サラリーマン力を賃貸経営に活かす

こんにちは。Manachanです。

ここ数週間、週末という週末が、日本各地での「不動産セミナー講演」で全部つぶれる状態でしたが、今週末は珍しく、時間が空いたので、自分の好きなように使いました。

とはいえ、相変わらず、不動産セミナーや勉強会に出てたんでけどね。いつもは「話す側」だけど、今回は「聞く側」に回ったというだけで、世間的には、あまり変わり映えしないのかも・・・

不動産話、とても楽しかったですよ・・・特に土曜日は、「こじんまりと飲む大家の会」で、個性派大家さんセミナー三連発!

・太田一彦さん「家業としての賃貸経営」
・加藤隆(モスケ)さん「物件チラシの作り方」
・増田昌司さん「デトロイト不動産投資」

3つが3つとも、トピックは全然違いますが、どれも、非常に内容の濃い、素晴らしい講演でした。聞いてて、思ったこと、

「皆さん、サラリーマン経験を十二分に、賃貸経営に活かしてますねえ」ということ。

最初の講演者「太田一彦さん」は、現役サラリーマンながら、すでに4棟160戸を保有する大規模大家ですが、彼のこの言葉が、胸に刺さりました。

「サラリーマンとして、売る側も買う側も経験し、さらに技術も営業も経験して・・・それらが、賃貸経営に大いに役立っている」

「特に買う側から、売る側に立場が変わったことは、まさに180度のパラダイムチェンジだった・・・」

「それを両方経験しているから、買う側、売る側の気持ちがどちらも分かるし、さらに、買う側が売る側に対して、なぜ怒るのかもよく分かる」

確かに、彼の言う通りだと思います。

いま日本で不動産買っても、右肩下がりの厳しい経営環境ゆえ、「放ったらかし」、「人任せ」では、まず儲からない。不動産で財を成すには、「賃貸経営」で成功しなければならず、その能力が、モロに結果に直結する。

賃貸経営は、入居者、銀行、管理会社、リフォーム・設備業者など、いろんな立場の人と関わる仕事です。そして、自分自身が「買う側」に立つかと思えば、「売る側」に立つこともある仕事ですね。

たとえば、大家・賃貸事業者という立場は、管理会社や設備業者に対しては「施主」(買う側)ですが、入居者に対しては、まさしく「売る側」(買っていただく側)になりますね。

でもって、日本は・・・欧米からみると奇妙な位、「買う側」の立場が強い社会といえます。「買う側」に立つだけで、「売る側」に対して、いくらでも強く、高飛車に出れる。

そして、「売る側」に立つと、商品サービスを買っていただくために、頭を下げたり、わがままを聞いたりしなければならないのが世の常。契約条項も、往々にしてウヤムヤにされ、「買う側」の要求が通るなど、明らかに、「力関係の差」があり、それが「パワハラ」の温床になったりする・・・

私自身も、今年9月下旬の転職を境に、「買う側」から「売る側」へ、自分の立場が180度変わりました。言い換えると、相手に対して「強い立場」から、「弱い立場」へと、立ち位置が一気に変わりました。

前の勤め先で、私は事業会社のIT部長で、予算を持ち、IT機器調達の権限を持っていました。
そこに、いろんな業者が、日々、ヘラヘラと頭を下げて、アプローチしてきます。私は、彼らに対して、いくらでも高飛車に、強く出れる立場にありました。無理やり、わがままを聞かせる立場でもありました。

ま、私は「俺は客だぞ!」といって、好き勝手やり放題するのが嫌いな性格ですから、相手に対して丁重でしたけど・・・そうじゃない人もたくさんいました。

それが、転職を期に、一気に、「お客様」に頭を下げて、「弊社の商品を買っていただく」立場になりました。まさにパラダイムチェンジ。

ストレスで怒り狂ったお客様の前に出て、ボロクソ言われて、それを神妙に聞いてることも・・・・ま、慣れてるけどね。

お客様とベンダーとの力関係の差、「わがままを聞かせる側」と「聞く側」に分かれ、いろいろな役割を演じる。日本の企業社会って、所詮、そんなもん。フェアだとは全然思わないけど、この体質は、変わらんでしょう。

そんな日本の社会にどっぷり漬かって、賃貸事業やるわけですから、サラリーマンとして「売る側」と「買う側」の、両方を体験するのは非常に重要。

特に、「売る側」に立って、時にはお客さんにヘコヘコ頭を下げ、不条理・屈辱に耐える。あまりに酷くて心を病むのは勘弁だけど、ある程度までは、耐え忍ぶタフさを身に着ける・・・その経験は、絶対に必要だと思います。

そう考えると、今どきの賃貸経営って、実は、「サラリーマン向き」なのかもしれませんね。

今日の日記、楽しめた方は、応援の「ぽち」を、よろしく。

Facebook にシェア

SNSでもご購読できます。

コメント

  1. 日本マウントのWEBスタッフ より:

    1. おじゃまします
    どんな経験も役に立つってことですね…

    できればあまり頭を下げ続けるのは
    ご勘弁願いたいですが・・・^^;
    http://ameblo.jp/mountweb/

  2. manachan より:

    2. Re:おじゃまします
    >日本マウントのWEBスタッフさん

    ま、何事も経験だと思います。立場上、頭を下げることも含めて・・・

    とはいえ、決して無理せず、自分の気持ちが受け入れられる範囲で経験すれば良いと思っています。
    http://ameblo.jp/manachan2150/

コメントを残す

*