2015年 10月 の投稿一覧

日本人が日本人を騙す理由

おはようございます、Manachanです。

先日、楽待新聞から電話取材の依頼が入り、受けてきました。テーマは次の通り、

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カンボジア不動産投資で200名以上が被害」

カンボジアの不動産会社の代理店を名乗る「FIRST不動産」という事務所が、2011年ごろからカンボジアの不動産投資と偽って、投資詐欺を重ねていた。警察によれば、全国39都道府県の200名以上の人から、20億円を超えるお金をだまし取ったとのこと。同不動産事務所の元社長を含め13人が逮捕され、民事訴訟においては、すでに損害賠償を命じる判決も出ている。

上記のテーマにて、「海外での投資経験が豊富な鈴木さまとして、上記の事件はどう思われますか?」、「このような被害に遭わないためには、どうすれば良いのか」などをお聞かせいただきたく存じます。―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

私のインタビュー記事は、後日、楽待新聞に載るはずなので、ブログでは詳しく書きません。「現地国での権利関係の確認」、「お金の流れの確認」、「しかるべき人のセカンドオピニオンを得る」といった、常識的なことをお答えしました。

カンボジアの不動産詐欺事件は、賃貸住宅新聞にも大きく載ってましたね(記事)。カンボジア以外で、ここ数年で見聞した、不動産絡みの事件だけでも、

 

・フィリピンで、日本人業者がリゾート用地を購入した際、同国在住の別の日本人に騙されて、ニセの権利書を掴まされていたことが判明。数億円が一瞬で消えた。

・同じくフィリピンで、複数の顧客から預かったコンドミニアムの売買代金を、日本人仲介業者が持ち逃げして海外に高跳び。被害総額も億単位と思われる。

・タイで、投資家から預かった建設資金を、日本人の現地業者が本来の目的とは違う用途に使っていたことが判明。

・アメリカで、賃貸できないような廃墟同然の戸建やアパートを収益物件として日本人に売って、ロクな管理もせず放置していた・・

 

そういう話があまりにも多いので、「海外に住む日本人を安易に信用してはいけない」と、身構えてしまう私がいます。15年前から海外暮らしをしてきたので、肌感覚からしても、「日本人が日本人を騙したり、食い物にする」ケースは、日本国内よりも海外の方が遭遇確率が高いと感じます。

特に、こんな日本人は要注意だと思います。

・ 現地国で長年商売しているのに、現地人の顧客が全然おらず、日本人だけを相手に商売している人

・ 日本人が商売人として新規参入してくると、邪魔したり、排除しようとする古参の日本人

・ 現地国で営業している日本人の同業者を、親の仇みたいにむちゃくちゃ敵視する日本人

 

上記の現象は、「パイの限られた日本人マーケットを奪い合っている」ことから起こります。商売の利益率が薄くなると、日本人の客から利潤を得るしかありませんから、ボッタクリや、騙す方向に走りがちです。

日本以外のどの国でも、日本人なんて全体からみればごく少数派なのですから、圧倒的多数を占める現地人を相手に商売をした方が、経営も安定しやすいですし、ある程度成功していれば、日本人からボッタクらなくても食っていけるはずです。逆に、ボッタクリしたら評判を落として商売に支障が出ることも、知っているはずです。

ですので、私の体験からいうと、「主要な顧客が現地人であり、日本人も相手にする」ような業者の方が、信頼できる確率は高いと思います。

 

あと、もう一ついうと、海外で投資する以上は、英語をはじめとする語学力、日本人以外とコミュニケーションする能力を高めて、日本人業者に頼らずとも情報が得られ、一通りの取引ができるようになりたいですね。そういうスキルをつければ、騙されるリスクも自ずから減ります。

 

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母国は一日にして成らず

おはようございます、Manachanです。

我が子に国際人になってもらいたい、英語で苦労させたくない…という親心から、子供を連れて英語圏や東南アジアなど海外へ移住される方もいらっしゃいます。私は15年前から海外暮らしを始め、ホームページ・ブログで情報発信していた関係で、「移住相談」をたくさん受けてきました。

その種の相談は、「英語圏の教育」や「語学スキル」などが話題の中心になりますが、もう一つ、相談者が見落としがちな論点があります。それが、「お子様のナショナル・アイデンティティ」。

たとえばの話、年端もいかないお子さんを連れて、海外(例えばオーストラリア)に移住される方の場合、

(英語のできる)日本人として育てたいのか?
(日系?アジア系?)オーストラリア人として育てたいのか?

それを、ちゃんと考え抜いておられる方は、正直、少ないです。

 

私に相談してくる方のほとんどは、日本国内で、日本人の両親に育てられて成人された方々です。彼らの場合、今後どれだけ長期間海外暮らししようとも、極端な話、日本国籍を捨てても、日本人としてのアイデンティティは、もう揺らぎません。当然、日本語ネイティブだし、日本の文化やシステムのなかで育ってきているし、周りの誰もが日本人として認めてくれます。今後、海外生活に挫折して、日本に帰ってきたら、いつでも「日本人」として生活を再出発できます。

ところが、幼い頃から海外暮らしして、日本とは別の文化や言語、社会システムで育った子供が成人した場合、日本人としてのナショナル・アイデンティティを持てるかといえば、それは自明なことではありません。親の育て方も、大いに影響してきます。

日本人でなくても、移住先の国の人間(例.オーストラリア人)として、確かなナショナルアイデンティティを持つ方もいらっしゃいます。母語は当然、英語です。彼らにとって「日本」は、父母の生まれた国、自分のルーツではあっても、意識の上では「外国」になります。

そして、日本人でもない、オーストラリア人でもない、どっちつかずの状態が続く方もいらっしゃいます。

 

人間は個人であり、かつ社会的動物でもあります。人間は故郷や母国といった「帰属できる場所」を持つことで心の安寧を得る。それが自分の拠り所になったり、活力の源泉になったりします。

明確な故郷・母国をもたない人間は、まずそれを求めたい、最低限の安心を得たいという、強い欲求が働きます。例えば、こんなことがありました。

私の友人で、子供時代、数年ごとに日米間を往復しながら育った男がいます。はたから見て、日本語ネイティブかつ英語ネイティブでスキル的には羨ましいけど、本人は、それを全く有難く感じていないようです。それどころか、彼は事あるごとに、私が羨ましいといいます。

 

マナブには、日本とか柏みたいな、故郷がある。いつでも帰れる”家”を持ってるんだよ。だからこそ君は安心して、世界中いろんなところに出ていけるんだ。

でも僕にとって、故郷や母国がどこなのか、よく分からない。正直、それが欲しくて仕方ないんだ。だから今は、日本から出る気になれない。日本を僕の故郷だと感じるまで、自分を日本人だと納得できるようになるまでは…

 

