旅行雑誌がカンボジアで炎上

おはようございます、Manachanです。早速ですが、昨日、私のFacebookが突然「炎上」(?)してざわつきました。

 

 

 

騒ぎの発端となったのが、この写真。

rurubu

 

創刊30年以上、日本を代表する旅行雑誌「るるぶ」(JTB社)ですね。今春、家族を連れてベトナム滞在する可能性があるので、近所の図書館で借りてきました。発行時期はやや古く、第1版が2013年10月に出ています。

この本の「表紙がおかしい」ことに気づいたのは、もうすぐ7歳になる息子ポニーでした。私は最近2年でカンボジアに4回渡航してまして、旅先の話を子供たちにもしてますので、「アンコールワットがカンボジアにある」ことを、この子は覚えていたのです。

 

「パパ、これベトナムの本なのに、なんでアンコールワットって書いてあるの?」

「アンコールワットは、カンボジアにあるんじゃないの?」

 

そう言われてみれば、そうだなあ…上に大きな字で「ベトナム」、その直下に、やや小さい字で「アンコールワット」って書いてある。東南アジア知識が乏しい人が読めば、「アンコールワットがベトナムにある」と思ってしまうかも。

それにしても、まだ小学1年生なのにアンコールワットの所在国を知ってるボクちゃん偉いぞと思い、親バカ気分もあって、Facebookに写真とともに投稿しました。そしたら、

・この投稿が、カンボジア人を中心とするFBユーザー18名以上にシェアされ、

・「出版社の連絡先を教えて欲しい」、「抗議する」などのコメントが殺到…

 

「るるぶ」は、日本人が日本人旅行者向けに出している旅行ガイド。出版社や編集者に、「アンコールワットをベトナムのものと思わせたい」みたいな政治的意図はなかったと思います。「ベトナムと同時に、アンコールワットも売り込みたい」みたいな商業的意図があったのか、あるいは単に、カンボジアの国情、民衆感情や隣国との関係に無知だったのかと。

アンコールワットは東南アジア屈指の人気観光地。でも、日本国内からカンボジアへの直行便はまだないので、日本人向けツアーはたいてい、「ハノイとアンコールワット」、「ホーチミンとアンコールワット」みたいに、日本と直通便のあるベトナム主要都市と組み合わせることが多い。ツアー企画者の立場に立てば、ベトナムの延長線上にアンコールワットが出てくるのは自然な発想。

ただ、ああいう表紙にするのは、ちょっと想像力が足りなかったのではないか?なぜなら、

 

たとえばアメリカで、こんな旅行ガイドが出されたら、日本人としていえば嫌だもん。

travellersguidechina

 

もし、「中国と沖縄をセットにしたツアー」がアメリカ人に人気になったら、こういうガイドが出る可能性は、ゼロではないかもしれない。アメリカ人で、国内から出たことない人、せいぜいカナダ、メキシコ位しか行ったことがない人はとても多く、「中国と日本なんて、同じようなもんだろう・・・」と思ってる人も、多いかもしれない。

ただ、アメリカでこういうガイドが出たら、「尖閣諸島を足掛かりに沖縄領有まで狙っている中国ロビーの仕業ではないか?」と騒ぐ人も出るでしょうし、政治問題に発展する可能性あるでしょう。

 

「るるぶ」の話に戻りますが、そういうことに、少しでも思いを馳せられる人が編集していたならば、「大きな字のベトナム」の下に、「小さな字でアンコールワット」と書いて出版するようなことはしていなかったと思います。

もっとも、最近出た「るるぶ」のガイドでは、「ベトナム」の下に、「カンボジア・アンコールワット」と書かれています。おそらくカンボジア人から抗議を受けて、対応したのかもしれませんね。国際センスは、決して誉められたものではありませんが、それでも、最低限の対応した点は、素直に評価したいと思います。

 

rurubu_2015

 

カンボジアも、ベトナムも、タイも、大陸上にある国です。歴史上、数限りない戦乱を体験し、国境が何度も書き変わりました。国家存亡を繰り返す状況のなか、「アンコールワットがカンボジアにある」ことは、カンボジア人にとって何よりも大事なことだし、守るべきことだし、他国もそれを尊重して付き合わなければならない・・・そういうリアリティは、島国に住む日本人にとって、なかなか肌で理解するのは難しいことです。

一般論として、日本人にこういう国際センスや配慮が欠けているのは、昔から指摘されていたことで、今でも大勢はそう変わってないと思います(以前よりマシになった面もあるけど・・)。

そんななか、微力ではありますが、私にできることは、「ベトナムの大きな文字の下にアンコールワットと書かれているのを見て、これはおかしいと気づける日本人を、一人でも多く育てること」なのかなと思います。うちの子供たちも含めて…

papaosigoto

 

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