起業

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友人紹介のリスク

こんばんは、Manachanです。今回は、ビジネスマンの誰にも身近な「友人を紹介する」という行為について、思うところを書きますね。

 

仕事柄、私はこんなリクエストを、日々受けています。

 

「私は〇〇国で不動産仲介をしている者です、業容拡大のため、日本の投資家向けの販売を始めました。どなたか紹介していただけますか?」

 

「弊社では日本の投資家向けに△△国の不動産を扱う仕事を始めました。この領域で協業できそうな方、どなたか紹介していただけますか?」

 

私は、上記のような紹介リクエストの多くは快く引き受けています。特に、税理士や弁護士みたいな士業の方を紹介する話ならやりやすいですね。彼らも客を求めていますから・・

 

ですが、私の紹介がもとで、時には困った問題も起こります。

 

・「Aさん」のリクエストを聞いて、私が友人の「Bさん」を紹介して、
・後日、「Aさん」と「Bさん」の間でトラブルになったら…

 

この場合、紹介者である私にも火の粉がかかってくる可能性があります。特に「Bさん」と「私」との関係に影響が出たりします。

 

B:「お前なんで、Aみたいな奴を紹介してくるんだよ!!」

 

あるいは、「Aさん」と「私」との間が気まずくなることも、無きにしもあらず。

 

A:「あなたの紹介したBさんはひどい人ですね!!」

 

こういう場合、私が悪いんでしょうか?責任とらなきゃならないんでしょうか?私の立場から言うと、AさんをBさんに紹介する時点で、こんなトラブルになるとは、予見すらできません(そもそも、トラブル起きそうな予感がしたら、最初から紹介なんてしません)。

 

たいていの場合、AB間のトラブルの原因は、双方の「相性の悪さ」や「価値観の違い」、「ちょっとした行き違い、ミスコミュニケーション」だったりするものです。

 

それに私はいつも、まずAさんの立場やビジネス目的をヒアリングした上で、Bさんに前もって、「Aさんという、〇〇の仕事をしている方が、△△の目的で、Bさんと協業に向けてお話ししたいそうです。よろしければ連絡先を教えていいですか?」と、一言断ってから紹介しています。

 

それやった後は、「お二人の間で上手に処理してくれよ、あんたらの相性が合うか合わないかなんて、俺の知ったことじゃない!」と言いたいのが本音なのです。

 

ただ現実的には、BさんもAさんも、私の大事な友達だったり、顧客・得意先だったりします。人脈を使ってビジネスしている以上、AB間の決裂によって私も影響を受けるのは必至。これが、「紹介するリスク」なのだと思います。

 

投資家的にいえば、これ、おそろしく割にあわないリスクですよ。だって、私は「Aさん」を「Bさん」に紹介する対価を一切いただかないんですから。要はリスクしかない。トラブルが頻発するようなら、紹介自体が「ハイリスク、ゼロリターン」な行為になってしまいます。

 

あと、時には私が「Aさん」(紹介して欲しい人)の立場で、結果的にトラブルになることもあります。

 

以前起こった話ですが、私が「紹介者」の好意で、「Bさん」という方をご紹介いただきました。そのBさんに会いに、遠くの街まで行って、実際良い商談になりつつあったんですが、

 

ちょっとしたコミュニケーションの行き違いで、「紹介者」が「私」に対して激怒!結果、全てがご破談になりました。

 

私に言わせれば、なぜこんなトラブルになったのか、正直分かりません。LINEのやりとりを何度読み返しても、いつ、どのタイミングで、誰とどんな確認・合意をしたのか…その経緯を見直しても、私自身に落ち度らしきものは見当たらないし、常に礼節を持って、紹介者とBさんと接していたはずですし、

 

それでも、めぐり合わせが悪いと、トラブルになるのです。たぶんこれは、「どうしようもない相性の悪さ」のなせる業なんでしょうね。

 

私は人間だから、トラブルになると当然、不快な感情も生まれてきます。私に激怒した紹介者に対して、後から、やり場のない怒りがフツフツと、マグマのようにこみ上げてきます。ま、これは忘れるしかないですけど。

 

結局何が言いたいのか?「紹介」という無償の行為(好意)をきっかけに、人と人とが出会い、お互いに、良かれと思って動いても、それが「決裂」という不幸な結果になることがある

 

人と人との間に「相性」の良し悪しがある限り、決裂・破談のリスクや、それがもとで起こるネガティブな影響は、避けられない…

 

とはいえ、リスクあるからといって、私は紹介することをやめませんめぐり合わせが悪くて不愉快な思いをしても、それは誰にとっても、避けられない人生のひとこま。トータルにみると、人に良かれと思ってしたことは、いつか、プラスのかたちで、自分に返ってくると思います。

 

全ては、因果応報、What you give to the world is what you receive from the world.
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起業、石の上にも3年

おはようございます、Manachanです。昨日は伊豆半島に物件調査に行ってました。海も山も、景色素晴らしくてワクワクします。平日昼間に、こういう良い場所に来れるのも、自分がサラリーマンやめて起業したおかげですね。

今回は「起業」について、思うところを書いてみます。

 

私は、44歳の時に会社員を辞め(もとい、不本意ながら解雇されて…)、起業しました。奇しくも私の父も、44歳で起業、当時私は18歳で、大学受験して現役合格したところでした。

 

「うちのお父さんはこれから、サラリーマンの給料をもらえなくなる」
「これから、毎月、家にいくらお金を入れられるか分からない」

 

その状況が理解できたので、私は大学時代、家から仕送りをもらわず、基本アルバイトと奨学金だけでやりくりしました。40代になって、収入や生活水準が上がっても、相変わらず安宿泊まったりLCCで移動したり、質素な生活をしているのは、大学時代にお金なくて苦労した原体験があるからだと思います。

