【グローバルIT】第7回「多国籍企業とリーダーシップ」(2009/10/23発表)

Manachanです。こんばんは。

最近の東京は、天気の良い日が続いて、嬉しいです。
秋なので、食べ物が美味しいですね。果物とか魚とかは特に・・・。

この週末は、ドライブで銚子の漁港でも行って、美味しい魚を食べまくってこよう♪

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リーマンショックと世界同時不況が、まだ記憶に新しい昨今・・・。

景気が上向きつつある職場もあるでしょうが、そうでない職場も、きっと多いことでしょう。
私の職場も、どちらかといえば、後者に属します(泣)。

社員の頑張りにも関わらず、会社の業績が上がらず、重苦しい沈滞ムードが覆っている時ほど、
そして、会社が倒産や消滅の危機にある時ほど、
「リーダー」の役割が重要になる場面はないでしょう。

リーダーは、まず、ビジョンを示さなくてはなりません。
たとえ今は苦境にあっても、次の局面で、どんな会社になりたいのか、なるべきなのかを、
誰にも分かりやすく、それこそ視覚化できる位の明確さで、
社員一同と、「ビジョン」(自分たちの、なりたい姿)を共有する能力が求められます。

ビジョンが共有できたら、それを実現するために、いま、誰が、何をしなければならないのかを、
明確に示し、かつ、断固として実行する「胆力」も、リーダーには求められます。

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私の経験から言うと、上に言うようなリーダーシップが、うまく機能している組織は、決して多くありません。
リーダー不在。だからこそ、世の中、危機から立ち直れず、結果、社員を路頭に迷わせてしまう企業が、後を絶たないのでしょう。

人間は、危機に弱い生き物です。
会社が危機的状況になると、不安と疑心暗鬼、倦怠感、閉塞感、無力感、強度のストレス等、
ありとあらゆるネガティブな感情が、社員全員を襲います。

そんな状況を、強い意志の力で跳ね返して、ポジティブな方向に持っていける人は、決して多くありません。
古今東西、どこでもそうです。

一例を挙げます。これは5年前、私が勤めていたオーストラリアの職場で、実際に起こったことです。

【中国出稼ぎ計画-その2】 2004年12月26日
http://www.manachan.150m.com/j_sydney_work116.htm

日本人であっても、オーストラリア人であっても、
危機という状況に陥った時にとられる、組織の行動と人間心理は、大差ないことがよく分かります。

私は当時、チームの一部員という立場だったこともあり、とにかくこの職場から、いち早く逃げることばかり考えていました。

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それから4年後、再び危機が、襲いました。
今度は、日本が舞台です。

【震源地の楽しき日々】 2009年1月16日
http://plaza.rakuten.co.jp/manachan2150/diary/200901160000/

当時、私はマネジャーという、責任ある立場だったので、もちろん「逃げる」わけにはいかず、
浮き足立つチームメンバーを安心させ、士気を高めるために、腐心しました。

国内外のメディアやネットから、日々発せられる風評、突然豹変するお客さんの態度、憐憫や同情の混じった周囲からの視線・・・
とてもエキサイティングで濃密な経験でした。もちろん、快適ではなかったですけど・・・。
またこれは、「リーダーシップ」という、組織運営に欠かせないスキルに目を向ける上で、またとない機会になりました。

当時の私は、巨大なグローバル組織で働く、現場の一マネジャーに過ぎませんから、
組織全体に対して、ビジョンを打ち出せるわけではありません。

私の立場でできることは、上位者と連携をとりつつ、チームメンバーが安心して働けるような環境を整えてあげることと、
「組織のビジョン」を語れる人を連れてきて、チームメンバーとビジョンを共有する機会をアレンジすること。
そして何よりも、自分自身が、嬉々として働くこと・・・。
そんな姿を見せることが、私が皆に示すことのできる、唯一の「ビジョン」だと思ったからです。

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いまの私は、管理職になりました。IT部署の長です。

管理職の仕事には、「マネジャー」と「リーダー」という、二つの意味が含まれているように思えます。
「マネジャー」は文字通り、タスク、スケジュール、予算の管理、といった作業が中心になります。
一方「リーダー」の仕事は、上に書いたように、「ビジョンの共有」、「動機付け」、「良い方向へ導く」などが重要です。
あと、方針を決めて、一旦決めたら断固実行させるのも、リーダーの仕事に含まれます。

一般的に、管理職は上の方になればなるほど、「マネジャー」的な仕事が減って、「リーダー」的な仕事が増えるように思います。
特に、大きな企業組織のトップは、ほぼ100%、リーダーとしての仕事ではないでしょうか?
そのようにしないと、大きな組織を、一体感を持って運営することはできないようにも思います。

私自身は、まだ、マネジャーとしての仕事が大半を占めていますが、
これからは、リーダーとしての仕事を増やし、能力を開発していくことが、
さらなるキャリアアップには欠かせないと感じています。

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