2014年 5月 の投稿一覧

誰でも儲かる魔法のツール

こんにちは、Manachanです。いま東京から名古屋へ移動中。今日は富士山がきれいだなあ♪

世の中に、「情報商材」なるものがあります。アフィリエイト、せどり、FX…たぶんネットビジネス系が一番多いでしょうが、不動産関連もたくさん出ています。

この世界は(どの世界で似たようなものでしょうが…)「玉石混交」。ざっとみた印象で、「約5%の良質な商材」と、「約95%のゴミ商材」で構成されています。

「ゴミ商材」の典型的パターンは、経験・知識の乏しい「情報弱者」に対し、「ツール」、「動画教材」、「高額セミナー」などを売る。

商材名(タイトル)もワンパターンよね。

・金ぴかのランディングページ

に、

・「ど貧乏のシングルマザーだった私が、月○○○万円稼げるようになった方法を一挙公開」

・「社畜サラリーマンだった私が、副業で年収○○○○万円を稼げるようになり、悠々自適に。その秘密を聞きたくありませんか?」

みたいなやつ…彼らが本当に裕福で心身ともに充実してるならば、こんな貧困ビジネスまがいに手を染める必要はないと思うんだけどな。キーワードは、

・誰でもできる

・○○するだけで、簡単に儲かる

ある程度社会経験を積んでくれば、「そんなうまい話、あるわけないじゃん」と思うわけですけど、引っかかる人、結構多いみたいね。

私、どうしても理解できない。

なぜ、誰でも手に入るノウハウで金持ちになれると思うんだろう?

ここで基本に立ち返って、「スキル」と「ノウハウ」の違いをみてみましょう。

スキル:教養や訓練を通じて身につける能力。「手に職」、「技能」のニュアンスに近い。

ノウハウ:人の知識をそのまま利用する方法。

スキルは、自分の手を汚して、数限りなく試行錯誤して、失敗も数多くして、はじめて身につくものです。

私も、英語や中国語のスキル、ITエンジニアやマネジャーとしての職務スキル、収益不動産物件の見極め方や運営方法など、数多くのスキルを、「自分の手を汚して」身につけてきました。学習法など別にありません。自己流でも、とにかくたくさん量をこなしたから、上手になったのです。

収益アパート用地探しにしたって、千葉県内だけで何千枚もの図面をみて、百くらいの土地を見に行って、いろんな失敗や無駄、回り道をしたからこそ、「勘どころ」が分かったのです。

そんな感じて、汗と涙とともに得られた「スキル」を、他の人でも使えるかたちにしたのが「ノウハウ」です。

誰かが開発したノウハウをそのまま使う…要は、私たちが文明の利器を使うのと一緒。私たちは誰でも冷蔵庫を使う。その時、今日の冷蔵庫を開発するのに費やされた膨大な努力やお金のことを、知らなくてもいいわけです。

ノウハウを使うと、確かに便利だし、苦労知らずで目的を達成できる面がある。ただ、それを使えば「ビジネスで成功できる」、「金持ちになれる」のかというと、全く別の問題。

ノウハウを使って成功できるとすれば…たとえば、何らかの規制や技術的障壁があって、他人が知りえないノウハウを自分だけが特権的に使えるとか、あるいは自分にしかできない特殊な能力を使うノウハウであれば、もちろん話は分かる。

でも、今はネット時代、誰もが同じ情報にアクセスでき、同じノウハウを知りえる時に、なぜ、成功できると思ってしまうのだろう?

