共産党が伸びた理由

こんばんは、Manachanです。今日はひさびさの選挙ねたで、いきます。

ここ1~2年、日本政治は、安倍自民党の圧勝、民主の惨敗、社民・生活や反原発政党の壊滅的没落、維新の不振、みんなの健闘・・・というトレンドですが、その中で、意外に議席を伸ばしているのが、共産党です。

半分しか改選されなかった参院選だと分かりにくいですが、都議選の結果をみると、歴然。共産党は民主党を抜いて第三党に躍進しています。私は選挙前、共産党の獲得議席は11~12くらいと予想してましたが、蓋を開けてみればまさかの議席倍増、17議席ゲット!

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私にとって興味深いのは、自民党が大勝する局面で、なぜ、左派勢力のなかで共産党に支持が集まるのか?中道左派政党が没落するのに、なぜ共産党だけ伸びるのか・・・という点。

日本の都市にたとえて言うと、こんな感じですかね?東京(自民)一極集中が強まると、遠く離れた九州では、拠点都市である福岡市(共産)だけが、九州他地域から人口を集めて栄える。福岡市以外の九州の都市(社民、生活、みどり等)は衰退する・・・みたいな。

私は先日、「中道左派が負けた理由」というエッセイを書きましたが、社民、生活、みどりに象徴される、いわゆる中道左派政党の支離滅裂ぶりに比べると、共産党がまともに見えます。

反原発、という点では左派内で一致していますが、原発事故の起こった福島県においては、社民党は反原発運動のネタとして福島を使う傾向が目立った一方で、共産党はどちらかといえば、福島に残った人に寄り添い、支援するスタンスが目立ちました。やはり共産党の方が、政治センスがまともで、穏当。

それを含めて、なぜ、いまの日本政治において、同じ左派でも、社民党が嫌われ、共産党はそれほど嫌われないのか?これは興味深いテーマですね。

私思うに、いまの日本は「ナショナリズム」、「対外強硬派」が歓迎される政治状況にあります。特に中国と韓国に関しては、対決姿勢を鮮明にすれば、拍手喝采が起こり、弱腰、融和の姿勢を見せたら「反日」と呼ばれたりする・・・硬派の時代ですね。

そんななかで、共産党のキャラクターは、どちらかといえば、男性的で、硬派。党員には党の路線に従う規律が求められるし、分派は許されないし、そして何より、日本国民でなければ、党員になれない・・・実は「日の丸共産党」でもあります。でもって中国共産党と時々ケンカしたりしますので、実は今どきの日本国民の気分とマッチしてる体質があるのですね。

逆に社民党は、よく言えば女性的で民主的、悪くいえば規律とガバナンスがゆるく、新左翼など過激派チックな連中の巣窟になりやすい。中国、朝鮮に対する政治姿勢も概して弱腰・・・ガバナンスゆるい分、国民の感情を逆なでするような発言は、共産党よりも、社民党から出やすくなる。そして問題発言の都度、社民党に対する拒否度が高まる。

昔は、共産党=共産主義革命というイメージで、恐怖感を抱く人もいましたが、今の共産党はソフト路線。議会主義を認め、選挙による第一党獲得を目指しています。しかも、政権をとりにいく気も、他党と連立する気も全く見られないため、実質的に「万年野党」が100%確定している。

【いま、この人が党首で、政権とりそうな気配が全くみられない・・その安心感がイイんでしょうね。】

共産党が政権とったら困るけど、それがない前提のもとで、「自公=推進役」、「共産=チェック・監査役」という役割であれば、支持する国民が多いということでしょうね。グローバル資本主義の影響で、貧困層が増えている現状ならなおさら。

結論・・・自民党が強い時期、それに対する批判票は、硬派なイメージで、実はそれほど嫌われてない「いまの共産党」に流れやすくなるのだと思います。

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