私の大学生当時、日本はバブル景気で、周りの友人をみると「家賃のほかに月15万円の仕送り」をもらってる奴とかいました。学生なのに消費生活は派手。若いうちにこんな体験をしていまうと、収入下がってもなかなか生活水準下げられないんだろうなあと思います。

 

ところで、私のきょうだいは、2人います。父の起業当時、妹が15歳、弟が9歳でした。まだ「養ってもらう」段階なので、特に高校生になったばかりの妹は、心境複雑だったろうと思います。「いまの段階でサラリーマン辞めて、うちのお父さんも無責任だよね」という意見も、家族から何度か聞きました。一家の大黒柱に定期収入がないという状態に、家族全員が慣れるのに、結構な時間がかかりました。

歴史は繰り返す…あれから26年後、私が44歳で脱サラ・起業しました。当時、うちは4人家族。妻は専業主婦、子供たちは小さく、娘が8歳、息子が4歳でした。

 

起業してから、周りからみた「私の生活スタイル」が、激変しました。

 

平日の朝、定時に出社せず、家にいたり、真っ昼間に、近所の喫茶店とか行ってる。

 

その姿が、「ママ友」とかに目撃されて、「ソフィアちゃんのお父さん、会社辞めさせられたのかしらねえ…」みたいな噂が立ったりしました。私は世間の目なんて全然気にしないけど、それを妻が気にするなと要求するのも無理な話ですよね。あと、

 

家にいるのに、いつもPC広げて忙しく働いていて、子育てに参画しない

 

…というのも、妻の不満の種で、かつ、夫婦喧嘩のネタでした。妻がそれを指摘すると、私が「定期収入のないなか、一家を養うために頑張って働いてるのに、何で文句言われるんだよ!」と逆ギレして、いつもの喧嘩が始まるわけです。

あの頃は、環境の変化、生活不安、子育ての苦労…いろんな要素が絡まって、夫婦関係は最悪でしたなあ。ただ、これは夫婦どちらが悪いと言い切れる問題ではありません。「私が、自宅以外の場所で仕事する」、「妻が、私の立場を理解・配慮する」みたいな、小さな工夫と努力を重ねて、2~3年かけて夫婦関係を回復しました。

 

また、その2~3年かけて、私も不動産事業の立ち上げになんとか成功、今では売上がサラリーマン時代の年収の3倍程度にはなりました。ただ、経営者の立場になると、「自分の年収って一体何?」みたいな感覚になるので、サラリーマン時代と比べてどちらが経済的に豊かなのかよくわかりません。

間違いなくいえることは、起業して、「精神的には豊か」になったことです。24時間、自分の好きなように使えるのは素晴らしい。その時間の範囲内で、好きな仕事、やるべき仕事だけして、かつ一緒に仕事したい人を選べる、一緒にやりたくない人は容赦なく切れる…そんな自由も手に入れたのですから。

心から、「人間やっててよかった」と思ったのは、起業してからですね。

 

最後に、「石の上に3年」という言葉は、よく言ったもんだと思います。サラリーマンを長年勤めた後、勇気を出して起業した男性のためにあるような言葉だと思います。その心は、

 

1)「定期収入がなくなり、変動する事業収入で生活する」という現実に、周囲の人が慣れるのに、約3年かかる。

2)「定刻に出勤しない代わり、事業チャンスを求めて、土日祝日構わず動き回る」というライフスタイルに、周囲の人が慣れるのに、約3年かかる。

 

先日、ちょっと嬉しいことがありました。私は大阪・名古屋へ泊りがけ出張して、夕方帰ってきましたが、7歳の息子ポニーとお風呂に入っていたとき、

 

「パパは留守が多いけど、家族みんなのためにお金稼いでるんでしょ。ボクはいいことだと思うよ」

 

よく分かってるじゃん!この子も、44歳になったら、脱サラ起業するのかもしれないな。

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豪州版サラリーマンを辞める方法

こんばんは、Manachanです。今メルボルン空港で、ケアンズ行の最終便を待っているところ。出発が予定より45分遅れるので、ブログ一本書けそうだなあ。

 

私にとって、オーストラリア出張の楽しみの一つは、昔の仲間と会えること。私は2000年から05年にかけて、シドニーで5年働きました。当時の同僚のなかに、親しい友人が何人かいて、彼らと旧交を温めるのも楽しいものです。

私の職場は米系大手IT企業でしたが、職場を辞めてからもう11年も過ぎました。私の知る限り、当時の同僚の半分以上は転職して、別の会社に勤めています。でも、私みたいにサラリーマン卒業して独立起業した者は誰もいません。会社こそ違えど、皆、同じITエンジニア・マネジャーとして、サラリーマンを続けているのです。

 

日本でもオーストラリアでも、サラリーマンやってると、いろいろありますよね。社内政治とか、人間関係の悩みとか、首切りの懸念とか…でもって、当時の同僚、これまで10人近く会ってきましたが、皆、異口同音に、こんなことを言います。

 

マナブさんは、自由な仕事ができていいなあ。俺も、サラリーマンやめて起業したいよ。

 

これ、たぶん彼らの本音だと思います。私としては日本だけでなく、海外でも「羨ましい」と言われるのは、ちょっと誇らしい気持ち。でも彼らは、いつの時点で会っても、私を羨ましいと言いながら、結局、サラリーマンをずっと続けており、起業に向けた何らの行動を起こしていないのです。

彼らが起業したくてもできない理由は、いくつもあります。

 

1)今のところ、切羽詰まってないから。

2)毎月、決まった給料をもらえることに慣れたため、独立後、収入が安定しないことに、恐怖心を覚えているから。

3)生活に余裕がない。不動産価格暴騰、物価高、ローンの返済…オーストラリアの生活、実は厳しい。

 