ノウハウ自体の価値は、それを知る人、使う人が多くなればなるほど、コモディティ化、陳腐化する。価値は限りなくゼロに近づく。「誰でもできる簡単な方法」であればなおさら…たとえば、

「英語、中国語、日本語が、すべてビジネスレベルでできる人」なら商品価値は高い。そこまでのスキルを身に着けるために、長年の努力を続けられる人は限られるから、でも、

「冷蔵庫で果物を冷やすことができる人」や「市販のコーヒーメーカーでホットコーヒーつくれる人」の商品価値はゼロ。誰でもできる、知ってることに価値はないし、それを使って金持ちになれる確率もゼロ。

話、戻りますが…ゴミ商材に引っかかる人というのは、厳しい言い方をすれば、「冷蔵庫で果物を冷やせるようになれば、お金持ちになれる」と思っているのと大差ないのではないかと思う。

コピペしてるだけで本当に金持ちなれるのなら、皆、とっくの昔にやってるよね。

業者がどういう意図で、不特定多数のネットユーザーにおいしい儲け話を持ってくるのか、その見極めも必要だと思います。

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日本女性はバナナなの?

こんにちは。Manachanです。

「美味しんぼ騒動」に引き続き、今回も時事ネタで。かる~いノリでいきます。

エジプト出身力士の大砂嵐が日本女性を「バナナ」と絶賛!エジプトで「美しい女子」の意味も批判され削除

まあ、外国語って、言葉の意味もニュアンスもそれぞれ違うから、難しいですよねえ。

たとえば、日本語の魚の名前「カツオ」は、イタリア語だと、超やらしい意味になってしまうらしいし、逆にイタリア語で数字の「85」は、日本語では、やらしく聞こえてしまう(意味が知りたければ…Webで調べてね)

日本人の男性「我妻幹夫」さん、中国語でいうと凄い意味になるよなあ。中国の女性「陳金玉」さんが日本に来ても恥ずかしいし、

英語でも、日本の「近畿地方」とか「キンキ・キッズ」ってどうなのよ?って話になるでしょうし…

でもって、前掲のニュースに戻ると…確かに、英語で「Banana」というと、外見(皮)は黄色なのに中身は白。つまり、「白人の真似したがる黄色人種」とか、「顔は黄色人種なのに言葉や考え方は完全に白人」みたいな意味があります。

私、英語圏オーストラリアに5年住んで、Bananaを主に後者の意味で、よく使っていました。

「私はこっち(オーストラリア)に来て長いけど、でも中学卒業まで台湾にいたし、中国語も読めるから、そんなにバナナじゃないわ」

「チャーリーなんて、3歳の時に台湾を離れて、ずっと英語圏で育ったから、完全なバナナよ…」

そんな感じで…同じような顔したアジア人同士で、よく話していたものです。

その意味でいうと、

英語の苦手な日本女子が、なぜバナナなのか、分からない

というのが、私の正直な実感です。

あと、もう一つの意味、「白人の真似したがる黄色人種」という意味でいっても、かつて日本がアジア圏で唯一の先進国だった時代ならともかく、今となっては、どの国のアジア人も、都会暮らしなら、皆、同じように見える。たとえば、

髪の毛を金髪や茶髪に染めるのをBananaというなら、バンコクの女の子だってBananaじゃん!

タイの首都・バンコクの街を歩くと、地元女子の3分の1くらいは、髪の毛を染めているように見える…

バンコクは、東南アジアの中心都市で、タイ国内の田舎、隣国のラオスとかカンボジアからみると憧れの大都会。だから、「おしゃれなバンコク女子の真似しよう」ということで、今はタイのヘアサロン、スタイリスト等が、隣国に大挙して進出中。

