2015年 2月 の投稿一覧

外国人納税代行

こんばんは、Manachanです。

先ほど、東京の京橋税務署(グランシャトーがある京橋じゃなくて…)で、台湾人顧客の確定申告を済ませてきました。

昨年6月末、台湾人のお客さんが東銀座の中古ワンルームマンション買った際、私の会社で売買仲介をやりました。その流れで、賃貸管理と納税代行業務を私が引き受けています。これらの業務は、日本語が不自由な大多数の外国人バイヤーが、100%間違いなく必要とするものです。

・賃貸管理業務:日本での入居者募集、退去時リフォームの実施、賃貸借契約の締結・更新、入出金管理、管理組合とのやり取り…全てが日本語能力を必要とします。外国人オーナーは通常、歯が立ちません。

・納税代行業務:不動産取得税や、固定資産税・都市計画税の納付通知は、日本語で書かれている上に、日本国内の銀行や郵便局などで納付しなければなりません。外国に住んでいては手も足もでず、日本に居る誰かに納税代行を依頼せざるを得ません。

伝え聞くところによると、日本で物件買っても固定資産税等を長期間滞納する外国人バイヤーが少なくないようです。間に入る仲介業者が、ちゃんと指導してないのでしょうね。外国住まいなら税金払わずバックれることも十分可能でしょうが、滞納やりすぎると物件差し押さえになるケースもあるそうです。財産を守りたければちゃんとした日本人に納税代行頼むべきですね。

それに外国人バイヤーの場合、納税代行を頼む大きなメリットがあります。それは、

・外国人非居住者の場合、源泉所得税として家賃の20.42%を税務署に納付しなければならない(国税庁タックスアンサー#2885参照)。

・納付した源泉税を、確定申告で取り返すことは可能。

前述の台湾人顧客の場合、昨年度、源泉所得税として6万8千円ほどを、入居者(法人)が税務署に納付しました。それを私が京橋税務署で確定申告して、払った税金を全額取り戻すことに成功しました。どのようにするかというと、

Step 1 : 自分が、台湾人顧客の納税管理人になる届出をする(書式)。

Step 2 : 毎年12月か1月に、源泉税支払調書を入居者から取得する。

Step 3 : その支払調書を使って、納税地の税務署で確定申告する。

【源泉税支払調書の例】

なお、非居住者の確定申告の場合、現時点ではe-taxによる電子申告はできず、納税地の税務署に書面で提出することになります。具体的な手順は次の通り、

Step 3-1 : 不動産取得の収支内訳表を作成する(e-taxの作成コーナーでつくれる)

Step 3-2 : 税務署に行って、「申告書B」に収支内訳表を転記し、支払った源泉税を記入して完成させ、窓口に提出。

それだけやれば全て完了です。毎年、自分の不動産物件を確定申告している方なら、簡単にできる作業です。私も今回、レシート類の取りまとめ、収支内訳表作成、税務署で申告B作成…全部で3時間もかかりませんでした。もっと慣れてくれば1~2時間で一丁あがりでしょう。

シンプルな作業ですが、外国人客にとってはかけがえのない大事な仕事

しかも、現時点ではライバルの非常に少ないニッチな仕事です。確定申告作業は日本人ならできる人が多いでしょう。でも、台湾人顧客とのコミュニケーションには中国語が必要なので、日中バイリンガルでないと、この仕事はできません。また、日本人のほか中国人スタッフを抱えているような大手企業であっても、納税代行みたいな小さな仕事をやるほど小回りがききません。

中華系バイヤーが増える一方の日本の不動産市場において、彼らを相手とする納税代行の仕事は今後、間違いなく伸びるでしょう。私、ライバル不在のまま、この仕事を増やしていけそうだと思っています。

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起業家型と実務型

おはようございます。Manachanです。今回は「経営論」ねたでいきますね。

私は2013年12月に、都内にオフィスを構えて自分の商売(不動産ビジネス)をはじめました。業種を問わず、こういう仕事で食っていくには、

- 起業家スキル (将来時点の収益のために、リスクを取って何かを始めるスキル)
- 実務スキル (目の前の仕事を適切に処理するスキル)


