Manachanです、こんばんは。
お隣の国、韓国のヨス(麗水)市で、先週末(5月12日)から万博が始まったの、ご存じでしたか?
ま、日本のマスメディアでろくにPRしてないので、ほとんど知られてませんよね?
仮に知っていたとしても、現地へのアクセスがかなり不便で、日本から全く定期直行便はありません(※麗水空港自体、国内線のみ、しかもソウルと済州島の2路線しかない地方空港・・辺鄙すぎ!)。
万博主催者にとっては、日本人と中国人を呼び込みたいところでしょうけど、
東京や大阪から万博行くには、「まずソウルまで飛んで、国内線に乗り換えて麗水入りする」か、あるいは「釜山まで飛んで、そこからバスで3時間揺られる」ことになるので、いかにも面倒。
しかし、一つだけ例外があります。日本の福岡市・博多港から、麗水の万博会場まで、直通の「高速船ビートル」が運航されるのです(リンク)。
それだけではありません。福岡空港から、麗水空港まで直行のチャーター便付きの、旅行商品がいくつか出ています(リンク)。
こういうのを見るにつけ、福岡のアジア大陸への「地の利」を痛感しますね。
麗水から見ても、韓国の外で唯一、万博会場と直通する交通機関が運航している都市は、福岡市だけなのですから・・・
経済発展著しいアジア大陸に隣接する、福岡のロケーションが羨ましい!!
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福岡市は、日本で、いや世界でもほとんど類例を見ない、利便性の高いコンパクトシティと言えるでしょう。この都市の凄さは、
・日本有数の国際港(博多港)
・日本有数の鉄道ハブ(JR博多駅)
・日本有数の国際空港(福岡空港)
が、市の中心部に、ほぼ一直線上に並んでおり、しかもお互いに2-5kmしか離れていないのです!
私は以前、福岡市中央区の平尾に住んでいましたが、ここから、博多駅も、博多港も、福岡空港も、すべてがチャリ圏内でした・・・この利便性、東京では考えられない!
私は来週、福岡市でセミナー講演やる予定でして、その後、懇親会になだれ込み、東京行きの最終便の時間まで飲むつもりですが、
懇親会場から空港まで、地下鉄4駅しか離れておらず、出発時間のギリギリ40分前まで粘って飲める・・・この自由も、コンパクトシティなればこそ。
建築や美術で理想とされる、縦横2辺の長さの比を「黄金比」と言いますが、
福岡市の都市構造は、「港湾」と「空港」と「鉄道駅」の位置という点で、「黄金比」がすでに実現してしまっているので、これ以上変えようがない。
しかし、この完璧なまでの便利さは、都市計画の担当者にとっては、恨めしいことでしょう。
特に、「街に近すぎる空港」が、都市・福岡の設計に、数多くの制約を課しています。
・空港に近い、中心街の博多や天神では、十数階建ての建物しか建てられず、高密度化ができない
・タワーマンションなど、高層建築物をつくる場合は、空港から相当離れないと無理
そういう事情があるために、街の中心部は低層ビルで埋め尽くされ、高層の建物は市内周辺部のシーサイド百道や、人工島アイランドシティに集中・という、皮肉な状態に。
加えて、自然環境の制約も大きい。福岡平野は小さく、周囲に高い山もなく、水不足に悩まされる土地柄。
人口が増えなければ、問題ないんでしょうが・・・
福岡は、九州各地から、人が集まってくる中心都市。ここ30~40年ほど、爆発的に人口を増やしてきました。人口構成も比較的若く、自然増も社会増も両方あるので、
将来にかけても、人口は増えこそすれ、減ることはあまり考えられません。
増大する人口に、追いつくための社会資本整備は、これまでも盛んに行われていましたが、市内中心部に低層しか建てられない、という制約は大きい。
手を入れるほど、都市全体として、変なかたちになってしまうのです。
青いキャンバスに、絵を描くように、空港はどこ、駅はどこ、港湾はどこに配置する?みたいなシムシティ的都市設計、できれば面白いけど、少なくとも福岡では成り立たない。
現時点で完成度の高すぎる街・・・であるがゆえの悩みといえましょう。
でも、好きですよ。常に時間に追われ、忙しい私には、福岡の便利さが嬉しいです。
5月22日の福岡講演で、皆様に会えるのを、楽しみにしています。
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