎市もあわせれば、名実ともに、日本一のブラジルタウンです。

【多文化共生センター】
大泉で、横文字といえば、英語じゃなくて、ポルトガル語

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【日伯センター】
多文化共生センターから、数百mのところにあります。

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【CANTA GALO 宮城商店】
ブラジル、ペルー、ボリビア食品店・・・というところが、シビレますね。

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【町の八百屋さん】
まるで、海外旅行に来た気分。売ってるのは、普通に日本の野菜だけど・・・

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私が今回、大泉町に来た理由の一つは、「アジア太平洋大家の会」の、海外不動産投資ネタ仕込みの一環として、「ブラジル・サンパウロ物件」広告を見るためです。

「ブラジルは、アジアでも太平洋でもないじゃん!」というツッコミはさておき・・・我々は、全世界に不動産を求める、ニッポン投資家集団なんですから、当然、「新興国の雄」ブラジルはウォッチしたいですよね。

物件広告、ありました。思い切り、ポルトガル語じゃん!!

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しかし、売ってるのは、日本の物件だった・・・脱力感。

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大泉の中心街、「ブラジルプラザ」の掲示板にある不動産物件広告は、群馬県の伊勢崎市、太田市を中心に、近隣の埼玉県北部、栃木県南部の、土地つき戸建物件
ばかりでした。

しかも、判で押したように、どれも4LDK、土地込みで1700万円程度・・・おそらく、50~60坪の土地代が約800万円、そこに、900万円くらいの安い戸建を建てて、総工費1700万円前後、という話でしょう。この地方の工員さんが、よく買うタイプの物件ですね。

しかし、私が訪れた、約10年前は、この掲示板には、ブラジル・サンパウロの戸建て物件広告で溢れていたのです。私の記憶では、もっと大きな、日本人の感覚では「豪邸」に近い家が、1000万円とかで、売られていました。

当時、ああいう物件を買った人たちは、今頃、資産価値上がってホクホクでしょうな。私も買っておけばよかった・・・

群馬県大泉のブラジルコミュニティ、日本屈指の規模を保ちつつも、以前の勢いはなくなっているように思います。

「ブラジルプラザ」だって、10年前は入居テナントで埋まり、来店者の数も半端なかったのに、今じゃ入居半分くらいで、閑古鳥・・・。

以前、サンパウロ物件紹介コーナーだったところも、今では空っぽ。

やっぱり、リーマン以降、日本の工場での雇用機会が減っているのかな?一方で、ブラジルやペルー経済は以前より安定し、好調を保っているから、あちらに戻った日系人が多いのかも。

今後、日本の製造業が、国内で雇用を増やし続けられるかというと、客観的に難しいでしょうから、大泉において、南米日系人の数が、これから大幅に増えることは、たぶんないのでしょうね。

それでも、自前でサンバカーニバルやるだけの力は、残っているようで・・・関東在住の方、今週末は、是非、群馬へ足を運んでみましょうね。

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埼玉県は北関東?南関東?

こんばんは、Manachanです。
今日は、群馬県の太田市に行ってきました。

太田市は、人口20万。三菱重工の本工場を擁し、北関東最大の工業都市と呼ばれています。
「北関東」という地域があって、対概念として「南関東」があるわけで、一般的には、

北関東:群馬、栃木、茨城の三県
南関東:東京、神奈川、千葉の一都二県

とされますが、ここで例外、もとい、帰属のはっきりしない県が一つあります。それが、

埼玉県!!

東京(南関東)より北にあり、群馬栃木(北関東)より南にある埼玉県は、北関東なのか?それとも南関東なのか?・・・いくら議論しても、おそらく決着つかないでしょう。

埼玉県のなかにも、「どう考えても東京(南関東)だろう」という地域(川口、戸田、和光、所沢など、東京に近接する地域)と、「どう見ても、北関東だろう」という地域(熊谷、深谷とか・・・県北部)があり、その境がどこにあるのか?というと、これまた結論できない問題。

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そもそも、南関東、北関東の定義って何なの?
たとえば、私の地元・千葉県柏市は、南関東なのか?北関東なのか?

