おはようございます。Manachanです。
早速ですが、成田空港第三ターミナル(T3)を利用される方に、朗報です。
T3エレベーターでカートが使えるようになりました!!
先週土曜日(6/20)の夜、成田T3を利用した時に撮った写真がこれです。車椅子やベビーカー優先と書いてありますが、カートも乗せることができます。
日本の国際空港でエレベーターにカートを乗せるのは当たり前のことですが、成田T3に関してはその「常識」が通じませんでした。少なくとも先月の段階では、折角エレベーターがあるのに使用禁止と表示されていました。私は成田で家族旅行の大荷物を持って階段の垂直移動を2回も強いられ、激怒しました。
ブログ記事:成田第三ターミナル地獄の家族旅行(2015/5/5)
ちなみに、T3内で「カート禁止の不思議なエレベーター」があった場所は下記の通りです。
上記ブログに書いた通り、まず私は、成田空港株式会社の苦情受付センターに電話しました。
私「2時間ほど前、大荷物を持って子供連れで第三ターミナルについたんですが、建物を出るまで1F→2F、2F→1Fと、二度も垂直移動を強いられるのに、エレベーターもエスカレーターもカートが使えないと書いてありました。どうしてそうなってるんですか?」
職員「そうなんですか。認識していませんでした。上司に伝えます」
私「日本全国や海外の空港、たくさん使ってますけど、ここまで使い勝手の悪い施設は見たことありません。成田では第一も第二も、ちゃんとエレベーターでもエスカレーターでもカートを乗せられるのに、第三でそうなってないのは何か理由があるのですか?」
職員「理由までは分かりかねますが…とにかく了解しました。改善に向けて上司に伝えます」
しかし結論からすれば、このルートでの私の苦情は、取り合ってもらえませんでした。気のない返事が来るばかりで、物事が全然前に進まない。そこで私は、
政治家ルートで、陳情を試みました
結論からいうと、成田エレベーター問題の改善に尽力していただいたのは、この方でした。
私は馳代議士と直接の面識はありませんでしたが、北陸地方の友人を通じて動いていただきました。実はプロレス好きなので昔から名前は存じ上げています。
その後、馳代議士の公設秘書とやりとりしつつ・・・この人なら動いてくれるんじゃないかと思ったのは、このブログ記事を読んでからです。
馳代議士は2020年東京五輪に向けて、交通機関をはじめ関連施設を世界中の誰にも使いやすいユニバーサルデザインにするよう、ご尽力しておられる。その文脈でいえば、成田空港の第三ターミナルのエレベーターがカート使用禁止なんて、そもそも「ありえない」話。
そこで私は公設秘書を通じて、このような意見書を出しました。
・成田空港第三ターミナルは、LCC(低コストエアライン)という、アジアやヨーロッパ、北米でメジャーになりつつある航空サービスの、首都圏におけるハブの役割を果たしています。
・当然、2020年東京五輪には、世界中の人々が第三ターミナル経由で来日します。海外からの渡航だから、当然、大量の預け荷物を伴うはず。
・その際、エレベーターにカート乗せられないと聞いたら、彼らどう思うでしょう?日本の玄関口でこれやられたら、折角の「おもてなしの国」が台無しではないですか?
・LCCに力を入れている、マレーシアやシンガポールで、こんな空港設計をしたら、担当者は間違いなくクビです。それくらい、重大なことだと私は思います。
・日本のために、本件の解決にご尽力いただきたく、一国民としてお願い申し上げます。<
私の意見に納得していただいた馳代議士、その後のアクションは早かった。
5月15日
「国土交通省内にある政府控え室に今回の陳情案件を連絡した」
6月11日
「成田空港第三ターミナルのエレベーターで、カートを利用できるように運用改善された」。具体的には、4つのエレベーターのうち、
①1階から2階に移動するパターン、
②2階から第2ターミナルに移動するパターン、
上記の2通りのエレベーター利用の際に、カートの利用が出来るように運用改善されたようです。
エレベーターの定員が15名らしく、国土交通省の調査によると、カートの利用をみとめても問題ないとの判断となったようです。
なんと、わずか1ヶ月のスピード解決!さすが与党議員だけのことはあると思いました。
そして何より、日本の一国民、一有権者として、国益のために、議員さんに動いてもらうことの大事さを知りました。実際、一国民の声がこのようなかたちで物事の改善につながるのであれば、この国は捨てたもんじゃない。
日本という、自由で裕福な国に生まれて、選挙権を得られるのは大変幸運なことなのに、それを生かさず政治に失望したり無気力無関心になるのは、カッコ悪い。政治家に直接働きかけて日本のために良い仕事をしていただく方が、ずっと賢くアクティブな政治の使い方だと私は思い
ます。
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