グローバルビジネス

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最低時給1450円の国で・・・

おはようございます。Manachanです。
オーストラリア・ケアンズ(妻の実家)滞在、4日目の朝を迎えています。当地では、朝から晩まで子供たちと過ごし、ゆっくりしてます。

昨日、台所のタイルが壊れたので、業者を呼びました。そこで、少し世間話したのですが・・・業者のお兄さんは、ケアンズで生まれ育った白人で、東ヨーロッパ出身の移民の子孫。親戚訪問の関係で、これまで何度か、ヨーロッパに行ったそうですが、いつも、物価の安さに驚くとのこと。

東欧でなく、西欧の、パリみたいな大都市に行っても、オーストラリアより明らかに安く感じるそうです。

私だって、オーストラリア滞在を経てから、日本に帰ると、やっぱり物価安く感じます。今のオーストラリアは、北欧やスイス、一部の湾岸諸国と並んで、地球上で一番物価の高い地域かもしれません。

物価が高いということは、当然、収入水準も高いということ。2013年に改訂された、オーストラリアの法定最低賃金(時給)は、成人で16.37ドル。日本円で約1450円という高さ(リンク)。

一方、日本の場合は、都道府県によって違いがあり、一番高いのが東京都の850円、最低が島根県、高知県の652円。全国平均が749円です(リンク)。

時給ベースで、日本749円、オーストラリア1450円・・・現時点では、オーストラリアの最低賃金は、日本の約2倍、ということになります。

労働者に、これだけ賃金払わなきゃならないから、オーストラリアの物価が高いのは当然ですね。外食すれば、食べ物と飲み物で、最低でも一人30ドル(2600円)、スーパーで買う、600ミリ入りのミネラルウォーターが2~3ドル(175~260円)、自販機のコーラが3.5ドル(310円)。フードコートで食べる、プラスチック容器入りの丼セットが12.9ドル(1100円)Reject shopというディスカウントストアに行くと、ようやく、日本に近い値段になる…それが、今のオーストラリアの物価水準です。

とはいえ、オーストラリアには、上述の最低賃金以下で働いている人が、たくさんいます。特に目立つのが、都市部の飲食店。

中華料理店で働く、中国系の店員。日本料理店で働く、日本人のワーホリメーカー・・・その中で、最低賃金をちゃんと守って働いている人は、おそらく稀でしょう。

社員に、まともな給料払ってる店なら、一食20~30ドル以上かかる国にあって、安いアジアめしだ屋と、10ドルくらいで腹いっぱいになる。(家計にはやさしい…)。

日系、中華系、ベトナム系、韓国系・・・国籍を問わず、安い店の店員ほど、まともに英語しゃべれなかったりします。オーストラリアのビザ欲しい若者を働かせて、給料を現金で渡し(注。銀行振込や小切手だと、足がついてしまう)、安く済ませているのでしょう。

違法労働ワーホリメーカーの時給は、私が住んでいた2005年当時は、相場が8~9ドルと言われていました。今でも、最低賃金(16.37ドル)を大きく下回るのは間違いないでしょう。

もちろんこれ、オーストラリア的には、思い切り違法なので、時々、抜き打ちで取り締まりやってますが、なくなりません。

☆英語力や職務スキルが足りず、オーストラリアでは、まともな仕事に就けない。ビザ取るためなら、安くても喜んで働く…そんな、外国人の労働者が大勢いるなかで、

☆店主としても、物価が毎年上がるオーストラリアで、人件費を少しでも安くあげたい。

☆また、お店に食べにくる人としても、安くて美味しいアジア飯が食えればありがたい。

労働の提供側、経営側、消費者…三者の利害が一致する、経済合理性がある以上、違法労働はなくなりません。日本の「違法シェアハウス」と同じく、役所がピンポイントで取り締まっても、結局、いたちごっこでしょうね。永遠に…

シドニー在住の友人の誰もが、「シドニーにある飲食店で、最低賃金を守っているのは、たぶん半分以下」と言いますから、すでに経済に織り込み済なんでしょうね。

良くも悪くも、これがオーストラリアの「国のかたち」なのだと思います。

より良い生活を求めて、世界中からやってくる「移民」の、「格安労働」によって成り立つ部分が大きいですから…

何だかんだ言っても、そういう人の労働によって、国民の高い生活水準が保たれている面も大きいですから…

メキシコ人の労働者に支えられる米国の大農場、ポーランド人の家政婦に支えられる英国のミドルクラス家庭…それに相当するのが、オーストラリアのアジア飲食店なのでしょうね。

【シドニー在住時代に、よく通った、ベトナム食堂】

ここは一食9ドルくらいで食えて、店員の英語力ゼロ。間違いなく違法労働。でも安くて美味いからなあ・・・

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苦難続く日本の市民放送局

おはようございます。Manachan@マニラです。

今日はフィリピン滞在最終日、夕方のジェットスター便で、南半球オーストラリアに向かいます。少し空き時間ができたので、ブログ更新しますね。

今から約3か月前、5月9日に、こんな日記を書きました。

リンク⇒風評加害メディアの教訓

この日記では、元NHKアナウンサーとして、お茶の間に知られた堀潤氏が昨年立ち上げた、市民発信型のWeb放送局「8BitNews」の話題を取り上げました。

「(マスメディアではない)市民の、市民による、市民のための新メディアをつくろう」という、高邁な理想を掲げて出発したのは良いが、蓋を開けてみれば、デマ、ヘイトスピーチの内容を含んだ動画の投稿に悩まされました。

なかでも問題視された動画が、今年3月31日に投稿された、経産省前の「命の対話集会」デモでのスピーチ。引用しますと、

福島を忘れないで下さい、でも、福島に来ないでください・・・福島のものを食べないで下さい。皆さんが福島に観光にいらっしゃると、子供が逃げられなくなります。皆さんが福島のものを食べると、福島の子供達が放射性物質を食べることになります。