数年後には、間違いなく、ミャンマー、ラオス、カンボジアで、金髪茶髪女子が増えていることでしょう。その意味では、

Banana、アジア全域に増殖中…

ということになりますね。

バンコクの街角でスナップ、モデルは全員タイ人。金髪率高し…

ま、そんな感じで、アジアのどの国も、結局、似たようなもんなんだから、Bananaで目くじらたてなくってもいいじゃんと思います。

エジプトの言葉知らないけど、Bananaが「可愛い」という意味なら、ありがたく受け取ればいいんじゃないかな。

以前書いたエッセイ、「バナナと卵」も、あわせて読んでね。

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不安煽り商法が嫌いな理由

こんばんは、Manachanです。

私は不動産業者ですが、不動産という、高額な商品を買わせる(もとい、買ってもらう)ために、さまざまなセールスのテクニックがあります。

よくあるのが、「不安煽り」商法。「今のままのあなたで良いんですか?」・・・購入者の現状を否定することにより、物件購入という一大決断に誘導する手法。

「このまま家賃を払い続けるつもりなんですか?」
「借家のままだと、何も手元に残りませんよ」

と、切り出しておいて、

「今、マイホーム買うと、これだけの優遇策があるんですよ。あなたも、自分の財産を持てるんです」

みたいに誘導する。あとは、「地震リスク」を強調して耐震物件買わせるトークも多いですね。

ま、実需向け住宅の誘導セールスなんて可愛いものです。海外不動産投資の世界になると、もっとエグいセールストークが登場します。この世界、「海の向こうにある住宅を売る」という、「不要不急支出」の最たるものですから、売るには「情報」がすべて。そして、短期間にたくさん売りたいので、「不安煽り」テンプレートのお世話になることが多い。例えば、

「日本はあと数年で破綻しますよ。」
「地震、放射能のある日本に一生住み続けますか?」
「日本円のままで財産持ってていいんですか?」

そうやって不安にさせておいて、

「さあ、あなたも海外への足がかりをつくりましょう。私たちがお手伝いします!」

と誘導して、物件を買わせるわけです。

日本がやばいと、作為的に思わせるための、「政府債務の国際比較グラフ」とか、「チェルノブイリ事故と関連した旧ソ連の死亡率グラフ」とか、よく出てきますね。

私、こういう商法、はっきり言って、嫌い!!

なぜなら、私は投資家気質だからです。投資家という生き物は、「自分の頭」で判断することに快感を覚えます。自分が心から納得しないと投資しないし、その結果、成功しても失敗しても、自分の選択の結果として受け入れます。だから、

「どれくらいリスクがあるのかは、俺が調べて、自分で判断するよ」
「あんた方には、確度の高い情報だけ、与えていただきたいんだ」
「誘導なんて一切要らねえ!」

そのように考えるのですね。だから、いくら「不動産セールスのテンプレート」とはいえ、こういう人々に不安煽りをしちゃったら、かえって逆効果。反感を買うだけです。

私も、たくさんの海外不動産セミナーを企画しますが、基本、「不安煽りトーク厳禁」を心掛けてます。

アジア太平洋大家の会で集客した人には、経験上、「投資家気質」の人が多く含まれています。そして、海外在住経験、投資経験からして、私なんかより数段上の、プロ級の方々もセミナー聞きにくることがよくあります。

そういう方々の前で、私みたいな奴が一丁前に講演するの、正直、こっぱずかしいんですが…それでも、なぜ彼らがセミナーにくるのかというと、

「投資のスタイル、海外事情は、すでに頭に入っている」
「でも、特定の国・地域(例.オーストラリア)の不動産投資に関する情報はまだ持っていない」
「その知識を得るには、自分で調べるより、専門家に話を聞いた方がずっと早い」

だから、彼らがセミナー参加にメリットを見出すわけなのです。

要するに、そういう超プロ級の方々までいらしてくれるセミナーで、「不安煽り」トークなんかしちゃったら、アジア太平洋大家の会の看板に傷がつく。

「おたくは、海外不動産売らんかなセミナーする団体なの?」と、思われてしまうだけです。

あと言うと、現行不一致は、見ていてカッコ悪い。セールスマンの、言ってることと、実際にやってることが違うと、瞬時に「本当じゃない」と、見透かされてしまいますよね。たとえば、

「地震、放射能がヤバイヤバイと強調する本人が、なんで今でも東京に住んでるの?」

セミナー参加者は、それを見破るリテラシーは十分持ちあわせています。だから、「売るための嘘」はつかないことです。売るのに時間かかっても、やっぱ正直ベースが一番ですね。