このうち、1)、2)に関しては、サラリーマンのステータスを失えば自然解消するでしょう。2013年の私みたいに、会社を首になって仕事を失った瞬間、現実に目覚めるはず。だって収入ないんですから、安定なんて言ってられない。とにかく、生きるために金を稼がなきゃならないのです。

一方、3)に関しては、「不動産投資」というツールを使って、起業に際しての収入激減の恐怖を和らげることは可能だと思います。

オーストラリア在住者に関して、私のアドバイスは、ずばり、「自宅のほか、投資物件を一つ買う」ことですね。基本、物価も不動産価格が値上がりする国なので、自分の投資物件が値上がって含み益が出れば、「いざ起業に失敗しても、投資物件を売ればなんとか生活できる」という状態をつくることができる。あるいは、投資物件の担保を使って、起業の資金を調達することができるかもしれない。

また、投資物件を賃貸に出せば、起業当初に収入が少なくなっても、生活費の足しくらいにはなるはずなのです。

 

オーストラリアの元同僚で、私のことを羨ましいと言い続けながら、まだ起業してない人に共通することは、「自宅しか持っていない」ことですね。まだ自宅のローンが残っていて、それ以外の収益物件がない、かつ妻子を養わなきゃならないなら、起業する心理的ハードルは高いでしょう。この辺の事情は、日本の多くのサラリーマンと、何ら変わることはありません。

世界中どの国でも、サラリーマンは、所詮サラリーマン。自由な働き方、ファイナンシャルフリー…を手にしたいなら、起業の準備はもちろん、生活・資産の面を考えれば、不動産投資が大いに役に立つはずです。

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お金大好き、お金儲け嫌い

こんにちは、Manachanです。

私は長年にわたり、不動産投資という、「お金」にかかわる活動をしてきました。ですので当然、「お金の話」は大好き。

 

「お金ほしいですか?」という質問に、Noと答える人は世の中ほとんどいないと思います。でも、「毎日、四六時中、お金の話をしたいですか?」と聞かれて、Yesと答える人はあまりいないでしょう。

私の場合は、「不動産とお金」の話なら、三度の飯より好き。それこそ、寝食忘れて取り組む人間なので、その点は世間一般からみれば変わっているのかもしれません。

 

ところで、人々の関心毎「お金」。それを稼ぐ方法は、いろいろあります。雇われて給料をもらう、事業で売上をたてる、不動産で家賃収入を得る、金融商品や事業投資で配当や利息を得る…等々。

そして、得られたお金の使い道もいろいろあります。好きなモノを買う、銀行に預金する、親や子供に仕送りする、海外旅行する、留学や研修などスキルアップに使う、事業を始めたり、不動産を買う元手にする等々…

 

私自身、どちらかといえば、「お金を稼ぐ・殖やす」方が、「お金を使う」より楽しいと感じる人間です。

もちろん、お金使うのも好きですけど、私ひとりの消費生活なら、そんなに多額は要りません。大阪から東京まで1800円の激安夜行バスに乗ったり、カンボジア出張で1泊8ドルの安宿に泊まったり、タイ出張でチュラ大の20バーツの学食たべて満足する人間です。舛添さんみたいな趣味はないので、つつましい消費で十分。

一方で、「お金の稼ぎ方」には、こだわります。私が楽しい、もしくは正しいと思う稼ぎ方しか、興味ありませんし、それ以外はやりません。

 

私が楽しいと思う稼ぎ方

・大好きな「不動産投資」に関わる仕事で稼ぐ。

・私の得意分野(不動産知識、多言語能力、調査分析能力など)を駆使する仕事で稼ぐ。

・好きな人、気が合う人とパートナーシップを組んで稼ぐ。

・海外不動産をキーワードとするコミュニティと共に仕事する。

・誰も取り組んだことのない、ニッチでパイオニアな分野で稼ぐ。

 

私が正しいと思う稼ぎ方

・私の仕事を通じて、お客様がお金を殖やしてハッピーになる。

・私の仕事が、不動産、資産運用にかかわる業界を、より賢くスマートにすることにつながる。

 

私はすでに人生折り返し点を過ぎ、残り時間が潤沢にあるわけではないので、お金のために、嫌なことを我慢することは、一切しません。また、嫌な奴、気が合わない奴と一緒に仕事することもありません。仕事や相棒を選ぶ自由くらいは、すでに手に入れておりますので…

負債な人間関係を切る (2016/5/26)

 

最後に、「お金」は好きでも、「金儲け」という言葉は好きではありません。

「不動産」と「儲かる」が相性悪い理由(2015/5/1)

 

私が地味なカルチャーの不動産投資家であることも影響しているのでしょうが、短期的な視点で「儲ける」という考えがそもそも嫌い。たとえ大して儲からなくても、不動産や資産形成に関わる仕事を長く続ける方が大事だと考えています。

私が2000名を超える投資家会員が参加するコミュニティの代表であることから、「お金のにおい」を敏感に感じるのでしょうか。日々、いろんな方から「一緒にビジネスやろうぜ」と誘われています。

ただ、そういうお誘いのなかで、「一緒に儲けましょうよ」という言葉を聞いた途端、私はひいてしまいます。一気に、やる気が失せてしまいます。

 

「儲かる」、「儲ける」という言葉を盛んに発していた人のビジネスほど、概して短命に終わっている。

逆に、欲をかかない人の方が、結果的に長続きしている。

…そんなケースを、もう嫌というほど、見聞してきましたのでねえ。

 

今この瞬間にも、私はいろんな業界・業種の方からアプローチを受け、面談アポも多数入ってます。話を聞くのはやぶさかではないですが、私の前で話す時、「儲かる」という言葉は禁句ですよ~。それより、「面白い仕事」、「世の中のためになる仕事」、「時代を前に進める仕事」みたいな話にした方がずっと効果的ですよ。