8Bitnewsに投稿されたこの動画は、阿修羅掲示板や、Twitterなどで拡散されました。これが、福島に対するネット上のデマ、偏見、風評被害を助長させるものとして、動画削除申請が出されましたが、5月9日現在、削除はなされなかった。

私は一連の顛末を見て、土台の危うさを感じました。

このままの路線で突っ走る限り、8BitNewsは、今後3ヶ月もたずに閉鎖されるだろう

と予想しました。で、今どうなったかというと、

(3か月どころか、わずか22日後の)5月31日に、「サイトリニューアルします」というトップページに代わり、動画投稿ができなくなった。

それから2か月以上経っても、サイト再開の兆しはみられない。

【8BitNewsのトップページ(8月6日現在)】
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そのサイトリニューアルの費用は、クラウドファンディングを通じた「寄付」によって賄うと書いてあります。想定する使途は明確で、

1.取材活動
・撮影、編集機材費
・交通費
・取材手当費

2.WEB開発
・サーバー管理および運用費
・スマートフォン表示開発費
・アプリ開発費
・新規プラットフォーム開発費
・開発コミュニティ創設費

3.運営・事務活動
・事務局管理費
・スタジオ創設費
・教育
・各種イベント開催などの関連費用
・広報活動費用

とあります。どんなに安くあげても、数千万円規模はかかる内容とと思われますが、

現時点で集まった寄付は、110万円のみ!

しかも、7月3日以降、寄付実績が更新されていない!

【8BitNewsの寄付実績(8月6日時点のスクリーンショット)】

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いま堀潤氏は、サイトリニューアルに燃えて、効果的に動いているのでしょうか?はたから見て、そうは思えません。

むしろ彼は、デマ、ヘイトスピーチをめぐる騒動に疲弊し、半ば諦めてしまった可能性が強いと思います。

彼の知名度からして、真面目にやれば、クラウドファンディングで何千万円の寄付は募れると思いますし・・・・真面目にやっているなら、寄付実績はリアルタイムか、少なくとも2~3日に一回は更新するはずだからです。

【参考:クラウドファンディングの成功例】

わずか19日で、583万円を集めた、映画「神様はバリにいる」実行委員会のページ

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このサイトは、寄付があったら瞬時に更新されますし、「いくら寄付したら何がもらえる」という、負担と受益の関係が極めて明確。

8BitNewsも、寄付を募るにあたって、これくらい、ちゃんと考え抜いて、ちゃんとお金をかけてシステム作って真面目にやれば、堀潤氏の知名度からして、3か月も寄付を募ってわずか110万円…なんてことはありえない。

私は前回の日記では、「放射能風評被害にあった地域の出身者」として、批判的な論調で8BitNewsを取り上げましたが、

でも、8BitNewsのコンセプトや、堀潤氏に対して悪いイメージはないし、「市民のためのメディアをつくる」という理想はよく理解できます。世の中をよくするには、「青臭い書生論」が必要ですし、その意味で彼のような人材は、日本に必要だとも思います。

でも・・・残念ながら、やることが未熟なんだよね。イケてない。洗練されていない。プロっぽくない。超高度な経済・ハイテク社会である現代日本にそぐわない。

いま日本で、「市民なんとか…」を名乗る勢力のなかに、日本で一流の人材がいない。優秀な集まらない。

その状態が変わらない限り、「市民メディア」構想は、ことごとく画餅に終わるような気がしています。

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時代遅れの関西空港

おはようございます。Manachanです。

マレーシアから夜行便で帰国しました。いま関空にいます。ここで乗り継いで羽田に向かうわけですが、まだ時間があるので、インターネットコーナーでPC広げて作業しています。

私は東京住みですが、ピーチ航空はじめ、LCC(格安航空会社)各社が関空をハブにしているため、最近はこの空港を使う頻度が増えました。

たとえば、来週にはフィリピンに行きますが、同国最大のLCC、セブパシフィック航空が現時点では東京に直行便を飛ばしていないので、関空まで国内移動して、そこからフィリピンに飛びます。

当然、関空までの移動コストはかかりますが、セブパシフィックで関空-マニラが片道1万円台で行ける・・・というメリットには勝てません。

現時点では、LCCの使い勝手が日本一良い関空…安い航空券大好きな私には、とても有難いことですが、反面、インターネットの使い勝手は、残念ながら最悪といわざるを得ない。

国内外(特にアジア近隣諸国)の、他の空港で当たり前にできることが、関空ではできないことが多い。スマホ、タブレット、WiFi・・・インターネットの使い方は日進月歩なのに、未だに関空では「20世紀の旧いコンセプトでインターネット使わせる」ところが、実にイケてない。

1)インターネットコーナーが激しく使えない

関空内に設けられている「インターネットコーナー」は、1階到着ロビーに1つと、2階出発ロビーに2つ。

でもこれが、実に使えない。2階のインターネットコーナーは全て、「10分100円のインターネットPC端末」に占領されており、自分が持ってきたノートPCを置くスペースがまるでない!

1階に、一つだけ、「ノートPCが置けて、充電もできる」作業スペースがあります(注.羽田や成田にはたくさんある)。私はそこを使いましたが、真夏なのにこの辺は冷房の効きが悪く、暑くて仕方ない。なんだか、ネットユーザーが冷遇されてるよなあ。

スマホやタブレットでいくらでもネットできる時代に、いまどき10分100円も払って、専用端末でインターネットやりたいユーザーがどれだけいるのでしょう?外国人訪問者とかは使うのかもしれないけど、こういうものって、タダで使えるのが当たり前じゃないの?チャンギでもインチョンでも、台北桃園でも、全部タダでしょう?