経験上、不安煽りのほとんどは、「金儲け」動機

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(追伸)5月中は、「アジア太平洋大家の会」始まって以来のセミナーラッシュ。4都市で10セミナーが予定されています。GW明けは、心機一転、海外不動産投資を学ぼう!(リンクをクリックすればセミナーの詳細情報が表示され、参加申込もできます。)

【東京開催のセミナー】
5/15(木) 18:30~21:00 英国&トルコ不動産投資セミナー
5/22(木) 18:30~21:00 オーストラリア不動産セミナー

【名古屋開催のセミナー】
5/8(木) 19:00~21:00 100万円からできる英米独資産づくりセミナー 
5/14(水) 18:30~21:00 英国&トルコ不動産投資セミナー
5/23(金) 19:00~21:00 オーストラリア不動産セミナー

【福岡開催のセミナー】
5/9(金) 18:00~20:00 100万円からできる英米独資産づくりセミナー 
5/16(金) 18:30~21:00 英国&トルコ不動産投資セミナー
5/31(土) オーストラリア不動産セミナー

【札幌開催のセミナー】
5/9(金)多重債務・破産対策セミナー@札幌
5/10(土) 日本人がつくるセブ島投資用ホテルセミナー

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投資は世のため、自分のため

おはようございます。Manachanです。

ゴールデンウィークは、東京から出ずに、家族とまったり過ごしています。昨日は代々木のポニー牧場、今日は市川妙典で潮干狩り…

でも、子供が親の言うこと聞かないから、主観的には「まったり」とはいかないんだよなあ。

ところで、私が海外不動産投資関連でコラボさせていただいている、内藤忍氏の著者が出ましたね。

「究極の海外不動産投資」…Amazon購入リンク

海外不動産の概説書として、とても読みやすい良著ですね。情報の整理や見せ方が実にうまい、リスクやベネフィットの記述も理路整然…さすがに、ぺーパーアセットの世界を極められた方は違う、洗練されてますね。

これ一冊、700円余り出して買って読むだけで、先進国から、先発新興国(マレーシアなど)、後発新興国(カンボジアなど)の不動産まで、投資対象として一本串で理解できる…その意味で、大変コスパの高い読み物だと思います。

同時に、日本における、海外不動産投資の裾野が広がっていることを実感します。

私が、2011年に「アジア太平洋大家の会」を設立した当時、海外不動産投資に関する情報は、業者発信のもの以外は、ほとんどありませんでした。

それから、東京を中心に、セミナーもぼちぼち増えてきたわけですが、少なくとも、2012年後半、当方の初著書「海外不動産投資~地球の買い方」を出した頃までは、

海外不動産投資は、物好きなおっさんたちが趣味でやってる、極めてニッチなもの…そんなイメージだったように思います。

一気に変わったのが、2013年。内藤さんをはじめ、投資のメインストリーム(ペーパーアセット)側に居た方々が続々と、この世界に参入してくることにより、情報が一気に充実し、投資家の裾野も広がり、またメディアの注目度も、断然変わってきました。

