【グローバルIT】第2回・中国・インドを味方につける(2009/8/15発表)

Manachanです、どうも。

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★★★「第二回 中国・インドを味方につける」★★★

グローバル経済の申し子ともいえる、ITエンジニアという仕事は、常に国際競争にさらされています。

その職は、いとも簡単に、国境を越えていってしまいます・・・。

かつて、私がオーストラリアや日本で働いていた時、中国やインドの、ITエンジニアの大群を、自分たちの職を脅かす存在だと思っていました。

彼らは、邦貨換算で年俸100万円や200万円でも、喜んで働く。IT専攻で、大学院卒が当たり前。技術能力は高く、上昇志向も強い。英語や日本語に堪能な者も多い。

そんな彼らと、どうやって競争すればいいのか?ITという分野で、彼らに仕事を取られることなく、先進国の給料をもらい続けるためには、どうすれば良いのか?

恥ずかしながら、その問いに、私は有効な答えを、何一つ出せませんでした。

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「中国・インドのエンジニアと、同じ土俵で競争しても勝てない」と悟った私は、発想を変えました。

彼らを、味方につけよう!

彼らの、伸び盛りの力を、自分のために利用しよう!

彼らが伸びれば伸びるほど、自分の利益になるような方向性を見出そう!

英語で、"If you can’t beat them, join them"(相手が強ければ、潔く一緒にやろう)という言葉がありますが、私はその言葉に、活路を見出そうとしたのです。

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「中国・インドを味方につける」。その第一歩は、2005年3月、中国・大連に渡ったことでした。

自らが、中国の社員として現地採用され、中国人チームを率いて、

米国で開発されたeコマース・アプリケーションへの中国への移管、保守運用の仕事を始めたのです。

このアプリケーション保守の仕事が、中国に移管されたことにより、米国では5名が解雇されました。私は入社早々、米国ノースカロライナ州に渡り、

「中国から、仕事を奪いにきた男」として、彼らの前に立ち現れることになったのです。もちろん、とても複雑な気持ちでしたが・・・

この路線で、業界で生き残っていこうと決めたからには、もう後には引けません。

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数か月の米国出張を経て、中国に戻った私は、中国チームによる保守運用を軌道に乗せるべく奮闘しましたが、ふたを開けてみたら、

彼らには、最初から最後まで、助けられっぱなし♪

メンバーに恵まれたこともありますが、とにかく、彼らは優秀で、物凄くハングリーでやる気がある!飲み込みも早い!

彼らがとても良い仕事をしてくれたことにより、私の評価も上がり、2つ、3つと、プロジェクトを任されることになりました。

そこでも次々と成果を挙げ、1年後にはついに、全社的な戦略プロジェクトのメンバーとして抜擢されました。

「中国を味方につけた」ことにより、我がITエンジニア人生で初めて、運が回ってきたことを実感しました。

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その後、いろいろ思うことあって、私は日本に戻り、インドの大手IT企業に転職
しました。

ITを志す者にとって、インドは、決して避けて通れない国です。

技術力、マネジメント力、専門的なビジネス知識・・・あらゆる面で、中国とは比較にならない程の高みに達しているIT先進国、それがインドです。

私の仕事は、プロジェクトマネジャー。日本の客先に常駐し、インド人を主体とする多国籍混成チームを率いて、アプリケーション移管の企画立案、実施・・・。

この職場では、かなり苦労しました。インド人のITエンジニアを使いこなすのは、中国人とは全く勝手が違いましたし、

またインド本国のビジネススタイルにも、不慣れゆえに悩まされました。

ですが、この職場で2年間苦労したおかげで、インド人の良さもよく理解できましたし、

彼らの特性を日本のITビジネスに活かしていく上で、豊富な経験・知見を得ることが出来ました。

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「中国・インドを味方につける」ことを決意して、4年余り・・・今思うことは、

「つくづく、彼らと同じ土俵で競争しなくて良かった」ということ。

まともに競争していたら、今の私はなかったでしょう。少なくとも、今ほどの自信と、キャリア、職の安定は、決して得られなかったことでしょう。

競争ではなく、彼らと一緒に働き、同じ釜の飯を食い、共に成長する道を選んだ私・・・。

もちろん紆余曲折はありましたが、「共に成長したい」という気持ちが相手にも伝わり、彼らから信頼され、愛された。

それが結果的に、大きな成果と自信につながってきたと思います。

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