1階と2階、全部見ましたが、10分100円のインターネット使っている人は一人もおらず、閑古鳥が鳴いていました。専用端末はタダにして、各コーナーに1つか2つだけ残して、あとは、ノートPCユーザーの作業スペースにすれば良いでは・・・

【いまどき、100円払って使う人いるのかなあ・・・】

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2)WiFiが全然使えない

関空には、無料WiFiがありますが、これが、激しく使えない。

1FのインターネットコーナーにノートPC置いて、接続したところ、一回目は「ルーターまで接続してもインターネットアクセスなし」、2回目は「すごーく待って、ようやくインターネットアクセスが可能」になりました。

ネットつながっても、激しく遅いのは相変わらずで、Facebookの読み込みさえ、果てしなく時間かかって、とてもビジネス使用に耐えない。

【Facebookのメッセージが、いつまで経っても読み込めない!】

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仕方なく、自前のLTEのモバイルルーター使って、接続しました。国際空港なのに自分のルーター使わざるを得ないなんて、一体・・・

参考までに、関空のインターネットコーナーでは4G電波が入らず、普通の3G電波拾ってネットしてました(泉佐野市とはいえ、ここは国際空港なのに・・・)。それでも関空WiFiよりはずっと速かったけど。

3)電話コーナーも閑古鳥

インターネットコーナーのそばには、電話コーナーがあって、NTTの緑電話が5つ、KDDIの国際電話プリペイドカードの自販機が置いてあり、そこも閑古鳥が鳴いていました。

ほぼ皆が携帯電話持ってる時代に、緑電話が一ヶ所に5つも必要とは思えないし、KDDIの国際電話プリペイドカードなんて、いまどき、買う人いるんでしょうかね?SkypeとかLineで、タダ同然で海外通話できる時代なのに・・・

【KDDIのプリペイド。買いたい人、いるのかなあ?】

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関空って、モバイルとかスマホとか、いまどきのネット利用を知らないお爺さんが設計・運営しているのでしょうか?

関空2Fのレストラン街とか、掃除の行き届き方とかは、素晴らしいのに、ネット環境の余りの悪さが、良さを打ち消している気もします。

運営側に、がんがん文句言って、改善していきましょう。こんな状態では、近隣諸国の人々の笑いものになるだけなので・・・

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メガバンク=消費者金融

こんにちは。Manachanです。

昔のイメージでいうと、同じ金融機関でも、「銀行」はなんとなくお上品、堅そうで、証券会社、ノンバンク、消費者金融となるにつれて、しだいにアウトロー的な色彩が濃くなる、といわれていました。

そもそも消費者金融、もともと「サラ金」って呼ばれて、何となくやばいイメージでしたもんね。

ところが最近では、銀行も消費者金融もそう変わらん、みたいなイメージになってきました。たとえば、我が家の近くで撮った写真、

日本を代表するメガバンク「三井住友銀行」ATMコーナーのすぐ隣に、カードローン窓口ができた。
しかも、消費者金融大手「プロミス」の窓口が、「三井住友銀行」と同じロゴになってるぞ!

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銀行(特に大手)と消費者金融の相乗りが目立ってきたのは、素人目線でいえば、ここ数年のことだと思います。銀行の支店に「テレビ窓口」ができた、あの頃からでしょうか。

テレビ窓口、私も海外送金とかで時々使いますけど、あれ思い切り、消費者金融の無人契約機と同じですよね。

「あれっ、なぜ銀行がこんなことやるの?」と、その頃は思ってました。(今はすっかり慣れましたけど・・・笑)

そのうち、三菱UFJの「バンクイック」など、メガバンクが競ってカードローン商品を出して、有名タレントを使って宣伝する頃から、露骨になってきました。まさしく

「きれいにパッケージングされた、無人君」ですよね。

最近は、ダイレクトメールの数も種類も、ものすごいですし・・・メガバンク三行から届く「二つ折りの重要なお知らせ」は、見る前からもう、「どうせカードローンのキャンペーンだろ?」と中身がわかってしまう位・・

【阿部寛は、すでにカードローンのイメージ】

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ま、日本の金融機関も、社員を養っていかなきゃなりません。とはいえグローバルな金融ビジネスでは欧米勢に勝てないし、日本経済も成熟して新たな貸し先も乏しい(鉄板なのは国債と住宅ローンくらい?)、ベンチャー投資も不得手・・・となれば、国内の手数料商売で食っていくしかない、という判断になるのでしょう。

そう考えれば、消費者金融業界とのアライアンス、相乗り、資本参加・・・これは、当然の帰結でしょう。

日本の消費者金融は、なかなか優秀です。審査を極限まで簡素化し、「TV電話で若いお姉さんと話せる無人契約機」など、数多くのイノベーションを起こしてきました。

私の実家近くには、国道沿いの歩道に、各社の無人契約機が延々と並ぶ、やや不気味な場所がありますが、ああいう風景は、世界的にも、なかなか例を見ない(ATMが並ぶのはあるけど・・)

ま、メガバンクでは、イノベーションなかなか起こせませんからねえ・・・消費者金融業界が、長年かけてつくりあげたビジネスインフラを利用しつつ、

かつ、消費者金融業界が、逆立ちしてもかなわない、銀行の「折り目正しい」イメージで「きれいにパッケージング」して、阿部寛や木村佳乃使ってTVやJRの文字放送で宣伝する・・・普通は、そういう戦術になるでしょうな。

消費者金融+銀行のアライアンスで、誰にもカードローンが借りやすくなれば、その次にくるのは、一時的な消費拡大。そして、「カードバブル崩壊」でしょうかねえ(韓国みたいだな・・・)

2007~8年に起こった米国のサブプライムローン崩壊・・・それに類するものが日本で起こるとすれば、たぶん、カードローンが発火点になると思います。

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海外暮らしをなめるな!!