首都圏にたとえていえば、

2012年までは、首都圏の片隅(千葉県の東葛地域)だけで、細々と行われていた同好会
2013年から、都心のインテリジェントオフィスを借りて、一気にブレイク

そんなイメージっすね。

これから、海外不動産投資の世界も、いろんな領域から、優秀な方がどんどん、参入して、ビジネスモデルも洗練され、いずれ、「産業」になっていくことでしょう。

そんななかで、私の立ち位置は・・・ま、海外不動産投資の黎明期に、日本社会の片隅で、同好会をたちあげた人物の一人として記憶されれば、それで良いかと。

いわば、「千葉パイレーツ」の「犬井犬太郎」みたいなもんですかね…

いろんなプレイヤーが、海外不動産投資に参入してくるなかで、私の思いとしては、

単なる損得ではない、投資そのものの素晴らしさ

を、体感していただきたいということです。

投資を、時間軸で考えると、こうなると思います。

・いま使えるお金や時間を我慢して、将来の自分のために使う。。

・いま、お金を必要としている誰かに、自分のお金を分け与える。それが事業を通じて、世の中に役立っていく。

・その分け前の一部が、将来、自分に返ってくる。

そう考えると、投資そのものが、自分や家族のためであり、同時に、世のため、人のためになる営みなわけです。

ですので、単にフィリピンのコンドミニアムを買って、利回り何%、値上がり益想定何%・・・みたいな、損得勘定の話だけに終わらせたくない。もちろん、損得勘定は大事だけど、

その背後に…我々投資家が投じたお金が、フィリピンの不動産デベロッパーを通じて、フィリピン人労働者の雇用につながっている。その一部が教育に回り、次世代育成にも役立っている。

あるいは、コンドミニアムが完成した暁には、フィリピンの若きプロフェッショナルや中間層にとって「夢のマイホーム」になる。

お金には、「いい仕事をしてくれて、ありがとう」という感謝の気持ちや、「あなたなら、私たちの役に立つ、いい仕事をしてくれそうだ」という期待の気持ちが込められています。

そのお金が、世の中を回りまわって、自分の知らない、遠いところにいる人たちの、人生にもつながっていきます。

そういう「お金のロマン」に思いを馳せながら…これからも、日本における、個人投資家育成の仕事に関わっていきたいと思います。私なりのスタイルで。

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(追伸)5月中は、「アジア太平洋大家の会」始まって以来のセミナーラッシュ。4都市で10セミナーが予定されています。GW明けは、心機一転、海外不動産投資を学ぼう!(リンクをクリックすればセミナーの詳細情報が表示され、参加申込もできます。)

【東京開催のセミナー】
5/15(木) 18:30~21:00 英国&トルコ不動産投資セミナー
5/22(木) 18:30~21:00 オーストラリア不動産セミナー

【名古屋開催のセミナー】
5/8(木) 19:00~21:00 100万円か
らできる英米独資産づくりセミナー
 
5/14(水) 18:30~21:00 英国&トルコ不動産投資セミナー
5/23(金) 19:00~21:00 オーストラリア不動産セミナー

【福岡開催のセミナー】
5/9(金) 18:00~20:00 100万円からできる英米独資産づくりセミナー 
5/16(金) 18:30~21:00 英国&トルコ不動産投資セミナー
5/31(土) オーストラリア不動産セミナー

【札幌開催のセミナー】
5/9(金)多重債務・破産対策セミナー@札幌
5/10(土) 日本人がつくるセブ島投資用ホテルセミナー

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事実、真実、真理、解釈・・・物書きのつぶやき

おはようございます。Manachanです。

私は不動産投資家であり、同時に「ブロガー」という、物書きの端くれでもあります。ネット上では、ホームページ・ブログを通じて、1999年以来、15年間、文章を書き続けてきました。

私の文章は、不動産、マネー、地域考察など、社会の生きた現実を扱うことが多い。ですので、話の材料としては、「事実」、「データ」を多く使って、それらを自分なりに「解釈」した上で、読み物として楽しめるように、ストーリーを組み立てて書いています。

ここで、どうしても避けて通れないのが・・・「事実」、「真実」、「真理」といった、全ての文章に共通する概念。

物書きのなかには、「真実」や「真理」といった言葉を多用する人もいます。そこには必ず、作者本人の「思想・哲学」が含まれています。

私にも、思想や哲学がないわけじゃない(不動産教?)。でも、物を書くスタンスとしては、「事実」にこだわりたい、だからこそ「真実」や「真理」という言葉を使いたくない、という気持ちが強いです。

その辺を、ざっくり整理してみました。

「事実」 =「主観的事実」または「客観的事実」

「客観的事実」+「データ、分析、検証」⇒「真理」 (≒法則、科学的事実)