私の妻は台湾生まれ、8歳からオーストラリアで育った人間です。教育はほとんどオーストラリアで受けており、英語ネイティブ。オーストラリア人以外の何者でもないけれど、そんな彼女でも、自分の母国がどこなのか分からなくなる時があるといいます。見た目がアジア人なので、白人のオーストラリア人から、「あなた、どの国から来たの?」と聞かれることも時々あります。

うちの娘は、中国で生まれ、家庭内言語は英語と日本語、いま日本の小学校に通っている…という複雑な状況。彼女をみていると、とにかく今は東京(東陽町)を離れたくないという願望・意思を感じます。とにかく少女時代は日本で育って、日本を「自分の母国」にしたがっているのかもしれません。

一つ確実にいえると思うのは、

言語スキルの組み合わせだけで、「国際人」はできない。

それはたぶん、ダシの入ってない、具だけの味噌汁みたいなもの。

 

日本人であることが誰の目にも自明な人間が、「ダシ」の大事さに気づくのは難しい。自分も両親も日本人、日本に生まれ育ち、日本語を使っている…それが空気のように自然だから。

だからこそ、まだ幼い我が子を海外に連れていって、英語の教育を受けさせれば、「日本人かつ国際人」ができあがると思ってしまう。それはもちろん可能だけれど、しっかりした方針を持って育てないと、一歩間違えればナショナルアイデンティティ喪失のリスクを抱えてしまう。そのことは、十分認識すべきだと思います。

ナショナルアイデンティティがあやふやな人間にとって、「母国」や「故郷」は、それこそ、自分の人間存在をかけて希求するようなものなんだと思います。

 

うちの子供たちは、いま日本で育ち、公立の小学校に通っています。それが、彼らにとってベストな環境なのかどうか、よく分かりません。娘の不登校問題など、悩ましいこともあります。ただ、

ここ日本で過ごす、一日一日が、子供たちにとっては大変貴重であり、

その積み重ねが、彼らの心のなかに、日本という「母国」、東陽町という「故郷」を育てることにつながっている。

 

今日も一日、子供たちと、大事に過ごしていきたいと思います。

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子供の可能性、親の悩み

こんばんは、Manachanです。今回のブログは悩み多き育児ねたで・・・

来週から、小学4年の娘ソフィアを、通級指導教室に連れていくことになりました。通級とは、通常の学級に在籍する、比較的軽度の発達障害がある児童生徒に対して、各個人の特性にあわせた特別な指導を行うための教室です。

ソフィアの、いまの在籍校には通級教室がないので、毎週月曜日の午後、約1㎞離れた別の小学校に連れていくことになります(小学生の通級は、保護者同伴が必須…)。送迎は主に私の役割。

もっと障害が重かったり、知能の発達に遅れのある子の場合は、終日、特別支援学級に通うわけですが、ソフィアの場合、通常の学級で学ぶための知的能力は十分あるので、そこまでは必要ありません。とはいえ、集団的な環境で、皆と一斉に授業を受けるのが苦手で、不登校気味の状態が1年近く続いているので、専門の先生に個別指導していただく必要はあるだろうと考え、今年4月頃から通級を希望、診断や区役所の手続きを経て、ようやく認められた次第です。

また、来年から5年生になり担任が変わる時に、スムーズな移行をしたいという意図もあります。幸い、いまの担任の先生は発達障害に理解がありますが、次の先生は考えが全く違うかもしれません。私たち親が、一から説明するのも労力と時間がかかるので、そこは通級の先生にちゃんと引き継いでもらえれば有り難いのです。

 

これだけ書くと、教育困難、将来が思いやられるように感じるかもしれませんが、私は、全く心配していません。

ソフィアの場合、「発達凹凸」があって、「学校の一斉教育システムに合わない部分がある」というだけの話で、自分のペースで学ぶ場合は、小学4年生にしては相当高い知的能力を発揮するのです。

現に、タブレット型の教材「チャレンジタッチ」は大好きで、興味のあるテーマならどんどん自分で学びます。漢字や作文を書く宿題は極めて苦手ですが、パソコンのタイピングは速く、Google使って自発的に調べます。読書も好きだから授業以外の知識も豊富。特に理科系が得意。

さらに、我が家は国際結婚の多言語家庭なので、子供たちは英語と日本語がネイティブレベル。そして私と妻の会話で使う中国語も、ソフィアはかなり理解できます。これからオリンピックを迎える東京で、三か国語ができる子供の能力はかなり高く評価されるはずです。

かつて、私の小学校時代は、長所を伸ばすより短所を矯正する教育が目立ちましたが、今の時代は長所を伸ばして、一芸に秀でた人間が評価される流れになりつつあります。現に、私自身が発達障害者で能力的な凹凸が著しく、特殊技能を生かして活路を見出す以外になかった…そんな人生を送ってきたので、ソフィアを「一点豪華主義」的な人間に育てることに、何らの躊躇もありません。長い目でみて、じっくり教育できれば、この子の将来は明るいと思います。

 

しかし、いまの受験中心の教育制度のなかで、ソフィアの良さが十分発揮される時間的余裕がないかもしれない…というのが、親としての私の悩みです。

私たちの住む東京、特に23区内は、私立学校の選択肢がむちゃくちゃ多く、中学受験が当たり前という環境。そのためには小学校5年生から塾通いしないと間に合わない、と考える親も多い。

言い換えると、いま東京で育つ子供たちは、かなり早い段階から、「成熟度」や「完成度」を求められるのです。

特に、私たちは多言語ファミリーなので、通常の家庭と比べて、さらに早い段階から切実な選択を迫られます。その一つが、「英語で教育するか?日本語で教育するか?」という選択。もし前者を選ぶ場合、英米系インターナショナルスクールか、英語による教学プログラムのある日本の私立中学を目指すことになります。

前者の場合、年間の学費200万円以上が基本。後者なら100万円以下で済むので、特に「広尾学園」や「渋谷学園渋谷校」あたりに人気が集まっていますが、こういう学校はバイリンガル家庭だけでなく一般の日本人家庭にも人気が高く、その結果、中学受験の偏差値がどんどん上がっています。

時代が違うとはいえ、こういう状況、私には理解し難いです。自分は千葉県で育ちましたが、中学受験する奴なんて皆無、高校受験も地元に私立の進学校が乏しいから、公立を目指すのが普通で、塾通いするにせよ中学2~3年からが標準コースでした。

今のソフィアと同じ年齢の頃、自分が何やってたかというと、手賀沼をドラム缶の船で渡ろうとして横転してヘドロに沈んだり、北柏駅近くのトンネルで爆竹の上に毛虫を乗せて爆発させたり、取手市内の国道294号線を自転車飛ばして常総鉄道と競走したりと、とにかく、アホなことばかりしてたので、管理された環境で早くから受験に追い立てられる今の子供たちを見て少し可哀相になります。

特に、ソフィアみたいな子は…将来性を大いに感じるのですが、あと2年ちょっとで中学受験を求められるとキツイな。未だに学校に適応しきれず、通級するような子が、学校や塾によく適応している子たちと、ペーパーテストで競争するのは、正直厳しい。