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負債な人間関係を切る

こんばんは、Manachanです。久しぶりのブログ更新になります。

私、3年半前の解雇を機に、自営業主になりましたが、この境遇になってよかったと思うことの一つは、「人間関係で我慢しなくてよくなったこと」ですね。

 

とにかく今の私は、人間関係は、好き放題。気の合う人間とだけ一緒に仕事しています。価値観や波長が合わなかったり、「うるさいな~」、「うざいな~」と感じる相手との関係は、容赦なく切っています。だから、経済的なプレッシャーは多少あっても、人間関係のストレスはほぼなく、毎日、自分らしくリラックスして、日々を送っています。

サラリーマン時代も、平均的な勤め人に比べると、結構、好き放題やってた部類に入ると思いますが、宮仕えの宿命として、「上司、同僚、部下は選べない」。

誰と一緒に仕事するかは、基本的に自己決定権はなく、勤め先の会社が決めます。波長の合う上司同僚だったらラッキーだけど、私の場合、そんなことは滅多になく、基本、嫌な奴とも表面上はうまくやりつつ、仕事でのパフォーマンスを上げなくてはなりません。

そして、サラリーマンは、客も選べません。私の場合、ITエンジニアで客先勤務が多かったですが、横暴な客、嫌味な客、低能な客、まじで大勢いました。ま、サラリーマンなので当たり前ですが、人間関係が一番の悩みの種という人はとても多いでしょう。

 

でもって、自営業主になってみると、

・客は、相変わらず選べない。でも、決済が終わったらバイバイできるからラク。

・仕事上のパートナー(≒上司同僚部下)は、自分の好きに選べる。

 

こんな気楽でストレスフリーな境遇を手にした私はもう、

・自分にとって財産な人間関係にだけフォーカスする

自分にとって負債な人間関係は、すぐ切る

 

これを徹底しています。要は、好きなことだけやり、好きな人とだけ付き合う。

 

もちろん、人間関係を切るにはエネルギーが要りますし、いろいろ批判も受けます。特に、自分に落ち度がある状態で関係を切る時、相手に申し訳ない気持ちになることもあります。

それでも、自分にとってメリットの乏しい、ストレスのネタになる人間関係をダラダラ続けるのは時間の無駄だし機会損失にもなるので、それをする位なら、相手に悪く言われた方がマシだと思います。

 

でもよく考えてみると、私がいまの好き勝手な境遇を手にしているのは、サラリーマン時代、「嫌な奴と仕方なく付き合う」経験をたくさんしてきたからかもしれません。世の中、嫌な奴、付き合ってても無益な奴がたくさんいて、そんな連中と時間を過ごす虚しさを散々味わったからこそ、「負債な人間関係は、すぐ切る」人生哲学が確立したのだと思います。

人生には、我慢が必要。我慢しすぎて身体や精神を病んでしまっては元も子もないけど、健全な程度の我慢であれば、特に若いうちは進んで経験しておくべきものなのだと思います。

 

子育ての場面でも、子供に我慢を教えることは必要ですね。先日、こんなやりとりがありました。

息子「パパは、PTAの仕事やることになったら、どうする?」

パパ「興味ないし、面倒くさいから、できるだけやらない」

 

…普段の「好きなことだけやる」態度が、本音として思わず、子供の前で出てしまいましたが、でもよく考えたら7歳くらいの子供に「面倒だからやらない」というのは、教育上良くないですね。「ボク宿題やりたくないからやらない!」と言い出しそうだし…

「嫌なことでも、やるべきことはやる」訓練を、子供も大人も、ある程度は積まなければなりません。それが一通りできるようになったら、いまの私みたいに起業して、経済的なリスクをとるかわりに、「好きなことだけにフォーカスして、好きな人とだけ組む」のも手かもしれません。

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似合わねえ富裕層ビジネス

こんばんは、Manachanです。

仕事で、いろんな方とパートナーシップを組んでおりますが、彼らのなかで私は、激安交通機関を使い、安宿に泊まり、激安メシを食う人間」として知られているようです。

 

たとえば、こないだ福岡でセミナーやった後、こんな話になりました。

「Manachanお得意の、激安深夜バスは使わないんですか?」

名古屋・大阪発ならともかく、福岡から東京まで深夜バスはきついよなあ(時間もったいない…)。

bus

 

フィリピンの生活費の話になった時も、こんな会話になりました。

Manachanは地元の安食堂で、一食100円か200円のフィリピンめしを平気で食いますけど、僕の場合は平均700円くらいかかってるかな・・・

 

【カンボジアとかは、100~200円めしでも十分うまくてコスパGoodですよん】
(味の素が鬼のように大量使用されてるかも知れんが…)

cambodia1 cambodia2

 

あと、ビジネスパートナーと行く海外不動産視察の際、私がホテル予約することが時々ありますが、

Manachanが予約すると、時々、とんでもない安宿になるんですよねえ…

 

【カンボジアの定宿。コーヒーショップ付設のゲストハウス。1泊800円位・・・】
(すごく気に入ってます。部屋によっては、時々、小便臭いですが…)

pratna

 

ま、私はもとバックパッカーで、今でも当時の感覚を引きずっていますから、個人的には相当安い宿、安いメシ、安い交通機関でも十分満足できてしまう体質なんです。先ほどの会話の続き、


私「私はまあ、小便臭い安宿・・・」

友人「小便臭くなければOKですか?」

私「いや、小便臭い程度なら、私は全然気になりません♪」

 

いま、私はお金に困っていませんけれども、よりグレードアップした消費に全く興味がないんです。世の多くの人々は、手元にお金があれば、より良いクルマ、より良い住まい、より良いホテル、より高級感あるクレジットカード、より安全で高品質な食べ物に目が向くのかもしれませんが、私は相変わらずの激安野郎でして…

だから、所謂富裕層向けビジネス」とか、私には無理ですね。ガラでもないし、似合わぬことは無理したくないし。

niawanu

 

ところで、「富裕層ビジネス」と聞いて、すぐ思い浮かぶものは何でしょう?


