香港・中国口座開設のすすめ

こんばんは、グローバル不動産投資家Manachanです。

「不動産投資、人気ブログランキング」にも、登録しています。

応援クリック→人気ブログランキングへ

今回は、6月中に「アジア太平洋大家の会」で開催する可能性のある、「香港・中国 口座開設ツアー」に関連して、口座を実際に運用してきた自分の経験を、皆様にお知らせしようと思います。

私は、昨年12月のクリスマス休暇に、香港の義姉宅に遊びに行ったついでに、現地でHSBC銀行の口座を開設しました。その後、電車に揺られて、2時間半、中国・広州に赴き、今度は中国工商銀行の口座を開設しました。

開設当初のエピソードは、こちらをご覧ください。
香港・中国-銀行口座開設記」(2011/1/2)

あれから5ヶ月。これらの口座を運用してみて良かったこと、悪かった(というより、面倒くさかった)こと等々、皆様にお知らせしたいと思います。

1)【香港HSBC口座】

まず結論から言うと、海外での不動産購入、資産運用を目指す日本人にとって、香港でのHSBC口座開設は「必須」でしょう。

ポイントは、「香港」という、金融リテラシーが非常に高い都市で、HSBCという優秀なグローバル銀行に口座を持つことが、私たちの金融リテラシーを飛躍的に高める第一歩になると考えるからです。

言っちゃ悪いけど、邦銀に口座を持って、「グローバルな金融リテラシー」を高めようとしたところで、どだい無理な相談です。「内向き・日本」というけど、特に我が国の金融セクターは「内弁慶」の最たるもの。

今こんなに、日本経済が低迷していて、かつ近隣アジア諸国が急成長を遂げている時代に、わが邦銀は、日本人の顧客の富を殖やすために、何をしていますか?何ができますか?

今これだけ、日本国内にお金が回らず、かつ中国をはじめとするアジアにお金がうなっている時代に、わが邦銀は、日本を舞台に海外のマネーを引き入れるために、何をしていますか?何ができますか?

余談ですが、先日、友人とこんな話をしていました。

友人「香港HSBCの口座がそんなに良いなんて、知らなかったよ。実際、HSBCと、たとえば日本のSMBCを比べると、どこに違いがあるの?」

私「全然違うよ、次元が・・・SMBCは、日本から一歩外に出ただけで、全然使い物にならないけど、HSBCは、世界中どこでも通用するバンキングをしていると思うよ。」

たとえば不動産投資ひとつとっても、HSBCなどグローバルバンクは、どの国籍の人が、世界のどの国に不動産を買おうとしても、その国の事情さえ許せば、融資するノウハウを持っている。

香港・中国や東南アジアだけじゃなく、北米、欧州、インド、ドバイ、オーストラリア・・・いろんな国の物件担保価値や収益性を評価するノウハウを持っているし、国をまたいだ融資だってやってくれる。たとえば日本に一度も行ったことのない、ヨーロッパの人々が、自分の国でマイホームを買って、日本円でローンを設定することだってできてしまう。
(※私は、豪州の物件に日本円ローンを設定した経験があります)

これこそ、グローバルバンクの実力というものです。邦銀は全く歯が立ちません。ですので、世界を舞台に、グローバルな資産運用を目指すのであれば、HSBCみたいなグローバルバンクを使わない手はないでしょう。

そして、どっちみち口座を持つなら、自由な経済システムを持ち、金融の実力の高い国・都市を選びたい。ロンドン、ニューヨーク、スイス、香港、シンガポール、シドニー(※オーストラリアって、実は金融のレベルが高い国なんです)・・・この中で、日本に一番近くて、安い航空料金で行ける都市は香港・・・だから、香港でのHSBC口座が一番おすすめなのです。

香港のHSBC口座は、上から「プレミア」、「アドバンス」、「スマートバンテージ」の3種類があります。1香港ドル=11円で計算すると、

・「プレミア口座」 最小預金額(Minimum friendship balance)1100万円。直近3ヶ月平均でこれを下回ると、月3740円の口座維持手数料がかかる。
・「アドバンス口座」 最小預金額220万円。直近3ヶ月平均でこれを下回ると、月1320円の口座維持手数料がかかる。
・「スマートバンテージ口座」 最小預金額11万円。直近3ヶ月平均でこれを下回ると、月660円の口座維持手数料がかかある。

現在、プレミア口座は6月末日までキャンペーン中で、110万円の現金があればプレミア口座をつくれるとのこと。口座維持手数料の免除期間は3ヶ月だそうです。

110万用意できるけど、1100万はちょっと・・・という方は、まず、プレミア口座を開設して、3ヵ月後、口座維持手数料を節約したければ、アドバンスかスマートバンテージに切り替えることも可能。