こんにちは、Manachanです。

最近の海外投資・留学・移住ブームに伴い、「海外移住コンサルティング」、「ロングステイサポート」、「アジア起業塾」みたいな呼び名で、様々なサービスが世に出されるようになりました。

私どものやっている、「海外不動産投資セミナー」も、そのうちの一つになるでしょう。

サービスのクオリティは、玉石混淆。良質なものも、そうでないものも、あります。私思うに、

「海外暮らしのリアリティ」に対する十分な理解があって、それをもとに、実質的なアドバイスができれば、良質なサービスといえる。

逆に言えば、海外の暮らしやビジネスに関して、十分な経験のない者が、堂々と、「海外」、「専門家」を名乗って、(私からみて)リアル感のない話をしているケースも目立ちます。

たとえば・・・ちょっとシンガポールやマレーシアに行ってたような人が、専門家面して、「アジアなんとか塾」を名乗って、日本以外で暮らしたことのない人たちに、もっともらしい話をする。たとえば、

・日本は、先がない。希望がない。そのうち財政破綻する。
・アジアでは、多くの国で経済もビジネスも伸びており、可能性があふれている。
・勇気を持って、アジアに出ていこう!

そんな、どこかで聞いたような一般論持ち出してきて、情報商材を売ったり、自称「コンサルサービス」やったりするわけですね。

最近、こんなメルマガ広告を読みました。本文うろ覚えですが、確かこんな趣旨でした。

日本の地震・放射能リスク、財政破綻リスクを懸念して、逃げてきました。今は、先行きの明るいシンガポールでハッピーに暮らしています。

これ読んだだけで、ひいてしまう・・・べつに日本を逃げてもいいけど、ひとさまに、自慢気に吹聴することじゃないよな。少なくとも、大の男の言うことじゃないよな。

こんなこと言う人と、私は一緒に仕事したいとは思わないし、サービス受けたいとも思わない。

そんなマインドセットの人が、シンガポールで、何か大きなことを成し遂げられるとは思えないし、ひとさまに有益なサービスを提供できるとも思わない。

地震・放射能のことを持ち出してくる時点で、この人が海外移住したのは、おそらく2011年以降でしょう。

仮に移住時期を2011年として、シンガポール在住2年・・・彼はその間、シンガポールで何を成し遂げたのでしょうか?ビジネスで成功して、シンガポール現地でも一目おかれているのでしょうか?有為な人材として、現地で評価されているのでしょうか?

たぶん、違う。海外事情分からない日本人に対して、商材売ったりする位しか、できてないのではないでしょうか?

もし彼が、シンガポールで何か実のあることをしていたなら・・・誰でも知ってる「一般論」ではなく、もっと、シンガポールの暮らしやビジネスの「リアル」を、語れるはずだと思います。

せっかく海外住んでて、それ語れなければ、ウソでしょう、モグリでしょう・・・

【昨年、こんなイベントもありましたねえ・・・(遠い目)】

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私は、社会人になってから、オーストラリアで5年。中国で2年。台湾、米国、インドなどで1年余り、暮らしました。ほとんどの期間は、忙しく働き暮らしました。

オーストラリアは、英語圏の多民族国家だから、比較的移住しやすい国ではありますが、それでも、現地で生まれ育った連中と職場で互角に渡り合うには、圧倒的に不利な条件を、いくつも克服しなければなりませんでした。

言語の壁、文化・習慣の壁、ビザの壁・・・ハンディをいくつも背負った状態で、ひとさまの国で働き、学び、暮らす・・・それが、「海外移住のリアリティ」というものでしょう。

決して甘くありません。日々、アウェイのフィールドで戦い続けるなか、少なくとも「食っていく」ことには、地元の連中の何倍も真剣になる必要がある。

「海外移住」はチャレンジ。それに真っ向から取り組んで、努力を重ねて「勝つ」。それで初めて、まともな暮らしが手に入るのです。

そんな状況のなかでも、やはり「日本人向けのサービス商売」している人々はいるもので、「海外暮らしのリアル」を語らず、「お花畑」ばかり語っていました。

「日本では長時間あくせく働いても、満員電車で、うさぎ小屋暮らし」

「オーストラリアでは、残業がほとんどなく、広い家で、ゆったりした暮らしが送れる」

こんな感じ・・・人の商売の邪魔したいわけじゃないけど、現地の生活実感からいえば、「いくらなんでも、ウソだろ!」と思うわけですよ。だいいt、移住後の職や暮らしはどうするの?本当に語らなくていいの?

いや、間違ったこと言ってるわけじゃないけど、我々移民がオーストラリアで、ゆったり優雅な暮らしを送るためには、少なくとも移住後の数年間は相当苦労して、英語力やビジネススキルを磨いて、評価されないと無理でしょう?

「ゆったりと広い家」だって・・・最初は小さな家からスタートして、上手に売買を繰り返して、徐々に大きくしてはじめて手に入るものだから、やっぱり、それなりの年月かかる話です。

「オーストラリアの高い生活水準」は、移住したらすぐ手に入るものではありません。苦労して勝ち取るものです。

「シンガポールやマレーシアでビジネスを確立」するのだって、少なくとも、それ相応の努力・苦労が必要なはずです。

それをきちんと語れて、はじめて「リアリティに裏打ちされた、良質な海外コンサルサービス」になるのだと思います。

こちらもどうぞ・・・「お気軽海外移住ブーム再燃か?」(2012/2/23)

(Manachan追記・・・2013/6/26)
私、31歳でオーストラリアに移住した時は、到着後、休む間もなく、就職活動をはじめました。面接で11社、落とされて、12社目で、就職できました。3ヶ月かか
りました。

出社1日目に、職場に配属されました。「これからは、1日9時間、英語しか許されない職場で仕事するのか・・・」と、大きなプレッシャーを感じました。

その後、時にはネイティブのオージーに英文添削してもらいながらも、1年後には客先とコミュニケーションできる位、メールも上達して、独り立ちできるようになりました。

就職2年後、オージーの女の子2人が、私の部下になりました。ものすごい早口の英語でまくしたてる彼女らを前に、「この連中を使って、仕事するのか・・・」と、再度、大きなプレッシャーを感じました。