1)富裕層向け、高級車の紹介

2)富裕層向け、コンシェルジュ付き高級マンションの紹介

3)富裕層向け、高額会員制ブティック

4)富裕層向け、プレミアクレジットカードサービス

5)富裕層向け、顧客限定百貨店

6)富裕層向け、プレミア家事代行サービス

7)富裕層向け、教育サービス

8)富裕層向け、私設秘書サービス

9)富裕層向け、グローバル資産運用サービス 

 

あたりでしょうか…いずれも「俺には関係ねえ世界」のことと思ってしまうのですが、

ただ、私が趣味でやってる「海外不動産投資」の関係で、富裕層の方々からの相談が、それなりの頻度であります(上でいえば、「9)グローバル資産運用サービス」の一種でしょうかね)。そんな時は、私なりの視点で、中立な立場でアドバイスさせていただいています。

とはいえ、彼らに何かモノやサービスを売ろうという立場じゃないから、気楽ですね。売る立場になったら辛いでしょう。彼らが求めるクオリティ、ラクジュアリー感、エクスクルーシブ感などは、激安野郎の私には理解できないし、説明もできないから。

 

あと最近の私は、これまでの人生にない頻度で、「一緒にビジネスやろう」と、いろんな方から声かけられています。特にここ2週間は、ほぼ毎日のように、誰かと会って、そんな話してましたね。

そういう相談のなかには、「富裕層向けビジネス」が、かなりの割合で含まれています


・俺は、富裕層とコネクションができたから、人脈豊富なManachanと是非組みたいんだ。

・Manachanが今やってるビジネスを、富裕層向けに、高収益にできるよ。やってみる?

・詳しい内容はまだ明かせないが、エクスクルーシブな、正真正銘の富裕層ビジネスがあるよ。知りたい?

 

でもねえ、ちょっと待って。「富裕層向けに商売したいのは分かるんですけど、洗練された消費センスのかけらもない俺に、何で声かけるんですか?」と、正直不思議なのですが…

千葉ニュータウンのユニクロで買った、2980円のジャケット着てる俺が、富裕層の方々向けに高額商品を売れるわけないでしょうが…

chibanew

 

でも、私に富裕層向けビジネス話持ってくる連中も、客観的にみて私と同じくらい「似あわねえ」んですよ。もう笑っちゃうくらい、地に足がついてない。彼らが「フユウソウ」という言葉を連発していると、「富裕層」が「浮遊槽」に聞こえてしまう(下水処理用語か?)

無理して富裕層ビジネスモデルやるより、自分らしく自然体でいた方が良いと思うんだけどなあ。

 

最近、相談が余りに多いし、全部こなす時間もないので、「不動産ビジネス」だけに絞っています。読者の皆様も、「今のManachanは、不動産だけでお腹いっぱいだから、他のビジネス誘わないでね」と、覚えておいてくださいね。

 

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目標なんて要らない

こんばんはManachanです。今回は「目標」という話題で日記書いてみます。

新年になると、「今年の目標は…」みたいな話で盛り上がりますよね。不動産投資仲間の間では、「今年はRCマンション2棟以上取得する」とか「総資産10億を目指す」とか、具体的な数値目標を掲げる方も少なからずいます。

 

私も一応、会社経営してますので、「御社は今期の売上純利益いくらを目指しますか?」とか聞かれるし、「アジア太平洋大家の会」の代表をやっている関係上、「会の運営、今後はどういう展開をお考えですか?」とか、いろんな方からよく聞かれます。

でもねえ…たいてい、回答に詰まってしまうんですよ。皆様には申し訳ないけど、目標とか、あんまり真面目に考えてないからなあ。

 

私どうやら、目標達成型の気質ではないみたい。「いつまでに、何を達成する」、「そのために、今、何をする」みたいに、タイムラインをきっちり決めてメニューをこなしていくというタイプの人間ではないんですね。むしろ「行き当たりばったり」というか、「今が楽しければ、それでいいやあ〜」みたいな人間だから、今年の目標みたいな話、金融機関はじめ皆様の手前、最低限のお付き合いはしますけど、本音レベルで言うと馴染まない。

 

あともう一つ、「目標」というものに対する本質的な懐疑があるんですよね。

いま、私の頭で考えた目標なんて、後から振り返ればたぶん猿知恵に過ぎない」ことが分かっているので…

 

たとえばの話、私は2011年2月5日に「アジア太平洋大家の会」を立ち上げて、それから約5年が経ちました。その後、2013年2月14日に、勤め先の会社をクビになって、それから約3年が経ちました。

振り返ると、今の私は、サラリーマンだった当時の自分の想像をはるかに超えた日々を送っています。一日24時間の使い方を自分の一存だけで決めて、好きなことだけやって、好きな人とだけ会って話して、仕事してるのか遊んでるのか分からない生活を送って(主観的にいうと、毎日が日曜日みたいで好き勝手遊びまくってる…)、それでもちゃんと生活できている。

 

昨日は日本列島の東の端から西の端まで移動、福岡県二日市に行って「小林カレー」食べてくる。毎月のように出国して、タイ語とかベトナム語とか勉強して、バンコクやホーチミンの街角を歩いて、泥臭い不動産調査やって…そんな人生を送るなんて、数年前は想像だにしませんでした。

当時考えていた「年収1200万円以上を目指す」とか「アカウントマネジャー以上になる」とか、「サラリーマンのうちに50室取得する」みたいな目標・・・そういうものに全く意義を感じなくなってきたのです。

