2016年、ジョホール不動産ショック!

おはようございます。Manachanです。

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私は、今回だけにとどまらず、今後、どんどん著書を世に出していきたいと思います。

その気持ちは、だた一つ。「日本の投資家が、海外に安心して不動産投資できる環境・インフラづくりに貢献したい」からです。

書籍は、言うまでもなく、「知的インフラ」の一つですが、

「海外不動産に関わる、経営やサービスがしっかりした会社・業界の存在」というインフラも、絶対に必要です。

日本の先行き不透明感もあって、今のところ、海外不動産投資ブームが続いていますが、その足元は、かなり脆弱だと感じます。

不動産に限らず、日本人が海外に、株式、債券、金融商品など「紙の投資」をするにあたっての社会基盤がも脆弱なため、企業レベルはともかく、個人レベルでは、成長する海外から投資収益を得る「勝ちパターン」が、なかなか一般化していきません。

成熟した経済国である日本は、自国の経済成長に頼るのは限界があり、海外からの投資収益を増やしていかねばならない・・・これは自明でしょう。

海外の投資機会に活路を見出す行為を、日本国内からみれば「キャピタルフライト」(資本逃避)と見なされたりしますが、

国の経済政策「アベノミクス」の仕掛け人のひとり、竹中平蔵氏でさえ、「キャピタルフライトは自然な行為」と言わざるをえない、そんな状況です(リンク)。私も彼の意見に賛成です。

バブル期以降の日本では、投信ブームや、外銀主導の富裕層向け金融ブームなど、いくつかのムーブメントがありましたが、結果的には、いずれも「不発」に終わってきました。

何らかのきっかけで、海外投資ブームが起こっても、金融庁が規制強化したり、AIJみたいな事件が起こるたびに、「やはり海外は危ない」と考え、内にこもってしまう傾向がある。

その根本理由は、3つあると思っています。

 ・日本の富裕層が、年配者に偏っている。
 ・日本人全般に、グローバルな金融リテラシーが不足している。
 ・日本人が安心して海外投資できる、各種「インフラ」が未整備である。

ここ数年、特に大震災以降、「キャピタルフライト」ブームと、それに付随する「海外不動産投資ブーム」が起こっています。私はその仕掛け人の一人を、自負しています。

とはいえ、「海外不動産投資ブーム」の足元は、極めて未成熟で、何かの大きなトラブルがあれば、いつでも瓦解するリスクをはらんでいると感じます。

特にトラブルの発火点になるリスクが高いのは、目下、日本人の投資・移住先として人気No.1のマレーシアだと考えます。

特に、零細な不動産エージェントが乱立するジョホール・バルの、数年後を危惧しています。

ジョホール・バルには、ものすごい勢いで、物件を扱う日本人業者が増えています。まさに乱立状態。

東南アジアの不動産は未完成物件(プレビルド)を扱うケースが多く、誰でも少しばかりの元手があれば始められる・・・その参入障壁の低さゆえ、いまこの瞬間にも、新しい業者が誕生しているような状況ですが、

多くの業者は零細、そして日本人客しか相手にできません。競争が激化して、少ないパイを奪い合うようになれば、自然、淘汰が進むわけで、

多くのエージェントが倒産・業態転換などでビジネス撤退した後、2015~16年前後に、日本人が大量に買ったコンドミニアムが相次いで完成します。

その時点で、誰もまともに物件管理する人がいなくなり、数千戸が「放置プレイ」の憂き目にあったら、どうなるか・・・現地にも行けず、賃貸付けどころか内装手配もできず、途方に暮れる、多数の日本人投資家。

「2016ジョホール・ショック」が、マスコミに大々的に取り上げられ、海外不動産に対するイメージを一気に下げてしまったら・・・私はそれを、今から危惧しています。

マレーシアで、今後大量に発生する日本人向け不動産管理需要・・・その受け皿となる、経営とサービスのしっかりした日本の会社は、絶対に必要でしょう。

できれば、一社独占でなく、高いビジネス倫理を持った数社から構成される、まともな「業界」になっていることが望ましい。

それは、日本人が安心して海外投資するための「社会インフラ」として、是非とも必要だと、私は考えます。

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コメント

  1. 持家 旅人(もちいえ たびと) より:

    1. こんばんは。
    セミナーでご挨拶させて頂いた、
    同じ柏出身の持家 旅人です。

    先日はセミナー&サインまで頂き、
    有難うございました!

    早速、その日のうちに読破してしまいました。
    分かりやすい内容で非常に読みやすかったです。
    私も日本の投資環境の整備には大賛成で、
    国内も含めてもっと透明性のある環境にしたいです。

    そんななかで、もっと勉強せねば…という
    感じなのですが、
    もっと専門的な本、つまり不動産に関する税制や法律、
    投資のロジカルな考え方などが
    書かれている本があるといいなと思います。

    今後もドシドシ、出版お願いします!!

    http://ameblo.jp/mochiie-tabito/

  2. manachan より:

    2. Re:こんばんは。
    持家 旅人(もちいえ たびと)さん

    >分かりやすい内容で非常に読みやすかったです。

    ありがとうございます。

    本の構成上、若干読みにくいかも・・・それが気がかりだったので、「読みやすい」と言っていただけると、とても嬉しいです。

    >私も日本の投資環境の整備には大賛成で、
    国内も含めてもっと透明性のある環境にしたいです。

    同感です。

    >もっと専門的な本、つまり不動産に関する税制や法律、投資のロジカルな考え方などが
    書かれている本があるといいな。

    今回の本で、オーストラリア、ニュージーランド、アメリカ(カリフォルニア州)、マレーシアに関して、不動産購入や売却に関する主な法律・税制は、一応、カバーしたつもりなのですが、

    それを超えた、世界各国の不動産税制・法律を網羅する専門書となると、読み物にするのは、非常に難しいです(読んでも退屈ですし、マーケットもないし、コロコロ変わるし・・・)。

    投資のロジカルな考え方、という面では、もっと深めていく必要があると考えます。次期出版も考えてますので、ご期待ください。
    http://ameblo.jp/manachan2150/

  3. 持家 旅人(もちいえ たびと) より:

    3. 無題
    確かに専門的な話だと、マーケットが…という問題もあるし、
    そもそも専門家に任せた方がいいのかもしれませんね。
    何でも自分で調べてやりたくなってしまうのですが、
    それはそれで難しいですね(^ ^;)
    http://ameblo.jp/mochiie-tabito/

  4. manachan より:

    4. Re:無題
    持家 旅人(もちいえ たびと)さん

    >何でも自分で調べてやりたくなってしまうのですが.それはそれで難しいですね(^ ^;)

    私は徹底的に調べたいと思う人間ですが、でも、自分ひとりでは、やはり難しいです。

    だからこそ、勉強会組織を立ち上げました。皆で学んだ方が効率がいい。
    http://ameblo.jp/manachan2150/

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