千葉県だから、一応、南関東なんだろうけど、柏は東京よりは北だし、それどころか、埼玉県の川口や三郷より、さらに北にあるという、何とも微妙な地理的位置。おまけに、「ホンモノの北関東」(茨城県)から、買い物客が押し寄せる街だし・・・

とはいえ、柏の場合は、北でも南でもない、「東関東」というカテゴリに逃げることが一応は可能。「千葉・茨城」を、そのまま「東関東」と呼んでしまえば、地図をみても、しっくりくる。

ところが埼玉県の場合、「東関東」に逃げられない。「埼玉県だけ、北でも南でもない、東でも西でもない、中関東」と呼ぶのも、いまいち。したがって、北関東?南関東?・・という神学論争は、埼玉県を舞台に、今後ずっと、続いていくことでしょう。

便宜的には、一応、「大宮駅」が、北関東と南関東の境、となるのでしょうかねえ?

【埼玉最大のターミナル大宮駅】
ここ以北が北関東?以南が南関東・・・なんでせうか・

栃木県出身のコメディアン・U字工事が、「埼玉行くとよ、大宮あたりから、でっけえビルがたくさん建ってて、目が眩みそうになっぺよ」と、語ったそうで、それは大体、私の感覚とも合う話。

大宮駅という、でっかい箱を境に、それ以南は、東京と一体化した都市圏だから、南関東。それ以北は、戸建住宅と田んぼと工場の世界で、のっぺりと、栃木群馬につながる地域だから、北関東・・・とするのは、一般論として、あながち的外れではない。

でも、そう言いきってしまうと、大宮よりちょっと北の、上尾とか、蓮田あたりの人から、「俺たちは北関東じゃない!」、「北本とか、久喜あたりを、南北の境にすべきだ!」みたいな異議が出るのが、分かり切っている。

結論・・・関東地方を南北に二分すると、埼玉県の帰属は、永遠に決着つかない課題として残る。

関東の真ん中にあって、東京・横浜からみると「ダサイタマ」、千葉からみると「宿命のライバル」、栃木からみると、「目が眩むような大都会・メトロポリス」・・・埼玉の立ち位置は、そんな感じでしょう。

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暴言は嫌だ!~柏より怒りをこめて~

Manachanです、こんばんは。いま、柏の実家に来ています。

今日は土曜日。新宿で、「アジア太平洋大家の会、有料会員の集い」のお世話人をした後、法人事務所のある「ちよだプラットフォームスクエア」で、残務処理・・・サラリーマン的には週末なのに、私は相変わらず、忙しい。

その後、大手町駅から、緑のメトロ・千代田線に乗って、柏に帰る。昭和の雰囲気を残す、くたびれた車両。iPhone画面に見入る男性。車内に響き渡る、女性三人連れの元気な声・・・いつもと変わらぬ風景。

45分後、柏の駅に下りたつ。ダブルデッキに、3組のストリートミュージシャン演奏中、ビッグカメラ前の街頭ビジョン、柏VATの買い物袋持った女の子・・・

いつも賑やか、元気で若々しく、おしゃれでクリエイティブで、華やかで、少し猥雑な雰囲気も楽しい・・・そんな我が故郷・柏の街は、いつも通りの姿。首都圏東部戦線異常ナシ。

しかし、外からみれば、もとい、ある種の思考回路の人々からすれば、この地域は、大変なことになってるらしい。まじすか?

【綾瀬駅(東京都足立区)】

ある思考回路の人からすれば、この駅以北は、放射能でヤバいんだそうな・・・

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【柏駅東口】

アコースティックギターで、ジャズ演奏に挑戦する、チャレンジャーなお兄さん二人組

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メイド姿でチラシ配る女性

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賑わい、笑顔・・・柏は、人生を謳歌する街

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たとえばの話、あなたが日本人だとして、外国人がこんなこと言ってるのを聞いたら、どんな気持ちしますか?

「日本は、放射能で本当にヤバいんだよ。基準値がxxxなのに、線量がxxx。チェルノブイリxxkm圏と一緒だよ」

「日本に数年いたら、放射線障害になるよ。死亡率、奇形発生率が高まるんだよ」

上の会話で、「日本」という言葉を、「柏」に置き換えたら・・・それが、私が日常、体験していることになります。

柏出身の私が、どんな気持ちで、そんな会話を聞いているか、想像できますか?