だから、ソフィアたちが通っている英語の補習校で、他の親たちと、中学受験や塾の話題になると、少し憂鬱になる。それが、親としての偽らざる気持ちです。

 

多言語能力、自習能力、探究心、こだわり…ソフィアは素晴らしい能力とポテンシャルを持っています。しかも、そのいくつかは、将来の日本や世界に必要とされるものです。ただ、学校やテストという枠組のなかで、能力を発揮する術をまだ知らない。その方法を見つけるには時間がかかりそうです。

私も親として、サポートし続けるのはもちろんですが、プロの教育者で、ソフィアのポテンシャルに気づいて、良きメンターになってくれる人を、早く見つけたいと思います。

 

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ベトナム語学習から見える世界

こんばんは、Manachanです。

今日から、東京・飯田橋の学校で、ベトナム語を習いはじめました。私がいま行ってるのは、スリーエスという、タイ語・韓国語・中国語・ベトナム語などのアジア言語を学習する教室。教師は日本語流暢なベトナム人ネイティブの女性で、生徒は私を含めて3名です。

同じ飯田橋にある、TCCという学校でタイ語のプライベートレッスンも継続中なので、今はタイ語とベトナム語、同時進行でやってるわけです。先日、「俺、ベトナム語の学校にも行きはじめるよ」と言った時、妻は「じゃ、タイ語はどうするの?」と、不思議な顔をしてました。2言語を同時に学ぶのは、世間一般では珍しいのでしょうが、私にとっては、自然なことです。

・タイ語の方は、学習開始後、半年を経過して経験値もあがり、これまで2時間かかっていた宿題が1時間でできるようになった。
・そこで余った1時間を使ってベトナム語やればいいじゃん、という考えです。どっちみち、近い将来使うんだし…

 

で、ベトナム語をはじめて、思ったこと、

タイ語と比べて、断然ラクじゃん!

 

ベトナム語は、語彙の6割程度を中国語から借用しています。日本語や韓国語も同様で6割程度は漢語起源なので、とにかく、語彙が覚えやすい。đại học(大学)、tự điển(辞典)、bệnh viện(病院)など、漢字がそのまま当てはまる言葉がとても多い。

一方、タイ語の場合、漢字語なんてほとんどない。インドからの借用語が圧倒的に多い言葉で、私にはその知識がないから全て一から覚えるしかない。大学は「マハーウィタヤライ」、辞典は「ポチャナーヌクロム」、病院は「ローンパヤーバーン」・・万事、そんな感じ。

あと、ベトナム語は「1月、2月・・・」、「月曜日、火曜日・・」、「午後1時、2時…」みたいな、時間を表す単語がシンプルなのもラクですね。ベトナム語では「月1」(Tháng một)、「月2」(Tháng hai)…「週2」(Thứ Hai)、「週3」(Thứ ba)…「1時」(một giờ)、「2時」(Hai  giờ)みたいに、数字とセットになっているから覚えやすい。

これがタイ語になると発想が全く違うので大変です。1月は「モッカラーコム」、2月は「クンパーパン」、3月は「ミーナーコム」…月曜日は「ワンジャン」、火曜日は「ワンアンカーン」、極めつけは午前0~5時(ティ―…)、午前6~11時(…チャウ)、午後1~3時(バイ…)、午後4~6時(…イェン)、午後7~11時(…トゥム)の言い方がすべて違う!規則性も乏しいので全部覚えなくちゃいけない。

そして、ベトナム語は文字がアルファベットだからラク。初学者でもなんとなく読めてしまう。タイ語は何だかんだ言って、「タイ文字」を覚えないと学習を進められない。子音 42文字+母音系 18文字+記号 8文字+漢数字 10文字、全部で70数文字あるなかで、さしあたって覚えるのは40~50程度ですが、いざタイ語を読んでみると、発音しない文字はあるわ、子音や母音が重なる時コンビネーションのパターンを覚えなきゃならないわ、単語と単語の間がどこにあるか判別しながら読まなきゃならないわで、結構な学習時間が必要です。

日本人にとって、ベトナム語で一番難しい部分は「発音」とされます。ベトナム語は6つの声調があり、日本語にない音素も多く、ほとんどの日本人学習者が初動でつまずくので、私の行ってる教室でも一クラス3~4名の少人数で授業が行われています。が、中国語の学習経験があれば、発音の問題の多くはすでにクリアしているので、私にとっては苦になりません。逆に少人数クラスがデフォルトだから学習効果も上がってラッキーです。

ニューズウィークの調査によると、日本人にとっての習得難易度がベトナム語が「レベル2」、タイ語が「レベル3」らしく、難易度の差が一目瞭然ですね。

 

日本人が学びやすい言語 (ニューズウィーク調査)

レベル1 : 韓国語、インドネシア語 など

レベル2 : 中国語、スペイン語、ベトナム語 など

レベル3 : 英語、ドイツ語、タイ語 など

レベル4 : アラビア語、ロシア語

 

ですので、東南アジアに興味があれば、まずベトナム語から学ぶのがとっつきやすいはずですが、語学学習のニーズはビジネス上の要請から来るので、現時点で日本においては、簡単なベトナム語よりも難しいタイ語の方がニーズが高いみたい。

私のいま行ってる教室でも、タイ語のクラスがベトナム語のクラスより断然多いようです。ベトナム語の授業中、時々、隣の教室からタイ語の授業が聞こえてきます。そういう時、私の耳がタイ語の音を拾ってしまい(現時点ではベトナム語よりはタイ語の方が聞いて分かるから…)、ベトナム語で「Năm」(5)と答えるべき時にタイ語の「Ha」(5)が出てきてしまったりと、多少の混乱が起こります。

また、日本で市販されてる辞書は、タイ語だとそれなりのバラエティがあるけど、ベトナム語はものすごく少ない(ベトナムに行って、英語話者向けに出版されている辞書をすすめられる位)。また、日本で受けられるタイ語の検定試験にはメジャーなものがあるけど、ベトナム語の場合は無いも同然(ベトナムに行って受験するのが基本)。

ベトナム語は日本人に学びやすい割に、まだまだ学習者が少ないのですね。これから確実に増えるとは思いますけど…

 

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クラウドママを応援

こんばんは、Manachanです。

今日は名古屋で21時からアポイントがあり、いま新幹線で向かっています。その後は、深夜の高速バスで東京に戻ります。なかなかハードな一日です。

 

今回は、いま話題の「クラウドソーシング」について書いてみます。ビジネスマンなら、聞いたことある言葉だと思います。インターネットを通じて、不特定多数の人に対して会社の仕事を単発的に依頼したり、あるいは組織に属さない人が会社の仕事に応募したりできる仕組みのことですね。

会社からすれば、得意先や知り合いの範囲を超えて、仕事を依頼できるメリットがあります。特にホームページ制作やプログラミング、デザインなどプロフェッショナルな仕事を頼む場合、企業に発注するより安上がりになることが多く、単発的な仕事の場合はメリットが大きい。

