こんにちは、Manachanです。嫁の実家@ケアンズでの滞在もすでに6日目。健康的な環境でゆっくりするのはいいけど腐りそうだなあ。クルマないとどこにも行けないし…私どうやら灰色の大都会で朝から晩まで忙しく動き回る方が性に合ってるみたいな。でもまあ、これも家族サービスと割り切るしかないよね。
ここケアンズに来る前、私は大阪にいました。7月28日に関空で乗り継ぐだけの予定だったのですが、夜20時発ケアンズ行きのジェットスター便が機器点検のため欠航になり、その晩は仕方なく関空のベンチで明かしました。翌29日もずっと大阪で過ごし、深夜の便でようやくケアンズに発ちました。
29日の朝、8時過ぎ。関空に居てもつまらないので、南海電車で大阪市内に出ました。
「南海特急ラピート」の車内デザインはおしゃれ
泉佐野、岸和田あたりは人もまばらですが、堺を過ぎると乗客が一気に増えてきます。新今宮で大阪環状線に乗り換えると、梅田やUSJに行く人たちで結構な混雑。
とにかく、電車内は人々のしゃべり声で賑やか。「これが大阪だ・・」という実感が沸いてきました。
乗客10人いれば、うち3人はおしゃべりを楽しむのが大阪の基本(?)
大阪は大都会、JR環状線や御堂筋線はそれなりに混みますが、でも首都圏の激混み電車と比べれば可愛いもので、感覚的に混雑度は東京の3分の2というところでしょうか。
でも、東京の3分の2の乗客しかいないのに、大阪の電車は東京の2倍くらい騒々しい。大阪では老若男女問わず、電車でしゃべっている乗客数が断然多いのです。
もちろん、大阪でもスマホの画面とにらめっこしてる人もいるけど、基本、おばちゃんは当然しゃべる、おっさんもしゃべる、女子高生もしゃべる…大阪を基準とすれば、東京の電車のなんと静かなことか。
大阪の電車が騒々しく聞こえるのは、しゃべり声のボリュームが大きいというより、大阪弁のイントネーションのなせる業でしょう。
不動産の言葉でいうと、大阪には「文化住宅」なる物件が多いですが、大阪弁で話すと「ぶんか」の「ん」にアクセントがあって、それも1オクターブ位高い…万事がそんな感じなので、普段、平板な東京弁の世界で暮らしていると、どうしても際立って聞こえてしまう。
あと、最近は東京でも大阪でも、電車内で「中国語」が聞こえてくることがありますね。東京の静かな電車で誰かが中国語しゃべると目立つし、私などはつい聞き耳を立ててしまいますが、
一方、大阪の電車で、誰もが大阪弁でしゃべっているなかで、中国語が聞こえてきても、全然目立たない…ということに気が付きました。
中国人や韓国人など、近隣アジアの旅行客の間で大阪が人気なのも、「本国の雰囲気に近い、親しみやすい環境」というのが大きいのかもしれませんね。
大阪の難波あたりでスナップショット撮って、「これ台湾で撮ってきた」といわれても、すぐには見破れないかもしれない(街の雰囲気が台北にそっくりだし、関西圏は関東より漢字を多用するので台湾っぽくみえる…)。
大阪難波…台北に酷似した街並み
今回の大阪滞在、時間があったので、下町の「大正区」に足を延ばしてみました。
大正区…大阪市内なのに電車の駅が一つしかなく、区内の大部分が鉄道空白地帯。その代わり、バスが極端に発達して、「難波行き」や「天王寺行き」が1~2分おきに来る。島のような地形なので、他の区に行く足として渡し舟が発達、大阪市内の渡し舟のほとんどが大正区にあるという、大阪24区のなかでも特に個性が際立つ土地柄。
そして、「大正区役所以南は沖縄県」といわれるほど、沖縄出身者とその子孫が多い地区としても知られています。区民の4分の1が沖縄姓という話もある位。関東だと鶴見や川崎に比較的大きな沖縄コミュニティがありますけど、その比ではありませんでしたね…
大正区の平尾商店街…いきなり「めんそーれ」
豚肉のさまざまな部位を使う「沖縄風ホルモン」、もはや大正区の文化!
ビール片手につまむと、とにかく美味い!一串60円で財布にもやさしい。
門構えがとっても目立つ沖縄料理店
大正区、なかなか素晴らしい場所でした。今度は渡し舟とか駆使して、じっくり歩いてみたいな。その後、難波の駅から、名残惜しく大阪を後にしました。
私は仕事柄、関西方面への出張が多いですが、京都、大阪、神戸の関西3都のなかでは、圧倒的に大阪が好きです。京都や神戸にいると、すぐ電車に乗って大阪に行きたくなってしまう位…それだけ大阪が私の体質に合うし、大阪にいるだけで元気になるんです。
大阪のなかで、特に好きなのが商店街。梅田で仕事して、少しの暇があれば天神橋筋に出かけますし、時には足を延ばして豊中の庄内とか、千林、駒川、阪神尼崎などへ、商店街歩きに行きます。
もっとも尼崎は兵庫県なんですが…あの街のノリは神戸じゃなくて、完全に大阪ですよね。それも、むっちゃディープな大阪の下町。