一度や二度じゃないです。昨年5月以来、今日まで、1年以上にわたって、この種の会話に出くわし、極めて不愉快な思いをした。その数、20回を下りません。

柏(あるいは松戸、流山、我孫子など東葛地域)を名指しで、放射能トークに精出す人たちに、たぶん、悪気はないのでょう。

その場に、たまたま居合わせた私の顔に、「俺は柏出身!」と大書している訳じゃないからねえ。

当然ながら、彼らと私の意見は違う。私は原発事故の影響がゼロとは言わない。でも、これからずっと柏・東葛地域に住み続け、子育てしても、問題ないと思ってる。それを裏付ける、膨大なデータや知見も頭に入ってる。

とはいえ、彼らに食ってかかったり、力づくで、理論づくで、考えを変えようとは思わない。

人間誰しも完璧ではない。お互い、知識も理解力も、分析力も完璧ではない人間のこと。

結局は、何を信じて、信じないか・・・それだけの話。

そして、他人の信じるものを変えることは、難しい。それもよく分かっています。

とは言いつつも・・・同じ人間として、地球上のどこかに故郷を、お母さんお父さんを持つ生身の人間として、少しでも共感能力があるならば、

自分の故郷や、家族の暮らす地域が、「放射能汚染」の文脈で語られたら、当然不快感を覚える・・それは、理解できるはずだと思う。

人間、誰にもあるでしょう?少年時代の思い出。私の場合は、

小学校の頃、手賀沼の向こう岸まで、ドラム缶で渡ろうとして、横転してヘドロにはまったし、

近所のお店のポルシェに、十円玉で「うんこ」と落書きしようとして、むちゃくちゃ怒られたし、

中学に上がった頃、エロ本に興味が出て、でもクラスの噂話になるのが嫌で、隣の我孫子の街まで自転車飛ばして買いにいったし、

春は、近くの田んぼで、セリ摘んで、おひたしにした。秋は、同じ場所でイナゴとってきて、母に、甘露煮にしてもらった・・・

良いことばかりではなかったけど、私、Manachan、鈴木学という男の全人格を育んだ、その舞台となった柏・東葛地域は、本当にかけがえのないもの、Pricelessなんです。

他所の人にとっては、単なる「記号」や「符牒」、あるいは、放射能トークのネタに過ぎないのかもしれない。

でも、それを聞いてる誰かが、その地を故郷に持ち、心ない発言に、不条理、悲しみを覚えているのかもしれないのですよ。

「3・11」以来、本当に、いろんなことが起こったけど、東電・国より、もっと許せないのは、

・私の大事な地元を、エンガチョ扱いして、

・私の大事な仲間たちを、被曝民呼ばわりした者たち。

・私らの地域の誰かが、放射能で健康を害するのを、心のどこかで、期待している連中

言論の自由を認める、でも差別偏見は許されない・・・人によって、考え・感覚が違うなかで、

放射能に関する言説で、一体どこまでが許容されて、どこから先は許容できないのか?それを考える良い題材があります。

生態系協会長 発言認める「差別と思っていない」

日本生態系協会の池谷奉文会長(70)が、東京で開かれた講演会で、東京電力福
島第一原発事故に関する不適切発言をした問題

「福島ばかりじゃございませんで栃木だとか、埼玉、東京、神奈川あたり、あそこにいた方々はこれから極力、結婚をしない方がいいだろう」、「結婚をして子どもを産むとですね、奇形発生率がどーんと上がることになる」

上の発言、世論では一般にNGとされています。なぜか?

それは、原発事故に関連して、「結婚」や「子供の奇形」みたいなことを言ったからだと思います。要は、福島や関東に生まれた女性は、結婚できない、子供産めない・・・という差別に直結する言説ですね。だからNG。

発言者に、悪気があっても、なくても、関係ありません。そんな発言したら社会的にNG。少し考えれば、

・男が、女性の目の前で、「女を買った、囲った」みたいな話をしたら、NGですよね?

・黒人の目の前で、黒人蔑視発言したら、やっぱりNGでしょ?

それと同じように考えると、

・柏の線量が、関東のなかで比較的高いことを、指摘するのはOK。でも、病気になるとか、子供産めないとか、奇形になるとか、公的な場で発言したらNG。また、柏の人間の前で、それを言ったらマナー違反。

そんな常識が、日本社会に根付くことを、切に希望します。

私は、言論の自由はあっても、暴言は許さない・・・そんな日本に住みたいのです。

それが根付けば、柏・東葛地域の、おそらく何十倍も、つらい思いをしている、福島の人たちに対する、風評被害の緩和・解決にもつながると思います。

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