また、働く側からすれば、自分の好きな場所、好きな時間に働いて報酬を得られる、というメリットがあります。特に在宅勤務やノマドワーカーに適した仕組みといえます。

 

クラウドソーシングで日本最大手といえば、「ランサーズ」(Lancers)ですね。私の会社でも、先日、「名刺をEvernoteに登録する」という単発的な作業を、ランサーズ経由で発注してみました。

「1枚あたり5円」という、ランサーズ最安値で報酬を設定させていただいたにもかかわらず、3日間で13人もの応募がありました。「世の中、働きたい人が多いのね」と、改めて実感しました。この仕事は1人にしか頼めませんので、残りの12人に断りの連絡を入れました。中には「是非仕事ゲットしたかった」方もいて、やりとりにも結構時間かかりましたね。

13名の応募者のなかから、私が選んだのは、「北海道在住、40代女性」の方です。空き時間を利用して収入を増やそうと、ランサーズをはじめたばかりの方。まだいろいろと不慣れな部分もあるようなので、私が分かりやすい説明書をつくって、昨晩、LINE通話で作業手順をお伝えしました。今のところ、真面目に仕事やっていただいてます。とても助かりますね。

直接は聞いてませんが、お子様もいらっしゃるようです。つまり、北海道で子育て中の女性が、東京にある弊社の仕事を、自宅を一歩も出ずにやっているわけで、改めて、インターネットの力ってすごいなあと実感。

 

私は男ですが、子育てで苦労している者の正直な気持ちとして、このクラウドソーシングの仕組みは、「子育て中のママ」にこそ十分活用してもらいたいと思います。

いまの時代、日本の多くの女性は、出産前に企業等で働いた経験を持ち、それぞれの分野で職務スキルを蓄積してきています。ですが、出産というイベントを機に退職か休職をし、その後は、しばらく育児に専念。その期間中は、「お給料をもらう会社の仕事」という意味ではブランクになります。

子供が小学校に上がり、徐々に手離れしてくるようになると、再び企業で働くママも増えますが、これまで数年間にわたるブランクに加え、残業つきフルタイムで働くことが難しい事情もあり、出産前と同じ待遇で働くことは、一般論として難しい状況があります。また日本の企業社会の体質も、男性中心の秩序ができあがっており、女性の出産育児のライフサイクルに合わせるのは、そう簡単ではありません。

それらもろもろが、子育て世代の負担や、少子化、世帯所得の停滞、ひいては日本経済の活力低下に、密接に結びついていると思います。

 

この問題を解決する上で、クラウドソーシングは強力な武器になる可能性を秘めていると思います。たとえば、

・子育て中ママが、職務スキルを維持し続けて、正社員として返り咲けるようにする。

ことはもちろん可能だし、あるいは、

・子育て中ママが、在宅で十分な収入を得る術を身につける(=「クラウドママ」として独り立ちする)

そういう働き方が増えれば、世の中、楽しくなりそうですね。場所と時間に縛られない働き方は、人間を自由闊達にするし、子育てのような、イレギュラーな作業が多い労働との相性も良い。奥さんが在宅でガンガン稼げるようになれば、旦那さんもラクになるはずです。

 

 

手前味噌になりますが、私は2年半前にサラリーマンを辞め、気楽な一人会社の社長として、時間と場所に縛られない働き方を、すでに手に入れています。折りしも、うちの娘が不登校問題を起こして頭痛の種ですが、時間の融通がきく働き方をしているおかげで、私が毎日、娘とじっくりコミュニケーションをとりながら、2~3時間目に登校させています。もしサラリーマンやってたら、当然、そんな芸当はできないし、妻にさらなる負担を強いていたことでしょう。

ランサーズを使ったクラウドワークは、私のような自由な働き方を、日本中に広げる起爆剤になるかもしれません。特に、子育て中のクラウドママを、全国津々浦々に大勢輩出したい。私も微力ながら、自分の会社の作業は、子育て中ママにどんどんお願いしていくつもりです。

 

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どの通貨で資産を持つべきか?

こんばんは、Manachanです。今回は、「グローバル資産分散」をテーマに書きましょう。

ある程度以上の資産を築いた人なら、「たまごをいくつかのバスケットに分けて入れましょう」という言葉をたぶん聞いたことがあるでしょう。その心は、現金預金だけではなく、金融資産も不動産も、バランスよく持ちましょう。そして、日本円資産だけでなく、米ドルをはじめ外貨建ての資産を持つことにより、「一つがコケても他でカバーできる」強い資産ポートフォリオをつくりましょう、という意味ですよね。

いま、マイナンバー制が急ピッチで施行され、日本政府も国民の資産把握に躍起ですが、日本有数のお金持ちの面々は、政府が動くはるか以前に、スイスやルクセンブルク、香港、シンガポール等、いろんな場所に資産を散らし、プライベートバンクで運用、相続対策したりしているものです。

私は、大した資産をつくったわけではありませんが、日本の外で長年暮らしてきた関係で、一丁前に、資産をグローバル分散しております。たとえば、私は1998年に日本(千葉県)でマンションを買い、2000年からオーストラリアに移住しましたが、当時の私は豪ドルで給料をもらう他、日本のマンションからの家賃収入を得ていました。移住2年目にはオーストラリアで一戸建てを買いましたので、当時からすでに、フローの面でもストックの面でも、資産を2か国、2通貨に分散していたことになります。今ではそれが7か国くらいに増えています。

そんな私が、2007年に日本に帰国、4年後に東日本大震災や原発事故が起こり、その影響で、日本の富裕層の間で「資産の海外逃避」が、ちょっとしたブームになりました。当然、彼らを相手に商売をするエージェント、仲介業者がたくさん出現したわけですが、当時、私の感覚でどう考えてもおかしいと感じたのが、

 

日本円資産の逃避先として、東南アジア新興国(マレーシアなど)が推奨されていたこと

 

当時、私はこう思っていました。ほとんど全ての資産を日本円で持っている人が、海外資産の比率を増やそうとするのはよく分かる。でも普通考えて、資産の移転先は安定感のある英米先進国か、運用や節税を考えてタックスヘイブン(香港、シンガポール、ケイマン等)になるんじゃないの?それらを一気に飛び越えて、ASEANの新興国に資産を移すのはなぜなの?

というか、勿体ないと思いました。せっかく、日本円という、世界的な通用度が高くて使い勝手も良い通貨で資産を持っているのに、わざわざ、マレーシアリンギットやタイバーツみたいな、ほぼ国内や周辺国でしか通用しない通貨に換えてしまうのはなぜなの?

