日本の空室が気になる中華圏投資家

こんにちは、Manachanです。

私、今でこそ不動産専業で気楽な一人会社やってますが、昨年2月までサラリーマンでした。宮仕えの傍ら、副業で中国人向けの日本不動産紹介の仕事をしていました。今のところ、あんまりオカネにはなってませんけど、この仕事のキャリア自体は4年を超えます。

特に中国大陸人の場合、日本で不動産買えばついでにビザも…という話になるので、私が投資経営ビザをサポートしてあげて、晴れて来日、一家で移住された方もいます。こんな話をすると、「日本の土地建物を外国人に売り渡す○○○!」みたいな言われ方をされることもありますが、

私が投資経営ビザに関わった中国人は皆、日本で真面目に商売をしており、納税の義務も果たして新規雇用もつくり、微力ながらも日本経済の活性化に貢献しています。私、胸を張って、「日本のためになる人材を連れて来てるんだ!」って言い切れますよ。

ところで、外国人個人投資家向けの日本不動産紹介の仕事は、はっきり言って、歩留り悪い。仕事のやり方が良くないのかもしれませんが、私の受けた問い合わせの95%以上は、途中で雲散霧消します。

しかも日本人の感覚からすれば、信じがたい程、些細なことで客の気が変わったり、突然連絡取れなくなったりします。

私、今のところ、この仕事では誰も雇っておらず、自分の自由時間と中国語能力だけを使ってやってるから実害少ないけど、誰かを雇って給料払ってたら最後、それこそ、金食い虫。まじでやってられないと思いますよ。

実際、中国人需要を取ろうとした日本の不動産屋のほとんどが、この商売から撤退してますよね。最初はとことん身軽に、金を使わずにやるのがベストだと思います。

ところで、最近、私がやり取りしている潜在客の間で、「日本の空室問題」が話題になっているようです。

今月中旬…私がずっとやり取りしてきて、東京のマンションを買う気満々になっていた台湾人投資家が突然、「東京の空室問題がひどくて、家賃上げられないっていうニュース見たから、当面買わない!」と言い出しました。

そのわずか2~3日後、別件でやり取りしてきた香港人が、全く同じことを言い出してきました。

おそらく、中華圏で影響力のある投資家か評論家が、最近、日本の空室問題に関してコメントしたのでしょうね。

私は、このように答えました。


「日本の空室率が、年々上がっているのは事実です。また、日本人の所得環境が改善しているとはいえないので、家賃の値上げは難しいです。しかし、だからといって、あなたの買った東京物件が同じように空室問題に悩まされるのかというと、そうでもありません。」

「空室率というのは、あくまで平均値の話です。いま、日本の不動産オーナーのなかで、真面目に賃貸経営していない人が、少なくとも半分以上います。彼らは今後、空室問題に悩む側になるでしょう。一方で、賃貸経営頑張って、セミナーにも参加するような熱心な大家さんであれば、東京都内なら間違いなく、90%以上の入居率をマークしているはずです。」

「私は、賃貸経営サボっている大多数の大家さんに比べて、間違いなく不動産に関して多くを学んでいるし、立地や物件を見る目も確かだと自負しています。つまり平均値以上は、軽くマークできる。世間の空室率はどうあれ、東京都内でちゃんと物件を選んで、適切に管理すれば、空室率10%以下で稼働させる自信があります!」

…こんな感じで、時間はかかるでしょうが、我らの隣人、かつ(おカネのある♪)良いお客様である中華圏投資家に対して、日本の不動産事情を、正しく伝えていきたいと思います。

逆にいえば、彼らが空室率を気にすること自体は、不動産投資のスタンスとして、健全な証拠だと思います。

中国人不動産投資家は、アメリカでもカナダでも、オーストラリアでも英国でも、東南アジアでも、どこへでも大量進出して、賃貸利回りなど全く考えない値上がり狙いの投資(投機?)を繰り返した結果、現地の不動産相場を吊り上げた張本人、というイメージがあります。

同じ中華圏内の話ではありますが、香港やマカオ、シンガポールの不動産も、大陸人投資家マネーで大いに高騰しました。

その彼らが、これから東京を中心に、日本不動産に参入してくることでしょう。

各先進国に比べて、まだ割安感のある物件価格、6年後に控えた東京オリンピック、中国主要都市から3時間で行ける近距離、ビザ要件の緩和…ネタは揃っています。

彼らが日本で、投資家としてどんな動きをするのか?億ションを転売しまくるような投機的な動きをするのならば、(業者としては有り難いけど…)一日本国民としては、あまり歓迎はできません。

逆に、空室率を気にするような、真っ当な賃貸経営のスタンスをもって参入してくるのであれば、私は大歓迎したいと思います。

中華圏のなかで、香港人、台湾人は特に、不動産投資のプロ、セミプロ揃いです。グローバルな視点も持っています。

彼らが日本を舞台に、日本トップの不動産投資家・賃貸経営者と切磋琢磨する時代が来るのであれば、それはいかにも楽しくエキサイティングですね♪

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コメント

  1. 賃料削減コンサルタント藤木 より:

    1. 失礼致します^^
    記事読ませて頂きました(^^ゞブログって個性が出て読むのが楽しいですよね☆色々な方のブログを読むのが趣味なのでまた遊びに伺わせて頂きます彡☆♪では失礼しますm(_ _)m
    http://ameblo.jp/actpro-fujiki/

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