 

ある時は、自宅から1000㎞離れた福岡県二日市でカレーを食い…

kobayashicurry 

 

またある時は、自宅から5000㎞離れたバンコクで、タイ国鉄の電車に乗る…

hualamphong

 

わずか3年や5年で、私の生活になぜ根本的な変化が起こったのかというと、サラリーマン時代には全く予期しなかったチャンスが訪れ、全く予期しなかった人々の出会いがあり…そんな「運命のいたずら」に素直に身を委ねたからにすぎません。でもって、その「運命のいたずら」は、2011年や13年の時点で、私の頭で考えた「目標」とは全く次元の違うものでした。

まだ見ぬ未来に向けて、常に、心をオープンにしていたから、思いがけない変化が私に起こったわけだし、これからも常に、そうありたいと思います。

(注.目標を立てて、それに向かって努力することを否定する意図はありません。そうやってる人は素晴らしいと思います。私の性格に合わないからそうしないだけであって…)

 

最後に、人生に決まった筋書はありません。男40歳を過ぎても、少年少女と同じく、残された人生には無限の可能性があるはず。来年、2017年の正月に、私がどこでどんな生活しているのか想像できない・・・そんな不確実な人生の冒険を楽しんでいきたいと思います。

 

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人生は時間でできている

こんばんは、Manachanです。

私が会社員を辞めて、独立自営の身になってから、間もなく3年が経とうとしています。サラリーマンとして、スーツ着て、決められた職場に定時に出社し、毎月給料をもらう生活から一転、今はビジネスチャンス(食い扶持)を求めて、国内外どこへでも行くという生活です(努力がおカネに結びつく保証はありませんが…)。会社員時代は仕事がひければ完全にオフだったけど、今はオン・オフの区別なく、盆暮れ正月なく、いつでも働いている(ある意味、いつも遊んでいるような…)生活。サラリーマン時代より労働時間が長くなった面もあり、かつラクになった面もあり、それぞれに良い面、悪い面、いろいろあるけど、私にとっては、今の方がずっと幸せです。

忘れもしない、2013年2月14日。ロックアウト解雇という不本意なかたちで、19年間頑張ってきたサラリーマン生活に劇的な終止符を打ちました。当時のブログから引用しますが、

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

1)まずミーティングルームで解雇を通告し
2)書類にサインさせて、
3)業務用PCとセキュリティカードを回収して
4)付き添いをつけて、社外に送り出す

その後は、二度と、会社に入ることはできません。帰りしな、同僚に簡単な挨拶だけして、ジ・エンド…全てが、終わりました。まだ昼過ぎの時間でした。コート羽織って外に出ると、そこには東京・溜池山王の、抜けるような青空が広がっていました。

これから、どうやって生きていこうか??

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

まるでウォール街を舞台とする映画のような情景。日本で生まれ育った私の身に、まさかこれが起こるとは思ってませんでしたが、でも、禍福はあざなえる縄の如し。いま振り返れば、会社クビになって本当によかったのだと…サラリーマンから自営へと、ワークスタイルが劇的に変わるなかで、我が人生で、何が大事で何が大事でないのかが、よく分かったから。

 

会社を放り出されてから、学んだこと、

・人生は、時間でできている。

・自分を取り巻く人間は、我が幸福の源泉でもあり、同時に苦痛の源泉でもある。

 

だからこそ、

・一日24時間を、自分の好きなように、優先順位を決めて過ごしたい。つまり、「やりたいことだけ精一杯やって、やりたくないことは徹底的にやらない」

・一緒に働く人間を、自分の好きに選びたい。つまり、「一緒に仕事して気持ち良い人間だけと付き合い、そうでない人間関係は即、切る」

 

当然ながら、私の人生も、あなたの人生も、時間でできています。世の中は、一見、お金で回ってるように見えるけど、お金とは突き詰めれば「誰かの時間(人生の一部)を買う権利」でもあります。私たちは、農家の方々や食品産業に関わる方々の時間を使った食べ物を買い、繊維産業や流通業小売業に関わる方々の時間を使ってつくられた衣服を買い、建築業、不動産業、その他土地家屋調査士、行政書士、関係官庁の方々の時間をかけてできた家を買ったり借りたりしているわけです。

同時に、私たちは自分の人生の一部である時間を使って(切り売りして)、サラリーマンやったり商売やったりして、お金を稼いでいるわけです。「血と汗と涙の結晶」というけれど、その本質は、「自分の時間をお金に換えている」わけです。

 

人生の構成要素、かつお金を生むリソースでもある「時間」は有限。特に、人生の半ばを過ぎてしまった私には、それが切実に感じられます。残り時間は、限られている。だからこそ、一日一日を大切に生きたい。

サラリーマン時代は、ある意味、「就業時間は、仕方なく過ごす時間」であり、「仕事がひければ自分の好き勝手できる時間」という感覚でしたが、自営業主になった今はハッキリ、「一日」は「24時間ある」と感じられます。五反田に事務所こそ構えているけれど、出社時間と、退社時間は、自分の一存で決めていい。物件確認や役所調査で埼玉とか千葉とか栃木とかに行く日は、出社しなくて良い。一日の過ごし方、全ては自分次第、自分の優先順位づけ次第になりました。

もちろん、家族のことではそれなりに時間使ってるし、税務申告はじめ、意に染まない仕事に時間を使うこともありますが、それでも、24時間の大部分を、自分で使い方を決められることで、得られる幸福感はとても大きいです。もちろん、今はサラリーマン時代のような固定の月給収入がありません。不動産売買仲介なんて特に、悪い時は数か月収入がなかったり、売主・買主の都合で決済が流れて収入が全てパア、みたいなこともあります。「商売うまくいかず金に困るリスク」を、サラリーマン以上に実感するのも自営業主ならではですが、そのリスクを負うことで、自分の時間を好きに使う自由を得られたのだとしたら、それは十分、割に合う話だと思います。