日本円をマレーシアやタイに持っていけば、銀行やマネーチェンジャーで良いレートで交換できますけど、逆にリンギットやバーツをそのまま日本に持ってきたらどんな扱いを受けるか?・・ということを考えても、通貨としての信用度や流通度の差は歴然なわけです。

日本円資産をマレーシアやタイの資産に換える、唯一の合理的な理由は「成長期待」。つまり、経済成長している国で資産を持っていれば現地通貨ベースでの資産価値が増えるはず…その考えはアリだけど、それって「リスクマネー」と呼ばれるものであり、「日本の将来が不安だから」みたいな理由から、「安全を買う」ための通貨では到底ありえない。

でも当時は、「日本がデフォルトするかもしれないし、直下型地震や放射能リスクもあるから」、「経済成長中で先行きの明るいマレーシアやタイに資産を移しましょう」みたいな営業トークが氾濫していたのです。「こいつら、物事分かってるのかな?」と内心思いながら、黙って聞いてましたけど…

 

とはいえ、投資の世界では、万人に当てはまる正解などありません。資産や自己資金がどれ位あるのか、それを使って何を実現したいのか、等々を鑑みて、それぞれの正解を導き出すしかありません。私の場合は、次の3つを判断基準としています。

 

1)「その国(or通貨)で安全にお金を置いておけるか?」

2)「その国の資産を使ってお金が殖えるか?」

3)「その国でお金を使いたいか?」

 

1)に関しては、もう「米ドル」一押しですね。超大国の通貨、かつ世界的に流通している通貨で、安全度や信用度、使い勝手が、他の通貨とは段違いだから。

2)に関しては、何に投資するかにもよりますが、私の場合はオーストラリアで、13年前から不動産投資をやっており、最初に買った物件の価格が2倍以上になって、その空き担保を使って次の物件を買い増しているので、今のところ「豪ドル」で殖やすのが一番早い実感があります。

3)に関しては、いま日本に住んでるから当然「日本円」を使いたい。その他にあるとすれば、「タイバーツ」ですかね。私、日本を別とすれば、タイが一番好きな国だし、行く用事もたくさんあるし、カンボジアやミャンマー、ラオスに行く場合でもほぼ毎回タイに立ち寄るから、バーツを使う用事が多いんです。

 

余談ですが、私が9月17日に買ったバンコクのコンドミニアムの内装が今日終わったばかり。もうすぐAirBnBで貸出開始します。この物件が、バーツをしっかり稼いでくれることを期待しています。来年1月には家族全員をバンコクに連れていって、結局バーツ使うんだもんね。

 

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バンコク不動産アカデミー始動!

こんばんは、Manachanです。

今回は、うれしいアナウンス。私が昨年11月から、ずっと温めてきた企画「バンコク不動産アカデミー」。オウチーノ社のご協力を得て、ついに発表することができました。

11月16日から、年明け2月15日まで、3か月間にわたる、全6回のマラソン講演。私が最初から最後まで講師を務めます。有料セミナーになりますので、それにふさわしい、クオリティの高い情報をお届けします。

「20名限定」。そして、「10月15日までは早期申込割引」がききますので、興味のある方、お申込みはお早目に。

 

オウチーノ主催(アジア太平洋大家の会、協賛)

バンコク不動産アカデミーの詳細ページ

 日時  2015/11/16 19:00~
 会場  東京都港区東新橋2-14-1 コモディオ汐留8F
 定員  20名
 セミナー内容  バンコク都市圏全体を俯瞰したうえで、バンコク圏各エリアの地域特性、駅力・沿線力と不動産価値との関係をお話しします。
 受講者対象  海外不動産とくにタイの不動産に興味のある方。もしくはタイへの進出を考えている企業様。
 受講者特典  講師に合計2時間の相談が可能です。(鈴木またはオウチーノセミナー講師) ・欠席した方には、期限付きでWeb講義の視聴可能。資料はデータで送ります。
 受講料  30,000円(全6回一括払い 対象人数は1名とします。)
早期申込み割引25,800円( 2015年10月15日13:00 締切り ) *
購入リンク
6回の講義のテーマは、以下の通りです。この講演を全部消化したら、「バンコク不動産マーケットのプロ」も夢ではない!
第1回 2015年11月16日(月) 19:00 – 21:00
バンコク圏各エリアの地域特性、駅力・沿線力と不動産価値との関係

第2回 2015年11月30日(月)  19:00 – 21:00
バンコク圏各エリアでの売れ筋物件と売れない物件の考察

バンコク圏で営業する主なデベロッパーと不動産商品の特徴。各社のマネジメント、財務内容

第3回 2015年12月14日(月)  19:00 – 21:00
バンコク圏における外国人不動産マーケットの特徴と位置づけ(例 日本人マーケットとしてのスクンビット、中国人としてのラチャダー等)

バンコク圏における商業施設と不動産価値のとの関係
BTSスクンビット沿線各駅(延伸区間含む)の不動産マーケット詳細考察

第4回 2016年1月18日(月)  19:00 – 21:00
BTSシーロム沿線各駅の不動産マーケット詳細考察

MRT沿線各駅の不動産マーケット詳細考察

第5回 2016年2月1日(月)  19:00 – 21:00
今後開通する通勤新線(パープルライン等)各駅の不動産マーケット詳細考察

Airbnbなど、新しい賃貸経営手法の登場と今後に可能性、リスク

第6回 2016年2月15日(月)  19:00 – 21:00
郊外の電車未開通エリアのライフスタイルと不動産マーケット考察

 

このセミナーを皆様にお届けする上での、私の「思い」を、以下に書きました。

私は、そろそろ「海外不動産セミナー屋」を卒業したいのです。次のステップは、自分が海外の不動産現場を直接歩いて、投資家目線で「良質な情報をつくる」役割。つまり、日本の皆様が世界中で不動産投資を行うにあたり、投資判断に役立つ、確度の高い「情報」をお届けすること、それを通じて、海外不動産投資の成功者を、どんどん輩出していくこと

将来の夢は、「Manachanがいろいろ道つけてくれたおかげで、海外不動産投資が随分やりやすくなったね」と、日本各地の方々に思い出していただくこと…そんな、歴史に残る良い仕事がしたいのです。

第一回目の企画は、「バンコク」が舞台です。これをお届けするために、私は今年3月から、自分のお金と時間を使ってタイ語を学び、熱中症で倒れそうになりながらバンコク各地を歩いて現地調査をしてきたのです。バンコク在住の皆様の協力も得て、「データ」や「ニュース」は集まってきましたが、それだけではなく、「不動産投資家としての13年の経験」を活かした洞察で、「無機質なデータ」や「バラバラなニュース」を統合して、「有用な情報」に加工する・・・それを、セミナーでお届けいたします。

thaigo

バンコクの次は、来年、「ベトナム・ホーチミン」のアカデミーをお届けしたいと思います(私は今週土曜日からベトナム語学校に通います)。

 

バンコク不動産アカデミー開催にあたり、講師からのメッセージ

こんにちは。「アジア太平洋大家の会」会長の鈴木学です。
私は、自ら実践する不動産投資家として、東南アジアの不動産マーケットを見つめつづけてきました。バンコク、マニラ、クアラルンプールなど各国主要都市でこの5年間で起こったことは、