折りしも、シドニーでマイホームを買うことになり、妻が仕事で不在ななか、自分ひとりで必要書類集めて、銀行やホームインスペクターの手続きして、オーナーと価格交渉して、売買契約書を読み込んで、海千山千のシリア人不動産屋を通じて、マイホームを買いました。

そんな感じで、5年間・・・アウェイゲームの連続のなか、チャレンジ・努力を続けたからこそ、現地の人間と互角に渡り合える実力がついたのだと思います。

オーストラリアで苦労しているのは、私だけじゃない。英語の不得意な中国人だって、ベトナム人だって、アラブ人だって、皆、頑張っているのだ・・・それが心の支えでした

そんな経験をしたので、「海外移住すれば、ばら色の未来」みたいな言葉を聞くと、「分かったようなこと、言うんじゃねえよ!」と、叫びたくなるのです。

移住・留学エージェントは、客とってナンボの商売。楽園幻想煽って営業活動するのは分かるし、それは否定しませんけど、少なくとも「コンサル」を名乗るべきじゃないとは思います。

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アジア太平洋投資家党

こんばんは、Manachanです。

今日は都議選の日でした。うちの目の前の深川八中が投票所なので便利。朝ごはん食べた後、7歳の娘と4歳の息子を連れて、行ってきました。まだ午前7時半過ぎ、投票所は人も少なく、ガラガラ。

「ソフィアちゃん、投票所の人に、ちゃんとご挨拶するんだよ」

「はい。わかった、パパ」

「おはようございまーす」

「まあ、可愛いわね。じゃ、風船、好きなの取っていいわよ」

・・・そう。投票所に子供連れていくと、風船もらえるんです。うちの子たちは、それが楽しみで、毎回、パパの投票についていくんですね。

(ちなみにママは日本国籍じゃないので、投票権ありません・・・)

都議選そのものは、正直、「クソ面白くねえ・・・」ってな感じ。

今回は、「築地市場移転」みたいな明確な争点もなく、やる前から、自民党の圧勝が決まっていたようなもので、消化試合的な雰囲気がありました。投票率も、かなり低かったと聞きます。

公示日。我が家の近くに、いつの間にか選挙ポスターが貼られ、

「ソフィアちゃん、ポスターの6人のなかで、誰がいい?」

「この人がいい!」

結果的には、娘がルックスで選んだ人に投票したんだよなあ・・・

真面目な話に戻りますが、都議選を含めて、日本の選挙が面白くないのは、「情報」のあり方に問題あるのではないでしょうか。

私は不動産投資家です。まずは必要な情報を集めて、いくつかの選択肢に絞って、それぞれメリットとデメリットの考察、リスクの洗い出しと定量化をした上で、「投資判断」をします。

選挙も、日本国民として何らかの「判断」をする機会なんだと思いますが、私からみて、判断に必要な情報が、分かりやすいかたちで提示されていない。たとえばの話、この人が都議になったら、他の人が都議になるのに比べ、何がどう違うのかが、分からない。

街頭演説も、何となく耳に入ってきますけど、まあ、どなたも言うことは、似たりよったり。「都民の皆さんのために、頑張ります」、「○○党、△△を、よろしくお願いします」・・・それじゃあ、何も判断できないよ。

せめて、都議選のポータルサイトでもつくって、そこから、各候補者のホームページ、ブログ、Facebookページにリンクして、候補者とFacebook友になって、そのメッセージが私のタイムラインに表示されれれば、何となく、どんな人か判断できそうだけど・・・日本ではインターネット選挙運動が解禁されたばかりで、使いこなしている政治家が、ほとんどいない。

こんな状態じゃあ、国政・都政の選挙より、AKBの選挙に関心が向くのは仕方ないよな・・・今回、都議選でトップ当選した自民党の候補者より、「さしこ」の方が明らかに知名度高いでしょうし。

とはいえ、文句いうのは小学生でもできるので、大人として、少し考えてみる。

もし私が、政治家を志して、選挙に立候補するとしたら、どうするか?どんなメッセージを出したいか?箇条書きにしてみます。

・まず、政党名に「日本」という言葉は使わない。日本国の領域に縛られた活動、思考をしたくないから・・・せめて「アジア太平洋」くらいのスケールの言葉を使いたい。

・「国民」、「都民」、「自由」、「民主」みたいな、漠然とした言葉は使わない。その代わり、政治活動において、誰の利益を中心に考えるのかを、明確にする。私は、自分でリスクをとって経済利益を追求し、結果としてビジネスを発展させる「投資家」のためになりたいので、堂々と「投資家党」を名乗る。

・自分が当選したら、「投資家」にどんなメリットがあるのかを、極力、具体的に、数字のかたちで提示する。

「アジア太平洋投資家党」のスローガン・・・そうだなあ。「日本を、マネーに選ばれる国にする」、「お金のめぐりの良い日本にする」、「世界の投資マネーが、日本を目指すような国づくり」。

モノづくり、商品開発力は天下一品。文化的にもクール。唯一、「オカネの回し方」だけが下手で。いろいろと損してる日本人。それさえ克服すれば、最強の日本経済をつくれるじゃん・・・みたいな論法。

具体的な政策・・・海外送金規制の撤廃、投資減税、外資呼び込みの国家戦略づくり、大型経済特区創設、投資移民制度、義務教育での投資教育の導入、英語・中国語能力の向上、等々。

選挙ポスターには、シンガポールかドバイのイメージ写真を使いたいな。モビルスーツみたいな、香港の高層ビル群でもいいかもしれない。

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いろいろと、夢は広がりますねえ・・・ま、ぼちぼち、よい日本にしていきましょう。

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世界の起業家が柏に集結!