 

また、24時間の過ごし方を考える上で、「誰と過ごすか?」は、幸福感の大きな要素だと思います。せっかく、自由に時間を使える身分になっても、嫌な上司、嫌な部下、嫌な得意先、嫌な客と付き合わなきゃならないのなら、せっかくの時間が台無し。

とはいえ、商売は人と人とのつながりの上に成り立ちます。客がいて、得意先がいてナンボの世界。自分の時間をおカネにする上で、他の誰かと関わることは避けられません。だからこそ、仕事で関わる人を、自分の好きに選んでいきたい。

仕事仲間は、一緒に仕事して波長が合う人間だけにする。

お客様とは、当然、波長が合うとは限らないので、彼・彼女と関わることで得られる収入獲得の可能性と、そのために使うであろう時間を勘案して、付き合うかどうか決めていく。

波長も合わず、かつ、おカネにもならない付き合いは時間の無駄なので、即、切る。

 

サラリーマン時代は、上司も同僚も得意先も、会社に決められてしまうことが多かったですが、今は自分の判断で、人間関係を結んだり、切ったり(自然消滅したり・・・)しています。その判断の責任が、全部、自分に降りかかってくるわけで、後悔することも無きにしもあらずですが、それでも、付き合う人間を自分で好きに選べることは、即、幸福感に直結しますね。3年前と比べて明らかに幸福だと感じる機会が増え、苦痛が減りましたから・・・

 

時間の支配権と、付き合う人の決定権。今はこれらが、おおむね実現できているので、サラリーマン時代より、ずっと幸せなんです。もちろんサラリーマンの仕事も好きだったし、情熱持って取り組んでいたけど、一旦、この自由を味わってしまうと、もう、あの頃には、戻れないですね。

 

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雇用が生まれるとき

こんばんは、Manachanです。前回の日記「起業に役立つ能力」の続編になります。

サラリーマンから独立して、不動産関係のビジネスが軌道に乗ってきた友人と、先日こんな会話になりました。

友人:「仕事はいくらでも取れるようになったんだけど、忙しくて仕事が回らない。嬉しい悲鳴だよね」

私:「はい、私のところもそんな感じです。」

友人:「業務委託社員を何人か使って手伝ってもらってるんだけど、それでも、俺がラクにならないんだよなあ。」

私:「私のところも、社長業が忙しくなるばかりで…そろそろ、常雇で人を使うことも検討しなくてはいけないと思っています。」

友人:「俺とこも同じだよ」。

独立して、事業が軌道に乗ってきて、自分ひとりでは仕事が回らなくなりつつある駆け出し社長2名の会話でした。

私の会社でフルタイムの社員を雇うようになったら(いずれ、そうなりますけど…)、自分の手で新たな雇用を創り出したことになります。

私、つい2年前まではサラリーマンとして、他の誰かがつくった雇用に乗っかって生きてきましたけど、その雇用を創り出すプロセスに、自分が関わるようになると新鮮な気分ですね。

Step 1:社長が起業する
    ↓ 
Step 2:仕事が取れるようになり、売上が立ち始める。
    ↓
Step 3:社長と家族が何とか食えるようになる
    ↓
Step 4:さらに業務が増え、社長ひとり(+単発アルバイト)では仕事が回らなくなる
    ↓
Step 5:人を雇う→新たな雇用になる。

私の会社は、いま明らかにStep4にいます。ただ、今後Step5に進むには、いろんなことを考えなければなりません。

どういう仕事を任せるか?

社長の立場から、「社員にどんな仕事をやってもらったら嬉しいか」を考えてみる。私の本音をいうと、

1)日々の経理精算や決算報告・納税をやって欲しい
2)不動産売買にかかわる現地調査や重要事項説明書の作成をやって欲しい
3)ホームページやFacebookの更新、レポート作成をやって欲しい
4)私が外出している時、お留守番、電話受け、簡単な買い物をやって欲しい
5)私が地方や外国に出ている時、東京セミナーの立ち合いや撮影をやって欲しい
6)ファイルの整理や、共有フォルダの管理をやって欲しい。
7)顧客対応の一部を分担して欲しい。

ただ、これらの仕事って、フルタイムで常雇するには、作業量的にやや中途半端なんですよねえ。特に3)~7)は、本来、社長がやるべき仕事じゃないのは分かってますが、今のところ自分がやっても短時間で済ますことができるので、これだけだと人を雇うまでもないのかなあ、って気がする。

一方、1)と2)は、ちゃんとした「プロの仕事」といえる内容ですね。今は業務委託で回してますが、今後、作業が増えて回りきらなくなったら、業務委託先を増やすより一人フルタイムを雇った方が楽になるかもしれない。職務定義書上は1)と2)を中心に書きつつ、実際は3)~7)をやってもらうのが現実的なんだろうな。

ただ、社員にここまでやってもらっても、私の仕事はたぶん、ラクにならないような気がするんです。なぜなら、

☆会社の業務がまだ定型化していない段階では、その場その場の「判断業務」が大きなウェイトを占めるが、それは当然、社長の私の仕事になる。

☆新しいタイプのビジネスゆえ、外部のいろんな会社や専門家とコラボしながらプロジェクトを回すことになるが、それは今のところ、社長の私の仕事であり、被雇用者だとなかなか勤まらない内容も多く含まれる。

☆海外の投資プロジェクトやバイヤーを相手にする仕事なので、日本語のほか英語、中国語は必須になる(最近は韓国語やタイ語も出てくる)。今のところ、私の語学能力に依存するかたちで進めているが、この仕事を分担するには、多言語能力を持つ者を雇わなければならない。