・確かに経済は成長し、都市人口は増え、地元民の購買力は増してきた。
・しかし、それ以上のスピードで、不動産物件が大量に供給されてきた。
・その結果、「勝つ物件」と「負ける物件」の二極化が進んできた。

これまで、日本で東南アジア不動産を扱う業界は極めて未成熟でした。「日本経済は伸びないし、破綻リスクがあるから、資産を外出ししよう」、「経済成長する東南アジアで不動産を買おう」みたいな、マクロな話ばかりが先行し、その業者の紹介する物件が、「ちゃんと貸せるか、売れるかどうかの見極め」は二の次でした。日本人投資家に、東南アジアの「ご臨終物件」(売れない、貸せない、損切り必至、買うとお金が減る物件)を売ってしまう業者も、未だに後を絶ちません。これから、東南アジアの不動産に投資する、あるいはお客様に不動産を販売するにあたって、他の何にも増して必要なスキルだと思うのが、

・「勝つ物件」と「負ける物件」を見極める能力

具体的には、

・地域の賃貸需要、購入需要を知り、物件がニーズにマッチしているかどうかを見極める能力

その能力を養うには、特に大都市であれば、ある程度の前提知識が必要です。例えば、

・東南アジア各都市の地理、産業構造、交通機関や商業施設の分布
・不動産価格を決める要因(沿線力、駅力、エリア力、物件力等)
・各地域における賃貸ニーズ、適正賃料水準
・デベロッパーや供給物件の特色
・国内外投資家の動向、投資ニーズ
・主な開発計画と実施可能性 等々…

第1回アカデミーのテーマは、東南アジアを代表する大都市「バンコク」。 私自ら、タイ語を学び、バンコク各地を歩いて市場調査し、お金と時間をかけて集めた情報を分かりやすく加工して、全6回(各回2時間)のセミナーでお届けいたします。 本講座は有料とさせていただきますが、このカリキュラムでしっかり学べば、「バンコク不動産通」になること請け合い。バンコクで不動産投資する上で、自信を持って物件選びをする選球眼が身につきます。あるいは、大事なお客様に「心からおススメできるバンコク物件」を選び、紹介することができるようになります。今回の「バンコク」を皮切りに、今後、東南アジア各主要都市を、優先順位の高い順に、取り組んでいく予定です。

私は、海外で勝てる日本の投資家や不動産業者をもっと増やしたいのです。しっかりした知識と投資センスを身につけて、物件オーナーをきちんと儲けさせる業者を大きく育てたい。そして、投資家に損させるような業者を淘汰したい。そのために必要な「情報」をつくる一人になりたい。

バンコク不動産アカデミー、熱い思いとともに、お届けいたします。

 

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クソ上司リスクの回避法

こんばんは、Manachanです。

東京五反田の我が事務所には、いろんな来客が来ます。私も日々、数々の人生相談を受けています。

弊社に来る方の多くは投資不動産の相談で来るわけですが、不動産購入自体が、ライフプランを左右する一大イベントなので、結局「人生相談」みたいになりますよね。その他、「会社員をやめたい相談」、「商売をはじめたい相談」、「これから就職・転職したい相談」など、雑多な相談が来ます。

今回のブログでは、「企業への就職・転職」をテーマに書いてみます。

 

私は25歳から44歳まで、19年間。サラリーマンをやりました。その19年間で6回も転職しました。ちょっと会社移りすぎかもしれませんが、「転職にあたっての会社選び」に関しては、それなりに、一家言持っている自負があります(我が人生の相当な時間を費やしましたのでねえ…)

サラリーマン、自営を問わず、働く者は、それぞれの現場を持ち、世の中に有益な何らかの仕事をする。怒られたり辛い思いをすることもあるけど、時には感謝もされる。そこに働き甲斐を見出していくものだと思います。

私、いま自営でとてもハッピーなので、サラリーマンに戻る気はありませんが、サラリーマンでも自己実現は十分可能だと思います。但しサラリーマンの場合、そこに「上司」という大きなファクターが必然的に絡んできます。

私は英米系の外資を渡り歩きましたが、そういう会社ほど、良くも悪くも、上司次第。「自己実現するための、最大のチャンスは上司」であり、同時に「最大のリスクも上司」になりがちです。

言い換えれば、運悪く「クソ上司」にあたってしまった場合、こいつが、サラリーマンで自己実現する最大のリスクになるわけです。

私は、「クソ上司」を、次のように定義しています。

・職務に最低限求められるスキルや知識がない。または、職務の目的自体を理解していない。
・部下の勤務評定や、スキルアップサポート等のスキルがなく、無関心。部下を人間として尊重する姿勢もない。
・職務遂行に対するモチベーションも低い。
・責任感や当事者意識も低く、自分のミスを部下のせいにしたりする。
・自分にない知恵を他から借りる気もなく、見当違いな作業指示ばかりする。

この5つのうち、3つ以上当てはまれば、間違いなくクソ上司と呼んで良いでしょう。

残念ながら、どんな組織でも、クソ上司の出現確率を、ゼロにはできません。特に、リストラ中で人員に余裕のない組織や、長年、人の流動がなく、「サル山のボス」みたいな権力関係ができてしまった部署によくありがちですが、一見、まともで優秀そうな組織のなかにもクソ上司はいる。もともと優秀な人でも、組織のなかで能力発揮の場を与えられなければ、気分が腐って、クソ上司になることもあります。

クソ上司は、さまざまな害悪を、組織にもたらします。彼らが長く上司をやればやるほど、優秀な人は去り、職務能力やモチベーションの低い社員だけが残る…

 

サラリーマン生活のなかで、運悪く、クソ上司にあたってしまった時、ちゃんと救済策や脱出策が用意されているかどうか?・・・会社員を長く続けたいのなら、その視点で会社選びをすべきだと思います。

例えば、私が6年半働いた会社では、「社内転職制度」(社内FA制度ともいう・・)がありました。どんなものかというと、

・社内で空きポジションがイントラネットで公募される
・自分のやりたい仕事があれば、まず、「直属の上司の承認を得ずに、応募できる」

 

もっとも、面接に進む前に、いまの所属部署の上司に、応募した旨を、ちゃんと説明しなければなりませんが、この制度が正しくとワークしていれば、「クソ上司のもとを離れて、かつ、他社に転職せずに済む」ことがあるのです。私自身も2004年に、この方法で、オーストラリアから中国に転籍した位なので、十分、恩恵にあずかっています。

これから就職・転職する会社で、長く働きたいのであれば、「御社の社風」とか「勤務地」、「株価や業界シェア」、「福利厚生」なんかよりも、「社内転職制度の有無」を、人事からちゃんとヒアリングした方が良い。

面接の際に、「御社に、社内転職制度がありますか?」と聞いてみて、人事部(または面接官)が、「弊社では20××年から制度を実施しています」、「これまで、××名の方が、この制度で移籍しました」等、具体的な数字をもって説明するようであれば、その会社はたぶん、働く価値のある会社だと私は思います。

 

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なぜ、そんなこともできないの?