おはようございます。Manachanです。

昨日、TEP(一般社団法人・TXアントレプレナーパートナーズ)の起業家ランチミーティングに行ってきました。

【写真左下、弁当食ってる短髪の男が私です】

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TEPは、日本トップクラスの理系頭脳と技術力が集積する、TX(つくばエクスプレス)沿線における、起業家発掘、事業化支援を行う、産官学共同の組織でして、

「秋葉原」(東京都千代田区)
「柏の葉」(千葉県柏市)
「つくば」(茨城県つくば市)

に拠点を設けて、活動しています。

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サラリーマンの副業ながら、2010年から起業していた私は、首都圏各地のベンチャー支援組織に、時々顔を出してきました。その中でTEPは、

「柏市に拠点がある」

ところが、地元Loveな私には、超ポイント高いわけでして・・・会社立ち上げ当初から、良いおつきあいをさせていただいております。

起業家ランチミーティングには、以前から、参加を希望しておりました。が、サラリーマンの身(しかも客先勤務のプロジェクトマネジャー)で、平日ランチタイムに時間を取るのは非常に難しく、これまで何度も、機会を逃してきました。

それが今回、幸い、時間の都合がついて、TEPのエンジェル会員(ベンチャーキャピタリスト)のお歴々の前で、我が国際不動産ビジネスの話を熱く語る・・・とても楽しいひとときでした。

そして、新ビジネス創設を目指す仲間と、熱く語り合うのも、楽しいですね。

今回、私の前にプレゼンしたのが、今年4月、「ロボット技術を活用したライフアシストソリューション」を提供すべく、つくば市で起業した「アルボット株式会社」の本田さんと比留川さん。

元、国内有名メーカーの技術者だったお二人の話は、強烈に印象的でした。特に、

・せっかく良い技術を開発しても、大企業という枠組では、リスクを恐れて世に出せない

・そういう技術を拾って、ベンチャーの枠組で世に出したい

いまの日本は、残念ながら、少しでもミスしたら、世の中から叩かれまくる状況が、確かにあります。

たとえば、大企業が膨大な研究予算を使って、新製品を世に送り出しても、少しでも事故を起こしたら最後、新聞。週刊誌で叩かれたり、訴訟を起こされたりします。

しかも、大企業になればなるほど、現場よりも中間管理職が重い人員構造になり、リスクをとりたがらない「官僚風サラリーマン」が増えますから、皆、リスクを恐れて、どんどん萎縮してしまう。

そんな感じで、ここ20年ほど、経済低迷が続き、近隣の東アジア諸国にどんどん追いつかれてきたのが、いまの日本の姿だと思います。

それでも、まだまだ日本の技術力は高い。イノベーション力、商品開発力も高い。

だからこそ、大企業の枠組ではなく、我々はベンチャーとしてやっていくんだ。リスクをとって、良いものをどんどん送り出していくのだ・・・熱く語る、お二人の話は、とても説得力がありました。

いまの世は、アベノミクス景気だの、円安、株高だの、ミニバブルだの、いろんな話があります。

私は、アベノミクスという名の「円安誘導&リフレ政策」は、どちらかといえば、危険な賭けだと考えています。より正確にいうと、

・円安による、輸入物価高騰。その結果として国民の購買力低下、需要減退
・日本円の信認毀損による、長期金利上昇と、それによる企業セクターの設備投資意欲減退
・その結果、景気が悪いのにインフレが進む「スタグフレーション」と、中長期的には国債危機懸念。

といったリスクが表面化する前に、一気に株高バブリー、好景気にしてしまわなければならない。まさに時間との戦いです。

しかし、アベノミクスによって、一時的にでも経済活況に刺激を受けて、国内の「サラリーマン」が、どんどんスピンアウトして、ベンチャー企業を興す。良い技術、良い商品を、みずからのリスクで、世に送り出し、新たな価値を創造する・・・

そんな「アニマル・スピリット」が日本に復活するのなら、「アベノミクスの賭け」も、そう悪い話ではないと私は思います。

私の生まれ故郷・柏は、20世紀後半、商店主や大企業の「アニマル・スピリット」の力で大きくなった商業都市です。

いま、21世紀を迎え、日本が深い閉塞感に苛まれる世にあって、TEPという組織が、地元の「アニマル・スピリット」を発掘し、事業化して、世界に送り出そうとしている。

それを象徴するイベントが、5月末に開催されます。

Asian Entrepreneurship Award 2013

アジアの若い起業家が一堂に会する、日本発の国際的なビジネス・コンテスト、「アジア・アントレプレナーシップ・アワード」。

5月29日(水)は、東京・有楽町での開催ですが、
5月30日(木)、31日(金)は、柏の葉にある、東葛テクノプラザが会場になります。

すごいな、柏にアジアの起業家が集結するのか・・・時代も変わったものです。

日本を代表して、出場する2社も、実に頼もしいですね。目指せアジアNo.1!

超小型衛星で新たな宇宙ビジネスの可能性を拓く、株式会社アクセルスペース

創業2年で電動バイクの国内最大手メーカーに躍進した、テラモーターズ株式会社
 

来春には、柏の葉イノベーションセンターもできますから、柏エリア、将来が楽しみです。・・・私の会社入居させようかな?

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グローバル教育の優先順位

こんにちは。Manachanです。

ここ2~3年ほど、海外、特に東南アジアの英語圏諸国(マレーシア、フィリピンなど)へ、子供を留学させる日本人の親が増えているようです。

「子供に、せめて英語だけは、身につけさせたい親心」・・・これは日本だけの現象ではありません。韓国、中国、台湾、タイなど、非英語圏諸国の富裕層、中流層の間では、かなり以前から、ポピュラーな現象でした。たとえばフィリピンとか行くと、英語留学のために渡航した韓国人が、ものすごい数、いますよ。

今後、ベトナム、カンボジア、ラオス、モンゴルといった後発の国が、より豊になってくれば、これらの国からの英語留学も増えてくるでしょうね。

今はグローバル経済とネット全盛の時代。英語が世界ビジネスの共通語になり、誰も彼も英語を学び、職場では英語できて当たり前、TOEIC800点とれないと就職も出世もできない・・そんな世界になりつつあるようです。

でも、英語が当たり前になりつつある時代に、子供に英語学ばせたところで、果たして、どれほどの価値があるのでしょう?

