バックパッカー魂

おはようございます。Manachan@ケアンズです。

私、1年のうち、2~3ヶ月位は海外に出ている状態です。海外滞在中は、同行者がいれば三ツ星以上のホテルに泊まりますが、自分ひとりなら、ほぼ毎回、安いホテルやゲストハウスに泊まります。

安い、といっても、各都市の物価が違うので値段は様々ですが、東南アジアの都市では目安として1泊3000円まで、カンボジアあたりだと1000円以下のゲストハウスに平気で泊まります。7月下旬の出張でも、自分ひとりで泊まった部屋の価格はこんな感じ。


マニラ(フィリピン)     1485ペソ (約3400円)
ホーチミン(ベトナム)   25.22USドル (約2600円)
ジョホールバル(マレーシア) 75リンギット (約2350円)

(注)シンガポールや香港、ミャンマーのヤンゴンだと、こんな値段で泊まるのは難しいです。

こういう価格帯の部屋だと、室内施設はシングルベッドにテレビ、エアコンに洗面所位のシンプルなものですが、私としては個室のプライバシーがあってWiFiがつながればそれで十分満足です。どうせ野郎一人で寝るだけなんだし…

あと、ホテルのカウンターも現地語しか通じないことが多いですけど、そういうのは、学生時代のバックパッカー経験で鍛えられているので、十分対応可能。

そもそも、自分の個室に泊まれること自体、バックパッカー時代に比べれば大出世の感があります。当時は、本当に金がなくて、その割に長旅が好きで、

「予算16万円、航空券代込みで、インドとタイを6週間回る」

みたいな貧乏旅をしていたものです。インドまでの往復航空券代で予算の半分以上は飛びますから、「インド国内の滞在費は1か月3万円まで」みたいな厳しい制約がありました。

ま月1万円以下で暮らす国民が多かった当時のインド。ドミトリー(多人数の相部屋)の安宿に泊まって、地元の人と同じ交通機関さえ使っていれば、3万円で北部から南部まで旅することは十分可能でしたが、

そんな私にとって、悩ましかったのが、「観光地の外国人料金制度」!

当時、「第三世界」と呼ばれた発展途上国では、外貨獲得手段として、著名観光地では割高な外国人料金を課すことが多かった。当然、自国民はそんな金払えないから、「二重価格」になる。

貧乏旅行中の私にとって、これが実に悩ましい…せっかく来たのだから、中国北京の紫禁城、西安の兵馬俑、インドのタージマハルみたいな世界的観光地には是非入場してみたい。しかし、外国人料金を払ったら、1日か2日分の滞在費が一気に飛んでしまう。どうしよう?

そこで考えるのが、

自国民のフリして入場し、外国人料金を回避する

という方法。当時19歳だった私は、ほとんどの外国語ができなかったので、係員に声をかけられたらアウト、外国人だと一発でバレて、割高な外国人料金を払う羽目になるわけですが、ま、アジアの国なら顔も一緒だし、ドサクサに紛れて入ればいいだろうと考え、毎回、果敢にトライ。

その結果、

初めて訪れた中国では、3勝2敗 (つまり、5回中3回は、地元料金で入場できた!)

当時、全く中国語できないにも関わらず、勝率6割(?)GETできた要因を分析してみると、

・身に着ける衣類を、すべて中国の国内で調達していた。
・散髪も中国でやっていた。

ここまでやれば、私のルックスも「人民」になるので、安上がりに旅できるわけですな。

中国で、すっかり味をしめた私は、東アジア、東南アジア諸国を旅する際は、「衣類現地調達 + 現地散髪」で地元民に化けることを心掛けました。実際、北はシベリアから南はインドネシア、西はミャンマーあたりまでなら、それで十分通用したし、観光地における「地元料金率」はほぼ百発百中。

今でもカンボジアやラオスあたりを訪問して、地元民しかいないバスターミナルとか行って、「大丈夫!こいつらのルックスなら、俺なら2日間、日焼けすれば楽勝で地元民になれるぜ…」とつぶやいたりします。

しかし、さすがに「インド」では、通用しませんでした。

インド南部マイソールを訪問中、最大の観光名所・マハラジャ宮殿に入ってみたくなった。料金表をみると、

インド人 2ルピー
外国人 2USドルまたは100ルピー

価格差なんと50倍!法外な出費を回避すべく、私はインド人の列に並び、インド人だと言い張って入場しようとしました。大丈夫、インドは広い。アッサムやミゾラムあたり、北東部にいけば、俺みたいな顔したインド人も大勢いるのだから。

しかし、だめでした。係員に怪しまれて、「俺、アッサム地方から来た!」と言って頑張りましたが、やはり無理筋でしたな…

これがネパールだったら、たぶん、何とかなったのだと思いますが…

【インド人観光客に化けるのは、さすがに難しかった…】

【それにしても、インドの外国人料金はエグイなあ】

今の私は、さすがに、外国人料金を回避するために、無理はしなくなりましたが、貧乏バックパッカーだった頃の習性は残っています。だから旅費は少しでも安くあげようとするし、泊まった部屋が小便臭くても、ヤモリやゴキブリが出ても全然平気だし…

安上がりでハッピーになれれば、それに越したことはないですね。

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