こんばんは、Manachanです。妻と子供たちはすでに寝静まり、私ひとり、PCを広げています。10月4日が間もなく終わり、10月5日、私の47回目の誕生日を目前にしています。

今日の日記は、我が47年間の半生を悩まし続けてきた、「脳機能の偏り」について書きます。

 

私の脳って、普通じゃないと思います。良くも悪くも・・良い方からいうと、外国語とか数字とか、とにかく、覚えが早くて忘れない。計算やロジックが大得意…いまのグローバル経済+IT時代に、高く評価される能力を、生まれつき持っていることです。

たとえば、最近の私は、東南アジア各国語の学習をすすめていますが、「半年~1年サイクルで一言語づつ習得」、「日本人なのにタイ語とベトナム語の宿題を同時にやれる」というのは、誰に聞いても、普通の能力じゃないそうです。

語学学習中の、自分の脳の中身を表現すると、日本語、英語、中国語、韓国語、タイ語、ベトナム語の領域がきれいに分かれて、語彙も混同しない。しかも、中国語とベトナム語のように、お互い似通った言語を学ぶ場合、すでに知っている中国語の単語が、いま習っているベトナム語の単語ときれいにつながり、リレーショナル・データベースとして脳内メモリに格納される…みたいな感じ。だから、どんな外国語の学習も苦になりません。

あと、いまの私は不動産の売買仲介を生業にしていますが、特に投資不動産は数字の世界だから、私の大得意な分野。首都圏には、JR私鉄地下鉄あわせて1000を超える駅がありますが、それぞれの駅徒歩圏の賃料水準が、調べなくてもほぼ即答できます。

そんな便利な脳が、実生活のいろんな場面で「不便極まりない脳」になってしまうのですから、不思議なものです。

たとえば、私の脳は「空気を読む」ことがおそろしく不得手です。相手の意図を正確に読み取り、その期待値にあった行動をすることが、どうしてもできないのです。

「どうして、そんなこともできないの?」

「皆できて当たり前のことが、あなたはできないの?」

学校で、家庭で、職場で…そんな言葉を吐かれ続けた47年。言われるごとに、私は深く傷つきます。より正確にいえば、古傷がうずきます。

外国語の単語や数字を、いつまでも忘れない脳…だからこそ、遠い昔に言われた「傷つく一言」だって、いつまでも忘れられないのです。

 

今日だって、妻の一言にムッとしたんです。妻が6歳の息子に、宿題をやりなさいと指示している。私もその意図をくみ取って、助け舟をだそうとする。すると、妻が、

「人の話、ちゃんと聞いてよ!」

という・・・俺、いま一生懸命聞いてるよ。というか、俺としては、全身全霊を使うくらいちゃんと聞いて、理解して、父親としてやるべきことをやったと思ってたよ、それでも、妻の期待値と違うらしい。何がどう違うのか、自分でも分からない。そんな時、35年前、まだ子供だった頃に大人に言われた一言が脳裏に浮かんで、「思い出し怒り」をしてしまう…

「俺、すげー一生懸命聞いてるだろ!」

妻には分かって欲しい、俺が努力していることを。人の意図を理解したくても、できない。自分の意図も誤解される。その無念な気持ちを、くみ取って欲しいだけなんだ…それが本音なのですが、脳構造の違う妻には伝わりにくい。おまけに語気も荒いし、顔もムカついているので、夫婦喧嘩の種になるんです。

 

子供時代は辛かったなあ。今よりもっと、「空気読めない君」に対する偏見と無理解がひどかった時代。母のしつけのせいにされ、「あの親は、一体どんな教育してるんだ?」と、言われることも多かった。子供心に、自分の母親が悪者にされるのは辛かった。

社会人になっても、顧客のペースで動かなきゃならない職場は辛かった。というか全然、仕事にならなかった。19年間のサラリーマン生活、「IT+外国語能力」を武器に、キャリアを伸ばしてはきたけど、不得意な現場に回されたらとことんダメ。クビ1回、クビ寸前1回・・・だもんなあ。もうお腹一杯だよ!

今では気楽な一人社長稼業。自分の得意分野で勝負し、一緒に働く人も選べるようになりました。ようやく「自分らしい働き方」が見つかって嬉しいです。たぶん、これ以外の働き方はできないでしょう。

俺、もう47年も生きてます。男なんて80歳くらいまでしか生きないんだから、たぶん、これは一生治らんのでしょうね。あと30年ちょっと生きるとして、「どうして、そんなこともできないの?」を、これから何回聞くんだろうね。

 

最後に、うちの娘は、不登校気味の状態が続いています。私が毎朝、2時間目くらいに学校に連れていってなんとか小康状態ですが、たぶん娘も、学校で誰かに、「どうして、そんなこともできないの?」と言われて、傷ついているのかもしれない。

何かができないのは、努力が足りないとか、自分勝手だからとか、親のしつけがなってないとか、そういう理由ばかりではありません。特に長期間かけてもできない場合は、相当の理由があるのだろう。当の本人は相当のプレッシャーや無念を感じているかもしれないと、想像力を働かせてほしいです。

 

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フィリピン物件の損切り法

こんにちは、Manachanです。今日はフィリピン不動産ねたでいきますね。

日本人の不動産投資先として、いま東南アジアで一番盛り上がっている感のある国・フィリピン。マニラ首都圏だけでも、都心地区マカティ、新都心BGC(ボニファシオ・グローバル・シティ)、高級住宅街ロックウェル、アジア開銀の本部のあるオルティガス、カジノ開発ブームにわく湾岸地域など、いくつもの不動産投資適地を抱えています。その他、セブ島、ボラカイ島、パラワン島、タガイタイ高原など、リゾート系の投資物件も豊富で、当ブログの読者で、フィリピン物件を買っておられる方も、少なからずいらっしゃることでしょう。

とはいえ、フィリピン不動産、良いことばかりではありません。

☆ 期待したタイミング・価格でなかなか転売できない。

☆ 引き渡しを受けても、すぐに賃貸つかない。

☆ 分割払いにしていたら、フィリピンペソの為替が上がって負担が苦しくなった。

☆ 銀行融資が全然通らない。審査基準も全然納得できない。

☆ 内装の仕上がりがクオリティ低く、補修を依頼しても全然進まない。

☆ 登記に1年もかかると聞いてビックリ  等々…

 

投資家それぞれ、様々な悩みがあり、「こんな苦労する位なら、損切りしていいから、売ってしまいたい」と思う方も少なくありません。そんな皆様に、一つ、是非知っていただきたいフィリピンの法律があります。

 

Maceda(マセダ)法、別名「不動産の割賦購入者保護法」

 