私の中高生時代は、今より受験戦争がずっと厳しかった頃です。当時の親たちは「せめて人並みの成績とれるようにさせたい」と、子供たちをせっせと塾通い、予備校通いさせていました。それが今は、学ぶ対象が「英語」、手段が「海外留学」に変わった程度で、本質的には大差ないのではないか・・・

いま、東南アジア諸国に不動産視察に行くと、物件近くに「英米系のインターナショナルスクール」を誘致することで、資産価値の向上を狙う業者がとても多い。タイ、マレーシアはもちろん、「開国」して間もないミャンマーでさえ、そうなのですから・・・時代の流れですね。

でも私には、今の「英米系インター」が、かつての「駿台予備校」、「河合塾」、「代々木ゼミ」とだぶって見えて仕方がない

もちろん、一言にインターといっても、学校によっていろんな教学理念、カリキュラムがありますし、伝統ある名門スクールでは「キャンパスで人脈づくり」もできるでしょうから、もちろん、馬鹿にはしませんけど、

でも仮に、「インター」で学ぶ主なコンテンツが「英語」であるならば、少なくとも親がそういう認識でいるならば、「皆ができることを、やる」という意味で、昔の塾、予備校と変わらないのではないかと。

私は15年以上、グローバルIT企業の、第一線で働いてきました。日本だけでなく、オーストラリア、中国、インド、アメリカ・・・といった国での勤務を経験しました。

こうした職場では、「英語」が共通語です。特に管理職になると、ビジネスレベルの英語ができなければ、市民権さえ与えられません。

日本では、英語オンリーの職場、まだまだ珍しいのかもしれませんが、世界的には、腐るほどあります。英語できるITエンジニアは、英米先進国の専売特許じゃありません。インド、フィリピン、中国、東欧諸国、中南米・・・世界中に、何千万単位でいます。

英語できても、それだけでは、大した市場価値にはなりません。大学でITを専攻したITエンジニアなんて、世界中にごろごろいて、彼らは月3万円の給料で、嬉々として働くのです。

逆に、英語できない日本人が、日本国内で働くと、少なくとも現時点では、彼らの5倍、10倍の給料を手にするのです。いまの日本人にとって、英語の市場価値って、一体何でしょうか?

日本人はまず、「正しい日本語ができて」、「日本人の気持ちやビジネス習慣を理解し」、「日本人のグループのなかで仕事ができる」ようになることが先決ではないでしょうか?

その前提の上で、ビジネス英語ができれば、「日本語+英語のビジネス・バイリンガル」として、グローバル経済のなかで、価値ある人材になれると考えます。職務に必要な知識・スキルがあることが前提ですが、「日英バイリンガル」は、「英語だけできるワーカー」より、ずっと市場価値が高いのです。

要は、日本人のアドバンテージを生かせる条件が整ったうえで、初めて、英語力が生きてくるのではないかと思います。

ところで我が家は、東京で暮らす国際結婚ファミリーで、二人の子供がいます。私の母語は「日本語」。妻の母語は「英語」。夫婦間会話は「中国語」という、三カ国語が飛び交う、マルチリンガル家庭です。

そんな我が家で、子供の教育における、現時点での優先順位は、「日本語」、「英語」、「中国語」の順です。

補習校で英語力を維持しながら、日本の公立学校で、とにかく日本人のなかで学び、日本語を身につけることが、大事だと考えています(中国語は、妻の実家との定期的なSkypeで、慣れさせています・・・)。

その発想の根底にあるのが、

英語はコモディティ(できて当たり前)
日本語、中国語はプレミア(英語のほか、これができると、かなり使える)

英語だけできても、それだけでは仕方がない(当たり前すぎて・・)。英語に加えて、日本語がちゃんとできるからこそ、バイリンガルとして市場価値が生まれる。プラス中国語ができればベスト・・・と考えます。

日本語も・・・

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英語も・・・

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そして、パパの物件所在地も・・・

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今は、せっかく日本にいるのだから、子供をインターなどに行かせて英語で
教育するよりも、近所の区立学校で、日本人のなかで暮らし、日本語、日本文化をしっかり身に着けさせることが大事だと考えています。

あと、日本語できるようになれば、副産物として「漢字」が身につき、それを「中国語」に横展開できますからね。その意味でも、日本語学習のメリットは大きいと思います。

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ジム・ロジャースと中国語学習

おはようございます。Manachanです。

世界的に著名な投資家といえば、ジョージ・ソロス、ウォーレン・バフェットとともに、ジム・ロジャースの名前が挙がりますね。アジアでは邱永漢とか・・・

このうち、私が最も親近感を覚える人物は、ジム・ロジャースです。彼は、次のエピソードで知られていますね。

1)ジョージ・ソロスとともに、「クオンタム・ファンド」を創立した

2)「21世紀はアジア(中国)の時代」だとして、2002年に家族を連れてニューヨークからシンガポールに移住し、娘に中国語(北京官話)を学ばせている

3)1990年代に、オートバイで世界中を旅した(その走行距離は世界記録になり、ギネスブックに掲載)

私も、バックパッカーとして世界中を旅してますし、また、自身も台湾での語学留学を通じて中国語を学び、子供たちに、中国語を学ばせるとまではいかないまでも、家庭内で、中国語環境をつくって、耳を慣れさせています(7歳の娘は、私と妻の中国語での家庭内会話を、9割方理解できるといいます)。

投資家としては、彼の足元にも及ばないですけど、ま、それは置いといて・・・

で、私が、「ジム・ロジャース、シンガポールに移住&娘に中国語学習」というニュースを聞いた時に、ふと思ったこと、それは・・・

・中国語を学習するなら、シンガポールより、台湾や中国本土の方がいいのに

・シンガポールだと、英語に逃げることもできちゃうじゃん?