自分は、ラクになりたいのか?それとも、ビジネスを大きく伸ばす上で自分がやるべきことにフォーカスしたいのか?社員に何をやってもらって、自分は何をやるか?…いろんな角度から考えないといけない。

また、生身の人間を社業に参画させるわけなので、その人のキャリア形成、モチベーション管理といった面も含めて、社長と社員が、共にハッピーになれるような仕組みを考えなければならない。

…そう考えると、人を雇うって、難しいよなあ。

何となくの感覚ですが、私はたぶん、自分がビジネスでフォーカスしたい国出身の留学生を社員として雇いそうな気がしています。できれば中国語やタイ語ができる人がいいな。私の仕事がラクになるから。

それ以外の仕事は、たぶん日本人を使うでしょうが、

1)経営者に近い立場で判断や、業務の仕組みづくりができるシニアの社員が欲しい。
2)作業・業務系は、できるだけ常雇せず、クラウドソーシングを含めて、業務委託を活かす。オペレーションはシニアの社員に任せたい。

そこまでやって、私がはじめてラクになる(→アーリーリタイア、隠居も見えてくる?)ような気がしています。

今はまだまだ、自力で稼げるとはいえコマネズミのように働く「職人社長」に過ぎない私です。昨日も今日も、忙しく日々が過ぎていきます…社長はつれえよなあ。

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起業に役立つ能力

こんばんはManachanです。GW明けの東京は、暑すぎず寒すぎず、天気の良い快適な日々が続いていますね。一年中ずっとこんな感じだったらいいんだけど・・

私がサラリーマンでなくなった日(2013年2月14日)から、2年3ヶ月が経ちました。今は自営業者として気楽に暮らしてますが、サラリーマン渡世はすでに、「遠い彼方に去りにけり」ってな感じです。たぶん永遠に、あの生活に戻ることはないのだと思います。One way ticket to self-employed!

私が会社経営者として「儲かってるか?」というと、まだまだ人様に言えるようなものではありませんが、おかげさまでサラリーマン時代から生活水準を落とさず、ちゃんと食えてはいます。事業経営ゆえ収入の不安定さはあれど、サラリーマン時代より仕事ずっと楽しいし精神衛生上も良いですね。

あと「閉塞感」からは全く無縁になりました。サラリーマン時代は決まった給料をベースに物事を考えていたし、「給料減らされたら、首になったらどうしよう」みたいな懸念もありましたけど、独立自営になった今、「ビジネスをうまくやれば、今年は去年の何倍も稼げる」身になりましたので・・・数年後の自分にワクワクしています。

私の起業に触発されたのかどうか知りませんが、私の身辺だけで、少なくとも5名が、サラリーマンを卒業して独立自営の道へ踏み出しました。まだ、自分のビジネスを通じて「正社員雇用」はつくれてないけど、「起業家」は何名か、つくったんじゃないかと思います。

それが私の本望でもあります。サラリーマンをつくるより、起業家をつくりたいもんね。新しいビジネスを興して日本を元気にしたいですから・・・

私の周りを見渡すと、起業してビジネスが順調に行く人と、そうでない人がいます。明暗を分ける最大の要素は、ある「スキル」ではないかと思います。

セールスのスキル(=自社の商品サービスを売る能力)

とにかく、会社経営の初期は、モノが売れてナンボの世界。社長のセールス能力が高いか低いかによって、残酷なまでに結果の差が出ます。サラリーマンの「実績主義人事」などの比ではありません。

サラリーマン時代、営業マンとして結果を出していた人は、起業してから何かとトクしてるように見えます。逆にバックオフィス部署だった人、社外のお客様と対面する仕事の経験がない人ほど、起業してから苦労が大きいようです。

私からみて一番ダメなのは、「資格とって起業」みたいなマインドセットの人ですね。サラリーマンの世界でこそ、資格そのものが役に立つ場面も多いでしょうが、経営者の世界になると、社長の資格は「高いセールス能力」とセットにならないと意味をなしません。

資格とる意味がゼロとはいいませんが、それを取得するのにかかる時間と労力が相当かかるのなら、起業前にセールススキルを磨いた方が絶対に良いでしょう。サラリーマンなら空き時間を使って資格勉強するより、営業部に配属してもらった方が、起業への早道になると思います。

私の場合、サラリーマンを19年近くやって、いろんなスキルを身につけましたが、独立したいま、直接役に立ってるスキルといえば、

・客先派遣のプロジェクトマネジャーや提案営業の経験

ですね。あの頃の私は顧客先に常駐して、何十名のエンジニアを取りまとめるプロジェクトマネジャーでした。毎月、お客様に1000万円を超える請求をしていましたから、その費用を正当化するため、我々の仕事がどれだけ御社の利益につながっているのか、いろいろな理屈をつくって客先の部長クラスを説得し続けていました。

また、勤め先の本社からは売り上げを伸ばすために、私の常駐する客先からシステム開発案件を新規受注するために、営業マンと一緒に動くことを常に要求されていました。いわゆる「提案営業」ですね。

そんな経験を一通りして、エンジニアながら対顧客の営業&コミュニケーションスキルをそれなりに身につけてきました。起業した後、私がなんとか食えているのも、あの当時の経験が大きかったと思います。

とはいえ、プロの営業マンとして長年、数字を上げてきた方々にはとても敵わないわけなので、そこは別の分野(不動産投資知識、多言語能力、情報発信力)でカバーしていきたいと思いまます。

組織が大きくなって、プロの営業部隊を雇えるようになったら、トップセールスよりも「ビジネスの仕組み」で勝負するフェーズになるんでしょうが、そこまで至るまでには、まだまだ時間がかかりそうです。

次号「雇用が生まれるとき」に続く…

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