海外ノマド、海外ローカル

こんばんは、Manachanです。

最近、「海外ノマド」という言葉が出てきたようですね。IT・モバイルを駆使して、固定のオフィスと従業員を持たず、PC1台で海外を舞台に時間と場所にとらわれないワークスタイルを実践する…といった内容です。

海外ノマド倶楽部」というFacebookグループもできて、メルマガも発行されています。私も購読していますが、なかなか面白いです。

現在は、世界中どこでもWiFiが普及し、PCもスマホも安く入手でき、格安航空会社も普及し、以前とは比較にならない程、所謂「ノマド」なワークスタイルが安価で気楽にできるようになったと思います。

もっとも、「ノマド」への敷居が低くて参入が自由である分、この世界で成功している人はごく一握りなんでしょうけどね…

私は、ある意味、「早く生まれすぎた海外ノマド」みたいなもんかもしれません。

日本で生まれ育ち、西暦2000年にオーストラリアに移住。それ以来、中国、米国、インド、台湾などで長年過ごしました。生活と仕事のなかで英語と中国語を覚え、オーストラリアの永住権を取り、不動産もいろんな国で買っています。現在は日本に戻っていますが、「日本以外の国でいつでも暮らせる」状態を実現してから、すでに14年を経過しています。

また、会社員を卒業して自営業者になりましたので、今では働く時間は自由です。働く場所も、都内にオフィスこそ構えていますが、世界中いろんな国に出張して、現地でPCとモバイル機器使って仕事しています。

働く場所と時間が自由で、行動範囲がグローバルに広がっている…という意味では、客観的には「海外ノマド」に近い状態を実現していると思います。

ですが意識の上でいうと、自分を「海外ノマド」だとはあまり思ってないんですよ。むしろ、自分は「海外ローカル」ではないかと…。

ローカル(Local)とは、地元民、生活者、定住者…という意味になります。たとえば、私は東京の東陽町にかれこれ7年以上住み続け、この地で納税して医者にかかり子供を学校に通わせ、泥臭い日常生活を送っています。この状態は、ノマドではなく、ローカル。

でもって、私が例えば、以前5年住んだオーストラリア・シドニーに戻ったとします。そこでやることは、自分の保有物件に住み、健康保険証(メディケア)を取って、車を買って子供を学校送り迎えをする、子供が風邪ひいたらホームドクターに連れていく…

結局のところ、物理的な場所が変わり、生活言語が英語に変わるだけで、ライフスタイルはほぼ一緒なわけですね。シドニーに行けば、その地の「ローカル」になり、(以前2年住んだ)中国・大連に行けば、そこのローカルになるだけの話。使う言葉が中国語に変わるだけで、あとはほぼ一緒。

もっとも、シドニーや大連に移住したての頃は、見るもの聞くもの、すべてが新鮮に感じられましたよ。ですが、移住後5年10年を経過し、見聞する物事がすっかり「日常茶飯事」になった今、海外に身を置く新鮮味は失われてしまい、別に、地球上どこに居ても、結局は「その地の暮らし」があるだけで、その点は東京で暮らすのと一緒じゃん!みたいな感覚になってしまうのです。

日常生活を真っ先にイメージしてしまう分、海外暮らしとか、海外でノマド…みたいなことに心ときめかなくなったし、人様にそれをすすめる気もなくなって久しい。たぶん、海外生活を長くやりすぎたんですね。

あと言うと、私は独り身ではなく、妻と小さい子供2人いる家庭の人間であり、いろいろと制約も多い、やりたい時に自分のやりたいことができるわけではない…という事情もあります。この家族で暮らす限り、制約多いのは世界中どこにいても同じ。

ただ、長い人生を考えると、「自分の暮らせる国が複数ある」という状態は大きな財産だと思ってるし、それぞれ社会経済状態の違う国で、多様な資産形成をはかっていけるのも大きい。

また、海外経験の少ない人に、「自分の暮らせる国が複数ある」状態をつくるサポートをするという意味で、海外ノマドの動きは応援しています。

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コメント

  1. リサ 〜ニート城を買う〜 より:

    1. こんにちは!リサです!
    面白そうなことを探していたらここに行き着きました。ブログの続きが気になりました。これからも更新を楽しみにしています。あんまり変わったことは書いていないけど、ニートがどんなことを考えているのかが私のブログから垣間見れれば幸いです。
    http://ameblo.jp/301517079/

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