概要は、このようなものだと、理解しています。

☆ フィリピン国内の住居用物件を、2年以上分割払いした者が購入をキャンセルした場合、

☆ これまで支払いした金額の50%(場合によってはそれ以上)が、デベロッパーから払い戻される。

☆ その他、支払い猶予期間、ペナルティ免除といった、購入者を保護する規定がある。

☆ デベロッパーと購入者が結んだ契約の内容にかかわらず、この法律の内容は強制的に適用される。

注)なお、商業物件等には適用されません。

 

この法律、投資家にとって極めて大事な内容が含まれているにもかかわらず、フィリピン物件を仲介する業者で、この法律をしっかり説明する会社は、私の知る限り多くありません。

また、法律の内容をしっかり解説するサイトがほとんどないので、先日、‘APHOC副会長たくちゃんと私が協力して、日本語訳しました。英語の原文と、日本語訳を併記しますね。

 

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REPUBLIC ACT NO. 6552

共和国法 第6552号

 

AN ACT TO PROVIDE  PROTECTION TO BUYER OF REAL ESTATE ON INSTALLMENT PAYMENTS

分割払いによる住宅購入者の保護について

 

Be it enacted by the Senate and House of Representatives of the Philippines in

Congress assembled:

この法律はフィリピン議会の上院および下院で可決されました。

 

SECTION 1. This Act shall be known as the “Realty Installment Buyer Protection Act.”

第1項、この法律の名称は「不動産の割賦購入者保護法」である。

 

SECTION 2. It is hereby declared a public policy to protect buyers of real estate on installment payments against onerous and oppressive conditions.

第2項、ここに、分割払いでの住宅購入者を「煩わしく」かつ「抑圧的」な条件から保護するための公共政策として宣言されています。

 

SECTION 3. In all transactions or contracts, involving the sale or financing of real estate on installment payments, including residential condominium apartments but excluding industrial lots, commercial buildings and sales to tenants under Republic Act Numbered Thirty-Eight hundred forty-four as amended by Republic Act Sixty-three hundred eighty-nine, where the buyer has paid at least two years of installments, the buyer is entitled to the following rights in case he defaults in the payment of succeeding installments:

第3項、不動産の割賦購入者への販売や資金調達に関する、すべての取引および契約において、購入者が少なくとも2年間の割賦を支払ったのちに支払い不能になった場合、購入者は以下の権利を有することとします。ただし、ここでいう「不動産」には住居用のコンドミニアムは含みますが、産業用の土地やテナントビルまた、共和国法6389号から改正された3844号に基づいたテナントへの売却は除外されます。

 

(a) To pay, without additional interest, the unpaid installments due within the total grace period for every one year of installment payments made; provided, That this right shall be exercised by the Buyer only once in every five years of the life of the contract and its extensions, if any.

(a)(通常の期限が過ぎても)猶予期間内に未払いの割賦金を支払った場合、(通常は利子がつくところ)追加的な利子負担を免除される権利が、契約期間内の5年間に1回、購入者に認められる。

 

(b) If the contract is cancelled, the seller shall refund to the buyer the cash surrender value of the payments on the property equivalent to fifty percent of the total payments made and, after five years of installments, an additional five per cent every year but not to exceed ninety per cent of the total payments made; provided, that the actual cancellation or the demand for rescission of the contract by a notarial act and upon full payment of the cash surrender value to the buyer.

(b)契約が解除された場合、売り手は購入者に対して、その物件に対するすべての支払いの半額と等しい金額を返金しなければならない。分割払いが5年を経過した後は、全体の90%を超えない範囲で毎年5%が追加される。ただし、上記の手続きに先立ち、公証手続きを伴う「実際の解約」や「契約解除の請求」および、購入者への解約返戻金の全額支払い(?)が必要

 

Down payments, deposits or options on the contract shall be included in the computation of the total number of installment payments made.

解約返戻金の計算のもととなる分割払いの総額には、頭金や保証金、その他のオプションに要した金額も含めなければならない。

 

SECTION 4. In case where less than two years of installments were paid the seller shall give the buyers a grace period of not less than sixty days from the date the installment become due. If the buyer fails to pay the installments due at the expiration of the grace period, the seller may cancel the contract after thirty days from receipt by the buyer of the notice of cancellation or the demand for rescission of the contract by a notarial act.

第4項、分割払いが2年未満の場合、売り手は購入者に対して支払いの期日から60日間以上の猶予期間を与えなければならない。もし、購入者がこの猶予期間内での支払いに失敗した場合、購入者から解約通知受領もしくは公証手続きを伴う契約解除の請求から30日間を経過した後に、売り手から契約解除することができる。

 

SECTION 5. Under Section 3 and 4, the buyer shall have the right to sell his rights or assign the same to another person or to reinstate the contract by updating the account during the grace period and before actual cancellation of the contract. The deed of sale or assignment shall be done by notarial act.

第5項、上記第3項および第4項に基づいて、猶予期間中(正式な契約解除の前)であれば、購入者は自分の権利を売却したり、他人に同じ権利を譲ったり、アカウントを更新することで権利復帰する権利を有する。その際、売却もしくは譲渡については、公証手続きを行う必要がある。

 

SECTION 6. The buyer shall have the right to pay in advance any installments or the full unpaid balance of the purchase price any time without interest and to have such full payment of the purchase price annotated in the certificate of title covering the property.

第6項、購入者は割賦の全額や未払いの残高、および登記簿に記載された金額の全てを、いつでも利息なしで前払いする権利を有します。

 

SECTION 7. Any stipulation in any contract hereafter entered into contrary to the provisions of Sections 3, 4, 5 and 6, shall be null and void.

第7項、いかなる契約上の規定も、上記第3項,第4項,第5項,第6項の規定に反して締結された場合は無効となる。

 

SECTION 8. If any provisions of this Act is held invalid or unconstitutional no other provision shall be affected thereby.

第8項、この法律の条項が無効または違憲とされた場合であっても、他の規定は、それによって影響を受けない。

 

SECTION 9. This Act shall take effect upon its approval. Approved August 26, 1972.

第9項、この法律は、1972年に承認されました。この承認に基づき、施行される。

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いかがでしょう?かなり使える法律だと思いませんか?

なお、APHOC会員でフィリピン不動産の購入をキャンセルした事例でいうと、

 

○DMCI社…既支払額の半額から、さらに「マーケティング費用、ペナルティ等」をひかれて、既支払額の35%ほどの返金額となる。

○Century社…ぺナルティ等は減額されず、そのまま「既支払額の50%」が返金されるが、6回の分割、先日付小切手での返金となる。

 

なお、デベロッパー、仲介会社によっては、Maceda法に基づく割賦金払い戻しを極端に嫌がる会社もあるようです。この件でご相談がある場合は、APHOC事務局にご相談くださいね。お問い合わせはこちら

 

タイで同じことやりたい場合、こちらも参考までに・・・

タイの不動産デベから返金を勝ち取る方法

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