「主観的あるいは客観的事実」+「哲学、体験」⇒「真実」 (≒信念)

人間誰しも、「事実」(FACT)に基づいて思考します。

「事実」のなかには、「客観的事実」(誰の目からみても明らかなもの)と、「主観的事実」(人によって見え方が違うもの、あるいは一部しか見えてないもの)が含まれていますが、

そのうち「客観的事実」だけを積み重ねて、分析や検証を通じて、導き出した(導きだそうとする)ものが「真理」。これは「法則」とか「科学的真理」と似た概念です。また、その営みを「科学」と呼びますね。

一方、「事実」(主観的、客観的を両方含む)を、各個人の体験や哲学を通じて、昇華させた概念が「真実」と呼ばれるものだと思います。こちらは、「信念」や「イデオロギー」に近い概念ですね。したがって、

真理は、一つしかない(はず)
真実は、人の数だけある。

ということになるわけです。

一方、私の書き物のスタンスとしては、上の図でいう「真実」も「真理」も扱いたくない。重すぎるから・・・

むしろ、いくつかの「客観的事実」に基づいた私の「解釈」を皆様とシェアして、楽しく議論(無駄話?お茶話?)していきたいと思っています。

解釈とは、いくつかの事実を分析して、「たぶん、こうなんじゃないかな?」と思う。そんなレベルの「仮説」、「命題」みたいなものです。たとえば、

「柏エリアの人口が、過去5年間で140万人から145万人に増えた」というのは、客観的「事実」。

「柏エリアの昼間人口比率が、過去5年間で86%から89%」というのも、客観的「事実」。

「柏エリアに、東京大学、気象大学校、国立ガンセンター、科学警察研究所、のような国家機関が集積している」というのも、客観的「事実」

(※上記の数字はテキトーです。あしからず・・・)

それらを使って、たとえば、次のような命題を立てる、

「柏エリアが、埼玉の大宮エリアと同じく、北関東の拠点都市になりつつある??」

これは、「解釈」ですね・・・ここまで整理すると、ブログのネタとして使えるわけです。

そのネタを、読み物として面白くしたい。だから、

「10年後、柏が大宮になる日!!」

「20年後、首都圏北側で生き残る都市は、大宮と柏だけ??」

みたいな表題にするわけですね。このように料理すると、議論のネタとしても、読み物としても、また地域経済の学習題材としても、成立するわけです。

これらは、議論したところで、まだ「解釈」の段階を出ませんから、「真実」でも「真理」でもないわけです。

私、仰々しいこと好きじゃないから、これからも、「解釈」の領域で頑張って書いていきますね。

(追伸)タイムリーな話題を一つ・・・

いま、風評加害(フクハラ=福島ハラスメント)で話題になっている、「美味しんぼ~福島の真実編」・・・これは、「真実」と「真理」の違いを考える上で、格好の題材かと思います

作者(雁屋哲氏)にとって、福島の「真実」とは・・・科学的・客観的事実とは全く関係ない。自分一人にとっての「真実」、つまり「思想信条」に近いものだと思います。

おそらく・・・雁屋氏は、食べ物に畏敬の念を抱いていて、それが福島の地で、原発事故によって汚された。それが許せない。その怒りが彼をして、1年をかけた取材と創作に駆り立てたのだと思います。これは彼にとってはまさしく「真実」でありましょう。

しかし、福島に住む多く読者にとって、そんな「真実」は要らないんです。興味の対象は、むしろ「真理」(低線量被曝が、本当に危険で有害なのか等・・・)。もちろん、雁屋氏にそんな科学的検証などできないし、読者もそれを期待していませんが、

「福島」という実在の地名を使って、「放射能起因の鼻血」という、「真理」でないことを言いふらされた・・・それは、彼自身の「真実」に共鳴できない多くの読者(私自身を含む)にとって、単なる風評加害に他ならないわけです。

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