シンガポール、行ったことのある方は分かるでしょうが、確かに、華人が人口の75%を占める国で、中国語(北京官話もそうですが、福建省や広東省の方言、客家語など)を話す人は多く、中国語が通じる環境・・・といえばそうなのですが、

それ以前に、シンガポールは英語を公用語とする多民族国家です。街を歩いていても、中国語の漢字看板が、さほど多いわけではありません。マレー人や、インド人など、華人系以外の人口も25%いて、彼らとは英語であのコミュニケーションが基本。華人系だって、ローカルのおじいちゃん、おばあちゃんでもない限り、皆、英語を話す。

一方、私が中国語を学んだ台湾では全然状況が違い、基本、「オール中国語」、「英語に逃げられない」環境です。

台湾は、あまり英語通じる国ではありません。彼らの英語力は日本人と大差ないか、ちょっとだけマシ程度というのが、私の率直な印象。英語圏のシンガポールやマレーシア、香港とは、比べるべくもない。

日本語も英語も、基本通じない、街に出れば漢字だらけ・・・そんな国で生きていく以上、サバイバルのため、中国語覚えるしかありません。

できなければ、メシもろくに頼めないし、バスにも乗れない。公共料金の支払いなんて論外、町医者にもかかれない・・・みたいな、大変な不便を強いられます。

若き日の私は、そんな台湾の環境に身を置き、台湾人の男子大学生8名と一緒の部屋でルームシェアして、四六時中、中国語だけでコミュニケーションしたので、わずか一年間で、ものすごく上達しました。

中国本土も同様ですが、台湾は、中国語を学ぶには最適な環境だと思います。

台湾の街並み・・漢字、漢字の嵐。英語表記ゼロ

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シンガポールの街並み・・基本、どの店にも英語表記はあります。

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一方で、シンガポール・・・という環境はどうなのか?

英語圏の人がシンガポールに来れば、地元の人と、英語だけでコミュニケーションできてしまいます。

確かに、中国語で教育する学校はたくさんあります。ジム・ロジャースの娘さんが通っているように・・・街に出て、中国語で会話する環境もあります。

でも、「中国語できないと暮らしていけない」という、シビアな環境ではありません。

アメリカ人として生まれ、世界の金融中心地・ニューヨークで輝かしい実績を築き上げた人物が、子供の教育のためにアジア(シンガポール)に移住する・・・これは、アメリカ人にとっては、それなりにショッキングなニュースでしょう。

でも、シンガポールよりずっとディープなアジアで、地面を這いずり回って、いろんな言語を覚えてきた私にとっては、

シンガポールなんて、初級編。どうせやるなら、もっとデ
ィープな環境で暮らそうぜ。

どうしても、そう思ってしまうのです。しょんべん臭い安宿も気にしない、バックパッカーの発想ですね。

とはいえ、今の私は、良い歳の大人になりましたので、

ジム・ロジャースが、アジアの金融中心地で、投資家・富裕層がたくさんいて、住環境も良いシンガポールに身を置くメリットは、よく理解できますし、

すでに巨万の富をなした彼が、お金をかけて、シンガポール最高の華人学校で子供を教育をする意味も、よくわかります。

バックパッカーみたいに、お金かけずに、日常生活でサバイバルしながら外国語を覚える「エコノミークラス」もあれば、

お金をかけて、ちゃんとした教育機関で外国語を学ぶ「ファーストクラス」もある。

それが分かっただけ、昔よりは、少しだけ大人になったのかな、という気がします。

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1ドル90円の時代

こんばんは、Manachanです。

最近、勤め先のプロジェクトが佳境、もとい、火を噴いてしまい・・・最近、私は夜も昼も、土日も関係なく、時間に追われて働いています。この状態は、2月上旬まで続くでしょうね。

そんなこともあって、ブログを書く頻度も少なくなってしまっているわけですが、たまには書かないとね。

最近、円安が急ピッチですね。つい2か月前まで、1米ドル=80円を切るくらいだったのに、いつの間にか、90円超え。一体どこまで進むのでしょう?これまでとは完全に、潮目が変わり、円安になって当たり前の局面ですね。

国内株に投資する方々にとってみれば、いまの円安は朗報でしょう。いつの間にか、日経平均も1万1千円という、民主党政権時代にはありえない数字を叩きだしています。

我々、海外不動産投資をやる者にとっては、この円安で、胸中、少し複雑なものがあります。

日本で稼ぎ、海外の不動産を買う時は、もちろん、手持ちの日本円を外貨に変えるわけですが、

一か月前 1ドル=80円
昨日   1ドル=87円
今日   1ドル=88円
 :        :

みたいな局面になると、一体いつのタイミングで両替すればいいのか、悩むわけです。ま、今は円安基調なので、普通考えて、早ければ早いほど、トクをするといえるでしょうが

でも、つい1か月前まで、1ドル=80円だったのが、今や90円となると、両替にも、かなりの心理的抵抗があるわけです。(円換算した時の)資金計画が、すでに狂ってるわけですし、

また人情として、一気に1ドル=90円まで円安が進んだら、利益確定で相場が戻るかもしれない。その時、85円くらいまで戻ってくれたら、そのタイミングで換えたい、モトを取りたい・・・みたいなスケベ心が出てくるわけですね。

でも、米国から余程悪いニュースでも出ない限り、1ドル=85円まで戻るのは、もはや難しいのかもしれませんね。

ただ、よく考えれば、いま1ドル=90円の時にドルに換えて、今後、さらに円安が進んで1ドル=100円とかになると、約1割の為替差益が出るわけです。

そう考えると、いま90円のタイミングで、米ドル資産を買っておくのは、円安・ドル高の押し目買いなのかもしれません。

ま、よく考えたら、私の物心ついた頃、米ドルは300円くらいしたからなあ。いま、1ドル=90円というのは、当時からみれば、夢のような話かもしれませんね。

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