妻と関係修復できた理由

こんばんはManachanです。今回は恥ずかしながら家庭生活ねたで…

夫婦って難しい。お互いに愛し合って結ばれたはずなのに、子供が生まれて忙しくなると、時間はなくなるストレスもたまる、お互いに対する思いやりもなくなり、不満も募る。「こんなはずじゃなかったのに…」、いわゆるマリッジブルーに陥るカップルはとても多い。

私も、妻との関係でずっと苦労してきました。2年前、いや去年でさえ、「離婚」の二文字が頭をよぎり、夫婦喧嘩のタイミングで妻の口からその言葉が何度か出てきたものです(私は言わなかったけど…男が離婚を口にしたら本当に終わりだと思うから)。

でも、妻も私も、不満を抱きながらも、お互い希望を捨てず、とにかく努力した。試行錯誤の末、ようやく効果が出てきたのが、今年1月。今では私も妻も、お互いが夫婦関係に「満足」と言える状態に達することができました。夫婦共通の夢を持ち、未来を語れるようになりました。

この経験を、皆様と共有することは有益だと考え、ブログで紹介することにしました。私たちは一体どのようにして、破綻寸前だった関係を修復することができたのか?

Step-1:お互いの脳構造を科学的に知る

我が家は国際結婚ファミリー。私が日本人で妻が中華系オーストラリア人、母語は私は日本語で妻は英語、なのに夫婦間は中国語で話しているという、誰の目にも分かりやすい「文化の違い」があります。

でも、夫婦間のコミュニケーションがうまくいかないのは、そういう「目に見える違い」を超えたところにあるのではないか?何年も夫婦喧嘩を続けた結果、そう思うようになりました。

そこで、精神内科に行って医師の診断を受けたところ、「私がアスペルガー症候群(高機能自閉症)」で「妻はノーマル」という、脳構造のレベルで根本的な「文化の違い」があることが分かりました(日記:旦那はロボット)。

それ以来、妻はアスペルガー関係の本をたくさん買ってきて、私の行動・言動パターンを理解しようと試みました。「うちの旦那は、どうしてこういうことが分からないの?当たり前のことがなぜできないの?」と不可解に感じていたことの多くが、本を読んだおかげで「なるほど、そうだったのか!」と、納得できるようになったのです。

Step-2:夫婦の共同作業をやめ、お互いの得意分野を活かした分業にする

私がアスペルガー症候群の診断を受けた時、医師に指摘されたこと…「子供ができて、夫婦の共同作業が増えた結果、妻が要求・期待するタスクがどうしてもできず(意図さえ分からず)、不適応を起こした可能性があります」。確かに、これこそが夫婦不和の主な原因だったのだと、妻も私も納得しました。

アスペルガーの人間は、数学や外国語や記憶力などの分野で超人的な能力を発揮することがある反面、相手の意図を汲んで適切に行動することが絶望的なまでに苦手。もう、何百回言ってもできないし分からないのだから、夫婦協同作業を諦め、妻のやることは妻一人で、旦那のやることは旦那一人で…という分業体制に変えました。

例えば、妻が「料理」で私が「テーブルセット」、妻が「洗濯・物干し」で私が「畳む・しまう」、妻が「息子ポニーの幼稚園付き添い」で私が「娘ソフィアの小学校付き添い」…等々。我が家の場合、このモデルがうまくいくのです。私も、妻に細かいこと言われず、自分の担当作業を活き活きとこなせるようになったのです。

Step-3:ストレスを減らす訓練をする

夫婦がお互いを思い遣るために、大敵なのは「ストレス」。ストレスフルな家庭生活は身体に悪いし、夫婦や親子関係に悪影響を及ぼします。

妻と私は、今年1月18日から3月8日まで、毎週日曜日、Stress Reduction Training(ヨガやマインドフル瞑想を多様したストレス軽減トレーニング)に8週間欠かさず通いました。家でも時間を見つけて瞑想したり、呼吸法やヨガをやり続けました。

瞑想が有益なのは、「自分がいま、この瞬間を生きている」ということがリアルに実感できることです。でも実際にやってみると、いろんな想念が頭をよぎり、なかなか集中できません。それを含めて、自分自身を冷静に見つめなおすことで、妻に対してこれまで抱いてきた「小うるさい」「面倒臭い」「許せない」みたいな感情が、静かに消えていきました。その副産物として、ストレスが次第に減っていったのです。

Step-4:夫婦共通の目標に向かってコミットする

いま振り返ると、8週間のトレーニングを夫婦二人で「やり切った」経験、お互いのコミットメントが、夫婦関係の修復をもたらしたのだと思います。

トレーニングが始まった1月から2月初旬にかけては、夫婦間がまだぎくしゃくしていて、東陽町から表参道までの地下鉄移動中、会話もあまりしませんでした。それが徐々に、回数を重ねるごとに、普通に楽しく話せるようになってきたのです。

日曜日という、ゆっくり休みたい時に、あえてトレーニングに行く。子供の世話は私の母や妹に任せて、子供抜きで夫婦二人の時間をつくって、一緒に何かをする。そうすることで、夫婦間にチームワークというか、一体感がでてきたのです。

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夫婦関係の酸いも甘いも体験して、感じたこと

夫婦円満という状態は、他の何者にも代えがたい、尊い、まさに一生の財産だと…

私、つい2か月前までは、老夫婦になっても仲睦まじくショッピングしている円満な姿は、我が家では実現不可能だろうと思っていました。でも今は違う、ハッキリと、そういう将来が見えます。

20年後の私たちの姿

もっとも、我が家の経験が、他の夫婦問題にそのままのかたちで使えるわけではないでしょう。我が家は「アスペルガー夫とノーマル妻」という脳構造の問題にフォーカスしましたが、他の夫婦にはまた別の問
題があるはずです。

とはいえ、夫婦不和の根本原因を考え抜き、必要に応じて専門家の助けを得ながら、課題に対して夫婦一緒に対処する、関係修復にお互いコミットする…これは、どの夫婦問題の対処にも共通する点だと思います。

一度しかない人生、できれば、家庭円満でいきたいものですね。

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