この二つの能力を兼ね備えていないと、自分の商売を軌道に乗せるのは難しいと思います。なぜなら、

-サラリーマンなら、起業家スキルが乏しくても、実務スキルがあれば何とかなってしまうし、何より、毎月給料が入ることが約束されている。一方、会社経営者になると、特に立ち上げ当初は相当期間の収入ゼロ&赤字を覚悟しなければならないし、「いますぐおカネにならなくても、近い将来、おカネになるであろう」ことを、たくさん仕掛けていかねばならない。したがって起業家スキルは不可欠。

-とはいえ、会社を立ち上げた当初は、自分ひとりで仕事をこなさなきゃならないので、実務能力も絶対に必要。人を雇うにせよ、自分が実務分かってないと指示もできない。

で、自分の身の周りを見渡すと、起業した者のなかで、「どちらかといえば起業家スキルに寄った人間」と、「実務スキルに寄った人間」がいることに気づきます。

若くして起業した人は、「起業家スキル70:実務スキル30」という感じの人が多い。ロマンティストで、やる気とガッツ、ハングリー精神に富んでいるが、実務面では、経験豊富なスタッフのサポートが必要…というタイプ。

一方で、士業の人とか、サラリーマンを長年やった後に独立した人ほど、「起業家スキル30:実務スキル70」という塩梅の人が多い。仕事はできるし、知識も豊富で、精確。反面、目の前の、すぐおカネになる仕事にフォーカスし過ぎる傾向が強い。

どちらのスキルも「50:50」という、起業家的にバランスのとれた人は、なかなかいないものですね。いずれにせよ、自分のスキルセットを理解した上で、社員を雇うなり、適切なビジネスパートナーとアライアンスを組むことが肝要だと思います。

私自身は、起業家のなかでいえば、どちらかといえば「実務」に寄ったタイプだと思います。サラリーマン稼業を19年もやってきた人間ですので…

ですが、サラリーマン時代はITエンジニア。今は全く違う「不動産」という業種で独立したため、不動産実務には弱い面がある。そこは、経験豊富な宅建主任者の方に補完していただいています。

また、不動産という仕事の性質上、「税務」や「法務」と不可分に絡んできます。その分野の仕事は、専門家でないとできません。当然にして、司法書士、行政書士、税理士の方々と業務提携することになります。

そういう「士業」の方々は、経営者とはいえ「実務型タイプ」が多いんですよね。中には「太陽光発電」とか「外国人相手のビジネス」などに参入する、起業家精神豊富な方々もいますが、どちらかといえば少数派。多くの場合、専門家として、きっちり仕事をしていただくことを期待することになります。

他方、私は「国をまたぐ不動産ビジネス」を志向しております。具体的には「インバウンド」(外国人が日本不動産を買う)と「アウトバウンド」(日本人が外国不動産を買う)、どちらもやっています。

いずれも、日本においては新しいビジネス領域。実際にやることは「新市場開拓」であり、いつ、どんなかたちでおカネになるのか不確定な状態でスタートしますので、こちらでは「起業家タイプ」の方々とお付き合いすることになります。彼らは多くの場合、「ビッグマネー」を夢見るロマンチストですで、士業タイプの方々とは全く性質が違います。

いろんなタイプの起業家や経営者と付き合う上で、私は次のアプローチが使えると思っています。

・起業家タイプの方と仕事する場合は、「ビッグマネーの夢」を共有しつつ、彼らが「スキームづくり」、自分が「実務」を担当する。

・実務タイプの方と仕事する場合は、「コンスタントに、おカネになる仕事」を与えつつ、自分が「スキーム」づくり、彼らが「実務」を担当する。

このアプローチで事業に成功した暁には、経営学の客員教授とかやってみてもいいかもしれない。

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