切り替えると、アドバンスかスマートテージのキャッシュカードが送られてきて、プレミア口座のカードは使えなくなります。しかし、プレミアのカードが手元にあるので、世界中のHSBCプレミアカウンターで、並ばずに入出金ができたり、またプレミアラウンジで、お茶やお菓子を食べて休憩することもできる・・・かもしれません。

私の意見としては、口座の種類は、自分が無理なく用意できる現金額に合わせて決めれば良いと思います。最初は、「スマートバンテージ口座」が開設できれば、十分でしょう。

いずれにせよ、香港での口座開設時に持っていく現金は、現実的に考えて、最低、11万円が必要と思います。

あと私が、香港HSBC口座を持ってて、良かったと思うことは、。

・国際的な入出金に関わる手数料が、ものすごく安い。330~660円くらい。日本の銀行だと、4000円くらいしますよね。
・世界各国の金融商品を運用するにあたって、日本の税務当局が把握できない入出金口座として使える。
・フィリピンに物件を買って、同国でHSBC口座をつくる際、香港HSBCの信用情報がそのままフィリピンに伝えられるので、話が早い。
・HSBC口座は世界12通貨対応だし、ネットバンキングだけで、日本円から香
港ドル、香港ドルから英ポンド・・・みたいな両替が可能。しかも、手数料がすごく安いので、まるでFX口座のよう。

一方で、海外口座ゆえの面倒くさいことも多少あります。

・HSBC口座を開設した2ヶ月ほど後に、「トークン」という、決済時に必要な一時パスワードを生成する機械が送られてきましたが、この操作方法を理解するのに、多少時間がかかった。
・HSBCのテレフォンバンキングは、英語、広東語、北京語だけで、日本語対応はない。なお、彼らの英語には香港訛りがあり、慣れないと聞きづらいかも。
・HSBC香港のウェブサイトは、英語、中国語しかない。どうしても日本語で読みたい場合は、Google翻訳などを使うのがおすすめ。

2)【中国、人民元口座】

香港から、電車で40分揺られれば、そこは中国の経済特区・深圳(シンセン)。
人口13億人を擁し、次の経済超大国としての呼び声高い中国で、人民元の口座を持つことは、将来の発展を考えると楽しみですね。

深圳では、中国銀行、中国招商銀行、中国工商銀行など、各大手銀行の口座をつくることができます。
私は、この3つの銀行、すべてに口座を持っています。

中国の大手銀行で口座をつくると、たいてい、人民元、香港ドル、米ドル、日本円で預貯金ができます。ネットバンキングは、結構使えるし、キャッシュカードはほとんど、銀聯カード対応なので、日本のATMで、日本円で引き出すこともできます。

ところで、中国はまだ、香港ほど自由化された金融市場ではないこともあり、口座を作っても、使い勝手の悪い面があります。その最たるものが、外貨持ち出し規制でしょう。当局の許可なく、一度に外貨現金を持ち出せる限度は、42万円程度(5000米ドル)と考えてください。日本のATMで、銀聯カードを使って引き出しても、私の経験でいえば、一日に10万円程度しか引き出せません。

それでも、中国に人民元口座をつくるメリットは、いろいろあります。人民元の将来性、引き上げの可能性は言うに及ばず、

・香港や日本で人民元口座つくるより、中国で口座つくって、定期預金した方が、利率が高い(1年定期3.25%、3年定期4.75%)
・定期預金するより、中国で保険などの金融商品を買った方が、もっと利率が高い(保険だと6%前後らしい・・・結構おいしい)
・香港HSBCと違って、預金残高が少なくても、口座維持手数料が、ほとんどかからない。
・中国に旅行・出張に行く時、両替せずとも、そのまま人民元でお金を下ろせる。
・中国でビジネス、あるいはオークションをやって、中国人客から人民元を振り込んでもらう振込先口座として使える。

一方、面倒くさいことといえば、ま、いろいろあります。

・銀行のウェブサイトが、普通、中国語と英語しかない。
・テレフォンバンキングで問い合わせても、通常、中国語と英語の対応しかない(しかも、香港より英語が明らかに下手)。
・香港HSBCと同様、一時パスワード生成器などが送られてきますが、その説明書きは中国語のみ。

結構面倒ですね・・・それでも、今後、グローバルに富を殖やす上で、中国という国は避けて通れませんから、今のうち、慣れておくのが得策と思います。
中国語ができるようになれば、ものすごく、ビジネスの幅も広がりますしね。

今回も、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
メールマガジン「世界どこでも不動産投資(豪州、中国、日本等)」
☆発行責任者:manachan
☆公式サイト:http://plaza.rakuten.co.jp/manachan2150
☆Twitter:https://twitter.com/mana33chan
☆問い合わせ:mana33chan@aol.com
☆登録・解除:http://www.mag2.com/m/0001089042.html
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

Facebook にシェア

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*